イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

年明けまであと2日、12月30日のスーパーに見るイギリス社会の段取りの良さ悪さ

2019年12月30日 22時38分12秒 | 英国の、生活のひとコマ


スーパーマーケット、セインズベリーズ Sainsbury's で昨日の午後撮った写真です。


取り払われたキラキラのクリスマス飾りにかわって、入り口近くには Happy New Year と書かれた語弊のような地味なバンティングが一連だけめぐらせてありました。

大晦日の前日、かなりの混雑です。

クリスマスとその翌日(26日)のボクシング・デイBoxing Day、ニューイヤーズ・デイ NewYear's Day(元日)以外は「平日」です。
(この日通常どうり営業している銀行、郵便局、図書館にもよりました)

それでも休暇をとっている人が多いせいか、通常の土曜日のような込み具合でした。

入り口近くににドカドカと積み上げてある箱売り缶ビールに圧倒されます。(上の写真)
すでにかなりの箱が売れているようです。

2時ごろには野菜の棚が半分からっぽになっていました。


大晦日まえの書き入れ時なのになんとしたことでしょう!
事実、まるでクリスマス間近の23日、24日(クリスマス・イブ Christmas Eve )のように、たくさんあるレジは全開、とても多くのスタッフを投入して殺到する客に対応する準備は万端だったようなのですが....

いかんせん、「流通」が滞っているようなのです。
生鮮食品が品薄なクリスマス時期のイギリスのスーパー....!

この時間帯はけっこうすいていましたが、おそらく年間最大の売り上げが見込まれる12月30日、31日のアルコール飲料売り場の備えは万全でした。


となりのスナック/おつまみ売り場とともに、棚がからになったらすぐに補充できるように棚に目を配り補充用の商品を積んだトロリーを押して待機しているスタッフ、手早く箱をつぶし、専用のトロリーに積み上げる仕事専門のスタッフも配置されていました。



イギリス(イングランド)ではお正月そのものはそれほど盛り上がらないのですが、大晦日に踊りまくって、音をたてて、ぐでんぐでんに酔っぱらう「カウントダウン・パーティ New Year's Eve Count Down Party」が盛んです。

年明けの12時の時報とともに、おもに個人が自宅の庭や近所の空き地でバンバン上げる花火を楽しみます。
大晦日のカウントダウンパーティに参加した人は翌日(元日)は遅くまで寝て過ごすことが多いでしょう。

パーティを主催した家庭では新年早々 大かたづけが待っています。

(ちなみに、スコットランドではクリスマスより新年のお祝いを重視しているということです)

スーパーマーケットのアルコール飲料ほか、パーティ関連の飲食物の売り込みがめちゃくちゃ盛んな理由がお分かりいただけたでしょうか。




おそらく、仕事に行った人たちが退社する4時から5時以降にかけての混雑はものすごかったことだろうと思われます。

ちなみに、この時期、がらんとしたオフィスに出社している会社員の多くは
「あいにく担当のXXが休暇をとっているのでわかりません。XXが休暇から戻り次第ご連絡させます」
といったのんきな対応に追われていることと思われます。

部署内全体でいない人の仕事をカバーしあう「引継ぎ」のようなシステムがあまり機能していないイギリスの会社の実態...
(もちろん業種や会社によって差はあるでしょうけど)


27日金曜日午後2時ごろの同じセインズベリーズのパンの棚はこんな体たらく...


昨日はさすがに(いつもよりは品薄でしたが)焼き立てパンをぽつりぽつりと出していました。

やはり、イギリスのクリスマスから新年にかけてのすき間の6日間は非常時なのです。



もともと6個入りで7ポンドもするデラックス版クリスマス・クラッカー Christmas cracker が70ペンスに!なりふりかまわぬ ダンピング値下げされていました!


10分の1の値段です。
来年用に2箱買いました!

クリスマス・クラッカーというのは厚紙でできた筒です。


両側から引っ張ると火薬が爆ぜるパチン!という音とともに筒が破れて中に入っているおもちゃや小物、ジョークを書いた紙片と紙の王冠が出てくる仕掛けです。

上の写真は今年のクリスマス当日用のあまりで6個入り4ポンドのお徳用です。
年明けの時報用に3個とってあります。



3m巻き2ポンドだったクリスマスプレゼント用の包み紙が50ペンスになっていました。
しかも「two for three 2個分の値段で3個買える=2個買えば1個無料」オファーだったので3本購入、1ポンド払いました。

スキーをする人々、ヤティー(ユキオトコ)の柄がユニークです!

夕焼けの美しい、3時48分の写真です。


日照時間は少しずつ長くなってきています。

大晦日は例年通りBBC(国営放送)のカウントダウン番組、近所で上げる花火を見て、外に出てくるご近所の人とあいさつを交わし静かに過ごします。
 



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おなじみの路上掃除機、ロード・スィーパー、マンチェスターで発見!話題はそろそろ見飽きたマンチェスターのハチ

2019年12月29日 22時19分00秒 | マンチェスター
クリスマスとも新年とも関係のない話題を...


ゴミを掃き集めるロード・スィーパー(清掃車)
車体の下にあるらしい収納部分に掃き集めたゴミを取り込んでいきます。

クリスマス前にマンチェスターのピカディリー・ガーデンズで撮った写真です。

毎年、秋の終わりに大量の落ち葉を掃き集めるロード・スィーパー、そういえば今年見たのはこれが初めてです。

そう、ハチです。
ロード・スィーパーまでハチを模しているマンチェスター!



このストックポート日報でたびたびレポートしている、マンチェスターのハチへのこだわり!

市(City of Manchester)の紋章に使われている働きバチは、マンチェスター・ビー Manchester Bee と呼ばれる昔からのマンチェスターのマスコットだったのです。



(ハチはてっぺん、中央の球体にちりばめられています。)

2017年5月22日のマンチェスター・アリーナ爆撃 Manchester Arena Bombing 以来、マンチェスター市民、ストックポートを含むグレーター・マンチェスター圏内の住民にとって特別の意味を持つようになりました。



いわく、「連帯」、「(暴力に決して屈しないという)決意」、「(民主主義への脅威への)抵抗」....

23人の犠牲者の追悼集会の際、マンチェスター知事、アンディ・バーナムの「犠牲者はわれわれの兄弟姉妹である」発言に自主的に集まった数千人がむせび泣いてからはや3年近くがたちました。



ハチは今や観光資源です。

もともとは犠牲者の家族や生存者を支援するための募金活動として始まったハチグッズの販売ですが、今や巨大ビジネスです。

ハチのモチーフの観光みやげが売れています。
観光客だけではなくマンチェスター市民もスカーフやバッジなどを市内を歩いたり、ロンドンなどほかの都市を訪ねる時などにも身に着けて「不屈の」マンチェスター市民であることをアピールしています。

連帯支援の表明、単体モチーフとしても連続柄としてもキマるシンプルでおしゃれな図柄、あるいはただ理屈抜きにカワイイ!
...というわけで、「キッチュではない」マンチェスター観光記念.... というとらえ方がすでに今では....鼻につく....

