レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW

2012年02月29日 22時22分18秒 | アクション

「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」
英題:A BETTER TOMORROW
2010年 韓国 120分
■監督:
 ソン・ヘソン
■出演:
 チュ・ジンモ
 ソン・スンホン
 チョ・ハンソン
 キム・ガンウ
 キム・ヘゴン

●あらすじ
ジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」を、ジョン・ウー自ら製作総指揮を務めて
韓国版にリメイクしたクライム・アクション。
脱北の際に生き別れとなりヤクザと刑事という対照的な人生を歩む兄弟を軸に、
数奇な運命に翻弄される男たちの熱い友情と兄弟愛をスタイリッシュに描く。
監督は「力道山」のソン・ヘソン。
一緒に北朝鮮からの脱出を志しながらも、生き別れとなった兄ヒョクと弟チョル。
韓国で裏社会の一員となったヒョクは、固い絆で結ばれた同胞のヨンチュンと武器密輸組織の大物として暗躍。
しかし、部下テミンの裏切りに遭いタイで収監されてしまう。
一方のチョルは家族を裏切った兄への憎しみを抱えたまま、やがて韓国で刑事となり、組織の壊滅に執念を燃やしていく。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
まあまずは、良くリメイク出来たなあと思ったのが率直な感想。
但しこれは観る前の感想。
確かリメイクに関しては権利関係が複雑で、中々出来ないとか言っていた気がする。
マカオのマフィアが持っている権利関係が解決出来ないとかで。
ちなみにジョン・ウー版も、実は1967年の映画のリメイクだったりする。
オリジナル版よりマークの役を大幅にボリュームアップしたと語っていたから
きっと67年版のは、兄弟の関係がメインなんだろうと推測される。
出来ればいつか観たいとは思っている。
さて、本作についてである。
一言で言ってしまえば
これは「男たちの挽歌」ではない!
まずは各役柄について。
ちなみに名前は全てジョン・ウー版で書きます。
韓国人の名前って、どうにも頭に入ってこない名前ばっかり。
まずはホーについて。
常にめそめそしているだけの駄目男って感じ。
だがようく思い出してみると、ティ・ロンが演じていたホーもそうだったかも知れない。
しかし香港版の時は、男の渋みや苦悩が良く出て格好いいと思っていた。
これはつまり、演じていたティ・ロンの実力と言うことだろうか。
そう考えると、中々ティ・ロンの代わりなんて務まるはずないいだから、これはしょうがないかも。
ただし本作のホー役も、以外とイイ男ではあったよ。
続いてマーク。これが問題。
香港版はユンファが一躍スターになったように、「男たちの挽歌」を象徴する役にまでなっていた。
マークは色んな要素を持っている役柄であり、それをユンファが渾身の演技で表現していた素晴らしい役。
しかし本作のこれはなんだ!
ただ粗暴で下品で自分のことしか考えていないじゃないか!
香港版にあった、男の友情がどこにも存在しないぞ!
本作のホー役のインタビューには、韓国人は親兄弟を大事にするとか語っていた。
確かに本作では兄弟間がメインだが、ホーとマークの友情は全然描かれていないじゃないか。
韓国人には友情とか解らないってことですか?
香港・韓国、両方のマークを見比べると、それぞれの国の人柄ってやつが良く解る気がする。
とにかくこれは駄目。
キットは、もう完全に別物。
でも本作の設定変更っぷりは、評価出来る。
おかげで別物の傑作になる可能性は残っていたのに。
ラストバトルで、ただ泣いて何も出来なかったのはアホ過ぎるだろうよ。

そう言えば、お国柄の違いで感じたのがもう一つ。
香港は残酷。韓国は残虐。
これは伸し上がった後のシンとマークの関係から。
飼い殺しにしていた香港版の方が残酷だと思わないかい。
韓国版では基本的に放置で、ただ殴るだけ。
つまり精神的には何もしない。
そういう点でね。
香港のしんは幹部。韓国のシンはただのチンピラって感じ。
そういった所も踏まえて、総評としては別の映画なのに
所々で香港版「男たちの挽歌」のシーンを演じているチンピラ映画。
しかも香港版のシーンが、全然話に噛み合っていない。
むしろやらない方が良かったくらいのレベル。

まあ香港版は名優揃いなのと、尺が短いのに色々なシーンがちゃんと描かれている。
それに比べて本作は30分近く長いくせに、香港版の半分も描けていない。
キャラ描写とか非常にあいまいなまま。
音楽に関しては、オリジナルが最高過ぎるが、同じ物が使えないからこれはしょうがない。
但し「男たちの挽歌II」のレスリーの主題歌を、インストにして二回使用していたのは嬉しかったねえ。
それと本作の衝撃のラストは、ある意味凄い。

ちなみに本作を観て面白いと思った人は、絶対に香港版を観ろと言いたい。
面白さのレベルが本作と香港版では
完全にレベチだから!
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バッドボーイズ2バッド

2012年02月29日 22時21分59秒 | アクション

「バッドボーイズ2バッド」
原題:BAD BOYS II
2003年 米 146分
■監督:
 マイケル・ベイ
■出演:
 マーティン・ローレンス
 ウィル・スミス
 ガブリエル・ユニオン
 ジョルディ・モリャ

