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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

パリ再び その6;パリのいろいろ, 無理やりまとめた分類不能な写真(3)

2019年04月30日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
パリで撮った、「テーマごとの分類が難しい写真」続きです

また間が空いてしまいました。



気を取り直して、パリの写真、続けます。
一番上はオテル・ナショナール・デ・ザンバリード Hôtel national des Invalides 内にある軍事博物館 Musée de l'Armée の中庭です。

建物中央の上階アーチの中に納まっているのはナポレオンI世の銅像。
そして入館者の一人で、背中を向けているのはうちの夫です。(金髪の妹と並んで立っています)

入場券売り場でもらった厚紙製の「ナポレオン帽」をかぶっています。
ちょっとよく見えませんね。

厚紙製のナポレオン帽をかぶって館内見学をしている大人は絶対にうちの夫だけだと思っていたのですが、違いました。中途半端なナポレオン コスプレのフランス人のカップルも一組見つけました。


真ん中に頭を入れる穴が開いた黒い大きな正円の厚紙の両端を頭の穴をかこうように半円に折り上げると、おなじみの肖像画でいつもナポレオンがかぶっている「バイコーン」の出来上がり。

リボンで囲った徽章もプリントされています。

おもちゃの兵隊の展示です。


ナポレオン軍の再現です。
夫、妹(後ろ姿)、私(心霊写真のようにガラスケースにぼんやり写りこんでいます)の3人が同時に写った唯一の貴重な記念写真です。

あれっ、この時 夫はナポレオン帽をかぶっていません!どうやら手に持っているようです。

デ・ザンバリードそばのカフェでのハゲ照り返し再び。


手前の女性の肩越しにのぞく光るハゲ、息子さんの写真を撮っているところをこっそり撮りました。

昨日のストックポート日報に載せた同じハゲの別バージョンです。


自転車にのっている女性をとらえています。

妹のアパルトマンの前の通りに公共の電動自転車置き場がありました。


平日は終日空っぽだったのが、土曜日には半分、日曜日の午後にはすべての駐輪スペースがいつの間にか埋まっていました。
パリでも当局が交通制限するためか環境に良いサイクリングを推奨しているようです。

どういう仕組みで運営されているのかよくわからないのですが、ロンドンやマンチェスターと違って、電動のようです。
利用している人を実は見かけませんでした。

少なくとも、高級住宅街の静かな通りに駐輪されている上の写真の公営ネットワークの自転車は観光客用ではなく、通勤用とみたのですがどうなのでしょう?

フランスもイギリスと同じで、自転車は車と同じで車道を走ることが義務づけられているようです。
パリの道幅が狭く、ぼこぼこした古い石だたみも多く残る道を自転車で走るのはけっこう怖そうです。ドライバーのマナーも概して言えばあまりよくなさそうでした。

その代わり、実によく見かけたのが、このスクーター。


パリの新名物といってもよいでしょう。

この緑のは公営ネットワークの電動式のもののようです。
利用しているのは観光客のようです。



.....道にほっておいたりしていいのかなぁ。
マンチェスターやロンドンの公営の貸し自転車の仕組みも実は利用したことがないのでよくわからないのですが、利用期間分の料金を払えば所定の場所に乗り捨て、用事がすんだあとまた別の自転車に乗り継ぐことが可能なバーコード認証式か何かになっていると聞きました。

このスクーターは料金を払った利用者以外の人がのろうとしてもエンジンがかからない(?)ような仕組みにでもなっているのでしょうか。

7年ほどまえ、私はここストックポートの住宅街や街なかでニューヨークのメッセンジャーが乗り回している、というのをまねてスクーターをよく利用したのですが、もっぱらイギリスでは子供の乗り物だったスクーターに乗った大人の私は目立ちまくり....息子たちが恥ずかしいのでやめてくれというのでしばらくやめていたのです。

屑鉄屋に盗まれました。
歩道を走ることが許され、店の中にもバスの中にも持ち込めるスクーター、本当に便利でした!

パリでここまで普及しているスクーター、またほしくなりました!

街なかにも名もないフォーマル・ガーデンがあるのがパリ。


......オテル・ナショナール・デ・ザンバリードの一部だったと思うのですがよくわかりません。

立ち入り禁止だとは思えないのですが誰も中にはいませんでした。

エッフェル塔を見上げる、小さなオープン・スペース。


地図で確認、シャンド・マース Champ de Mars という公有の緑地でした。

刈り込みがフォーマルです。







観光ポスターでおなじみのエッフェル塔 La Tour Eiffel の写真です。


夏に撮られたようです。
きっちり兵隊さんのように並んでいる四角く刈り込まれた緑のお鍋を洗うたわしのような樹木が写っていることが多いですね。

☝、英語の観光ウェッブサイトから黙って借りたプロの撮った写真です。

イギリスでは街路樹も公園の木も高さも種類も樹齢も全然ちがう木が雑然と植えられていることが多いのです。
「ヨーロッパの都市計画には整然と植えられた均整の取れた並木が不可欠」と、たしか日本で習ったはずなのです。パリに来てやっとピンときました。

.....といってもパリ中どこもそうだとは限りません。

町はずれにある広大な植林地、ブローニュの森 Bois de Boulogne ...


.......で見かけたクリスマス・ツリー無残

凱旋門近く、車の通る広い道路からあまり離れていない場所で見つけたどう見ても「クリスマスツリー」!の死骸....
クリスマス時期が過ぎたら もてあます 使い捨て、生木のクリスマスツリー、市の回収日をのがしたのでしょう。フランスでもご同様。

「木は森へかくせ」....かくされていませんが。

2年前に書いたブローニュの森についての暗い考察記事のリンクです☟。

パリその3; パリ市民の憩いの場、明るい公園、ブローニュの森の暗いかげ
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パリ再び その5;分類不能のパリ写真(2)

2019年04月28日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
パリの話題、続きます。テーマごとの掲載からあぶれた雑多な写真の数々、2回目です。


オテル・ナショナール・デ・ザンバリード Hôtel national des Invalides に続く道路で水道管?あるいは消防用の水栓?が壊れたようなのですが.....


道路に水がダダ洩れでした。
作業員がたった一人で奮闘していました。

穴にひっくり返したロードコーンを突っ込んで水をとめようとしているように見えました。

撮った写真を後で見てみたら、どうもロードコーンを漏斗(じょうご)として使って何か液剤を注ぎ込もうとしているようにも見えます。
立ち止まって見届けなかったのが悔やまれます。


滞在した夫の妹のアパルトマンがある、高級住宅地の駅前商店街の角にほぼ毎日露店を出していた焼き栗屋。


もぐりです!
怪しげなことこの上なし。
スーパーのショッピング・カートにバーベキュー用のコンロをのせて栗を焼いていました。

パリの風物詩だと話には聞く、焼き栗屋.....「マロン・ショ、マロン・ショ!」と呼ばわっていましたし、香ばしいにおいもしていましたが....
パリのマロン・ショ(熱い栗)って日本の焼き芋みたいに冬の名物じゃないの1?