マンチェスターのクリスマス・マーケットにも店を飾るハチのモチーフがいくつも見られました。


ヨーロッパ各国からの出店者もマンチェスター市民の連帯を支援している意思表示のつもりか....ひょっとして、あざとい??

2017年当時の関連記事です。↓

広がっていく花束の海、マンチェスター爆撃の犠牲者を悼む追悼広場で高まる連帯の気運



マンチェスターのハチに関して書いた古い古い記事です。↓
マンチェスターのマスコット、ハチ(ユルキャラは断固として不要)

現在ハチの商業主義に関してとやかく言う人があまりいないのは、3年前の爆撃事件のショックと、そこから立ち直る過程の記憶に結びついているからだと思うのです。

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クリスマスも無事終わり、新年を待つ半端なお祭り気分のこの時期バーゲン目当てに街に繰り出すも値下げの率はまだまだ.....

2019年12月28日 20時38分34秒 | 英国の、生活のひとコマ
ご無沙汰しました。



例年通り、ターキーのローストとクリスマス・ディナーとドライフルーツが詰まったかたいクリスマス・ケーキ(手作り)を食べて家族で過ごしたクリスマスの話題は割愛します。

イギリス最大の祝日、クリスマスが終わってから新年を祝うニュー・イヤー・デイ New Year Day までの宙ぶらりんの6日間...

現在、多くのイギリス人がセール目当てに街に繰り出し、ショッピングに明け暮れる時期なのです。



公休日はクリスマス当日と翌日、12月26日のボクシング・デイ Boxing Day 、それに1月1日のニュー・イヤーズ・デイ New Year's Day の3日のみ。
ほとんどのお勤めの人はクリスマス前の週末(今年は12月21日)ごろから約10日に及ぶ有給休暇をとっているようです。

出勤している人もいるようですが、人があまりいないオフィスや役所はあまり機能していないと思われます...


「ボクシング・デイ」とは何か?

ボクシング・デイ(と母の日)は もともとお屋敷の使用人や商店の店員などの奉公人が家族と過ごすために半日の休暇をもらう日だったそうです。(日本の藪入りのような日ですね)
ボクシング・デイには雇い主から箱(box)に入れたクリスマス・プレゼントをもらうのが習わしだったとか。

気の利いた雇い主は家族へのお土産(やっぱり箱入り)まで持たせてくれたらしいのです。
(母の日にはお母さんへのお土産の「シンメル・ケーキ」を持たされたそうです)

16世紀ごろまでお金持ちがクリスマスのごちそうのあまりを地域の貧乏人に下げ渡す奉仕の日だったことから、恵まれない人々への施しの献金箱(box) を回す習慣もあったそうです。
(現在でもクリスマスのあまりのターキーはシチューやカレーやサンドウィッチにしてボクシング・デイに食べきることにこだわる人がけっこういます)





2003年に法律で禁止になるまでイギリス国家の国辱歳時記「キツネ狩り」のシーズン開始の日でもありました。

ここ20年ほど、ボクシング・デイといえば、ボクシング・デイ・セール Boxing Day Sale!!クリスマス後のセール開始の日! 
かつては大掛かりなセールはニューイヤーズ・デイが終わった1月2日から始まったものでしたが。

昨日、28日は週末だったこともあり、ストックポートのタウンセンターはかなりの人出でした。





私は、クリスマスをいっしょに過ごして一昨日スペインに帰った上の息子に「コンバース」のブランドロゴ入りスポーツソックスを買って送ってやるために街に出てきたのです。

クリスマス・プレゼントに贈ったら意外に喜ばれて、もっと欲しいといわれたので買った店に戻ったら、1パックだけ売れ残っていました。
(残念ながらセールの対象外でした。期待して行ったのですが)



「事業の破綻、すべて売り切り、半額セール」と大文字で大書したドッキリするはり紙ですが....


クリスマス期間限定でもともと1か月だけで閉めるつもりで店を借りている仮店舗なのです!

「70% OFF (7割引き)」のサインが目につきます。


「60%OFF(6割引き)」と半端な値引きも....


「気前がいいな!」と一見人目をひきますがよく見ると上に小さく「up to」ときちんと書かれています。
「up to 70% 最大70%まで値引き」って...

本当に50%(半額)まで値下げされているのはせいぜいクリスマス用の飾り、ラッピング・ペーパーやクリスマス・プレゼント用の小物ぐらいがせいぜいで、冬物衣料や、大晦日の夜のパーティ Newyear's Eve Party など、まだ着る機会のあるパーティー用の服などまだまだ正価で売るチャンスがあるものはせいぜい30%引きといったところです。

この時期、70%オフは、前シーズンからの売れ残りだったり、だれも買わないような半端品だったりのことが多いのです。

本当の値引きは本来の「冬物一掃」セール、1月2日から始まる古くからのジャヌアリー・セール January Sale を待たなくてはなりません。
1月になれば店側も必死です。

何とかして春物を入荷するスペースを確保しなくてはなりません。

セール、セールってもういいよ、わかったよ!と言いたくなるくどさ...


ショボさが際立っていた「ストックポート・クリスマス・マーケット」...


「24日まで開催!」、とでかでかと大書されていたのにもかかわらず、まだ往生際が悪く部分的に営業しています。
あけるのなら全部開ければいいのに!!

有名なマンチェスターのクリスマス・マーケットは20日には終了していました。

クリスマス前の週末、サンタさんに会える、「サンタズ・グロットー Santa's Grotto」だった紫の空洞ボーブル(クリスマスの玉飾り)...


次々と家族連れが子供を中に立たせて写真を撮っていく「フォト・スポット」になっていました。
が、しかしボーブルの中は全く見栄えがしません。










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季節のごあいさつ....

2019年12月25日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
MARRY CHRISTMAS!





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クリスマスまであと2日の昨日、地獄の混雑、マンチェスターのショッピングエリアで覚悟を決めてクリスマス・ショッピング!

2019年12月24日 00時28分41秒 | 英国の、生活のひとコマ
昨日、マンチェスターに、クリスマス・ショッピングに行きました。



ガールフレンドにプレゼントを買う下の息子に付き合って、親子3人、久しぶりにそろって外出です。

息子は私と、兄(上の息子)へのプレゼントも買いました。
(私へのプレゼントは私とは別行動した際こっそり選んでくれたようです)

すごい人!


オフィス勤めの人のほとんどは先週の金曜日から休暇をとったようでどこに行っても人だらけ!






