marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

<Ⅷ>黒子への招待:親愛なるXへ(その24)

2022-03-24 18:31:29 | #日記#手紙#小説#文学#歴史#思想・哲学#宗教

 ◆この写真は僕の生まれた隣村にある諏訪神社である。与謝蕪村の句が残されている。僕の生まれた部落の北の端には、正岡子規が来て八郎潟を見て読んだ句碑が建てられている。こんな田舎は、昔の人に行ってみたいロマン語る地であったのだなぁ。・・・本題へ

◆織田信長の祖は古来、渡来し鹿島、香取での神祈職の(つまり渡来したレビ)忌部氏だったそうな。忌部氏はタケミカズチが中臣だからフトダマノなんたらだったな。信長は飛躍して考えると宗教に関しては極めて合理的な考えを持っていたエピソードがある。時代のうつけものと呼ばれた彼を時代の黒子は選んだわけだ。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、間に明智光秀を挟んで、この時代も黒子の演出は深層で画策されて進んでいたようなのである。

◆舞台に現れた始まりとしての鎌倉時代以降の武士のあからさまな武力による日本の改革について、古代からの(僕に言わせると)天地創造来の紀元前の失われた離散したイスラエル10部族の先陣隊に引き連れられて東へ向かったレビ(ラビ)集団が、この地で山や岩や木をご神体としてあがめ、やがて後発も大和や北九州に上陸し、モーセの幕屋のような礼拝所を作り神社となって広がったのだろう。もともとの古い考えの根は同族ではあるがそれぞれの古い神々を出雲に一度退散ねがって封じ込め、新しい時代の神々に国譲りをして天皇の歴史に統一していくべく神武東征が八咫烏(新時代の黒子)に導かれてこの国の統一がなされていった、という筋書きのようにしたのであった。(鹿島、香取神社が太陽が昇る東に向いて建てられているのに、出雲大社は西を向いて建てられている。そもそも、仏教で西方浄土と言われるけど、その地は神があのイスラエルの地に呼び戻すと、聖書でも書かれたその地のことではないのかなぁ、と思ったりする。)

◆んで、時代が下り新しい目に見える仏像などは目で分かりやすいし天皇が好んでしまったので、元からいた物部氏が仏教なるものを取り入れた始めたとき、あだし神を取り入れると国が亡びるぞ!と頑張って、確かに災いが何度か起こるのだけれど結局、仏教の蘇我氏に敗れて東北に逃れるという筋。まさに物に関しての技能があったから、鉱山知識も併せ持ち、銅から鉄の時代を作った部族でもあった。東北には鉱山が多いのはその由らしい。

◆それは各地に修験者となって、あるいは山伏や行者などと呼ばれて、特に東国や東北地方に分散。その一つが先に書いた出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)だったわけで、大変な数の非常時のバックヤードとして武士の時代に活躍していくわけです。鎌倉殿の13人にも「呪い殺しましょうか」などという快僧が出てくるのは、まさにそうだった。だから、武将は怖い顔の仏像を守護神にしたりしている。彼らのもともとの土壌だった東国から。京からの政だけではない新しい時代と感じて、体制側からの離反のようにそれぞれの武士が派生して祈祷者もついて回ることになったわけだ。時代をプロデュースする黒子は、ずうと存在していたのである。つまり一極集中ではなく、この国は、すべての衆生のものにという、どの国でも非常に難しい難題の解決に動き始めた時代だったのである。この国の黒子たちは、遠い将来、つまり今、僕らの住んでいるこの不思議な国の行く末を画策していたのである。

◆これほど、ひとりひとりの民意の高い国は世界のどこにもないのではなかろうかと思ったりする。この国は無宗教であるといわれるが、今も流れるこの黒子の思いはこの国の精神性にしっかり根付いているのだな。宗教が政治において肯定されればその宗教家も政治家もろくなことにはならないと知っていたんだな。ところで、旧約の民のDNAであれば、新約の精神?はどうなのか。まさに、僕はそのためにずうと書いてきたのだよ。これは非常に高いハードルのようにも思える。それは、一人一人が黒子になり世界人類を永遠の命に導こうではないかという、一見とほうもないビジョンに置き換わったからなのだ。

◆今はレントの時期である。イエスの受難を迎える季節である。彼が十字架にかかった時、ローマの百卒長がこの人は本当に神の子だった、述べる記事がある。その時、神殿の幕屋が上から下まで裂けた、とある。これは何を意味しているのだろう。幕屋に似せて作られた神社から言えば、拝殿と本殿があるその仕切りであった垂れ幕が裂けて、神の基があからさまになって、我々も近づき真意を知ることが出来るようになった、それを成し遂げたのがイエスの死であった、ということなのです。世界のベストセラーを自分の言葉で読もうとすると、壁にぶち当たるが、それを解析し、時間と空間との軸でさらに思考する階層を意識しながら読んでいくと、時間がかかるかもしれないが、黒子が分かってくるし、彼らが今も存在し、ある方向に向かわしめて働いていることが感じられてくるのだ。その時あなたも黒子の一人にいつのまにか加わっていることだろう。