2年前にパリに行った時に空港から乗った地下鉄が事故のため故障して思わぬ場所で地上に出て、乗り継ぎ駅まで歩くはめに会いました。
その時 初めて歩いたパリの通りは賑やかで楽し気で暑苦しい、黒人移民の集中するエリアでした!

その時見た、ショッピングカートの焼きとおもろこし屋が強烈に印象に残っています。

その時のストックポート日報の記事を見つけました。☟

酷暑のパリに行って帰ってきました;その1 涼しいイギリスでつづる旅の思い出  

2年前に ルーブル美術館 Musée du Louvre を訪れた時は夏の観光シーズンで、空前の大混雑でした。

「モナ・リザ」の鎮座する小ぶりな部屋に「モナ・リザ」と向かい合った壁いっぱいに展示されているヴェロネーゼの大作、「カナの婚礼」をゆっくり離れて観賞したかったのですが、モナ・リザ目当ての入館者が部屋いっぱいに広がってとても離れてみる空間の余裕がなかったのです。

今回は「モナ・リザ」鑑賞者の塊りが前回に比べて半分ぐらいの広がりで「モナ・リザ」よりに群がっていたので下がってみるチャンスのはずだったのですが.....


何ごと...?



「修復中」とも「どこかに貸し出し中」とも何とも書かれていませんでした。

ルーブルの館内に入ったところです。


館内のレストランのシェフのスマホ休憩タイムと中国の中学校の修学旅行生らしい団体をとらえました。

ヨーロッパに修学旅行(?)とは羨ましいですね。それにしても、パリ旅行におそろいのジャージというところが驚かされます。

天気のいい日に出歩くと、ハゲ頭の照り返しが目につきます。


ヨーロッパの人はハゲを隠そうとしないのです。
イギリスにも毛を全部剃っちゃうハゲの人が多いのです。

もともとは黒人の、ミュージシャンなど影響力のある人たちが始めたのを白人が真似始めたという説もあります。

もっともっとよく光る、光を窓の形に額から頭頂にかけて反射する美しいハゲもパリのカフェで見かけましたがさすがに近すぎて写真は撮れませんでした。

あまり興味がわかなかったシャンゼリーゼ Champs-Élysées のショッピング街から外れて適当に街を歩いていると行き当たったギャラリー、というか一点ものの高級インテリア用品店です。


もちろん入りました。




戦闘機の操縦席をくっつけたソファーとか、動物のはく製の一部を使ったアートっぽい飾りなど創造性に富んだ、それでいてみる人の神経を逆なでするような超高価な製品がいっぱいでした。

エッフェル塔 La Tour Eiffel のふもとのテントようなにわか作りの天蓋に覆われた縁日のような並びの、なんともキッチュなアヒル釣り。


ゆらゆらした水流を流れるプラスチックのアヒルを鉤針で釣り上げる、イギリスの「ファンフェアー(屋台やにわか作りの遊園地の乗り物を集めたお祭り)」でもおなじみのゲームなのです。

アヒルが薄気味の悪い蛍光色なのと、国際的な観光地、エッフェル塔の足もとだというのがまた驚きです。

「アヒル釣り」業者独自の飾りつけのハリネズミもまたキッチュです!


一番上の写真はこの縁日ストリートの主催者が用意したらしい、ミニチュア・エッフェル塔。

エッフェル塔は英語で「エイファー()・タワー」と読むの、ご存知でしたか。フランス人が発音すると、ちゃんと日本での呼び名「エッフェル」のように聞こえます。

イギリス人、勝手によその国の固有名詞を変えるんじゃない!!







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パリ再び その4;分類不能のパリ写真を集めて公開、まず第一弾

2019年04月27日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
パリの話題の続きです。


テーマに分けられない写真をバラバラと掲載します。
上の写真は、ご存知ノートル・ダーム寺院 Cathédrale Notre-Dame de Paris

....のレゴ模型。
La Canopée という、ポンピドー・センター Centre Pompidou のそばのモダンなショッピングモールにあるレゴ・ショップに寄りました。

夫の妹が急用でロンドンに数泊することになったので、学期中の夫の甥の世話をしました。

リクエストで連れて行ったレゴショップのいくつかの精巧な模型を見学、ノートルダームの写真を撮っていると、孫の付き合いで来たらしいフランス人の紳士がガラスケース下のプレートを指さして、身振り手振りでこれも撮るように指示しました。

で撮ったのがこれ。


104、432個のレゴのピースが使われているって、すごいなぁ、730時間もかけて!....だから何だ?ってことなのですが言葉の通じない観光客と交流をもてて、退屈していたおじいさんは嬉しそうでした。

甥はレゴ選びに時間が欲しいということなので、私たち夫婦は周辺を散歩してストリート・アートの収集をしました。

この後、すぐそばのノートルダームに行きたかったのですが、さすがに甥を連れて広大な大聖堂建築は負担なので、同じシテ島 Île de la Cité にある小さめの、ステンドグラスが美しい、ノートルダームより完成が古いサント・シャペル Saint-Chapelle を見学しました。

ノートルダームが半焼したのは翌日、私たちがイギリスに帰国する前日です。


サント・シャペル とコンシェルジェリー Conciergerie を敷地内にもつ、シテ島内の裁判所 Palais de Justice の建物沿いに長いこと並びました。
一昨日のストックポート日報にその時の間抜けなセキュリティ儀式について書いた記事です、よかったら読んでみてください。

パリ再び その2;パリのセキュリティ対策、物々しさで効果的!その実ヌケてる現実味の足りなさ

サント・シャペル とコンシェルジェリーへの入り口の鉄門がなぜか、大きな板で覆われていました。


もしかして、破壊、損傷から守っているのでしょうか。

もっこり度が高い、ライオンの顔の部分がのぞくよう、丸く穴が穿ってあったのが気に入りました!