...と言っても昨日も今日24日(クリスマス・イブ)も公休日ではありません。
正式には役所も会社も銀行も通常の営業時間なはずなのです。

ただ、どこに行っても職員がほとん欠勤しているので、機能していない組織もたくさんあったことでしょう。

クリスマス休暇を家族や親せきと過ごす人たちが一斉に帰省する一昨日、昨日、あろうことか たくさんの電車の運行がキャンセルされ、国中大混乱に陥ったということです。

たくさんの運転士が有給休暇をとったためスケジュールどおり電車が運行できなくなったらしいのです。

もちろん休暇の予定が狂った乗客はとても怒っています。



夫と息子と別行動をした私は家庭用品を格安で売る人気の店で(プレゼントではなく)自分で使うケーキの焼き型を買うのに15分も並びました!
この時期のショッピング、しかもクリスマスの2日前!うんざりです!!!


夫と息子と合流して、息子がガールフレンドに贈るかわいいネックレスをいっしょに選び、帰りにイタリアンレストランで食事をして気分が晴れました!


マンチェスターのシティ・センターにあるスーパー、テスコでクリスマス前、最後の買い物をしました。

チェックアウトのすごい行列です。


ヘビのように列がウネウネと5つに折れ曲がっています。

それでも、とてもたくさんセルフ・チェックアウト(セルフレジ)の設備が用意されていて、あっという間に会計の番が来ました。

このロングの純白髪、手首から半袖に隠れた二の腕まで両腕に詳細な「植物図鑑の写し」のタトゥーをびっしりいれ、クリスマス・プディングのリピート柄を散らしたブラウスを着た迫力ある女性が...


あいたチェックアウトにまごまごしている客をどんどん誘導して行きます。

クリスマス・ショッピング、無事終わりリラックス!


4時になるともう真っ暗です。


3人で買い物(ビスケットや砂糖、パン、レモン、芽キャベツ一袋など)を手持ちのリュックサックなどに分けて詰め、バスで帰宅しました。


クリスマスの準備は何とかそろいました。



ちなみに、上の息子は実の父と過ごすためにウェールズに2日滞在しています。
今日の夕方帰宅して、夜にはお友達とクリスマス・イブのパーティーに行くようです。

クリスマスは例年通り家族でのんびり過ごします。






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クリスマス前最後の土曜日、久しぶりに息子とショッピング、いつになく段取りの良い店側の対応、他

2019年12月21日 21時33分21秒 | 英国の、生活のひとコマ


昨日のストックポート日報でご紹介した「今しかない」フディー(フード付きのトレイナー)、買いました!!


下の息子へのクリスマスプレゼントとして。
気に入って着てもらえるかどうかはともかく、少なくともウケるはずです。

「洗濯物を下にもっていきなさい!(例)」と言う私に、いつも「Later (あとで)...」と返す息子にぜひ身に着けてもらいたいスローガンです。

昨日はクリスマス前の最後の土曜日です。
「しまった、買っておけばよかった!」と気がついたならすぐにお店に引き返さなければ売り切れている可能性、大です。

バルセロナから、クリスマス休暇で一時帰国している上の息子と一緒に私の午前中シフトの仕事が終わり次第、ストックポートのタウンセンターに行って、クリスマス・ショッピングをしました。







もーのーすーごーい人出を覚悟していたのですが、ピーク時を過ぎていたのか(3時過ぎ、夕やみの午後です)思ったよりずっと空いていました。

フディーを買いに戻った安売り衣料スーパー、プライマーク Primark はさすがにいつになく混雑していました。
たたんで積まれた衣類の山が瞬く間に崩れ、まるで潮干狩りでアサリを掻きとってバケツに入れるかのようにメッシュの袋に詰めていく客たち....

ストレスと屋内の暑さに異常に弱い私の心拍数が上がる光景なのですが息子という連れがいたせいか落ち着いて観察できました。

最後に二枚残った目当てのフディーは1サイズ大きいものを買わざるを得ませんでした。
(大き目のフィットは今年のトレンドだと上の息子が言っているのでだいじょうぶでしょう。)

通常時の数倍の人数の店員が、たたみなおして、積みなおして、補充して、客を誘導して....と実に見事な人海戦術で店側の対応は万全でした。
いつもなら2~3人しかいないチェックアウト(レジ)スタッフが昨日は17人も配置され、空いたチェックアウトに迅速に客を誘導する「交通整理」要員までいて、驚くべきスピードで長い長い列がさばけて行きました。

この日は一年で一番の客入りが予想される日だったはずです。


クリスマス当日用の丸ごとチキンを買いに寄ったスーパーも思いのほか空いていました。
比較的ザワザワしている通常の土曜日とあまり変わらない人出です。


店内でコーヒーを買って売り物の甘くないパイ(昼食用)とお菓子類が食べられるベーカリー、グレッグス Greggs で一休みしました。


息子が食べたのはフェスティブ・ベイク festive bake 。

クランべりーソースを絡めたロースト・ターキーとスタッフィング(パン粉と玉ねぎ、ハーブを丸めてローストしたお団子、ロースト・ターキーの付け合わせです)、炒めたベーコンの細切りが詰まったクリスマス期間限定、アツアツのパイです。

先日、弟と来た時は売り切れていて、イギリスにいるうちにぜひ食べていきたい!と熱望していた一品だそうです。
昨日は4時近くに入ったにもかかわらず、目の前で次々と焼き立てが補充され、営業時間延長だったらしく、次々と入ってくる買い物疲れした客にてきぱきと対応していました。

星形のショートブレッドは私が食べました。。


息子がスペインでシェフをしている、というとたいていの人は「おいしいスペイン料理を作ってもらえるんでしょう」とうらやましそうな顔をします。
実は息子はバルセロナに数多くある「アイリッシュ・パブ」で働いているのです。

作る料理は、スペイン人に大人気らしいイギリスのパブで出されるような典型的なパブ・ディナー(主にオーブン料理)ばかり。
お友達と出かけた時に食べるのはピンチョス(薄切りのパンの上に新鮮な具材を載せたお寿司のような、人気の一口おつまみ)かメキシコ料理が多いそうで、スペイン料理についてはあまり知らないようです...

昨日、間食に作ってくれた、本格スペイン料理(らしい)、スパニッシュ・オムレツ。


前日の残りのゆでたポテトがゴロゴロ入った厚焼き玉子です。
イギリスのチェダーチーズが溶け込んでいます。

ベジタリアンの夫に配慮してチョリッツォ(ソーセージ)は省略してあります。
スパイスも、うちでイタリア料理に主に使うありあわせのもので代用したので、本格的とは言えないかもしれません。

おいしかったです。

.....私のクリスマス・ショッピング、完了!


