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ゴーストランドの惨劇/INCIDENT IN A GHOSTLAND

2019-08-13 18:34:27 | 劇場&試写★6以上

 

時は2009年。当時、渋谷のホラー映画ばかり上映するシアターNで観て、その強烈さに衝撃を受け、

ずっと変わったもの観たい人にはオススメしてきたカルト映画、「マーターズ」。あれからもう10年だなんて〜

2015年にはハリウッドリメイクまでされちゃって(もちろんいまいち)リメイク版はこっちマーターズ(2015)

その、パスカル・ロジェ監督の久々の新作ということで

最近の面白いホラー不足で心がおかしくなりそうだったわたしの欲望を満たしてくれるのか、楽しみにしていた本作!

(ちなみにパスカルロジェの前作は「トールマン」(※マーターズは全然超えてません)

 

 

今年に入って観たのにレビュー書いてない作品がどんどん増えちゃって

ブログの更新ままならず、もはや瀕死状態になりつつあるのだけど、やっぱりこちらは残しておきたい。

今後は極力短めレビューでいきたいところ。

 

さて、とは言っても この新作、めっちゃ面白かったー!!!!!

っとまではいかなかったの実は。

ジャンルで言うと、家系ホラーでもなく、オカルトでもなく、頭がオカシイヤツが理不尽に襲ってくる系です

性格は正反対の姉妹。

左、姉ヴェラにテイラー・ヒックソン。右、妹ベスにエミリア・ジョーンズ。

 

父親はなく、母親と3人で亡くなった叔母が住んでいた家に引っ越してくる。

これがあつらえたようなアンティークなものを収集する人形屋敷で

(ウチは家が人形屋なので出てくる人形達をチェックして観てたけど大した人形いなかったな殆どがアンティークドールてよりチープなもの)

それだけでこの殺戮の舞台はもう出来上がっている。

そいつらは突然やってきた。そしてトラウマとなりえる事件が起こる。

16年後、内向的な妹だったベス(妹)は夢見ていたホラー小説家として成功している。

母と姉、ヴェラはまだ屋敷に住んでいて、ヴェラは精神崩壊状態で屋敷の地下室に閉じこもっていた。

姉のヴェラから電話を受けて、実家に戻ってきたベラを待ち受ける出来事とは。

 

大人になったベスに、「ゴッサム シーズン4」に出演の主にTVドラマで活躍のクリスタル・リード。

この方が美しく可愛いのがよかった(そこ?!) 

いや実際ホラーでのヒロインは結構重要です。

 

トラウマ、再び。抜け出せない恐怖。

 

6/10

 

ネタバレあり

 

初めに言っておくとこれ、全然、怖くはないです

最近のホラーつまんないのばかりでうんざりだったけど、その中では最後まで引き込まれて観れたので良し。

恐怖を煽る演出力が長けてるそこはやっぱりパスカル・ロジェ。

そこらのC級ホラーを撮る人とは違うかなって感じもあるけど、話としては古いし、(本人が書いた)脚本が物足りない。

「悪魔のいけにえ」的に複数のキチガイに襲われて(あっちは襲う方が家族)逃げても逃げきれない恐怖だけど

こちら、無差別に家族を襲ってきた割に大したキャラでもない。

大柄でアタマが弱い人形もしくは少女好きの男と、化粧した男おばさん(マリリンマンソン風)。

この二人、別に怖くないわ〜。

と言うか

この男おばさん、最終的に銃持ち出しちゃってそんなんズルいわ!

 

 

顔ボコボコになった上にヘタなドール風メイクさせられてこの顔が特にひどすぎてかわいそうだったけど

なんとかすれば逃げられそうな希望があるところがまた怖くない。 笑

いや〜周りにいる人形もひどいものだわ。一体だけドイツ人形も混じってたけど。

 

鏡の扉を境に妹ベスがもともと妄想癖あって作家を目指してたと言うところから

自分だけ頭の中で現実逃避して、未来でうまく言ってる様子と同時に描かれるため、

虚構か現実か?という惑わしがあるのだけど、この手法特に斬新でもなく

ちょっとだけリンチの「マルホランドドライブ」を想起させたり「悪魔のいけにえ」だったりと

観たことがない面白さというものが欠けてるのが残念。

 

16年経っても母親年取ってないのおかしーなと思ったらやはり死んでたことになる。

 

無事、逃げられて助けを呼べた〜と思ったらまたくるとかもうお決まりすぎだし。ラストもありがち。

そしてこの二人の犯人は別にこの二人に固執しなくてもいいわけで、、、、キャラも弱い。

こう沢山のホラーがもう世に出回っていると斬新なホラーももう難しいのかな、、、

演出と斬新な面白さがあるホラーがもっともっと観たいよーーーーーー

 

 

 公式サイト

INCIDENT IN A GHOSTLAND          2018年   フランス=カナダ   91min

2019年 8月9日より、新宿武蔵野館他にて公開中〜

 

シングルマザーのポリーンは叔母の家を相続し、2人の娘ヴェラとベスを連れてそこに移り住む。しかし引っ越してすぐに、一家は2人組の暴漢に襲われてしまう。それから16年後、家を出て小説家として成功したベスは、家庭も持ち幸せに暮らしていた。そんなある日、ヴェラからのただならぬ電話を受けたベスは、惨劇のあった家に久々の帰郷を果たすのだったが…。