レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

やくざと抗争 実録安藤組

2024年05月09日 20時44分13秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「やくざと抗争 実録安藤組」
1973年 日本 94分
■監督:
 佐藤純弥
■出演:
 安藤昇
 江守徹
 安岡力也
 小林稔侍
 佐藤蛾次郎
 室田日出男
 内田朝雄
 藤浩子
 山本麟一
 八名信夫
 丹波哲郎

●あらすじ
昭和24年、まだ敗戦の色濃い渋谷の街を、制帽をあみだにかぶり、
学生服をラフにひっかけた大学生の矢頭は、スリの三吉を連れイキがって歩いていた。
その時、銀座で2500人の子分を持ち、羽振りをきかしているドス健と橋場組の代貸佐倉に出くわした。
矢頭はドス健に言いがかりをつけ、公衆便所へ連れて行きサシの勝負を挑んだ。
驚いた三吉は、矢頭の仲間である学生グループ達に知らせに行く。
三吉達が戻ってくると、矢頭は血みどろになったドス健にオーバーをかけてやっている。
ドス健は不気味な笑いを浮かべ、矢頭に銀座へ遊びに来てくれと言って去って行った。
矢頭達学生グループがダンスホールで踊っていると、佐倉がドスを向けて襲ってきた。
その時、橋場の兄弟分であり、矢頭を可愛がっている児島が現れ佐倉を制するのであった。
しだいに矢頭達学生グループは渋谷を縄張りとしているやくざにとって邪魔な存在になっていく…。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
安藤昇の「やくざと抗争」シリーズ第二弾だが、舞台も役名も違っているので、話に繋がりはない。
前作が任侠路線だったのに対し、本作は時代背景も含めて「仁義なき戦い」のパート1に似ている。
実際「仁義なき戦い」に続いて、実録やくざ映画第二弾として公開され、大ヒットしたらしい。
内容的にはリアリティよりもアクション重視のフィクションって感じで
「仁義なき戦い」のような人間的泥臭さ表現よりも、勢いにまかせてアクションしているような印象。
とは言っても画的には派手なので、前作よりは娯楽性が高い。
東映の実録路線が好きだった人には、オススメできるのではないだろうか。
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やくざと抗争

2024年05月05日 18時23分44秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「やくざと抗争」
1972年 日本 93分
■監督:
 佐藤純弥
■出演:
 安藤昇
 菅原文太
 渡瀬恒彦
 藤浩子
 室田日出男

●あらすじ
昭和初期、帝国陸軍が満州平野へ侵入した頃、東京の新宿には
通称爆弾マッチと舎弟分のオートンの勝、フーテンの政、小光らの愚連隊が羽振りをきかせていた。
ある日、過激左派党員の坂野・吉川・坂本は、Mと呼ばれる政界の黒幕・高橋にそそのかされて銀行を襲う。
これは過激左派党をつぶすために特別高等警察と高橋のしくんだ罠であった。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
安藤昇の原作小説を基に制作された、実録路線の走りとなった映画らしい。
と言っても昭和初期が舞台だったり、着物にドスと、いわゆる任侠映画路線なのかな?
そう考えると、安藤昇のキャラクターも菅原文太のキャラクターも、ふくみがある訳ではなく
一つの個性で描かれている感じは、任侠路線ってそういう感じなのかなと妄想してみる。
これは後の「仁義なき戦い」のような、現代やくざ実録路線のキャラクター達との比較で
現代を舞台にしたやくざたちは、沢山の顔や喜怒哀楽を見せてくれて、人間くささ満開なところが最高だったんだが
本作もそうだけど、いくつかしか観ていない任侠映画のキャラクターって、様式美のような美しさを持ち
実録路線のキャラクターのような泥臭さとは対極だなあと、勝手に思ってたりします。
まあそうは言っても、安藤昇、菅原文太の二人は素晴らしい演技で観ていて楽しいが
一番やくざらしい演技だった、室田日出男が一番活躍していた印象が残るな。
と言っても彼だけは「仁義なき戦い」の時と、まんま同じ演技だったように映ったけどね(笑)
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安藤昇のわが逃亡とSEXの記録

2024年04月26日 20時10分22秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「安藤昇のわが逃亡とSEXの記録」
1976年 日本 86分
■監督:
 田中登
■出演:
 安藤昇
 萩野まゆみ
 中島葵
 ひろみ摩耶
 石橋蓮司
 小池朝雄
 小松方正

