イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

結婚式に引っ張りだこ、レトロなボンネットバス  ・

2015年05月31日 09時29分43秒 | 英国の、生活のひとコマ
ストックポートの白亜の市庁舎 Stockport Town Hall  前に、レトロな2階建てのボンネットバスがとまっています。


市庁舎には、結婚の登記所があります。

白サテンのリボンで飾られたこのバス、花嫁と父親を乗せてきたようですが、式の終了後、大勢の招待客を郊外のパーティー会場へ運ぶために待機しているようです。


イギリスには玉姫殿のような専用の式場がないので、披露宴の場所はさまざま。
安くあげたければ、教会の集会所や公民館、少人数ならレストラン、花嫁の自宅が大邸宅なら庭にマーキー(屋外での催し物のための大テント)を張って、庭で。

ホテルやパブのパーティー会場や歴史的建築物を借り切るのが一般的なようです。

田舎の丘の上や古城、海岸にマーキーをたててというのも人気です。
招待客の足、が悩みの種だけど、このレトロバスで解決!

スタイルも実用性も兼ねた賢い選択、この頃よく見ます。


週末、天気のいい昼間の結婚式。




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イギリスの、おばあさんの知恵袋  ・

2015年05月30日 18時24分14秒 | 英国の、生活のひとコマ
以前、高齢者ホームで働いていた時、入居者のおばあさんが教えてくれた、オートミールのお風呂。

イギリスで昔からおなじみの乾性肌に効く民間療法。

乾性湿疹(日本ではアトピーっていうのかな)にかかりました。
一時的なものだったので診療所でもらったステロイド剤と抗ヒスタミンで、完治しました。

私の大好きな泡入りの入浴剤、当分使わないようにいわれて気がついた。
処方してもらった保湿クリームの有効成分はオートミール。おばあさんのアドヴァイスを思い出して実行することにしました。

スーパーの独自ブランドのオートミールは1キロがたったの79ペンス!!(180円ぐらい?)


オートミールは朝食のポーリッジ用に、メイプルシロップやチョコレートの味の、一回分ごとの小袋にはいったのが今は、一般的です。
でも入浴用にはこの小麦粉のような紙袋にはいった基本のを使います。

日本語でオーツ麦。さくさくしたビスケットや、フラップジャックを作るのにつかわれているはず。

古い手ぬぐいで作った袋にひとつかみいれてお湯に漬けると、白いねとねとした液がとけだして、お風呂のお湯が乳白色にかわります。


入浴後の肌は驚くほどしっとり!1ヶ月、愛用しています。

湿疹は再発せず、肌の調子は好調。

侮れない、おばあさんの知恵袋!

同じく肌が乾燥気味の夫と上の息子は、「気持ち悪い」と拒否していますが、日本の皆様にも、おすすめできます。

おばあさんの知恵袋といえば、戦前、舗装した道路の表面保護のためのコールタールが熱いうちにゆげを浴びて吸入する、という民間療法があったそうです。


結核にかからず、体が丈夫になるそうな。

子供たちは上半身裸でコールタールを炊く窯のまわりに集まったということです。

この話をしてくれたおばあさんは、結核の特効薬が発明された後も自分の赤ちゃんを裸にして、道路工事現場につれて行ってたそうです。(1960年代でしょうか)

今はそんなことする人、いません。

コールタールは殺菌消毒作用があるけど、発がん性もあるんじゃなかったっけ・・?

昔からある、コールタールの臭いの、コールタール石鹸。

うちの夫が大好きで、うちでもつかってます。

清清しい、いいにおい。道路舗装用のコールタールそのものの、強い臭いです。
コールタール吸引療法を知っている世代には懐かしい、健康願望を体現する香りかも。

いつもは安いスーパーの独自ブランドですが、撮影用に、本家ブランド、ライツ Writ's のを買ってきました。

イギリスのおみやげに、いかがですか?1個80ペンスぐらい。スーパー、薬局、コンビニでも売ってます。
日本にないでしょ?



