我想一個人映画美的blog

新作映画レビュー&温泉&ゴシップ+コスメ+旅行記&日記。
blog開設から18年!ありがとうございます✨

ビフォア・ミッドナイト/ BEFORE MIDNIGHT

2014-01-21 02:48:15 | 劇場&試写★6以上

 

 

ウィーンでの出逢いを描いた1作目 1995年「恋人たちの距離 ディスタンス(原題 Before Sunrise)」

その9年後のパリでの再会 2004年の「ビフォアサンセット(原題 Before Sunset)

そして更に9年後...ギリシャを舞台にした本作

18年前 ウィーン

9年前 パリ

 

現在 ギリシャ
 

変わらず、主演ふたりはイーサン・ホーク演じるジェシーと

ジュリー・デルピー演じるセリーヌ。

そして監督はリチャード・リンクレイター

「バッドチューニング」「スクール・オブ・ロック」「テープ」などリンクレイター作品、大好き

脚本は前作同様、この三人で担当。

 

 

3作目もやっぱり

会話が命

 

タランティーノが去年のベスト10に入れてたし、このシリーズ大好き。

そしてリンクレイター作品大好きなので楽しみにしてました~

 

 パリでの運命の再会から9年。当時はそれぞれにパートナーがいたアメリカ人のジェシーと、フランス人のセリーヌは一緒に暮らしているばかりか、ふたりの間にはかわいい双子の娘たちまでいた。パリに暮らしている彼らは、南ギリシャの美しい港町にバカンスにやって来ていた。ウィーンでの初々しい出会いからすで に18年。すっかり中年となり、仕事と子育てに追われる日々。楽しいはずのバカンスも、気づくとすぐに言い合いとなってしまうふたりだったが…。

 

 

 

 ギリシャの空港でジェシーはアメリカから来た息子のお見送り。

ハンクはジェシーと過ごしたギリシャで の休暇を「最高のバカンスだったよ」と言われ

アル中の元妻のもとへ戻る息子と別れに寂しくなる。

 

その後、車で待っていたのはセリーヌと双子の娘。

ここでは車中に舞台を移して二人のまた他愛もないトークが続く続く。

ギリシャの友人のゲストハウスへ向かう。

 

到着して数組の友人たちとのランチ。

ここでも喋る喋る。 それぞれのカップルの出逢いの話になだれこみ

当時の出逢いと9年後の再会について語る二人。

 

友人に子供を預け、その夜は友人の計らいで二人でホテルに泊まることになっていた。

陽が落ちるまでの間、仲良く語り合う

 

二人ともいい感じで歳を重ねました

ジュリー・デルピーはお腹まわりに肉がついておばちゃんぽいぽっちゃり体型に。

これまたリアル。笑

イーサンは昔も無精髭あったのね。ほんといい感じに歳とったなー♪

 

その後、ホテルの部屋につくといいムードになり

求めようとするジェシーに服を脱ぎかけるセリーヌだったけど

突然ちょっとしたことで流れが変わり、

これまでの不満をぶちまけてくるセリーヌ。

相変わらず会話が自然でリアル。

 

 

8/10(80点)

 

ラブストーリーがそこまで好きではないんだけど

リアルで等身大の会話が魅力のこのシリーズ、まさか3作目が作られるとは!

同じく自分も数年経って成長し、いろんな出逢いを重ねてみているわけだけど、

この二人がその後どうなったか、を今回はさらに現実的にみせていく。

 

どこが面白いってわけでもない、セリフ覚えるの大変そう!と感心しちゃうほどの

セリフの洪水で日常会話のやりとりがひたすら続く前半。

とくに景色もないシーンでトークが続いていくので面白いとも思えないけど

リアリティある会話にひきこまれていく。

そしていい感じになったと思った途端の切り返しでケンカ。

会話会話会話、喧嘩。

ここでのセリーヌがまた、わがままに見えて仕方ない。

あなたは遊んでるのに私はなにもかも我慢して子育てや家事を全部やってる

だの、ジェシーの息子からの電話も自分だけ話して電話を代わらずに切っちゃったり、

ホテルの部屋が安っぽいとケチをつけたり

セックスがいつも同じでマンネリと文句言ったりとにかく言いたい放題。

黙って聞いてるわけもなく、言い返すも圧倒的にセリーヌが優勢。

いったん出て行ったセリーヌをなだめるように

優しい言葉をかけるジェシーだったけどまるで効果なし。

最終的に「もう愛してない」と部屋を出て行くセリーヌ。

 

どうなるの?!これ。

さすがにどちらか(ジェシー)が折れないとどうにも進まない。

そこで外のバーにいたセリーヌの横に現れたのはなんと。

自称、タイムマシンで過去のセリーヌに頼まれてやってきた

昔のジェシー。

セリーヌが未来のセリーヌにあてて書いた大事な手紙(もちろん何も書いてない)を

怒っているセリーヌの前で読み始める、、、、、。

もうね、ラスト10分?15分?が最高

まさかこんな手で関係を修復、本当の気持ちを伝えることが出来るなんて

素晴らしい

これは実際にこんな風にされたら感動だなー

ユーモアセンス抜群。 もう許すしかない。

 

こうして「恋」から「愛」をはぐくんでいた二人

かけがえのない想い出の一日。真夜中までの数時間。

 

また9年後、あるのかな、、、 今度は孫がいたりして。

いやふたりの結末はここまででいいかも。

自分がプラス9歳になってると思うと考えたくもない 笑

 

同じスタッフ、キャスト、脚本のおかげで前からの流れも綺麗に繋いだ

大人の恋愛映画の傑作

鑑賞前には必ず前作2作品の鑑賞を

 

 

映画『ビフォア・ミッドナイト』予告編

 

 公式サイト 

BEFORE MIDNIGHT           2013年   アメリカ    108min

1月18日より、公開中~

 

リチャード・リンクレイター監督と。

 

お、イーサン、イメチェン