「今しかない」フディーはじめ、まだ包んでいないものもたくさんあります。



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クリスマスモチーフであふれかえる12月後半、安売り店で見かけたシンプルな禅の精神を体現するファッション衣料。いや、しない

2019年12月20日 23時23分28秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
町で働く人々(店員、銀行員、役所や病院の窓口受付、清掃員その他大勢)がいっせいにクリスマス・ジャンパー(クリスマスモチーフが編みこまれたセーター)ほか、サンタやエルフやトナカイに扮する小物などを身に着け始める狂乱の「クリスマス週」前の週末です。

金曜日、おなじみの安売り衣料デパート、プライマーク Primark で見かけたクリスマスと全く無関係のシンプルなフディー hoodie(フード付きのトレイナー)。


書体も大きさもプリント位置もシンプルで良い。

(一部の)西洋人が気も狂わんばかりに憧れるZEN (禅)の精神に通じるものがあるかもしれません(いや、ない)

今しかない

バカバカしい日本語表記が大手を振ってまかり通るイギリスアパレル界の大人気モチーフ、日本語使いの中ではなかなか気の利いたスローガンだと思いませんか。
併記してある英訳も良い。

(NOW OR NEVER)

例によって10ポンドは安いです!
フディ―が好きでたくさん持っている下の息子にクリスマスプレゼントのにぎやかしに買ってやってもよいかもしれません。

他のプライマークの日本語ティーシャツについて夏に書いた記事のリンクです↓↓

ラーメンは日本を代表するアイコンか?!激安衣料店に見るシブい!日本語表記、ローマ字でもグッとくるTOKYO!
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ガイコツ亡者が予測するイギリスの暗い近未来

2019年12月19日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢

月曜日にバスの2階の先頭席に座ってみつけた....


悲しい選挙運動スティッカー。

「この地獄に終止符を、労働党に投票しよう(意訳)」とオレンジ色の地獄の業火をバックグラウンドに大文字で呼びかけています。

しかも2枚、下の方はだれか(バス会社かもしれません)が剥がそうとした努力の痕跡が...

今回の総選挙はご存知のように、労働党の惨敗です。

ブレクシット強硬推進派、ボリス・ジョンソン率いる保守党の圧勝でブレクシット決行(それも合意なしもありうる)が確実になりました。

労働者階級の労働党ばなれ、(今や労働党のメインの支持層は都市の知的階級だそうです)、ブレクシット推進派が2度目の(ブレクシット是非を決定する)国民投票を恐れて、あるいは労働党首ジェレミー・コービンが反イスラエル的らしいから、他いろいろな人がいろいろな理由を挙げています。


ブレクシットによってイギリスが住みにくい国になっていくことだけは確かです。

私たちイギリスに定住する外国人、移民だけではなくイギリス人にとっても住みにくい非寛容な世の中になるはずです。


ファンタ・オレンジのガイコツ亡者のイラスト入り缶が窓枠におかれていたので一緒に写真を撮りました。
安売り量販店で半額で売られているハロウィーン仕様のバケモノ缶シリーズです。

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マンチェスターの冬の名物!元祖、あこがれのヨーロッパ大陸スタイルのクリスマス・マーケット、今年も食べたソーセージ!

2019年12月17日 22時20分23秒 | マンチェスター
毎年恒例です。
マンチェスター・クリスマス・マーケット Manchester Christmas Market に行きました。



目当てはアルバート・スクエア Albert Square 。


マンチェスター市庁舎 Manchester Town Hall のある広場、アルバート・スクエアは 20年来のオリジナル開催スポットなのです。

1999年に、通称「ジャーマン・マーケット」としてアルバート・スクエアで小規模にスタートしたマンチェスターの冬の名物、マンチェスター・クリスマス・マーケット、当時はまるで、「ドイツ物産展」のようでした。

今ではシティ・センターの商業エリアすべての車両通行止め区域に拡張して展開されています。

そんな今でもアルバート・スクエアは ドイツ、ベルギーなど、ヨーロッパの「本場」の情緒がたっぷり味わえるマンチェスター・クリスマス・マーケットのいわば、心臓部分!



平日にしてはかなりの人出です。
私たちが到着したのはすでに薄ぐれの3時前です。

4時半を過ぎたあたりから仕事を終えて帰宅前にバイエルン風ビールでちょっと一杯、の人たちで身動きもできないぐらいいっぱいになるはずです。





私たちが、ここ5、6年毎年必ずマンチェスター・クリスマス・マーケットを訪れる理由の一つは...

フランスのマルセイユからきている石鹸屋さんからドカンと大きなさいころ型の「サボン・ド・マルセイユ」300gを2個と、10種類の香りのフランス製石鹸(石鹸1年分)を量買い割引きで買うことなのです。

(この石鹸屋さんはアルバート・スクエアにではなく、アルバート・スクエアから出ている、高級ショッピングエリアにのびるいくつかのわき道のひとつに毎年同じ区画を割り当てられて店を出しています)

今年、店番していたのは毎年来ているフランス人の若い女性ではなく、年配の男性でした。

「10年前に一度来たよ。今年が最後だね、店を出すの。え、毎年買ってくれてるの?残念だねぇ」というようなことを訛りの強い英語で言っていました。

....ああ、ブレクシット!!!






ベルギー風ワッフル(実際にベルギー人が焼いているはずです)と並んで.......


クリスマス・マーケットの定番なのが、この場所で20年来、毎年店開きしている.....


ジャーマン・ソーセージ!


「ドイツ風ソーセージ」は今でこそイギリス各地に進出している、ドイツ系安売りスーパーでも年間を通じて手に入るのですが、数年前までクリスマス・マーケットでしか食べられないクリスマスのころの季節の珍味...だったのです。

カリッ、プリッとした香ばしい表面にブリブリした歯ごたえのなかみ、スモーキーな風味のジャーマン・ソーセージは日本で「フランクフルト」と呼ばれているタイプに近いかもしれません(と言って、そのタイプを30年近く食べていない私ですが)。

薄い皮にピンクの豚肉ミンチとハーブを小麦粉でつないだジュクジュクのソーセージしか食べなれていなかったイギリス人には革命的な味だったのです。

これを食べるのも毎年の楽しみなのです。

食べました!5ポンド(718円)もしました!

5ポンド払う価値ありです!
そうそう、このパンもパリッとした外側とむっちりした内側のバゲット(フランスパン)風の食感でしっかりと噛み応えがあります。

現在もわが地元、ストックポートで開催中のなんだか悲しいストックポート・クリスマス・マーケットの記事のリンクを貼りました↓

なんだかショボい...ストックポートのショッピングセンター内のクリスマス・マーケット

轢断された!!!!ボロボロパンにはさまれたとてつもなくマズかったドイツ系安売りスーパー「リドル Lidle」の特販用ジャーマン・ソーセージ(推定;東欧製)3ポンド50ペンス....の写真もご覧いただけますっ!