●あらすじ
昭和33年、安藤組最大の襲撃事件発生!
全国指名手配をうけた安藤昇は、警察に追われながらも、7人の愛人宅を転々とし、
官能的セックス、野獣的セックス、刹那的セックスへとのめり込んでいく――。
7人の愛人役には、萩野まゆみ、ひろみ麻耶、絵沢萠子等が扮し、見事な体当たりの艶技を披露。
また、泉谷しげるが映画音楽に初挑戦。
当時、日活ロマンポルノの鬼才といわれた田中登監督が、
鮮烈な陶酔の世界を迫真のエロチシズムで描いた異色作。
(東映ビデオより)

★感想など
まあ内容の方はタイトル通りで、本当に安藤昇が逃げてSEXするだけの話。
女性たちは安藤昇と再会するなりすぐにSEXするところとか
絡みシーンの撮影の撮り方が、もろにポルノの構図だったりと、もうほぼポルノ映画。
そんな中、やくざと癒着している週刊誌の記者役である小池朝雄がいい味出している。
全体的にやくざ映画なのか? と言った疑問も浮かぶ、時代の仇花的存在なような気もするが
安藤昇の本物迫力に興味がある人には、悪くないだろう。
戦前~戦後の珍しい映像も観れるしね。
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シシリアン

2024年03月21日 19時08分42秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「シシリアン」
原題:THE SICILIAN
1987年 アメリカ 140分
■監督:
 マイケル・チミノ
■出演:
 クリストファー・ランバート
 テレンス・スタンプ
 ジョス・アックランド
 ジョン・タートゥーロ
 リチャード・バウアー

●あらすじ
1947年、シシリア島。
農民に土地を分け与えるため立ち上がった若者ジュリアーノ(ランバート)は
山賊等と手を組んで、搾取階級から金品を奪い続けた。
マフィアのドン(アックランド)の支援を受けつつも、
共産党寄りのその行動のせいで次第に追い詰められていく……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
この映画のこと全然知らない状態で観てみたんだけど、
まず監督のマイケル・チミノと言えば「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」
昔良くTBSで放送してた印象があるなあ。
最後に鉄道が出てくるシーンしか覚えてなくて、あんまり面白かった記憶がない。
続いて主演のクリストファー・ランバートと言えば「ハイランダー」シリーズか。
本作でのマフィア役は、中々堂に入っていて良かったね。
だがストーリーの方はイマイチだったが、実話が基になっているからそこに文句を言ってもしょうがない。
時間が長い割には、盛り上がりに欠ける感じだったけど、雰囲気は良かったかな。
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極道戦争 武闘派

2024年03月15日 18時37分19秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「極道戦争 武闘派」
1991年 香港 115分
■監督:
 中島貞夫
■出演:
 中井貴一
 松山千春
 内藤剛志
 増田恵子
 永島暎子
 立花理佐
 奥村雄大
 ジョニー大倉
 内藤剛志
 三上真一郎
 稲川淳二
 中尾彬
 火野正平
 西岡徳馬
 野口貴史
 千葉真一
 丹波哲郎

●あらすじ
中島貞夫監督が、熾烈を極める抗争下で若者たちの友情を映し出した任侠ドラマ。
九州の小都市に本拠を置く神崎組が、徐々に他の組織を傘下に収め拡大していく中、
“武闘派”と呼ばれ影で活躍するふたりの若者の暗躍を描く。
中井貴一、松山千春共演作。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
中島貞夫監督・中井貴一主演のコンビで、1990年の「激動の1750日」が面白かったので
同じコンビ、同じテーマの本作も観てみたが、感想はイマイチだったかなあ。
「極道戦争 武闘派」と言うゴツイタイトルなので、強烈な極道戦争物を想像していたんだけど
全然そんな事はなく、どちらと言うと極道青春ロマンみたいな展開だった。
中井貴一と松山千春の二人の演技は熱くて格好良いんだけど、脚本がその熱さに応えていなくて
言うなれば、導火線に火が点いて爆発するぞ爆発するぞと、じりじりと盛り上げていったら
爆発する前に鎮火して終わっちゃったみたいな話。
まあ中井貴一と松山千春の二人は、ライフル持って大暴れするんだけど
やくざ映画って組織がメインみたいなところがあるから、この二人のライフル・アクションが何か印象に残らないと言うか
嘘っぽく映っちゃってるのが残念だね。
でもこの時代のやくざ映画も、雰囲気が良くてなんだか好きだな。
1990年頃じゃ、まだ丹波哲郎や千葉真一が出演していてくれているのも嬉しいし。
あと野口貴史が現役なのは、もっと嬉しかったりする。
まあ、やくざ映画のイメージが無い人たちのこういった役とかを楽しめる人であれば。
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