予告通り、今日からしばらく4月中~下旬に見た花のアーカイブ特集です。
近年、温暖化のせいか季節が2週間ほど前倒しになっています。
4月の花とはいえ、昔は5月に見た花が沢山登場しますので、どうぞご覧くださいね。
今日は京都府立植物園の植物生態園でみた木の花たちです。
4月は上旬にも一度行きましたが、この時期は花の回転が速いので2週間後に再訪したというわけ。
例によって、花、名前の順にしますね~
球根ガーデン入り口横から植物生態園に入って一番最初に出会ったのがこちらです。
こちらは宇治市植物公園の夜間開園で「まるで蛍?」と言ったあの花。
そう、シロヤマブキ(バラ科シロヤマブキ属)です。
バラ科は5弁が多いですが、4弁であるのが特徴的。
向こうの方に白い花を付けた木が見えました。
これで分かったら、相当の植物生態園通ですね。
ズームで花を見てみると・・・まだほとんど蕾でした。
でも葉を見たら分かるかも。新緑と青空が綺麗ですね!
こちらはミツバウツギ。
ウツギと名前が付いていますが、アジサイ科、スイカズラ科、バラ科のどれでもありません。
ミツバウツギ科ミツバウツギ属です。どや!
葉が三枚複葉になっているので三つ葉と名付けられたようです。
園路を歩いていくと、また白い花がもこもこ咲いているのが見えてきました。
ガマズミじゃないかと思ってズームで見たのですがちょっと違う?
何が違うといっても葉が違いますよね。
そう、こちらは常緑低木のハクサンボク(レンプクソウ科ガマズミ属)。
ガマズミと間違えたのも当然、同じ属でした。
花だけではなく、真っ赤でツヤツヤの実や、冬芽の様子も魅力的です。
続いて今年は有名な冬芽を全然見られなかった木があります。
冬芽=花芽なので、花が咲いていないと思ったのですが、数個咲いていました!
これを見てピンときた方もおられるのでは。こちら\(^o^)/冬芽の花の一種。
カナクギノキ(クスノキ科クロモジ属)の花です。
もう受粉が終わったのか蕊が黒いです。
園路をさらに進むと・・・おや、あの赤い花は?
簡単ですね~シャクナゲ(ツツジ科シャクナゲ属)です。
この時はまだ蕾でしたが、翌週行った別の場所ではもう花が全部落ちていました。
早すぎでしょう!
お~、この新緑が美しい木はなんでしょうか。
何かぶら下がっていますね。花みたいです。
シデか何かの仲間かと思ったのですが、違いました。
こちら葉と花をご覧ください。
知る人ぞ知る、チドリノキ(ムクロジ科カエデ属)です。
ウッソー!こんな葉のカエデがあるなんて・・・と私も思いました。
葉脈が細かくてとても綺麗で一度見たら忘れない・・・ことはなく、何度も忘れます。
シデとの違いは、葉っぱがカエデは対生、シデは互生なので、そこで大まかに区別しましょう。
お次も分かりそうで分からない。
一瞬花びらの落ちた後の蕊かと思ったのですが・・・
ごめんなさい!樹名板確認していませんでした。
ムクロジ科カエデ属の花であることは間違いありません。
知ってる人が知ってると思うので、ぜひ教えてくださいませ。
次は超簡単です。
ヤエヤマブキ(バラ科ヤマブキ属)が満開!
新緑に黄色い花が映えますね。
池の方に曲がると、こんな花が咲いていました。
一瞬シモツケかと思いましたが樹名板にはミツバイワガサ(タンゴイワガサ)の名前。
バラ科シモツケ属なので仲間なのは間違いないようです。
それにしても、蕊蕊しさが半端ないです!
ほとんど同じ場所で咲いていたのがこちら。
咲いていたというより、まだ蕾ですが・・・
ツリバナ(ニシキギ科ニシキギ属)ですね。
京都府立植物園のツリバナ、結構大きな木なので、揺れて揺れて・・・
そして、池の向こう側に咲いていた花はというと・・・
邪魔な枝が多すぎてちゃんと撮れていませんが、こちらも蕊蕊しい~
ハクサンボクの花に似ていましたが、葉が違いますね。
これぞザ・ガマズミかと思ったら、葉が少し小さいコバノガマズミでした。
この辺で肩と腰が痛くなってきたので、うーんと伸び。
空を見上げると・・・
新緑の向こうの青空が爽やかです!
草本に続く・・・
【撮影:2024/4/19 京都府立植物園】