EU離脱後の来年、マンチェスターでクリスマス・マーケットが開催できるのでしょうか。

「ヨーロッパ大陸風」にこだわらない独自のスタイルを模索することになりそうです。


今年はおなじみのダルマさん風ギラギラ電飾サンタクロースのディスプレイがありませんでした。

ネオ・ゴシック建築の世界最高傑作といわれる市庁舎の修復工事が始まったからだと思います。
(2022年の完成が待たれます)

その代わり、でしょうか、おなじみ、ピカディリー・ガーデンズの噴水の周りの電飾が華やかでした。


今年から始まったクリスマス趣向のようです。



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喜びを分かち合う季節、クリスマスを前に再考、クリスマスの商業主義と子供の甘やかし....?

2019年12月14日 22時31分20秒 | ストックポートとその周辺


昨日の続きです。先週の日曜日に撮った、一週間も前の写真で恐縮です。



ストックポートのショッピングセンター、マージーウェイ Merseyway が開催している、クリスマス・イベントでにぎわっていました。

上の写真の白いクリスマスツリーは、ギビング・ツリー The Giving Tree という、今年はじまった新しい企画です。

日本人がイギリスの何に興味を持っているのかに興味を持っているらしい友人に「ブログにあのクリスマスツリーのことを書くよう」かなり熱心にすすめられました。

ツリーに括りつけられた紫いろのタグ(荷札)には それぞれ子供の名前と年齢、性別、趣味、欲しいものが書かれています。

参加希望者は気に入った子供のタグを外し、その子供が欲しがっている品を購入してマクドナルドなどショッピングセンター内の指定の店にタグとともに預けると、その子供にプレゼントとして届くという仕組みです。

事情があり、クリスマスの日にクリスマスプレゼントをもらえない恵まれない境遇の子供たちらしいのです。

教会や学校などでこういった活動をしているのは知っていましたが、商業施設で見かけたのは初めてです。


そして、同じスペースのとなりの巨大なもこもこはなにかといえば.....


なぜか もこもこしたクリスマス・ボーブル Christmas Bouble (クリスマス飾り)の形をした、サンタクロースに会えるサンタズ・グロットー Santa's Grotto だったのです。

この場所になぜか11月の初めごろに出現しました。

クリスマス・ボーブルの巨大版のつもりだというのはわかったのですが、何のためにあるのかがずっと謎でした。

11月10日に撮った写真です。


この時は、すぐそばで独自のがん研究を進めるために基金をつのるカンサー・リサーチ Cancer Resarch というチャリティー団体が年間寄付者を募集する活動をしていました。
カンサー・リサーチのコーポレーション・カラーは紫なのでで色合いがピッタリ。

時期尚早に出現したボーブルに電飾がともり、「クリスマス=恵まれない人にも喜びを分かち合う時」の精神を通りがかりの人たちに思いださせ、寄付金募集を手助けしているのか?と考えてしまいました。(もちろん偶然です)

いつも誰かが中に入ってかってにセルフィーを撮っていました。


大人気のグロットー、子供連れで行列ができています。



サンタズ・グロットーというのは、「サンタクロースが住む洞窟」という意味です。
子供たちがサンタクロースに実際に会って,ほしいプレゼントをおねだりできる絶好のチャンスを与えてくれるワクワクするような場所です。

イギリスでは12月に入るとデパートやショッピングセンターに子供連れを呼び込む目玉イベントになっています。

このマージィウェイ・ショッピングセンターでは、サンタさんとお話しをしたあとお菓子とおもちゃがもらえ、記念写真を撮ってもらえるそうです。
7ポンドかかります。

もちろんサンタさんへのおねだりは外で親がちゃっかり聞いています。(あるいはサンタのヘルパー、エルフたちがこっそり親に耳打ちすることもあるようです)

去年はこの場所にあったイグルー igloo (エスキモーやピングーが住む氷の家)で子供たちがサンタさんに会っていましたっけ。

子供たちのクリスマスの楽しみといえば、なんといっても大量のプレゼント。
サンタクロースからの贈り物もその一つです。

クリスマスの朝、プレゼントを一つももらえない子供がいるらしいということ、大量のプレゼントが子供たちを本当に幸せにするのかということを今年も考えさせられる光景です。

商業施設の中のギビング・ツリーのとなりのサンタズ・グロットー...かすかに皮肉な光景でもあります。

最後の締めくくりに「クリスマスツリーの下に積まれたプレゼント」の美しい商業用イメージ写真を関連ウェッブサイトから探していたら...

(例↓)


ものすごい写真が見つかりました!


マン島に住むエマという38歳のおかあさんが2人の幼い子供のためのプレゼントをクリスマスツリーの下に積み上げて撮った写真をSNSに投稿したら「炎上」したという2015年の新聞記事でした。

さすがに数が多すぎたみたいです。



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クリスマス・マーケット、ファンフェア、氷のアートの祭典、帰ってきたカエル...質は今一つでも楽しければそれでよし

2019年12月13日 22時25分05秒 | ストックポートとその周辺
先週の日曜日、ストックポートのタウンセンターは人でいっぱいでした。

例のあまり見栄えがしない「ストックポート・クリスマス・マーケット」も繁盛しているようでした。

氷の彫刻が華を添えて...とまでは言いませんが人目を引いていました。


冬らしい題材のスキーをする少年。

背景はもう20年近く常駐のカルーセルです。


他にもキッチュなキッチュなファン・フェアイベント用の「ライド」がいくつか設置されていました。


「ヨーロッパ伝統の」「ロマンチック」なクリスマス・マーケットを追求するのはやめたのか、最初からそんな意図などはなからなかったのか、ともかく「ウィンター・ワンダーランド的な」雰囲気が少しはあったとしても見事にぶち壊し、朗らかで楽しく騒々しく通俗なムード満載のストックポートです。


法律の規制があるため店の開店が少し遅く、閉店がかなり早いためでしょうか、イギリスの日曜日はいつもは比較的静かなのです。
閉めている店もけっこうありますし。

スーパーマーケットの 生鮮食品や焼きたてを売るパンやケーキなどの売り場は日曜日の午後は たいてい ほぼカラッポ状態です。

12月とはいえ、この日はクリスマスの3週間前、まだ余裕で買い物ができる時期なのですが...日曜午後のこの盛況はどうでしょう!
クリスマスの買い物もオンラインで済ませる人が多いらしい今、これだけの家族連れを日曜の午後に動員するとは、ストックポートの商工会、ただものではない!

