レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ソルジャー・ドッグス

2023年06月20日 19時02分57秒 | 戦争

「ソルジャー・ドッグス」
原題:英雄無涙/HEROES SHED NO TEARS
1983年 香港 85分
■監督:
 呉宇森(ジョン・ウー)
■出演:
 高雄(エディ・コー)
 林正英(ラム・チェンイン)
 錢月笙(チェン・ユーサン)
 咖喱(カ・リー)

●あらすじ
麻薬王を捕らえるために集められた命知らずの傭兵たちの活躍を描くバイオレンス・アクション。
1975年、麻薬王サムトンは“黄金の三角地帯”と呼ばれる麻薬地帯に強大な王国を築いていた。
タイ政府はサムトン逮捕すべく、五人の傭兵を雇う。
カオをリーダーとする彼らはアジトに奇襲をかけ、鮮やかにサムトンの身柄を拘束した。
彼らは国境を目指すが、悪徳武官とその部下たちが猛攻撃を仕掛けてくる。
(YAHOO映画より)

★感想など
長らく呉宇森(ジョン・ウー)の”幻の映画”と呼ばれていた作品ですね。
1983年にゴールデン・ハーベストで撮ったものの、内容に問題があり上映されずオクラ入り。
ジョン・ウーは台湾に都落ちし、3年後に「男たちの挽歌」で劇的カムバックを果たすまで不遇の時代を過ごす事となる。
と言う逸話が有名なのでいつかは観てみたいとはずっと思っていたけど、今回ふと観てみた。
そしたらまあ確かにやり過ぎと言うか、何か狂気の方に針が振られている感じで
これは確かに当時のゴールデン・ハーベストには受け入れられないよなって感じの作風だった。
ただ度々話題になっている残酷描写も、別に当時のインディーズ系香港映画ならこれくらいはやっているし
主人公の目を縫い付けてまぶたを閉じる事が出来なくして太陽を凝視させる拷問も
イタリアのマカロニ・ウエスタンでは定番の拷問方法だから、今更そこが残虐とは言わないだろう。
まあ他にはステーキ焼いてるシーンがあるんだけど、実はその肉は黒人兵士の身体の一部だったとか
主人公の子供を原っぱの中心に置いておいて周りに大量に火を放つとか、
まさに戦場の狂気みたいなヤバいシーンとか、唐突なお色気描写を混ぜつつ
全編とんでもない量の爆発シーンでしょっちゅう戦うシーンばかりとか、正にジョン・ウーの狂気炸裂って感じだね。
まあ総じて楽しい娯楽作にはなっていないので、ジョン・ウー好きとか香港映画迷とかじゃなければ結構辛いかもよ。
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地獄のバスターズ

2023年04月21日 17時40分37秒 | 戦争

「地獄のバスターズ」
原題:BASTARDI SENZA GLORIA
1976年 イタリア 100分
■監督:
 エンツォ・G・カステラッリ
■出演:
 ボー・スヴェンソン
 ピーター・フートン
 フレッド・ウィリアムソン

●あらすじ
エンツォ・G・カステラッリ監督が手掛けたマカロニ戦争アクション。
1944年、第2次大戦中のフランス。
ならず者の囚人たちが護送中にドイツ機の爆撃を受け、混乱に紛れて脱走する。
彼らはスイスへの逃亡を図るが、途中で戦闘に巻き込まれ…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
本作の英語題名は「THE INGLORIOUS BASTARDS」
あのタランティーノが「イングロリアス・バスターズ」を作るキッカケになった作品ですね。
内容の方は正にマカロニ・コンバットで、キャノン・フィルムのアクション映画と変わりがないくらいデタラメだ。
ただアクション面は結構のっぴきならない事になっていて、橋の上から列車の屋根に飛び移るとか
入ってる列車から地面に飛び降りるアクション等は、スタントマンではなく役者本人にやらせる辺り
この監督容赦がない感じ。
全体的に予算も掛かっていて、肩の凝らない戦争アクション映画として楽しめるのは、やっぱりイタリア映画だ。
途中、水浴びしに立ち寄った池で裸の女性を10人くらい登場させるのも、やっぱりイタリア映画って感じだったし。
そんなこんなでマカロニに慣れている方にはオススメできるでしょう。
それにしてもフレッド・ウィリアムソンが出ているとは思わなかった。
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山猫は眠らない8 暗殺者の終幕

2023年01月20日 18時38分13秒 | 戦争

「山猫は眠らない8 暗殺者の終幕」
原題:SNIPER: ASSASSIN'S END
2020年 米 95分
■監督:
 カーレ・アンドリュース
■出演:
 チャド・マイケル・コリンズ
 秋元才加
 トム・ベレンジャー