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ポーランドの、チーズの入ったドーナツ、ストックポートで入手  ・

2015年05月30日 08時20分23秒 | 英国のお菓子とデザート




ストックポートのタウンセンターに4軒、ポーランド人の経営する、ポーランド人相手のポーリッシュ・ショップがあります。

きのうはじめて入った小さなポーリッシュショップでは、日本でいう「揚げパンが」会計カウンターの上のプラスチックのかごに入って売られてました。

不衛生です。袋もカバーもなし。保健衛生法に違反してると思うのですが・・・

どう見ても「揚げパン」だけど店番の若い男はドーナツだと主張。

イギリスでもおなじみジャムいり、カスタードいりもあったけど、不思議な「チーズ入り」を買いました。たったの50ペンス。


帰って半分ずつ息子と食べました。


おっと、ピンぼけ。

くどい、あまい、あぶらっぽい。息子には大うけです。やっぱり「揚げパン」でした。

中身は、甘酸っぱいサワークリームみたいな味の、それでもほんとうにチーズが入っていました。



ポーリッシュ・ショップ、イギリスに住むポーランド人たちの情報交換の場になっているようです。

ポーランド語の新聞や雑誌も売っています。店内にはポーランド語のポップソングが流れています。

バスターミナルそばのお店は、バスを待つ間、よくよります。

息子の好きなプレッツェルが1キロたったの89ペンス。

イギリスにはない、キノコ類や毒々しい色の果物の瓶詰め各種など、そのうちためしてみるつもりです。
英語を話せる男性店主のいる時に。
ポーランド語のラベルが読めなくて不安なので。

ストックポートにも東欧からの出稼ぎ労働者がいっぱい。

EU国民は自由に出入国、就労滞在ができます。
福祉の受給もイギリス国民と同様にうけられます。

* 現在では法律がかわって、イギリスの高度な福祉の受給ができるのは、イギリス国内に一定期間居住、就労して、所定の条件を満たしたEU市民に限られています。
連合王国のEU離脱決定後、国内に住むEU国民の永住権の是非が問われています。

この「あげパン」を買った小さなポーリッシュ・ショップはこの後、通るたびに立ち寄る、私のお気に入りの店になったのですが、この記事を書いて数か月の後に閉店しました。
同じ通りに、小型スーパー並みの規模のポーリッシュ・ショップが開店したためです。コンビニより大きく、コンビニ並みに長時間開店していて、従業員はすべてパートの雇われポーランド人。行くたびに人が変わり、不愛想なので、利用するのはやめました。(2018年2月、追記)



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ピークディストリクトを歩く、最終回。ソロモンズテンプルにつきました!周りはホビットの住居群跡  ・

2015年05月28日 09時46分58秒 | ピーク・ディストリクト
今日で6日目、ピーク・ディストリクト Peak District




小高い丘の頂上に立つ、ソロモンズ・テンプル Solomon's Temple




大きさがわかるかな?


犬連れの家族です。犬は息子のガールフレンドといっしょに塔の中に入っています。

え~、このしょぼい建物にたどり着くために3時間以上あるいてきたって!?

立て札によると、18世紀に 大金持ちのアマチュア建築家の篤志家が、失業した石灰焼き職人を雇って建てさせた、「悪天候時の避難所」だそうです。

ソロモンというのは当時の地主のファースト・ネームです。旧約聖書に出てくる栄華を極めた王様とは無関係。


展望台でもあるそうですが、この日は霧が深く 屋上からは塔の足元以外、一切何も見えませんでした!

回り一帯、真っ白。


内部。


ところで、このまわりのボコボコ地形、何でしょう?