とにかく子供連れを引き付ける工夫がいっぱいでした。

Totally Stockport というストックポートの産業振興会のような団体が企画しているようです。

前に立たせた自分の子供が氷の翼を持つエンジェルに早替わり。


親はとにかくスマートフォンで子供の写真を撮る機会を逃したくないんですよね!
良い点を突いている企画です。


ストックポート・タウンセンターを中心に展開された観光/ビジネス/パブリックアート・イベント、ストックポーツ・ジャイアント・リープ STOCKPORT'S GIANT LEAP をご記憶でしょうか。

氷の彫刻バージョンが登場です!


同じ場所にあった、オリジナルのカエル。


(上の写真は7月に撮った、同じ場所に設置された 作品番号13;Midas)

オリジナルよりは幾分ほっそり...?
気温は8度前後、凍えるほどではなく中途半端に寒かった日です。
設置された時刻は不明ですが1時半を過ぎたこの時、氷の彫刻はどれもすでに表面が溶け始めて輪郭が滑らかになっていたようです。



他の「彫刻作品」よりこの「カエル」が一番溶け方が進んでいたように思えるのは、さわる子供が多かったからでしょうか。

カエルというより「カネゴン」のように見えます。

やっぱり子供連れの人は必ずと言っていいほど子供を横に立たせて一緒に写真を撮っていました。
もしかしたら夏にストックポーツ・ジャイアント・リープに参加してオリジナルのカエル群とも記念写真をいっしょに撮った子供たちかもしれませんね。

設置してから時間がたっているようなのでよくはわからないのですが、雪まつりの出品作のような「彫刻」では実際なく、型に水を流し込んで凍らせたのだと思います。


氷の表現はは、なかなか良かったのですが...
全く芸のない、キャプションも作者名も作品番号もない、アート・イベント用カエルのクリスマス・プディング版がさりげなく、そのわりには大きなスペースを割いて登場です。


氷の翼と並んで 歴史遺産、ランカシャー・ブリッジ Lancashire Bridge にありました。

イベント開催中にランカシャー・ブリッジにあったオリジナルのカエルです。やはり撮影は7月。



ストックポートは子供たちはじめ、市民におおウケだったらしいカエルイベントがよっぽど誇らしかったのでしょう!


そのランカシャー・ブリッジの上を汽車「北極号 Poler Express」が走り抜けていきました。






一般の人らしい乗っている子供たちと保護者がスタッフのリードで「♪ジングル・ベール、ジングル・ベール...♪」と力いっぱいうたいながら(しかも輪唱でした)道行く人に手を振っていました。

....もしかしてストックポートって子供たちが幸せに暮らせる街として売り出している...とか?
そして、しょぼいクリスマス・マーケットはじめこのストックポートの一連の町おこしクリスマスイベント大成功を収めているのでは?と思った一瞬です。

先週の写真で恐縮ですが、明日に続きます。

ひどい風邪の後、外出を控えているのでまだあるストックポートのクリスマス・イベントの記事でつなぎます。

カエルを使ったパブリック・アートイベントについて書いた記事のリンクです。↓

まだあった!撮り残したカエルの写真。市民に真に愛されるアートイベント,夏休みが終わってもおばさまたちに大人気


参考までに、クリスマスの人気モチーフ、クリスマス・プディング Christmas Pudding 。

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イギリスの運命を決定する重大な総選挙の投票日、病み上がりの散歩に同行した投票所、平日に全校休校の公立小学校

2019年12月13日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

月曜日から水曜日まで風邪で寝込んでいました。インフルエンザだったかもしれません。
昨日、木曜日(12日)は暖かく着込んで散歩がてら投票所に行きました。



息子二人が通った地元の公立小学校です。

ちなみに、イギリス国籍を持たない私には選挙権がありません。
投票に行く夫について行っただけなのです。





だれにも止められませんでしたが、さすがに投票所になっている講堂には遠慮して足を踏み入れませんでした。
外からこっそり写真を撮りました。

投票券などは不要です。住所を言えば投票用紙 poll card を手渡されます。


かつて、留学時代一度だけ私宛の投票券が手違いで寄宿先に配布されたことがあり、投票したことがあります!!

政府の広報ウェッブから勝手に借りた投票用紙の見本です。


投票する候補者名の右の四角に大きくを書き入れます。

ゴミ箱のようなショボい黒いプラスチックの投票箱に清き一票を投じているのがうちの夫です。


投票日は平日で、投票所は朝7時から夜10時まであいています。
ところでこの地区は地元の「合同小学校 Primary Schools」を投票所として長年使用しています。

合同小学校は保育学校 Nursery School(3歳)、幼年学校 Infant School(4歳から6歳まで)、中等小学校 Junior School(7歳から11歳まで)の3校からなるけっこう規模の大きい学校なのです。

ちなみにイギリスでは3歳のみから18歳まで授業料が無料です

で、会場として使われるのは中等小学校の講堂一室のみ。

でも、学期中の平日に全校が休校になるのです。
イギリスの教職員は出勤する義務が全くない(長い夏休みの登校日など一切ありません)、年に10週間もの有給休暇があるのに どうしたことか!と多くの父兄がコソコソ言い合っています。

年のいかない児童生徒の保護者は有給休暇をとって休まざるを得ないことが多いらしく、ちょっとした混乱をきたしているようです。

2時ごろ、投票所はガラガラでした。
子供連れの投票者が何人かいました。

5時を過ぎれば仕事帰りの人たちでドドッと混みあうそうです。


隠し撮りしました。


クリスマスツリーのそばで仲良く歓談するこの2人は、この選挙区を2分する2大候補政党、保守党( Tory 現 与党)とリブデム党( Riberal Democrat=自由民主党 現 第二野党;自民党と略すのがイヤなのでこう呼びます!)の、お互い敵対するボランティアの選挙運動員なのです!

じゃあ、第ー野党の労働党の運動員はどこにいるのか(トイレか)?
第ーこの人たちは投票所の外で何をしているのか。

サンタクロースのような白ひげの男性はリブデム党の黄色いロゼットをつけた運動員です。
ロイヤル・ブルー(保守党のシンボルカラー)のロゼットをつけた保守党の運動員の女性は、ご丁寧にクリップボードまでロイヤルブルーで揃えています。

この人たちは投票所前に陣どって、応援する候補に投票すると約束した支持者がちゃんと投票所に来たかどうか出席をとっているのです。開票結果まえに勝敗の予測を立てるのに役に立つのでしょう。
投票すると約束した支持者たちはそれぞれ自分の名前と住所を言ってから投票所に入っていましたよ。

現(12月12日午後10時30分現在)第ー野党の労働党の運動員がなぜ出席とりをしていないのかというと、「自分たちの党にはほんとうは投票してもらいたくないから」らしいのです!!!
以前にも少し書きましたが、(中産階級家庭が多いらしい)この地区では勝ち目がない労働党は、選挙運動を極力控え、与党、保守党の国会での議席を何とか減らすためにライバル党のー党であるリブデム党に票が行くようにこっそり画策しているというもっぱらのうわさなのです。

そういうわけで、この選挙区では労働党支持者の多くは、「保守党の議席を増やすよりはまだマシ」という理由でリブデム党に投票するらしいのです。

どうやら本当らしい、ということになんとなく納得させられたクリスマスツリー横での出席とり....