うーん、シテ島で例の抗議デモがあった話は聞きませんが、なんだったんだろう。


一階窓ガラスがことごとく破壊され、仮の板覆いがされている凱旋門近くの建物です。


明らかに、フランス政府の政策に不満を持つ一般市民の抗議デモ、ジーレー・ジュン gilets jaunes(黄色いチョッキ)運動による抗議活動が破壊行為に発展した結果です。
要求だかスローガンだかが殴り書きされたのがクリーム色のペンキで塗りつぶされ、さらにその上に「公平な経済政策を」という新たなスローガンが書き加えられています。

写真を撮ったのはこれだけですが、シャンゼリーゼの通りの被害はけっこうすごかったようです。
板覆いをたくさん見かけました。

抗議活動が終息するまで修理はしないつもりのようですね。

高価なショーウィンドー用の大きなガラスパネルを入れてもまた壊されちゃえば元も子もななくなりますものね。

マンチェスターなんかだとすぐに板覆いが地元アーティストによるストリート・アートで飾られることになると思うのですが。

いえ、やっぱりお店にとっては被害甚大、憎々しい災難の痕を楽しく飾る、なんてことはしたくないのかもしれませんね。
近辺のショールームなど、週末に備えて、防御用の板パネルを打ち付けられるよう、角材でショーウインドーを囲む仮枠を用意している店をいくつか見かけました。

私たちが滞在中の週末、ジーレー・ジュンの本拠地はトゥルーズに移ったようです。
パリでデモはありませんでした。
少なくとも大規模な破壊はなかったようです。


シャンゼリーゼ Champs-Élysées のスターバックスで一休みした時にショーケースにシャンゼリーゼ通りがうつりこんでいるのを撮りました。


シャンゼリーゼらしくない小さな商店がたくさん入った、古いショッピング・アーケードの真ん中にあるスターバックス、カップが紙製で強烈に興ざめでした。

滞在した夫の妹のアパルトマンのある通りの小さなバール(坂場兼カフェ?)のガラス戸に貼ってある強烈セクハラ スティッカー!


人気のオレンジドリンク、オレンジーナの臨時マスコット・キャラクターなのでしょう。
イギリスでもフランスでも女性や子供の好むソフトドリンクのはずですが....対象の見えないマーケティング!

2年前に来た時からありました。
再び見られてうれしいです!!

イギリスでは見ませんねぇ、人間の女性モデルを使えばヒンシュクを買うでしょうがシマウマならセクハラ度が半減!?
妹も12歳の甥も「サイテー!」と言って目を背けて通りすぎます。

そんな堅いことこといわなくても.....

私は好きなのですが、このディープに地元民御用達のバーの敷居を高くしていることは確かです。
薄暗く、観光客も女性もお呼びでない雰囲気たっぷり。

帰国の日に夫が私とシマウマギャルの記念写真を自らすすみ出て撮ってくれました。





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パリ再び その3;古い建物の表面で目立たずそれでも自己主張!パリでも!ストリートアート

2019年04月26日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
パリの町を歩いていて、通りに沿って長く連なる古い建物の途切れたところ、つまり交差点や広場に面した外壁 に注目する癖がついてしまいました。

例えばこんな....


上の写真のどこが見どころなのかって?

張り出したバルコニーの下にちょこんと張り付く、タイル製の「ピクセル・アート」。


2年前にパリに行った時にタイル製のピクセル・アートを含め、数多く目にしたストリート・アートに関する考察記事のリンクです。☟
パリ、その6 パリのストリート・アート

やはり今回も多く見かけた、宇宙生物(エイリアン)のような単調なキャラクター、1980年代の原始的なヒット・テレビゲーム「スペース・インベーダー」からインスピレーションを得た創造でしょうか。

1980年代のグラフィックアートの特徴の粒子の荒いマス目を埋めていくようなピクセル・アート、低い位置にあるものをよく見たらタイル製なのがあきらかです。


モザイクのようにとても細かい、それでもきちんとマス目を埋める方式のタイル絵の技法はスペース・インベーダー風、1980年代っぽいキャラクターの再生にぴったり!

でも、セメントで永久的に建物に固定してある!?

やはり謎です。

だれが何のために?!

市、あるいは建物の所有者の許可を得ているのか!?
それともまさかの、公共のアート・プロジェクト!?

お花までもインベーダー風。








以上は私たちが滞在した高級住宅街、凱旋門 Arc de Triomphe のそばの普通の通りでのスナップです。

斬新なモダン建築の現代美術館、ポンピドー・センター Centre Pompidou がある、シャトレ Châtelet 付近ではとりわけ数多く目にしました。





技法は必ずしもタイルに限らず、法則性の乏しいただの落書き風も混在しています。






技法は同じですがおおざっぱで....これ、ゲームともコンピューターグラフィックとも関係ない「スマーフ」ですよね?




オテル・ナショナール・デ・ザンバリード Hôtel national des Invalides に向かう途中で見かけました。


向こう岸にはチェイルリー庭園 Jardin des Tuileries があるセーヌ川岸の堂々たる、なんでしょう?ギリシャ神話か何かをテーマにした寓意像のようです。

金ぴか、豪華!

そして、その台座にステンシル・アートのウミガメ!


ステンシル・アートは素早く量産できるのが特徴ですよね。
いかにも無許可でゲリラ的に何かを主張してるという感じです。

パリじゅうじっくり見て歩けば同じテーマのステンシル・アートがほかにもみられたのかもしれません。

でも、なぜウミガメ?


ストリート・アートとは趣が少し違うハチの巣のオブジェがとりついた角の店、これもポンピドー・センターそばにありました。


階下は飲食店です。
見たところ、養蜂やはちみつと関係ありそうなビジネスではなさそうでした。

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パリ再び その2;パリのセキュリティ対策、物々しさで効果的!その実ヌケてる現実味の足りなさ

2019年04月24日 20時21分40秒 | ヨーロッパ

パリ Paris の話題の続きです。



一番上の写真は、私のパリ訪問のハイライトとなるべきだったルーブル美術館 ....
残念ながら見学は途中で切り上げることになったのですが....訪問したのは2年前に続き、2度目です。

それはともかく、今日の話題は、ヨーロッパ有数の観光都市、パリのテロ警戒について。


ルーブルのこの行列は、入り口のガラスのピラミッド内での手荷物検査のためなのです。


それ以前の、どこに入るにも厳重な手荷物検査がありました。

手荷物検査をすませ、地下におりて入場券を買うための順番待ちが全くないのが拍子抜けです。
約30分の長い列は、これだけの入場者に対してたったの2台しか手荷物検査機が設置されていないためです。

かなり大げさな、空港にあるのと同じ、カバンの中が透視されるハイテク機材が使われていました。
でもそういえばポケットの中を改めさせろ、とか身体検査とかされませんでした。何かぬけている....というか.....

ヨーロッパ中テロの危険でいっぱい!なイメージを持たれる日本の方が多いと聞きました。
決して、普段の生活で危険を感じることはないのですが、国際観光地の有名な観光スポットがターゲットになりやすいのは確かですね。


ルーブルの館内は大変な混雑なのに見張りの係員が全く目につかないところが不思議でした。(実際はいたのか?)
テロ対策の持ち物検査が入り口であったからだと思うのですが、値のつけようもない名画に何か不届きなことをする人がいるかもしれない、という警戒はしないのでしょうか。

もちろん、モナリザは別です。


このにこやかなおじさんのほか、左手に女性一人が一歩後ろに引いて大勢の「拝観者」の動向をうかがっていました。

いかめしい警備員の制服を着ているわけでもなく、のどかな印象でした。

イギリスでもフランスでもたいていの美術館では撮影のし放題。


シテ島にある13世紀に国王の個人礼拝堂として建てられたサント・シャペルのセキュリティの物々しさは特筆ものでした。


持ち物透視検査と金属探知ゲートをくぐる物々しさ!