盛った土の中はすべて、18世紀に建てられた、石灰焼き場だったんだそうです。


石灰焼き職人は土を掘り下げてまんなかに窯を置いて、その中に家族と住んでいたそうです。
立て札のイラストを見ると、正面にドアがついてて、まるで「ホビット」の家みたい。

草の生えた盛り土の中の家は、ロマンチックで牧歌的だけど、実際は、居心地悪そうです。
縄文時代の竪穴式住居みたい。

窯の周りに子沢山の家族がぎゅうぎゅうづめに寝起きしていた暗い、貧乏な時代がしのばれます。

ここらへん一帯、今でも石灰石がゴロゴロ。

丘の下には石灰の溶け出す神秘的な河も流れてます。(一昨日の本欄参照)

石灰の粉は消毒消臭、害虫駆除に、畑にまいて土壌の向上に、と用途はいろいろでした。
田舎家の建物の内外の壁も石灰で白く塗られていました。
20世紀の初めごろまでは、重要な産業資源だったんですって。

今でも、細かく砕いた石灰石が、庭のパティオやドライブに、雑草よけに敷き詰めるために売られています。

これでおしまい。


よく整備された植林地の中の急な坂道をくだって、たったの15分・・・バクストン Buxton の全国的に有名な鍾乳洞、プールス・ケヴン Poole's Cavern の駐車場に着きます。
住宅街です。

車で来た人用の、ウォーキング・コースの出発地点に戻ってきました。

私たちはバクストンの街中から徒歩で来たので、出発は、ここより約10分、町よりの高校の陸上競技トラックだったんですが。

自然の中を3時間も歩いてきて、終点が住宅街と隣接!というのがびっくりですが、このソロモンズ・テンプルのある丘周辺は 地元住人の気軽な犬の散歩スポットらしいです。
私たちは大回りしてたどり着きましたが・・・



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ピーク・ディストリクトを歩く・・・ソロモンズ・テンプルまでもうすぐ

2015年05月27日 09時18分45秒 | ピーク・ディストリクト
今日で5日目、ピーク・ディストリクト Peak District
 
はい、ソロモンズ・テンプル Solomon's Temple

みえるかな?


木の下・・・



あんまり近づいてきたように見えませんね。

この地点からは頂上のソロモンズ・テンプルにむかって、直線の上り坂にかかっているんです。



歩き始めて3時間、やっと私と夫以外の人と会いました。犬連れの近所の一家と合流です。


この地点、実はこのウォーキング・ルートの出発点からたったの15分です。

一周7キロ半の終点は近い。
この丘のすぐ下は、バクストン Buxton 郊外の住宅街なのです!

いよいよです。


以下、明日をお楽しみに!



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ピーク・ディストリクトを歩く、ソロモンズ・テンプルがもう、見えています・

2015年05月26日 09時15分12秒 | ピーク・ディストリクト
ピーク・ディストリクトの4回目です。


きのうまでの記事もお読みください。


石灰質の溶け出す神秘的な河を下に見る、ちょっと突き出した平べったい岩状の地形が黒い子ウシの集合場所になってます。


急な石段を登りきったところで、柵から押し合いへし合い顔を出す、みょうに人なつっこい子ウシたちにむかえられました。


私たちの手を舐める、靴(牛革製!)を舐める、奥の小屋からもぞろぞろ出てきて大歓待です。

小牛たち、素晴らしい絶景、みあきちゃったのかな。あがってくる人に興味津々です。

さて、ソロモンズ・テンプル Solomon's Temple とは何か!?

このウォーキングは 7キロ半、ぐるーりとまわりを遠巻きにまわりながら小高い丘のてっぺんに立つソロモンズ・テンプルをめざすルートなのです。




ね、もう見えてるでしょう?

え、どれだかわからない?

