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コッポラの胡蝶の夢/YOUTH WITHOUT YOUTH

2008-09-03 21:01:12 | 劇場&試写★6以上
大監督フランシス・フォード・コッポラの、10年振りの最新作


先月の観たいリストに入れ忘れてた。
期待はしてなかったけど、コッポラの新作はどんなか確かめるつもりで劇場へ。
ティム・ロスも好きな俳優だし♪

原題は「YOUTH WITHOUT YOUTH」
幻想文学の鬼才、ミルチャ・エリアーデの"若さなき若さ"が原作。
コッポラは「この物語は私の人生に似ている」と言ってこの小説を映画化。


これまでのコッポラ作品とはまたちょっと違って幻想的。
映画創りから暫く離れていたところから初心に戻ったとも言える作品。

主演には、最近ではハルクに対抗するすごい怪物になっちゃってたティム•ロス。
俳優を始めた頃からコッポラ作品への出演を熱望していたという。
本作で26歳から101歳までをムリなく演じている。さすが名優

この作品、ティム•ロスありき!
若返る言語学者、ドミニク。

これは推定88歳の頃。



医師には『ヒトラー~最期の12日間~』でのヒトラー役が真に迫ってて怖かったブルーノ・ガンツ。



ドミニクの運命の女には、2007年ヴァラエティ誌で「注目の欧州系俳優10人」に選ばれた
アレクサンドラ・マリア・ララ。
関係ナイけど、『幸せの1ページ』でジョディフォスターの役名もアレクサンドラだったし、
『落下の王国』でも主演の女の子の役名、アレクサンドリア。なぜか立て続け。)

すごく綺麗な子


ラブストーリーでもあり、サスペンス風?でもあり、
はたまた、ちょっとオカルトチックなシーンもあり、、、




中盤、あれっ?よくみたらマット・デイモンが
考えたら、コッポラの前作『レインメーカー』で主演だったんだ。それで、LIFE誌の記者役でカメオ出演(あれからもう10年か~)


'38年のルーマニア。
この先あてもなく、命を絶とうと考えていた年老いた言語学者のドミニクは
ある日落雷に打たれる、が重体のはずの身体はすぐに回復、若々しい肉体を取り戻し
特別な知能まで備わっていた。
やがてナチスに追われる身となったドミニクは、終戦後のスイスで最愛の元恋人ラウラに似た女性と出会い、愛し合う様になるが、、、、。





6/10

摩訶不思議な作品でした~。
手放しで面白いとは言えないけど、嫌いじゃない。
雷に打たれたらこうなっちゃうのかと 最近雷多いし、雷普段から怖いので単純にほんとに恐ろしくなった
でもそこは少しファンタジー。
いきなり年寄りから若くなってしまうのが面白い。
そして生涯愛した女性にまた巡り会うという輪廻。
そういう 時空を超えるというファンタジー要素、
第2次世界大戦という歴史的要素、(直接的な戦争シーンはない)輪廻転生やカルマなどの哲学的要素も盛り込んでいてダークな雰囲気。
2時間まるまるあって、男の若返る様子が描かれる様が終わって、
愛する女性の方に話が傾くあたりで中弛み感が、、、眠くなりそうになるけど
オカルトっぽい演出シーンや女性の変わり果てていく姿には惹き付けられた。

この作品では、人間の言語の始まりを研究すること(仕事)に一生を捧げてきて、
歳をとり、ひとりぼっちであとは死を迎えるだけになった一人の男の
物悲しさと、夢が描かれていた。
それがティム•ロスの名演によってすごく伝わってくる雰囲気のある映画。
例えつまらなく感じたとしても、コッポラ本人の満足いく出来映えの最新作として
観たことを後悔したりはしないんじゃないかな。(って大袈裟?)
ラストシーンもクラッシック映画みたいで素敵。

オススメ!とまでは言わないけど、わたしは観て良かったと思えた



 公式サイト
YOUTH WITHOUT YOUTH  2007年  アメリカ=ドイツ=イタリア=フランス=ルーマニア合作   124min
8月30日より公開中





ティム•ロスの次回作は、、、、
以前書いたけど ★ファニーゲームリメイク版★
ミヒャエル・ハネケ自身がアメリカ版としてセルフリメイクした『ファニーゲームU.S.』


理不尽にも痛めつけられる一家の父親役。
奥さんにはナオミ・ワッツ。

いよいよ日本でも公開が決定
『ファニーゲーム U.S.A』のタイトルで、渋谷シネマライズほかで12月に公開!
内容は同じらしいけど違うキャスト、そしてハネケが撮り直したってことで楽しみです♪





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