●あらすじ
トム・ベレンジャーが凄腕の狙撃手トーマス・ベケットを演じる人気ミリタリー・アクション・シリーズの第8弾。
主演はトーマス・ベケットの息子ブランドン・ベケット役のチャド・マイケル・コリンズ。
共演に本作が記念すべきハリウッド・デビューとなる秋元才加。
何者かの陰謀に巻き込まれ、海外の政府要人暗殺の容疑で追われる身となったブランドン・ベケットが、
父トーマスの力を借りて真相究明に乗り出す中、
CIAばかりか彼らの命を狙うロシアの傭兵やヤクザの訓練を受けた謎の最強女暗殺者とも繰り広げる過酷な戦いの行方を描く。
監督は「キャビン・フィーバー ペイシェント・ゼロ」のカーレ・アンドリュース。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
なんか色々なキャラクターが出てきて、息子のブランドン・ベケットとそれぞれ因縁があるっぽいんだが
前作とかにそんな描写あったっけ?
どうも誰一人覚えてないんだが。。。
だからか前作からの繋がりとか無い感じで、唐突な内容に思えた。
さらに本作の売りが秋元才加の女殺し屋っぽい感じなので、なおさらそう感じるね。
タイトルからそろそろシリーズも本作で終わりにするのかと思ったら、
ラストを見るとまだまだ続きを作る気マンマンな感じだね。
でもそろそろ父ちゃんは年齢的にもキツいかなあ?
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若き勇者たち

2022年03月23日 15時36分48秒 | 戦争

「若き勇者たち」
原題:RED DAWN
1984年 アメリカ 114分
■監督:
 ジョン・ミリアス
■出演:
 パトリック・スウェイジ
 C・トーマス・ハウエル
 リー・トンプソン
 チャーリー・シーン

●あらすじ
コロラド州の田舎町に降下したパラシュート兵が人々を虐殺。
町はキューバ、ソ連、ニカラグアの連合軍によって占拠されてしまう。
そんな中、ジェドや弟のマットといった高校生の男女数名が山に逃げ延びる。
やがて彼らは銃を手にゲリラ戦を開始。
占領軍に徹底抗戦を繰り広げる若者たちだったが、彼らの中からも犠牲者が……。
タカ派ジョン・ミリアス監督がアメリカを侵略した敵軍に立ち向かう少年・少女たちの死闘を描く。
当時の新進若手俳優たちが共演
(映画.comより)

★感想など
若い時のリー・トンプソンの映画が見たいなあと思って観始めたら、
設定が昨今の世界情勢を鑑みると笑えない内容だった。
だが映画としてみると、娯楽映画としては十分面白かった。
戦争映画としてはかなりデタラメで、どちらと言うと「ランボー」に近い。
主役がスタローンじゃなくて若手達と思えば、ほぼまんまな内容。
それを当時のハリウッドではブイブイ言わせてたジョン・ミリアス監督なので
重厚感のあるアクション映画になっている。
若いスターの卵たちによる青春戦争アクションとも言うべきジャンルは珍しいが
結構オススメの一作ですよ。
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グリーン・ベレー

2021年10月18日 12時44分28秒 | 戦争

「グリーン・ベレー」
原題:THE GREEN BERETS
1968年 アメリカ 145分
■監督:
 ジョン・ウェイン
 レイ・ケロッグ
■出演:
 ジョン・ウェイン
 デヴィッド・ジャンセン
 ジム・ハットン

●あらすじ
ロビン・ムーアのベストセラー小説を、J・ウェインが自ら監督・主演して映画化した作品。
タイトル通り、ベトナムのダナンで勇名を馳せた米軍の特殊部隊“グリーン・ベレー”の活躍を描いている。
製作当時はベトナム戦争真っ最中であり、アメリカの正義を真っ向から描いたその内容故に、
J・ウェインのタカ派振りばかりが話題になった。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ジョン・ウェインはアメリカの正義を信じていた男で、それを映画で大衆に見せることに抵抗を示さなかった。
史実と違うならアメリカが勝つ内容に変更してハッピーエンドに変えた「アラモ」とか
ベトナム戦争に反対する世間の意見に反対した本作とかを監督している。
タカ派と呼ばれようが、自分の意見を貫く姿勢は大変格好良い。
1件でもクレームが入るとすぐに意見を引っ込めてしまう現代に生きてたら、大変頼もしい存在だろうな。
さて私はミリタリーマニアではないので、戦争映画のデティールに関してはさっぱりわからない。
ただ映画としてアクション映画みたいな目線でしか観れませんが、そういった意味では面白かったですよ。
人間ドラマをベースにしていながら、戦闘シーンとかはデタラメなくらいの火薬で本物の戦場さながらの様相を示し
テンポも大変良く話しが進み、東宝特撮映画みたいな音楽で映画を盛り上げてくれとても楽しかった。
まあ監督と主演がジョン・ウェインなので、いつもの西部劇をベトナム戦争に置き換えただけとも言えるが
そういった辺りがいかにも娯楽映画って感じでとても楽しく大正解なのだと思いましたね。
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