それほど人がいなかったにもかかわらず、外で15分ほど並びました。

ただし!!検査官がすべて男性でしたので、金属探知ゲートで引っかかった男性入場者は厳密な身体検査をされましたが女性は「マダム、ポケットの中のものを出して!」といわれるだけ。

ポケットから日焼け止めクリームと携帯電話を引っ張りだして見せたら笑顔で通してくれました。

男性の検査官が女性の体にさわるわけにいかないからなのですが、こんなので検査になるのか...?
手荷物の透視検査の前に(たぶん)ポケットの中のものを出してトレイに入れるように一人ひとりに声をかけていたようなのですがいかんせん、検査官の誰一人としてフランス語以外、話せません。

私たちと入った一団のほとんどはフランス語を解しないアメリカ人観光客でしたので、混乱は相当なものでした。
ほぼ全員携帯電話をポケットに入れたままゲートをくぐり派手な警戒ブザーを響かせていました。

サント・シャペルは裁判所の敷地内にある目立たない小さな建物です。

見学後、外に出るには銃を抱えた兵士が警戒に立ち並ぶ、裁判所の大きな門を通らなければなりません。

入場者の数をカウントするため??バーのまわる「バリアー」を通っていくように誘導されるのですが......


人波から離れて歩いてきた私たちも誘導されるまでもなく、バーの回るバリアーをとおって出てから気が付きました。
両側があいていてバリアーを通らなくてもよさそうです。

大胆にも、もう一度戻って写真を撮ってみましたがおこられませんでした。

「あと10分で立ち番の勤務が終わるんだからバカな観光客のことなんかほっておこう」と思われたのかもしれません。

警戒が本当に厳しいのか緩いのかよくわかりませんね。

最初に日に行った、アンバリッドの軍事博物館でももちろん本職の兵士による持ち物検査があり、検査をする兵士のほかに銃を抱えた兵士が背後にたちいかめしさは十分、そのわりにはポケットの検査はなく、カバンの中身を出すようにも言われず..... 危険物を持ち込もうと思えば簡単に持ち込めたはずですよ


ちなみに、サント・シャペルの内部の写真も撮りました。


言葉では表現できないほどのステンドグラスの荘厳な美しさは写真にも残せません。記念に2枚の写真を撮っただけです。

エッフェル塔の下でも銃を持った兵士が通行止めをしていました。



フランス語での、花壇の周りをまわって通るようにとの指示(だったと思います。少なくとも身振りでわかりました)を理解できなかった外国人の小さな男の子が通り抜けようとしたら兵士に手をつかまれ、親の元に連れ戻されていました。



どうやら、この青いリュックサックが不審物扱いで警戒の元凶だったようなのです。


爆発物処理班でも出動したのでしょうか。
動向を見ていたかったのですが、夫と夫の妹はあまり興味なさそうに歩きすぎるので諦めました。
この後どうなったかは不明です。


もちろん、事件性の全くないただの忘れ物か、いたずらか....だったはずです。爆発物だったら世界的な大ニュースになっているはずです...
持ち主のいないリュックサック一つでこの騒動!

「テロと隣り合わせのヨーロッパの緊張した生活」!?

実際そんなことはないんですよ。

並ばされるわずらわしさ、検査を受けてみれば脱力するようないい加減さ.....実際緊張感はほとんどありません。

並んでいる間も、「本当に騒動を起こしたいテロリストは空港やルーブル美術館や国会などで爆発物を起爆させたりしないだろうな。するとしたら人出が多い割には警戒が少ない劇場、駅、スーパー、大学、礼拝のある日の教会なんかのほうが簡単で効果的だろうに....」などとテロリストの身になって思案してみました。

イギリス人にも私と同じことを考える人がたくさんいます。

それでも持ち物検査や身体検査は完全に無駄だと言い切る人は一人もいません。

「やはり、ヨーロッパはテロが身近なんだ」という印象を持たれた方も多いでしょう。
繰り返しますが、そんなことはありません。

ヨーロッパの著名な都市でも私たち普通の市民や観光客が実際テロに巻き込まれる確率は数百万分の一だそうです。
まあ、日本の都市で国際テロに巻き込まれる確率は、(知りませんが)数千万分の一????ぐらい??

「すごい違いじゃないか!?やっぱりテロの少ない日本にいた方が安全ってことだよね!」と思われますか。

私には、数百万分の一も数千万分の一(日本の確率は実際どうなのかは知りません)もどっちも、「まずありえない」と同じ意味だと思えるのですが。

そしていくら銃を抱えた兵士をずらっと並べてもハイテク探知機で荷物検査をしてもテロを完全に食い止めるのはかなり無理な気がします。
うっかり数百万分の一の確率でその場に居合わせれば被害を受けるのは避けられないでしょう。

....日本で津波や地震に合う確率の方がヨーロッパでテロに巻き込まれる確率よりずっと高いはずです。

「だから日本に行くのはやめといた方がよさそうだ」というイギリス人にあったことはまだありません。



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パリ再び その1;観光客、いろいろ.......モデルポーズでお友達同士の記念撮影、パリならではの奇習??他

2019年04月23日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
イースターも終わり、日常生活にもどります。
…といってもストックポート日報でお届けするのは先週まで一週間滞在したパリの話題です。

エッフェル塔。


今日の話題は観光客

パリはヨーロッパ屈指の観光地です。
どこに行っても人だらけ。
世界的な旅行シーズン(学校休み)だった2年前の夏よりは人出が少なかったかもしれません。

アンバリッドの軍事博物館まで凱旋門のそばに住む夫の妹のフラットから約35分歩きました。

行きかえりとも有名なエッフェル塔の下とトロカデーロ広場を通ったのですが.....



もーのすごーくいっぱいいた中国人のお嬢さんたちのモデルポーズが痛々しく悪目立ちしていましたよ。

私は興味津々でエッフェル塔を含む景観を楽しむふりをして観察を怠らなかったのですが、夫は「人のことをジロジロ見るんじゃないっ」と速足になるし、妹は「モデルによる撮影大会がパリじゅうで(皮肉)....ああ、やだやだ」とやはり目を背けるように見なかったことにして立ち去ります。

中国人(だと思います)観光客はほとんどが友達同士で脚を組み替えたり目線をカメラ(スマホ)に向けたり遠くを見つめたり、手を髪にあてたり腰に添えたりプロのモデルのように1ショットごとにポーズを変えて写真を撮りあっているのです。

服の着こなしも容姿も全くモデルには見えない人たちばかりでしたよ。

うーん、マンチェスターでもロンドンでも去年帰国した際の東京でも中国人観光客はたくさん見かけますが、モデルポーズはパリならではの約束事なのでしょうか、さすがにマンチェスターのショッピング街や秋葉原の電気街でやっている人は見なかったのですが...