ほら。向こうの丘の上にポツン・・・


もうずいぶん歩いてるのに、ちっとも近づいた気がしません。

夫も私も、ソロモンズ・テンプルが何なのか良く知らずに歩いてます。
どうやら向こうに小さく見えるお城の「物見の塔」みたいなのがそうらしい、と見当はついています。

以下、明日をお楽しみに。


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ピーク・ディストリクトを歩く・・・ 石灰質がたっぷり溶け出す神秘の河!・

2015年05月25日 09時58分11秒 | ピーク・ディストリクト
きのう、おとといの続きです。

バクストン Buxton を出発し約7キロ半の、ピーク・デイストリクト Peak Districtウォーキングの初心者むきルート、「No.19;ソロモンズ・テンプル Solomon's Temple」を行きます。


上の写真のガイド本に載っているウォーキング・ルートはすべて景色のいい場所を巡り同じ場所を通らないで出発地点(たいていは駐車場か公共交通機関との接点)へ戻るよう工夫されています。

景色を楽しみながら上り下りも緩やかな7キロ半のコースを歩くのは約3時間かかります。

初心者向きは、民家の間を抜けたり、トイレや売店、電話、案内所等がある駐車場やキャンプ場のそばを通ることが多く、それほどワイルドではないルートが意図的にえらんであるようです。



通りがかりの馬の放牧場でみかけた…


おかしなマスクをかけられた馬。

女の子かな、変態的ですね…。
興奮しがちな馬には目隠しをして落ち着かせるそうです。

丘を登って下って道路をわたって しばらく歩くと、さらさら小川が流れています。


水は澄んでるのですが、浅い川底が何かへん。白くてねっとりしています。

もう少し上流に歩くと、川の水が完全に白濁して見えます。(さっきと同じ水なのですが・・・)


手をつっこんで川底を突くと、くっきり指のあとが残ります。

小川から離れ、丘をあがったところで見下ろした上流です。


上の「湖」になってるところが、(左奥)エメラルド・グリーンなのは、この写真じゃわかりませんね。


雨続きで、川幅が増したようです。

ドライ・ストーン・ウォール dry stone wall と呼ばれる、石をつんだ塀を越えて河がひろがっています。

この広大な原っぱは、ライム・ムーア Lime Moorとよばれています。「石灰の荒地」ですね。

この写真には、エメラルド・グリーンがちょっと写っています。



石灰採掘は、かつてこの地方の一大産業でした。
陰気でびんぼーったらしい18世紀の話です。この話はまた、明日かあさってに。

で、「ソロモンズ・テンプル」っていったい何?
この話もまた。

明日に続きます。

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ピークディストリクトを歩く。ソロモンズ・テンプルを目指して、バクストンを出発・

2015年05月24日 21時13分38秒 | ピーク・ディストリクト
きのうの続きです。

ピーク・ディストリクト Peak Districtは、イギリス有数の景勝地、スタッフォードシャー Staffordshire、ダービシャー Dirbyshire、チェシャー Cheshireの3州をまたぐ、大丘陵地です。

大部分はダービシャー。


登山できるほどの高い山はありません。
広大なムーアを横切って、丘を登ったり下ったり、羊や牛が草を食む牧草地や森を抜けたり、時には車がびゅんびゅん通る道路を渡ったりのおすすめウォーキング・ルートが数え切れないほど紹介されていて、ガイド本も多数出版されています。

参考ウェッブ・サイトも数えきれないほどあります。




うちの夫は ピーク通で、若い頃はテントをしょって何日も歩き続けたそうですが、年もとったし、数年前に脳卒中をやって回復したところだし、ウォーキングは長くごぶさたでした.

突然思い立って、月に数回、休みの金曜日にピークウォークを決行することに。

私もおつきあい。



ガイド本はこれ、30年近く前に買った、Walk the Peak District。 Brian Spencer 著。


40コースが地図と説明つきで紹介されています。

ちょっと情報が古かったかも。あるはずの道が閉鎖されてたり、農場の名前が変わってたり・・・

「 ウォーク19、バクストン Buxton出発、ソロモンズテンプル Solomon's Temple 」という約7キロの、初心者むけコースを試しました。

バクストンの街中を抜けて 住宅街のなか、家と家の間の小道をはいったとこにある、高校の陸上競技用のトラックが出発地点。


厳密にはこのスタイル stile を踏み越えた原っぱからウオーキングの始まりです。


スタイルは辞書には「踏み越し段」とありました。
イギリスの田舎ではどこでもおなじみ。
放牧してある家畜はとおれず、人だけ踏み越えてとおれる、垣根にあいた通路です。