ところで、風邪だか、インフルエンザだかからは、薬も飲まずにほとんど回復しました。

インフルエンザにしては回復が早かったようですが、症状(高熱と嘔吐)は似ていました。

日本のインフルエンザとイギリスのインフルエンザはタイプが違うと聞きました。
本当でしょうか?

3日外出しなかった後の投票所への行きかえりは冷たい空気がとても新鮮で気持ちよく感じられました。

家では高齢ネコのホレイシオがこれは本当にネコか、と思われるほど長く伸びてラジエーター前でぬくぬく寝ていました。


この記事が投稿される時刻には選挙の結果が明らかになっていることでしょう。
お察しの通り、前日夜に予約投稿しています。


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クリスマス前の浮かれきったイギリス国民の前に突き付けられた現実、総選挙!選挙運動に見る国民性?

2019年12月08日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢

先週、うちの近所のバス通りにある家の門口に「ブレクジットを叩き出せ!ボリスを(どぶに)捨てろ(意訳)」と書いてある手作り看板がたてられました。


ボリスを(どぶに)捨てろのつけたしのくだりから、今回の総選挙に向けたキャンペーンであることが明らかですね。

なぜか現首相のボリス・ジョンソンはまるで親しいお友達のように「ボリス」とファーストネームで呼ばれることが多いのです。
なぜだ?
同じ保守党のメイ前首相もキャメロン前首相も テリーザとかデイヴィッドとか一般に呼ばれることはなかったはずなのですが。



話がちょっと変わって...

来週12月12日の総選挙 General Election に向けて選挙戦が白熱化しています。

政権の交代、ブレクシット Brexit (イギリスのEU 離脱)決定を白紙に戻す可能性もあり!のものすごく重要な選挙なのです。

玄関ドアに差し込まれていた地元選挙区のリブデム(Liberal Democratic =自民党)選出のトム・モリスン候補者の「政見フライヤー」です。


下品なバカ笑いのナイジェル・フォラージュ前ユーキップ党首と 自信なさげな無能風ボリス・ジョンソン首相(左側)の写真と、さわやかな笑顔の自分(右側)の写真を対比させ、「彼らに与する輩と僕の どちらを選ぶか有権者の皆様の選択は明らかです」といった趣旨の説得文を載せています。

ナイジェル・フォラージュはユーキップ(UK Independent Party イギリス独立党) の元党首で、現首相のボリス・ジョンソンとともにブレクシット決定を実現させ、イギリス国内を空前絶後の混乱にたたき落とした張本人です。

リブデムは党を挙げて一貫したブレクシット粉砕を公約に上げています。


ところで私の住む地域の選挙区では、伝統的に(現)第一野党の労働 labour 党 は絶対当選しないことになっているのです。
保守 Tory 党とリブデムの一騎打ちが長年続いているのです。

そのためリブデムは毎回、保守党の当選を阻止するために労働党の支持者にもリブデムに投票するよう、強く呼びかけています。

☝上の写真のリブデムの 笑顔がさわやかなトム・モリスン候補者のフライヤーに、敵対候補である労働党の党首、ジェレミー・コービンの写りの悪いショボい写真を載せて「間違った選択」例に挙げていないことからも明らかです。

実際、どうせ当選する可能性がゼロの労働党に投票して票をドブに捨てるよりは、保守党よりはまだマシなリブデムに投票する労働党の支持者もとても多いのです。

労働党支持のうちの夫は、政治に間違った駆け引きは絶対に無用だと、毎回労働党に投票して票をドブに捨てています。
(ちなみにイギリス国籍のない私は選挙権もありません)

前回もお伝えしたようにイギリスの選挙戦では写真入りポスターも名前連呼の宣伝カーもありません。
支持者が自宅に表示する党名と候補者名が書かれたポスターと、選挙区の住宅の郵便受けに投げ込むフライヤーが運動の主流です。

候補者本人が各家庭を一軒一軒周り、「なにかお困りのことはありませんか」と投票を呼びかけることもあります。

上の写真のフライヤーに、「自宅前にポスターを表示してくれる支持者募集」の一文がありました!

もちろん、保守党のメアリー・ロビンソン候補のフライヤーも投げ込まれたのですが、夫が怒って破り捨てたため手もとに現物がありません。

あれ....?労働党候補者のフライヤーをそういえば見たことがありません。

そういえば....うちの選挙区でポスターを掲げているのは今回圧倒的に「票をドブ」の労働党支持者が多い気がします。


先週ストックポート日報にのせた、非常に珍しい候補者の写真入りポスターです。☝

写真入りが禁止されているわけではないのに普及していない理由は(以下、全くの私見ですが...)
イギリスでは人種、性別、年齢、それに容姿などを投票の判断の基準にしてはいけない...という意識があるのではないかと思うのです。

誠実そうなさわやかな笑顔でカメラを見つめる日本の選挙ポスター式の運動はもしかしたら美男美女候補者には有利に働くのではないか?とも思うのですが、イギリスではかえって「イケメンを鼻にかけている」といった評価をされかねないのでは?



金づちを持って支持者の家の前に立て看板をたてに行く労働党候補者のドクター・ザヒード・チャウハンの選挙運動員を見かけました。



歩いてほんの20分ぐらいのところにある私の職場はとなりの選挙区なのです。

黄色はリブデム...


赤は労働党...




....のシンボル・カラーなのですが、保守党のロイヤル・ブルーはこの近所にはそういえば見当たりません。


さて、一番上☝のブレクシット反対看板の話に戻ります。

去年のクリスマス前、この家の門柱には「ALL I WANT FOR CHRISTMAS IS A PEOPLE'S VOTE !クリスマスに欲しいのは(ブレクシットの是非を再考する)国民投票だけ!」とプリントアウトした紙が何枚もはり付けてありました。

写真を見つけ出しました!!(年が明けた今年一月に撮った写真ですが)


マライア・キャリー の大ヒットクリスマスソング、♪ All I Want For Christmas Is You ♪ のもじりなのは明らかです。

「お前はガキか?負けを認めろ!(意訳)」という通りがかりのブレクシット支持者による油性ペンの抗議フレーズも。

私はブレクシット決定後のイギリス社会に強く悲観するブレクシット大反対派なのですが.....