見落としただけでロンドンのタワーブリッジやトウキョー・スカイツリーを背景にやっている人はいるのかもしれませんね。

背景はシテ島のコンシェルジェリーです。


東欧系の観光客らしいカップルの写真撮影風景です。
男性はプロの持つような重装備のカメラで派手なポーズを次々繰り出す恋人の写真を橋の上からセーヌ川上流に見えるエッフェル塔(右手上流に遠く見えていました)を背景に激写していました。

曇り日の比較的寒い日でした。
これまたプロのモデルには見えない白人女性、もこもこしたコートを足もとに脱ぎ捨て薄着でプロ意識を発揮していたようです。

パリの町というのがモデルのようにおしゃれなショットにおさまりたいという意識を引き出すのでしょうか。
その対極にあるような照れ隠しの日本人のVサインも私は好きではありません。(私が写す記念写真にはVサインはお願いしてやめてもらっています)

日本人の若い女性の写真に撮られる際にわざとする変な顔、イギリス人のティーンエイジャー(特に私が思うに容姿に自信のある少女たち)の舌をべええっと突き出すインスタグラム写真向きの習慣も理解不能ですが、衆目の中のモデル気取りをパリで次々と見せられると、「ああ、あれは写真に美しく写りたくて気合を入れるのは恥ずかしいと思っての行為だったんだな」と気づかされました。

エッフェル塔のふもとのお土産売り。


3通りの同じもの(1;エッフェル塔の模型各サイズとマグネット 2;安っぽい格安ベレー帽と毛皮のふわふわが塔頂についた正ちゃん帽 3;スマホアクセサリー)を同じ値段で、同じ仕様のキャンバス布に広げ、ほぼ5歩間隔で何百もの皮膚の色の濃い若い黒人男性が売っていました。

「ハロー、ニーハオ」などと声をかけてきますが英語はほとんど話せません。
全員お友達で商売仇?同じ組織に属する無認可商法のように見えました。

「なんで、みんな同じ場所でやる!?足の引っ張り合いでは?」と思ってみていたら、意外と売れているんです。
模型5個で1ユーロ!は会社などで全員にお土産をお配りする習慣のある日本人の需要にこたえるかもしれません。

かなり暑い日でしたがベレー帽を買ってその場でかぶっていく観光客がけっこういました。

普段からかぶっている人が旅行先でもかぶるのなら納得ですが、パリに来て地べたで売っているベレー帽をかぶり、パリジィェン気取りで写真に写る....う~ん、恥ずかしい。中国に帰ってから「パリで買ったのよ!」といってかぶるのが正しいお土産利用法だと思うのですが。

また行った、ルーブル美術館でモナ・リザの写真だけとってすぐに立ち去る人々....


(事情でルーブルに長居はできなくて返す返すも残念だったのですが)

もちろん凱旋門の周りにも....


いっぱいの観光客!

今回、シャンゼリーゼ通りも歩いてみました(近所ですから)


2年前は妹が「(ロンドンの)オックスフォード・ストリートみたいでウンザリ」と形容したのでいくのをやめました。

今年は妹が「アラブでいっぱいよ。ブランドものをガンガン買いまくってるから!」という偏見に満ちた表現をしました。

もしかして、フランスの地元の人にとって(夫の妹はイギリス人ですが)パリでえげつなくお金を使うらしいアラブ人というのは日本人にとって一部の中国人観光客のような目障りな存在なのかもしれません。

(ちなみに帰国の際マンチェスター空港で入国審査の長い長い列に一緒に並んだ若い中国人観光客の一団は英語も堪能で礼儀正しい洗練された人たちでしたよ)

それとわかるアラブ人はほとんど見ませんでしたが、やはり中国人がいっぱい。

ヴィトンなどのフランスの「トップ・デザイナー」店もありましたが、ナイキなどのスポーツウェアや H & M 、ギャップなどイギリスでも買えるヨーロッパやアメリカの「ハイストリート・ブランド」店がほとんどのただのショッピング街でした。

ロンドンの目抜き通りオックスフォード・ストリートにたとえた表現がぴったりです。

わざわざ外国から来た観光客が行くところかなぁというのが感想です。

おしゃれなパリジィアンやパリジィエンはシャンゼリーゼを歩いたりしないようですね。

イギリスでは見かけない、おちついたキャメルのコートやカラフルなジャケット、派手なスカーフのパリらしい装いの男性をオフィス街や高級住宅地、個人ブティークが並ぶ通り(シャンゼリーゼ以外の場所)でたくさん見かけました。
多くの女性はイギリスではあまり見ない、ブレザー型のジャケットを着ていたのがパリらしかったというのが町を歩いた感想です。

パリ、続きます


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イースターの定番料理、今年は食べたロースト・ラム、ついでに調べた驚きの起源

2019年04月22日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
そういえばイースターの食卓についてストックポート日報に書く機会がなかったと思います。



イースター(復活祭)にはラム lamb(コヒツジ)の肉が定番です。

昨日、イースター・サンデーに息子と私の2人でロースト・ラム roast lamb を食べました。
夫はベジタリアン(正確にはサカナは食べるペスカトリアン)なので鮭のローストにパースリィ・ソース parsley(パセリの葉を刻み込んだクリームソース、即席)で付き合ってくれました。

私のうちでは毎年やるわけではなく、本当に気が向いたら....という程度に実行しているイースターのロースト・ラム。

ラムに欠かせないのが、ミント・ソース mint source 。


市販のものは保存料がたっぷり添加されているからでしょうか、開けたビン詰めのものが冷蔵庫でいつまでも保ちます。
半年ほど前に使ったきり冷蔵庫の中に眠っていたミントソースの瓶詰がまだ食べられそうでした。

上の写真はスーパー、セインズベリーにラム肉を買いに行った際見つけた高級品。
近頃スーパーでもよく出回っているイギリス国内のどこかの地元のデリ(手作り食品)製品のようです。

お試し価格にはなっていましたが、いつも使う普及品メーカーのものの量を考慮したら4倍の値段でしたが....しかも前に買った瓶入りがまだ食べられるというのに....衝動買い!まあいいか、お祝いってことで。