実にさまざまなタイプあり。段違い踏み板とかスイング式の二重ドアとか。

こんなきちんとした石段はめずらしい。

続きはあした。



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平日に電車でピークディストリクトに行って山歩き、出発点は18世紀の温泉保養地、バクストン・

2015年05月23日 09時38分56秒 | ピーク・ディストリクト
イギリス有数の景勝地、ピーク・ディストリクト Peak District はストックポートの近くです。
車で20分走れば、もう丘陵が始まります。



今日は夫と2人で近所の駅 ウッズモア Woodsmoor から30分、電車に乗って終点のバクストン Buxtonまで行きました。

ストックポート市内を出るとすぐ、車窓から息を呑む雄大な山岳風景がみわたせます。
線路のすぐそばまで親子のヒツジが出てきます。

バクストン駅から歩いて20分、18世紀に温泉保養地として栄えた美しい古い町並みと、ヴィクトリア時代に設計された公園、パヴィリオン・ガーデンズ Pavillion Gardens を通って、郊外の山歩き出発地点へ。


パヴィリオン・ガーデンズのランドマーク、パヴィリオン Pavillion 。


ガラス張りの長い渡り廊下で、同じくガラス張りのカフェと温室がつながっています。



オペラ・ハウス Opera Hause。



ストックポート日報の連載を始めてから、この バクストンに行く機会がなかったので、初登場まで時間がかかりましたが、私たち家族のお気に入り行楽地です。

日本人にも大人気のイギリス南部の国際的な観光地、バースBath の規模を小さくした町を想像してください。

鉱泉の湧く町、バクストンは古代ローマ時代から湯治の場として有名でした。

イギリスを支配していた古代ローマ人は、大のお風呂好きだったのです。
バースの源泉は安定した28℃の低温。入浴にはぬるすぎます。暖めて入浴していたみたいですね。

18世紀に鉱泉を飲む健康法が広まって、バースと同様、保養地を兼ねた社交場としてお金持ちの人気スポットになりました。

このクレセント The Crescentは、当時の華やかさを今に伝える壮麗な古代ローマ風を模したネオ・クラシシズムの傑作なのですが
・・・私が最初に訪れた20年前からこんな状態です。


修復を完成するには、途方もないお金がかかるのです。
一級保存建築なので、とりあえず、倒壊だけはくいとめています。

ここ、イギリス北西部で最も一般的なミネラル・ウオーターといえば、なんといっても「バクストン・ミネラル・ウォーター Buxton mineral water」です。

駅売店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアその他飲み物を売っている店ならどこででも、プラスチックのボトル入りが売られています。

そのバクストン・ミネラル・ウオーターが無尽蔵に湧き出て、飲み放題なのが、このセント・アンズ・ウェル St. Ann's Well


18世紀に病気を治すための治療施設に滞在するお金のない人達に、万病に効く(?)ありがたい鉱泉水を無料でふるまったのがこの水くみ場の起源だそうです。

うちの夫は持って来た水筒に「バクストン」を詰めました。(家から持って来た水道水は捨てました)
生ぬいので(常温27℃)、私はやめておきました。

この地元の人らしい男性は、2リットルのペットボトル8本に詰めて、台車に載せたスポーツバックで持ち去っていましたよ!


山歩きの話は明日から。山ではなく「丘」ですね。丘陵を登ったり下ったり。

バクストンの町に関してまた書く機会があると思います。
とても興味深い町ですよ!

