まるぞう備忘録

無題のドキュメント

失敗の極意。後編。

2021-03-04 09:23:30 | まるぞう経営学

自分の仮説が心理に近づいていく。

失敗も失敗で終わらせない。
失敗も成功の一部とさせるために。
そのためには「失敗」には必ず予兆や警告がある。
という「仮説」を自分自身で練っていくことがコツ。

このように失敗を繰り返していくと、だんだん仮説が軌道修正されて行きます。だんだん本質に近づいていく。



このように仮説が検証されていく。

横川氏の場合、行き着いた仮説が
「商売とは、自分の価値より、お客様の価値」
というものであったのでしょう。

自分がかつておかした失敗。その失敗を見返した時、本当にそこには「お客様の価値」の視点があったのか。いやなかった。その時自分が考えていたのは、自分にとっての価値という視点だけだった。

そのように反芻します。

なるほど。自分は放っておくと「自分の価値」で動く人間なのだ。よほどよほど努力して補正しない限り「お客様の価値」の視点は難しいぞ。

そのように思い至ります。

じゃあ今直面している問題。これを「お客様の価値」で解決するとどうなる。

そのように挑戦します。でもそれでも失敗する。ううむ。
もう一度反芻してみます。
これは仮説が間違っていたのか。それとも自分の行動が間違っていたのか。
よくよく思い返してみると、やはり「自分の価値」から脱しきれていなかった。「自分都合」をお客さんに押しつけていたよ。

仮説に基づいて、再度やり直し。挑戦。
その次は何とか成功な感じ。

ううむ。ここまでしないと駄目なのか。こりゃ「自分の価値よりお客様の価値」「自分の都合よりお客様の都合」というのは相当難しいぞ。

今度はその視点で他社を観てみます。
すると。成功しているお店はやはりそのお店のやり方で「お客様の価値」を大切にしている。まず「お客様にとって価値のあること」を提供しようとしている。

逆に伸び悩んでいるお店は「自分の価値や自分の都合」をお客さんに押し付けている。私の価値観ではこれがいいんです。私の都合では買って欲しいんです。

なるほど。この分岐点が成功と失敗の分かれ目なのか。

そのように横川氏の中で仮説の補正と、そして数多くのデータが蓄積されていったことでしょう。
その数多くのデータが、千里眼のような予測を可能にさせた。

このお店が伸び悩むのは、社長がこのように「自分の価値」をお客さんに押し付けようと勘違いしているからだ。と手にとるように全部観える。
逆にこの社長は意識して「お客様にとっての価値」を提供しようとしている。それを知っている。そういうことも手に取るように観えるのだろう。



人は誰しも人生で「観たかった景色=仮説」がある。

これは横川氏のような実業家だけの話ではありません。
私達一人ひとりの生き方の共通することだろう。そのように思います。

私達は人生の失敗や挫折や災難は突然湧いてくると思っています。
しかしそれには必ず予兆や警告がある。
その仮説をもって人生を観ていくと確かに失敗の予兆や警告はこういう形で示されるのか。そういうことが経験として肌でわかってくる。



人生の問題には必ず解決する仮説がある。

たとえば「私はどうして人から軽んじられるのか。人に優しくするほど舐められるのはなぜか。」という悩みがある時、

「自分を大切にしない人ほど舐められる」という仮説はどうでしょう。
「自分の都合より他人の都合を優先する人は舐められる」という仮説はどうでしょう。

この仮説。当たるケースもあるし当てはまらないケースもあるかもしれません。でもそのように、自分の中で仮説をたてて実験していくことで、その仮説は真実に近づいて行きます。



失敗の積み重ねが仮説を心理に近づけさせるのだから。

短い人生を終える時思うのは、
失敗が少ない人生が価値があるのではない。
自分の仮説が真実に近づいていく過程に意味がある。
そこが本当に面白い。
自分が観たかった景色だ。

そのような感想を持つかもしれません。



このシリーズ終わり。
お読み頂いてありがとうございました。




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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まるぞうさんが言われる、横川さんが仮説に基づいて試してみて云々のところで、スティーブ・ジョブズを思い出しました。ジョブズ氏にとって失敗や批判は、より正しい道に気づく事が出来るのでありがたかった、みたいな事を聞いた事があります。失敗をそんな風に捉えられるとは、なんてすごい人なんだろうと思います。本当に求道者という感じですね。でも横川さんの方はもっと人に対して思いやりや柔らかさがあるような気がします。ジョブズ氏は敵も多かったと聞きますし。人生ってもっとトライアンドエラー、スクラップアンドビルド、なのかな。

→ 自分が正しいと人に証明することより、真実が何かを自分が知ることの方が大切。という点で共通点がありますね。求道者というのも的を射ている言葉だと思います。

横川氏は心の奥底のC層が示す風景は、柔らかな人と協調する世界なのだと思います。

ジョブズ氏のC層の風景は「創造」。協調よりも創造の衝動が抑えきれなかった。そういう人生だったのだと思います。

横川氏は生み出して育てる季節の方。
ジョブズ氏は壊して生み出す季節の方。
それぞれ宇宙のワルツですね。という私の心の風景はいかがでしょうか。

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しかし今日のコメントで、大きな揉め事の警告の可能性も認識できました。今度説明に来るということなので、詳しく内容を確認して、慎重に見ていきたいと思います。

→ 無難で過ぎますように!

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