反対派が、「もう一度国民投票を!!」強く求めている態度には疑問があります。

いや、だって2年前の国民投票で多数決で決まったんでしょ?
民主主義だから決まったことには従わなきゃ...と思うのですが。

反対派が再度の国民投票のことを「人民の選択 PEOPLE'S VOTE」というものものしい社会主義国っぽい名称で呼んでいるのもなんだかなぁと思います。
第一、もう一度国民投票をしたところで逆転する保証はないのですし...

うちの夫を含む前回の国民投票の結果を「無効」だと主張する人たちの論拠は「もーのすごい僅差だから」に尽きるのですが、もう一回やって逆転したとしてもやっぱり、僅差だと思うのです。

完全に国を二分しているブレクシット。
町内会や職場や家族やパブの飲み仲間やフェイスブック上にまで論争は持ち込まれ、意外なことに意外な人が自分と意見が違ったりするので疑心暗鬼になってしまう人もいるらしいのです。












コメント (8)
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まだあった、クリスマス・デザインのキプリング社製箱入りケーキ!

2019年12月07日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
一挙に掲載、おなじみの製菓会社、キップリング社 Kippling's 製箱入りケーキのクリスマス版、まだありました。

おなじみの人気ナンバーが、クリスマスっぽい名前を付けられクリスマスっぽいデザインの箱に入って期間限定販売されています。

12月1日のストックポート日報で取り上げた、フロスティー・ファンシーズ Frosty Fancies


箱のデザイン比較のため、写真をのせました。
記事のリンクは下に貼りました☟

クリスマスバージョン!フランス経由、イギリス伝統のあま~いケーキ...ブレクシット決定のにがい記憶!!


☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆ 

チョコレート・オレンジ・ウィール Chocolate Orange Whirls





ヴィエネーズ・ウィール Viennese Whirls の1バージョン。


ねっちりかたいチョコレートソースと オレンジ風味のバタークリームがココア風味のショートケーキ shortcake でサンドイッチされています。

箱に「ショートケーキ」と記載されているのですが、日本でいう「ショートケーキ」とは違います。
バターがねりこんであり、しっとりしていて歯触りがホロホロしたショートブレッド shortbread(=ビスケット)のことだと解釈していいようです。

キップリングは「ケーキ会社」ということになっていますし、どの箱にも EXCEEDINGLY GOOD CAKES とプリントされています。
でもこれ、どう考えてもビスケットですよ~!!

イギリスでもなぜか「クッキー COCKY」とアメリカ英語で呼ばれることの多い、手作りのねっとりしっとりした大き目の(手作り風)バニラ風味やココア風味のビスケットと全く同じ味、食感です。

息子も「クッキ―みたい....だからこれはビスケットだ!」と言い張ります。

もしかしてもしかしたら、キップリング社がすべての製品がケーキであることにこだわるのには、チョコレートがかかったケーキはなぜか非課税で、ビスケットには課税されるというイギリスの奇妙奇天烈な消費税(VAT Value Added Tax) の課税法と関係あるのでしょうか。

奇妙奇天烈な消費税に関する記事のリンクを貼りました☟
マクビティーズの勝訴、裁判沙汰にまでなったケーキか否か論争、晴れて認定、ビスケットサイズのケーキ、ジャファ・ケーキ


☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆ 


フェスティブ・ベーカウェル Festive bakewells。


フェスティブ festive というのは、「お祭りの/お祭り気分の」という意味ですが、イギリスでは特にクリスマス・タイムのことを言うようです。

アメリカでは Holiday というのでしょうか。

クリスマスらしい、キラキラしたハンドレッド・エンド・サウザンズ hundreds-and-thousands (アメリカ英語ではスプリンクルスという砂糖の粒)がちりばめられたベーカウェル・タート(タルト) Bakewell tart です。





ショートブレッドのような、バターをたっぷり練り込んだしっとりどっしりした、ショートクラストのカップの中にラズベリー・ジャムとねっとりしたアーモンド・フレークが2層につめられ、ねっとりと溶いたアイシング・シュガーでふたがしてあります。

ベーカウェル・タートについて書いた過去の記事のリンクです☟

ベーカウェルに行って帰ったその後にスーパーで見つけてさっそく食べた出来合いベーカウェル・タート、けっこういける


イギリスのおやつとデザート番外編、国内最大規模のチャリティー・イベントに協賛!赤鼻のタート

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆ 


職場の受付においてあったディ―プ・フィルド・ミンス・パイ deep filled mince pies 6個入り未開封の箱。
(誰のものかわかりません。勝手に写真だけとらせてもらいました)


これだけはなぜか箱にセロファンを貼った窓があり 中に入ったパイの実物が見えるようになっています。
密閉されていないミンス・パイは他のキップリングの小型ケーキと違い、比較的短い賞味期間の間に食べきらなければいけないからだと思います。

中身の写真が撮れなかったので、ミンス・パイについて書いた過去の記事のリンクを貼ります。
季節のお菓子ミンス・パイ!!カロリーなんか気にしない、食べられる時に食べる!


ミンスパイについて毎年けっこう書いているのですが、上の記事中にはヴィエネーズ・ウィールについて書いた気にのリンクも含まれています。


☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆ 

箱のデザインはすべて、なぜか赤鼻のトナカイ、ルードルフが主役の同じアートワークがもとになっています。
コンピュータ・加工で色彩が帰られています。

クリスマスといえば、常緑樹の深緑と赤い実の「赤X緑」か、白銀、金、のイメージですが、どんな色使いでもシックなクリスマス気分は表現できるんですね。

キップリング社のウェッブサイトを見てみたのですが、この他にもまだありました!




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寒さが本格化した、クリスマス前のストックポート

2019年12月05日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
冬のストックポート三題;

近所の空き地のクリスマスツリー。


クリスマスツリー用に栽培され、伐採された生木のクリスマスツリーではなく、この場所にずうっと植えられているマツの仲間の木なのです。
使い捨てではない「グリーンgreen (環境にやさしい)」な姿勢が好ましいのですが....クリスマスツリーの形じゃないですね。(剪定したら?)

電飾の用意がととのったようです。臨時の柵で囲まれました。

霜に覆われた、おなじみストックポート・クリケット・グラウンド。


12月に入って毎日、霜の朝が続きます。日中気温は10度前後まで上がります。
あまりきれいではないガラス窓越しに撮った写真ですが、ガラスがあってもなくてもかわらない空気が湿って靄(もや)のかかった朝でした。

11月にボンファイヤ・ナイトの花火の打ち上げイベントが開催された場所です。


以前にお伝えした、ストックポートのショボいクリスマス・マーケットの屋根に乗り上げた雪だるま。


クリスマス・マーケットはあいかわらずショボいのですが、クリスマス・ショッピングが本格化する12月に入って、けっこう繁盛しているようです。
クリスマス・マーケットの雰囲気を楽しむ...というより、買い物途中にササっと軽く食事がとれる便利さがウケているようです。

雪だるまもうれしそうです。



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