マンチェスター・ピカディリー Manchester Piccadilly(マンチェスター中心の主要駅)から、ストックポートを通って風光明媚な丘陵地帯を走る、バクストン行き電車が30分に1本でています。
朝夕の通勤時間帯には頻繁です。

バクストンはマンチェスターの通勤圏内です。

バクストンは終点駅です。



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ロッチデール運河その4、地下にもぐる!地下でわいせつ行為!冠水でいきどまり・・・・・

2015年05月22日 09時07分37秒 | マンチェスター
ロッチデール運河 Rochdale Canal 沿いのおしゃれな水辺の居住区はここでおしまい。

運河は地下にもぐります。


歩行者も運河沿いに地下を歩けます。


もぐって すぐのところに うち付けてある 警察の告示板。


「この場所でひわいな行為や性行為におよぶ者は逮捕して処罰する」と書いてあります。
5~6メートルごとにあるってことは そういうことをする人がいるんでしょうね。

地下道、橋を渡りきるとだんだん暗くてせまくなり、おしっこの臭いもしています。 

これは天気のいい去年の夏に撮った写真。

この日は、橋の高さぎりぎりの水深でした。(ところどころ、足元に水が来ていたぐらい)

幅の狭い橋を渡って振り返ってみます。


道路の下にも閘門(こうもん)があります。


閘門は、水を一時的にせき止めて水深をコントロールするための設備です。

手すりがついていて、上を歩いて向こう側に渡れるようになってるのですが、前日とこの日の午前中は雨降りだったので、向こう側の、いつもは草ボーボー、ビルの谷間の空き地(上の道路に上がる階段あり)は巨大な水溜り状態でした。

ちょっと歩くと、ヴィクトリア時代のレンガのアーチの下に出ます。

オレンジ色のライトに照らされて妖しげに美しい。


上の写真は天気のいい、別の日に撮しました。


この日は数時間前まで降り続いた雨で運河が増水して通路が冠水してました。


ツイードの上着の紳士風のおじさんが立っていて、上の道路からぽたぽた落ちる水滴の写真を撮るといい、と芸術的なアドバイスをしてくれました。

きれいに撮れません。

だけどその人、ひわいな行為のホットスポットで何してるんだろう。

ここを通り抜けると運河は地上に出て、歩行者はいったん上の道路に上がります。

運河は世界的に有名な、ゲイ・ヴィレッジ Manchester Gay Village の中心をとおります。

冠水のため今回は撮りぬけを断念。
ゲイヴィレッジの写真は天気のいい日にまた行って撮ってきます!!



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マンチェスターの真ん中を流れる運河、訂正とおわび、おしゃれな水辺の居住区の写真をもう少し・・・  ・

2015年05月21日 09時49分11秒 | マンチェスター
5月11日と13日の本欄で、マンチェスターの真ん中を流れる運河の名前はマンチェスター・シップ・カナル Manchester Ship Canalだと書きましたが、間違いでした。


マンチェスターとアイルランド海を結ぶマンチェスター・シップ・カナルは、マンチェスター市内を流れていません!

マンチェスター・シティ・センターの中を流れているこの運河は、ロッチデイル運河 Rochidale Canalでした。

お詫びして訂正します。



前回2回の写真は、すべてロッチデイル運河です。

マンチェスター観光の参考に読んで下さっている方のために、前2回の記事も訂正しておきますね。


ウオーキング・ツアーをやってるのも、このロッチデイル運河です。


以上、写真は、前回お見せしたマンチェスター・ピカディリー駅のそば、「おしゃれな水辺の居住地」、のつけたし。です。

おしゃれな水辺の居住区の終りにある、水の高さを調節する閘門(こうもん)。 

  
ボートで運河を行き来する人たちは、ボートを降りて木のレバーを押して閘門を開け閉めします。


閘門2箇所の間に、「バージ」と呼ばれる、伝統的な平底ボートがとまっています。
おくの閘門の高いレベルから水が滝のように流れ落ちています。

そのあと、すぐ・・・・


運河は地下にもぐります。
写真を見ると、橋が架かってるみたいですが、実はこの上は、道路です。

以下、次回。


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表情に哀愁たっぷりの闘犬、フレンチ・マスティフ  ・

2015年05月20日 09時46分18秒 | 英国のイヌ
昨日の、だぶだぶ犬 シャーペイと、なにか似たところのある、フレンチ・マスティフ French Mastiff、
ボルドー・マスティフ Bordeaux mastiff ともいわれます。