ミントの葉っぱのお化けから大汗をかきかき逃げるコヒツジのイラスト!のラベルが気に入って購買欲にあらがえませんでした。


ラムの脚肉800グラムの真空パックからたっぷり入った血を捨てて洗い、オーブンで1時間ちょっと。

ロースト皿にたっぷりしみ出た脂で即席の顆粒グレービーを溶きます。


お湯の代わりにジュージュー熱い肉脂を使っているのでコクとこってり度は特筆もの。

カロリーやコレステロールのことは考えないことにします。お祝いってことで。



ロースト肉のカービング(切り分け)は男性の役割です。


下の息子に覚えてもらいたいのですがなかなかうまくいきません。
薄くそぎ切るのはコツがいります。

ベジタリアンの夫が指図しています。

ついに夫が切るはめに。


ベジタリアンの夫は肉を切ってくれたあとで食卓を離れてもう一度手を丁寧に洗う羽目になりました。肉には手を触れていないのですが。
その後のお代わりは私が切り分けました。

息子が厚ぼったく切った切れは私の皿に。


ついでです。夫のロースト・サーモン。


ラムはじっとり柔らかくとてもおいしく焼きあがりました。
独自の薬味のようなクセのあるにおいを消すためか、ミント・ソースを必ず添えることになっています。

ミントソースは細かく刻んだミントの葉を砂糖と酢で和えた、懐かしく甘酸っぱいハッカのお菓子のような味です。
今回使ってみた高級品は混ぜても混ぜてもミントの塊りとお酢が分離してしまいます。そこもまた添加物を使っていない高級品らしくてまことにけっこう。

なぜ、イースターにコヒツジの肉をたべるのか?今回、調べてみました。

発祥はキリスト教成立のずうううっと前、イースターの時期とほぼ重なるユダヤ教の祭祀、「過ぎ越し」だそうです。
旧約聖書の「出エジプト記」に書かれているのだそうです。いつのことだ!?クリスマスにターキーやガチョウを食べる起源よりずうっと古そうです。

古代エジプト時代、怒った神がすべての家の長男をペストで殺した際、いけにえのコヒツジの血で戸口にしるしをつけておいたユダヤ人の家だけは災難をまぬがれたのだとか。
それを祝ってコヒツジの肉を食べ始めた習慣が新しく発生したキリスト教にも受け継がれて今に至っているのだそうです。



一番上の写真は今年のラミング(コヒツジの誕生)シーズン第一期生、ともいうべき初春の母子ヒツジです。
3月のピーク・ディストリクトで撮りました。

イギリスで非常に盛んな牧羊業の目的は、多くの人(特に子供たち)は羊毛生産だと思っていますが実は違うのです。

畜肉産業なのです。

生後一年間、母ヒツジや兄弟ヒツジとのびのび過ごしたオスのコヒツジは母ヒツジの次の出産前にされます。

羊毛は夏の暑い時期にヒツジの健康を守るために刈り取られますが、羊毛用の特別な種類のヒツジの羊毛以外ほとんどは廃棄処分にされるそうです。

せいぜい格安で払い下げられ建築資材(断熱材や雑草が生えないように庭の敷石の下にひく)としてる使われるぐらいの利用法しかないそうですよ。

日本ではヒツジの肉、あまり食べませんね。




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イースターといえば卵!だけではない...ウサギはもちろん魚やニワトリの形まであるフランスのチョコレート!

2019年04月20日 23時22分07秒 | 英国の、生活のひとコマ
ハッピー・イースター!



今日はキリスト教の祭日、復活祭です。
イギリスでは、イースター・サンデイ Easter Sunday といって、クリスマスに次いで重要な国民の祝日なのです。



十字架にかけられて刑死したイエス・キリストが復活した(生き返った)のを祝う重要な日.....であるのはキリスト教と縁のない人たちにもよく知られた話です。






.....イギリスではイースターには卵の形のチョコレートを贈りあう(現在は主に大人が子供にあげるのが普通)ことが日本でも知られていると思うのですが、なぜウサギのイメージばかり連発するのか....

イースターの発祥は春の始まりを祝う、ヨーロッパ土着の宗教色抜きの慣習だったそうですよ。
キリスト教の発生以前から春の生命の再生を喜ぶ、自然崇拝のお祭りだったようです。
古代から、多産で知られるウサギはイースターの象徴だったのです。

春になるとサカリがついてしょっちゅう興奮していることでも知られます。

出産、生命の再生をキリストの復活と結び付けて、古代から伝わる土着の人気行事をキリスト教が取り入れて大宗教行事として今に伝わっている、というわけだそうです

一番上の写真の巨大な風船ウサギは先週一週間滞在したパリのエッフェル塔のふもとの縁日のようなキッチュな屋台の並ぶ遊歩道の始まりのディスプレイです。

同じくその通りに意味不明なディスプレイ....


これは、何?ケースの中に卵、それにウサギがひっくり返っていますが。

金色のフォイルに包まれた、スイスの高級チョコレート会社、リンツのウサギ型チョコレートがイギリスで一般的になったのは私の覚えている限りけっこう最近(ここ10年来?)のことだと思います。

イギリスではイースターといえば卵!
やはり再生の象徴、卵!

去年の今頃書いたストックポート日報のイースターエッグに関する記事のリンクです☟。

イギリスでは巨大産業!イースターエッグにまつわる奇習、キリスト教の祝祭にふさわしくない生臭い起源

だからチョコレートでできたイースター・エッグを贈りあっていたのですが、おなじくイースターのマスコット、ウサギの形のチョコレートが出回ってきたのはヨーロッパの影響ではないでしょうか。

パリにはサカナ型のイースター・チョコレートがいっぱいでした。


マスター・ショコラティエール(チョコレート職人)による高級手作りチョコレート専門店で撮りました。大き目の魚は20ユーロほどでした。

パリに住む、夫の甥にかってやったのはスーパーの4ユーロのもの。


フランスではエープリル・フールのことを「4月の魚 poissons d'avril」というそうです。
4月1日には、伝統的に魚の絵を人の背中にこっそりはり付けるいたずらに興じたのだとか。
(イースターと関係あるのでしょうか、調べられませんでした)

イギリスで留守番をしていた16歳のうちの息子にパリのスーパーでお土産に買ってきた、やはりフランスのニワトリ・イースター・チョコレート。


イギリスでは全く見ないニワトリ型。あってもおかしくありませんよね。
卵の親なのですから。

パリではニワトリ型もウサギと並んでよく見かけました。

パリのスーパーの棚の、イースター・チョコレートの数々....


え、ウマ? 白黒逆パンダ? コウノトリ??...人気がある動物なら何でもオッケー? コウノトリはさすがに何か意味がありそうですが....