●あらすじ
マイアミ市警では、より巧妙さを増す麻薬密輸入の取締に頭を痛めていた。
ハワード警部は東海岸全域を治める巨大麻薬シンジケート撲滅のため、
新たに特捜チームTNTを立ち上げ、敏腕刑事コンビ、マーカスとマイクをその任に就けた。
さっそく仕事に取り掛かる2人だったが、彼らは互いに打ち明けられない悩みを抱えていた。
マーカスは最近危険な現場の仕事から離れたいと思うようになっていた。
一方、マイクはマーカスには内緒で彼の妹シドとつきあっていた。
そして、そのシドもまた2人に対しある秘密を抱えていた。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
見事にテンションが下がっていて、観ていて長く感じてしまった。
確かに予算が増えてアクション面などは強化されているが、
主役二人のノリが終始悪い。
おまけに「アルマゲドン」の影響か、妙にキメたカットとかも混ぜてきているが
これが全体的にあっていない。
まさに作るべきではなかった続編と言えよう。
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バッドボーイズ

2012年02月27日 21時39分30秒 | アクション

「バッドボーイズ」
原題:BAD BOYS
1995年 米 118分
■監督:
 マイケル・ベイ
■出演:
 マーティン・ローレンス
 ウィル・スミス
 ティア・レオーニ
 チェッキー・カリョ

●あらすじ
2人の黒人刑事コンビが繰り広げるアクション・ムービー。
犯罪都市マイアミ。ある夜、市警始まって以来の大胆不敵な窃盗事件が発生した。
警察内部に保管してあった1億ドル相当の押収ヘロインが跡形もなく消失したのだ。
内部調査班が動きだし外部に洩れる前の解決が至上命題となった為、猶予は72時間しかない。
麻薬調査班を率いるハワード警部は、この任をマーカス&マイクのコンビに命ずる。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
期待通り面白かったけど、期待以上ではなかった。
バディ物の定石を踏まえた作りながら、色んな作品のイイとこ取りプラスαと言ったところ。
主役二人の若さと言うか、作品全体に勢いが感じられる。
マイケル・ベイが初監督なせいか、相当な気合で作ったんだろうなと言うのが、画面から感じられる。
普通に面白い作品なので、彼女と観るのに何かないかなと思いながらレンタルする分には丁度良い。
当たりではないがハズレでもない。って感じだね。
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アパルーサの決闘

2012年02月26日 15時07分53秒 | 西部劇

「アパルーサの決闘」
原題:APPALOOSA
2008年 米 118分
■監督:
 エド・ハリス
■出演:
 エド・ハリス
 ヴィゴ・モーテンセン
 レニー・ゼルウィガー
 ジェレミー・アイアンズ

●あらすじ
1882年、ニューメキシコの無法の町アパルーサ。
熱い友情で結ばれた2人の男が保安官として雇われ、町を牛耳る悪党と対決する。
(洋画★シネフィル・イマジカより)

★感想など
中々面白い作品だった。
2008年と作られたのが新しいから、てっきり「3時10分、決断のとき」みたいに
つまらないんだろうなあと思いながら観始めたから、いい意味で裏切られて良かった。
ヴィゴ・モーテンセンが持っていた銃が、最初しか活躍しなかったのが残念だったが。
レニー・ゼルウィガーがなんでヒロインなんだろうと最初は思ったが
こいつが予想以上のビッチ役で、決して良い役じゃない所に納得。
確かにこの役は、レニー・ゼルウィガーくらいで無いと難しかったかもしれない。
こうしてみると最近の西部劇も悪くはないとは思うが、昔のハリウッド西部劇とは違う感じ。
どっちが好きかと言われれば、昔のハリウッド西部劇が一番好きだなあ。
マカロニよりもね。
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チザム

2012年02月26日 15時07分34秒 | 西部劇

「チザム」
原題:CHISUM
1970年 米 112分
■監督:
 アンドリュー・V・マクラグレン
■出演:
 ジョン・ウェイン
 クリストファー・ジョージ
 ブルース・キャボット
 リチャード・ジャッケル
 フォレスト・タッカー
 ベン・ジョンソン

●あらすじ
1878年。
ニューメキシコに広大な牧畜王国を築き、“ペコスの王者”とあだ名されるジョン・シンプソン・チザムは、
相棒とともに、東部からやってくる姪のサリーを駅馬車の駅で待っていた。
その留守を狙ってか、牧場はメキシコの盗賊たちにおそわれた。
そうとも知らず、町の有力者ローレンス・マーフィーと会っていたチザムだったが、
彼こそがこの事件の黒幕だったのだ。
デューク=ジョン・ウェインを主演に据え、英雄チザムの生き様を描いた西部劇の傑作。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
話的には「赤い河」の続編ぽかったが、そんなことは無いんだろうな。
実話がベースみたいだし。
話の作りは単純な構図にして解り易くしており、そこにパット・ギャレットや
ビリー・ザ・キッドも絡んでくるので、単純に楽しめる作品である。
パット・ギャレットとビリー・ザ・キッドの二人についても、こないだ「ビリー・ザ・キッド 21才の生涯」を観ていたから
なんとなく関係が解っていて、楽しかったよ。
色々な西部劇を観た後に観ると、以外と楽しめる作品と言えよう。
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