マックス、2歳。


フランスのボルドー原産。


イギリスではあまり見ません。

ヨーロッパの闘犬系の原種といわれる、古い古い犬種だそうです。
古代ローマ時代は剣闘士と、フランス革命前までは犬同士、闘っていました。

新しい犬種、シャーペイと共通したメランコリックな表情。
闘犬ってみんなこんな悲しげなかお、してませんか。


闘犬がほとんど全世界で禁止された今、このフレンチ・マスティフはペット、番犬として繁殖されていますが、飼うのはむずかしいそうです。
獰猛な先祖の血が、ふとしたきっかけで騒ぐらしい。

マックスは穏やかそうないい犬に見えますが、飼い主に「さわらないで!」といわれました。
・・・怖い。

飼い主はやっぱり、マッチョ系、労働者階級、強面の男性でした。


イギリスのこの手の犬を好んで飼う人に共通する特徴です。




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全身毛布をかぶっている!!イギリスで人気の珍犬種、シャー・ペイ  

2015年05月19日 09時11分24秒 | 英国のイヌ
またまた、中国原産の犬、シャーペイ Shar Pei。


20年ほど前、最初に見た時はセンセーショナルでしたが、もうイギリスでは見慣れました。

もともとは中国の食用犬と西洋の闘犬のかけあわせだそうですが、いったん絶滅の危機に見舞われた後、愛玩犬としてアメリカで繁殖され、犬種として復活したのだそうです。

人間が自然の摂理に反して作り出した特殊な犬種なので、短命で生まれつき健康に問題があるとか。

眼病、皮膚炎...
原因は一目瞭然、ダブダブ皮の弊害です。

繁殖を禁止せよと過激なことを言う人もいるらしいですよ。

でも、かわいい。

ストックポートの舗道カフェで、犬用のボウルに水を張ってもらって飼い主といっしょにコーヒーブレイク中のマーゴ、生後5ヶ月だそうです。


子犬なので皮がやわらかく、ダブダブ感も強調されます。


毛布をかぶっているみたい。

飼い主のお友だちが、白パグのアレックス(生後3ヶ月)を抱いてとおりかかりました。


犬どうしもお友だちのようです。

もしかしたら恋人どうしかもしれません。


マーゴのほうがちょっと年上のお姉さんのようです。

子犬2匹がカフェ前で集って、しかも私が写真まで撮っていたものだから、人が大勢あつまってきちゃいました。

かわいい、かわいい!と大騒ぎ。
みんな携帯電話で写真を撮りはじめました。

この通りがかりのおじさんは「僕にもだかせてくれっ!」とアレックスの全身にほおずりしてました。


このウエイトレス、犬をさわりまくっていましたが、仕事に戻る前に手を洗ってほしい。


上の写真で大きさがわかるでしょう。子犬です。
この3倍ぐらいの大きさに成長するそうです。




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圧倒的に青が多い、春と夏のあいだのうちの庭

2015年05月18日 19時47分44秒 | 英国の木々と草花
春の球根植物、チューリップ,(赤、白、黄色)水仙(きいろ)カウスリップ(きいろ)が枯れたあと、色鮮やかな夏の花盛りシーズンが始まるまえのこの時期、うちの庭は青一色に塗りつぶされたようになります。