別の棚にはイギリスから輸入された卵型の大型チョコレートが貧相な品ぞろえで並んでいました。









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春の花木の花盛り、イースター前のこれがまさかの夏の気温の金曜日

2019年04月20日 09時00分00秒 | 英国の木々と草花
昨日、金曜日に撮影した、うちから500メートル以内のご近所のサクラ、あるいはサクラもどきの花木の数々です。


八重咲のものばかりですね。
火曜日、一週間ぶりに帰国したら町中どこを歩いても花盛りでびっくりしました。





え、帰国!?
フランスのパリに事情があって滞在していました。

イギリスに帰って以来バタバタと忙しくストックポート日報を更新できませんでした。



そういうわけで、ご無沙汰していました.....今日から復刊です。
パリ滞在中は前もって予約投稿しておいた記事を出しました。



昨日金曜日はグッド・フライデー Good Friday という国民の祝日です。

日本風に「祝日」というと語弊があるかもしれません。
復活祭、イースター・サンデーの前の金曜日は日曜日に復活したイエス・キリストが十字架にかけられた日ということになっているのですから。

公休日といった方がよさそうです。英語では public holiday ですから。

驚きの日中気温が23度
イギリスの夏の気温です。



ちなみに、今日土曜日はグッド・フライデーとイースター・サンデーに挟まれたただの週末です。
イースター明けの月曜日はイースター・バンク・ホリデー・マンデー Easter Bank Holiday Monday で、やはり公休日、要するに4連休なのです。

パリの写真をぼつぼつテーマごとに掲載します。
イースターの頃のイギリスの話題も並行してお伝えするつもりです。
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次々と消えていくイギリスの地元住民の憩いのパブ、大企業に経営権が移りおしゃれで味気ないハイクラス「伝統」パブに変身か?

2019年04月14日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
うちの近所の、大きなパブ。


ずっとジョリー・セイラ― Jolly Sailorという名前でした。

創業は1930年代だそうです。
1930年代の典型的なパブの建物です。

私たちがこのエリアに引っ越してきてから10数年間、地元の憩いのパブだったのですが、数年前につぶれました。
日本で言えばファミレス風の食事も出す、どこにでもある明るい可も不可もない、無難な典型的なイギリス郊外のパブです。

後ろに大きな駐車場があります。
お酒を飲む場に車で乗り付ける....どうかと思うのですが、日本で言う、「自己責任」ですね。飲みすぎた、と思ったらパブの駐車場に車を置いてタクシーで帰るのが普通です。
...話がそれました。

全国展開のパブ・チェーンに経営権を譲渡したようです。

数週間前から手の込んだ改装工事が始まっています。


「目を見張るほど素敵なイギリス伝統の内装に改装中」と看板に書かれています。
このパブ・チェーンの、近隣エリアに展開するほかのパブの内装をウェッブサイトで見てみました。

(どこも地元の憩いのパブだったらしいのですが経営難でつぶれたのを引き継いで繁盛しているようです)

すっごく.....なんというか、おしゃれです。

よくあるモダンなコンチネンタル風でも、わざとらしい田舎のコテージ風でもなく、プロの内装デザイナ―が一括して請け負ったという感じの味気ないハイクラスの「イギリス伝統の」内装になりそうです。

つぶれる前はよくある「家具のショールーム」のような中途半端におしゃれな居間風で、ぜーんぜんイギリス伝統のパブらしくなかったのです。それよりはいいかもしれません。

とにかく、おおがかりな改装工事が終了し次第、行ってみてきますね。





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ヒヨコの量産、イースター前の恒例の善意のイベント.... 卵をはらんだ無邪気なヒヨコづくりで子供のためのホスピスを支援!

2019年04月13日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
地元のパブで週に一度、編み物をする人たちが集まる会に参加しています。


今年はじめて、チャリティ募金のための、イースターのヒヨコを編むプロジェクトに参加しました。
メンバーの一人が毎年何羽か編んだヒヨコをフランシス・ハウス Fransice House というマンチェスターにある子供のためのホスピスに寄付しています。

どちらかというと、おばあさんがやりそうな手芸...という偏見に満ちたイメージがありました。

かなり以前から、イースター前になると編み物好きの人たちがチクチク量産しはじめる恒例の善意のイベントとしてけっこう定着しています。
やってみようかな~という気はあったのですがなかなかきっかけがなくて....

その人にきいてフランシス・ハウスが発行しているパターン(編み方)をダウンロードしてかいてあるとおり編み始めたら、けっこう楽しくてクセになりました。

かぎ針編み(クロシェットcrochet)と、棒針編み(ニット knit)の2テクニックから選べます。

私は手慣れたニットで、平たく編んで頭に化粧落としや赤ちゃんの肌のお手入れに使う綿をつめ......


お待ちかねのステージ!


イギリス最大手のチョコレート製造会社カドベリー Cadbury のクリーム・エッグ cream egg(という名前のチョコレート)を中に詰めてかがります。



一年中販売されている、甘ったるしいミルクチョコレート、なかにはトロンとした白味と黄身を模したあまーいクリームが入っています。




(ヒヨコのおなかに卵!エニグマはとりあえず無視して!)

首の部分を絞って、目とフェルトを切ったオレンジのくちばしをつけてを出来上がり


ちょっとオリジナルに、「おこるヒヨコ、笑うヒヨコ、ねむいヒヨコ」と表情をつけてみました。

締め切りぎりぎりに始めたのでこの3面相、ヒヨコ3兄弟だけしか郵送できませんでした。

全国から何千と集まったカドベリーのクリーム・エッグを内包した黄色い編みぐるみヒヨコが1ポンドで販売され、募金活動に貢献します。

シュルーズベリーに行った時立ち寄った手芸品店で買った25gのヒヨコ色のアクリル毛糸で、発送後もう一羽編めました。

ボランティアでお手伝いしているチャリティ・ショップのオックスファムにちょうどヒヨコ色のウール98%の古い毛糸が寄付されたので5玉買い取ってさらに4羽、一番評判の良かった笑うヒヨコのみ量産しました。



糸の始末がまだですが、はいチーズ!集合写真です。


一羽は息子のガールフレンドに、ほかもすべて引き取り手が決まっています。

来年以降も巻き毛のヒヨコの制作を続け、フランシスハウスに寄付するつもりです。
何しろ、古い毛糸がまだまだありますから。

21日のイースターまでまだ間があるというのに!


スーパー、アスダのクリーム・エッグの「イースター・エッグ(空洞の巨大なチョコレート)」版の販促ディスプレイがほぼ空っぽ状態です。

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まだ写真がある!シュルーズベリーの建物の重箱の隅をつつく報告

2019年04月12日 09時00分00秒 | イングランド中部

イギリス中部の、古い建物がみっちり建ち並ぶ奇跡のように美しいシュルーズベリーを訪問した時(それも2回目です!)の写真がまだあったので載せちゃいます!

表通りに向いた間口はけっこう狭くて....


奥に長い、ガタガタした形態のホンモノのチューダー建築(16世紀のイギリスの建築様式)!です。


表通りに面した一階店舗は宝石店で奥に長い側から階段を上がって入る2階、3階部分はタイ料理のレストランのようです。

奥に長い側の外壁に、漆喰を盛ってレリーフ状にあらわしたフルール・ド・リ(フランス王朝の紋章、ユリ)と奥に小さく見えているチューダー・ローズ(イギリス王室の紋章、ランカスター家の赤バラの中にヨーク家の白バラ)が飾りつけてあります。


すごくいいかげんな位置に!