そこら中で勝手に生えている水色のワスレナグサ forgrt-me-not は枯れた球根花のしおれた葉を隠してくれます。


色あせてきたらすぐに抜いて捨てることにしています。
根元に控えている来年咲く赤ちゃん株が早く丈夫にそだつように。

夏に咲く一年草の芽にもっとよく日があたるように。

他にも今咲いてる数少ない花はなぜか、青いものが多いのです。

やっぱり勝手に生えてるブルーベル。

セントーリア centaurea (ヤグルマギクの一種)。


園芸店で買ってきて植えたら勝手に増えて庭を占領し始めています。

何人かの人に株分けしてあげたのですが、なかなかきれいに咲かないそうです。
土も日当たりも、環境はほぼ同じのとなりの家でも枯らしちゃったということです。

人に上げると厄介ごとを押し付けるようなので、この頃は余分に増えた株は抜いて捨てるようにしています。


イギリスの伝統的な庭造りに欠かせない野生のコロンバイン columbine、またの名をグラニーズ・ボネット granny's bonnet(おばあちゃんの帽子)。


日本語訳を知らなかったので調べたら、「オダマキ」の一種だそうです。

実はこれも勝手に生えてくるんです。
今の家に引っ越してきて数年目に突然はえはじめました。花が咲くのはまず、この青。

ピンク、紫、白と次々と違う色が順番に咲きます。これも増えすぎで、抜いて捨ててます!!

ワスレナグサの波。





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平日の夕方、マンチェスターで友達の息子のロックコンサート(たったの数曲、ギグですね)を聞く

2015年05月17日 09時30分56秒 | マンチェスター
マンチェスターでナイトアウトなんて、20何年ぶり、学生時代以来です。

平日、まだ明るい9時前、友達の息子、ザックの歌い始める時間にあわせて開放的なカフェバーにはいります。


マンチェスターの、独立した店舗やバーが多く店開きしている古い建物が多く残る、おなじみおしゃれなエリア、ノーザン・クオーター Northan Quarter

会場の、ナイト&デイ Night & Day は昼間は食事もできる明るいカフェ。

演奏の始まる前。


よくある穴倉のような暗いナイトクラブやライブハウスとちがってゆったりとした店内で座って音楽をききます。

作詞、作曲、ボーカルとギター担当のザックのバンドの名前は、ザック・コラン Zac Curran。(ただの本名)

バンドといってもドラマーとふたりだけ。

マンチェスター出身の国民的ロックバンド、オアシス Oasis の影響をうけているようです。

小さい時からアイリッシュギターを習っていたザックのギターの腕はそうとうなもの。

歌声もきれいなんですが、こういうステージの生演奏で聞くと、ベースの音がワンワンキンキン響いて、歌詞が聞き取れないし、ギターの音もつぶれちゃってちょっと興ざめ。

私はもらったプロモーション用のCDをきくほうがいい。

それでもライブが大人気なのはみんな飲みながらのキンキン音響も含めた雰囲気が好きなんでしょうね。

実際、ひさしぶりに楽しかったです。
平日の夜なのにけっこうないり。


アルコール抜きのアップルサイダーで、ザック・コランのつぎの、わめき散らすヘビメタバンドもきいて1時間楽しめました。

なぜか、ザリガニのフェストゥーン。


後でバスで帰るザックの楽器を車ではこぶため、私たちが手分けして駐車場まで楽器を運びました。


男女混成中年バンドみたい。




今日も最後までお読みくださりありがとうございますにゃ~。
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<参考webサイト>

●googleマップ イギリス/ストックポート↓↓
https://www.google.co.jp/maps/place/53%C2%B024'00.0%22N+2%C2%B009'00.0%22W/@53.4,-2.15,12z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0x0?hl=ja

●オープン ストリートマップ イギリス/ストックポート ↓↓
http://www.openstreetmap.org/#map=12/53.3999/-2.1928

●ウィキペデイア/ストックポート↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88


●地球の歩き方
http://www.arukikata.co.jp/country/europe/GB/

●イギリス大使館
https://www.gov.uk/government/world/japan.ja

●在英国日本大使館
http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/

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コメント (3)
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