漆喰のハチまで!


それに3、2って何?!

どんな由来でこんな場所に紋章の飾りがあるのか、チューダー建築をめぐるガイド・リーフレットには書かれていません!
建物が建てられた時からあるオリジナルなのかどうかも書かれていません。

チューダー建築があまりにもありすぎて、ガイド・リーフレットには載りきらない物件多数!

これも謎の物件です。


カドのチューダー建築から張り出している木彫りのドラゴン(ですよね?)


オリジナルなのか中世の雰囲気を考慮して後から付け加えたのか、それともコンピューター・ゲームか何かからインスピレーションを得たモダンな創作なのか?


1990年に修復されたとき、木肌をむき出しにして中世、チューダー朝のオリジナルな建築技法を復活させた例、だそうです。


コスタ・コーヒー Costa Coffee というイギリス最大のコーヒー・ショップチェーンが間借りしています。
ちなみに隣(足場が組まれている修復工事中のチューダー建築)との間の狭い小道はグロープ・レイン(Grope Lane、 gropeというのは痴漢行為という意味です)という名前の中世の頃からのいかがわしい名前の抜け道です。

木肌むき出しの茶色い梁を主に19世紀に黒く塗りたくっちゃったのが現在「典型的なチューダー建築の特徴」として知れ渡ってしまっています。
最近のちゃんとした修復ではできるだけオリジナルな外観を取り戻すよう細心の注意が払われているということですが.....

当時の首相、マーガレット・サッチャーと国防相のマイケル・ヘーゼルタイン男爵の横顔とPOLL TAX (評判の悪い人頭税、1993年に廃止)と1990年の年号の表示.....


いいのかな?ずっと残るでしょうに。

裏通り、面白いと思ったので写真を撮りました。


この建物のどこがおもしろいのかって?

戸口の上のふさいだ窓に黒いペンキで窓ガラス部分が塗られています。

ね、おもしろいでしょう?

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イースターといえば卵!卵の形のリアルなかわいいチョコレートを使った鳥の巣ケーキ、作り方は簡単なのですが....

2019年04月11日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
季節感あふれるキッチュなディスプレイでおなじみのベーカリ―のチェーン店、グリーンノールス Greenhalghs のコンフェクショナリー(スイーツ)、イースター・バージョンです....


....が閉店間際に撮った写真です。品ぞろえが寂しいですね。

3月の初めに早々とはじまったイースター・ディスプレイの記事のリンクです。☟開けて読んでみてください。
いよいよ登場!イースターテーマのビスケット、これを見なければストックポートに春は来ない?!

上の写真の左手前のバタークリームのネスト(巣)にちょこんとのったかわいい卵(ガラス越しに撮った写真のうつりがあまりよくないのですが...)を見てください。

同じくストックポートにある、超安売りベーカリー、パウンド・ベーカリー Pound Bakary のショーウィンドウです。


日本語で言えば「100円均一」のような身もふたもない露骨なネーミングのこのチェーン店、たいていのものが1ポンドで、安いものなら2個、3個、あるいは4個とまとめて1ポンドで売られているのです。

お昼時には長蛇の列ができます。

いえ、そんなことはどうでもいいのです。

イースターの頃に食べられる丸パン、ホット・クロス・バン hot cross bun の両側にもかわいい卵ののったお菓子がディスプレイされています。

で、右側のどぎついケバい黄色のものは何だろう....?アイシングのかたまり でしょうか、今度行って聞いてきます。(買って食べてみる気はちょっとしません)
イースターの頃のイギリスを彩るダフォデイル(黄水仙)の色なのはわかるのですが....
卵をのせれば何でもありのコンフェクショナリーのイースター・バージョン!

イースター時期のお菓子作りに欠かせないこの、小さいかわいい卵!


イギリス最大手のチョコレート製造会社、カドベリー UK が1967年から製造販売している、高さ2センチほどのチョコレートの卵です。

製品名は、ミニ・エッグ Mini Egg!
芸のないネーミングにあきれる。

白、黄色、ベビーピンク、水色の春らしい色合いの硬い砂糖に覆われたぎっしりミルクチョコレート.....おいしくてけっこうそのまま食べられます。
イースターの時期に限らず、年中販売されています。
色も形も、卵の殻のようなマットな質感もとてもリアルです。

パウンドベーカリーの写真の左側はイースター・ネスト・ケーキ easter nest cake という、昔から子供たちに大人気の小さなサイズのお菓子です。

私が撮った写真が今一つなので、お菓子作りウェッブサイトから写真を借りちゃいます。


コーンフレークを溶かしたミルクチョコレートで固めただけの簡単なレシピです。

うちの子供たちが小学校の低学年だったころ、毎年ボランティアのお母さんたちと学校で作って持って帰ってきていました。

これは、イギリスのお料理ウェッブサイトでは最も権威あるBBC Good Food から拝借しました。


シュレデッド・ウィート shreded wheat を砕いてコーンフレークの代わりに使って、より鳥の巣に見た目が近い優れたアイデアものです!
シュレデッド・ウィートというのは、糸のように細い小麦のビスケットを中が空洞の枕の形にまとめた朝食用のシリアルです。


誰でも簡単に作れそうなのですが、このミニ・エッグが手に入らなければ作れませんね。
ミニ・エッグ、日本にもありますか。

他にものせてサマになるお菓子があるかもしれませんね。


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盛りを過ぎた花木

2019年04月10日 09時00分00秒 | 英国の木々と草花
タイミングを逸して載せるのが遅れてしまった2週間前の春の花木の写真です。

何の花でしょうか。


これはサクラ....


2種類のモクレン


今はもうちょっと盛りを過ぎて、葉と花の混合状態です。



まだ花を開いていないサクラの木もあります。

昨年、連合王国でいちばんみっともない建築物に選ばれたストックポートタウンセンターのレジャー・センターのレッドロック Redrock 前 の植樹されたばかりの小さなサクラの木も花盛りでした。
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イースターへの秒読み開始、デパートでも準備に余念なく不気味な巨大ウサギの仮縫い進行

2019年04月09日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
高級志向のデパート、ジョン・ルイス Jhon Lewis の生地売り場で。


生地売り場の年配の女性店員がガードマンにウサギのコスチューム(着ぐるみ)を着付けていました。

写真を撮っていいか聞くと、その女性は後ろに隠れてしまい、巨大ウサギのみカメラに収まりました。

イースターの販促キャンペーン準備だそうです。


このジョン・ルイス、倒産、閉店して規模縮小(オンライン・ショップに移行)する大手デパートが多いイギリスで唯一健闘しているらしいです。
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