イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

成長したアラスカン・マラミュートの介助犬訓練生に再開!訓練の成果はあまり見えない...?

2021年08月31日 08時00分00秒 | 英国のイヌ
ストックポートのマーケット・ホールで見かけた介助犬。


「介助犬 ASSISTANCE DOG 」のバッジをつけたアラスカン・マラミュートAlaskan malamute の...名前が思い出せない!

前回,3月に見かけた時はむくむくカワイイ子イヌでした。

ストックポートで実によく会う飼い主の男性に声をかけて名前を聞きました。
そうそう、ガイアでした。

生後7か月の時に撮った写真を載せた記事のリンクです。☟☟
ストックポートで有名だった高齢イヌの飼い主が新しく連れていたかわいいかわいい大型犬の子犬...え、介助犬?!


一歳を超えてほぼ成犬サイズに成長していました。
介助犬の訓練は終わったのか聞いてみたら、まだだということでした。



てんかんや糖尿病、心臓病などの持病がある人の症状の悪化や発作を予知して知らせるメディカル・デテクション・ドッグ medical detection dog(医療探知犬?)になる訓練を受けている過程だそうです。

まだ一人前でないのなら、ただの「ペット」だと思うのですが...
ふつう介助犬は、盲導犬なら盲導犬育成団体で育てられて一人前になったイヌを利用者に貸与することになっているはずです。
訓練が終わったら試験を受けて、合格したイヌだけが登録されて介助犬として働けるはずです。
(うちの近所に盲導犬として育てられ、盲導犬試験に落第してペットとして一般家庭に払い下げられた落ち着きのない飼いイヌがいました)

介助を必用としているはずの飼い主がペットとして飼いながら介助犬見習いとして連れ歩いてるのは決まり違反ではないのか...?とあいかわらず思ってしまうのですが、もちろんそんなこと突っ込んで聞いたりできません。

(正式なものには見えない)「介助犬」と書かれたバッジをハーネスにつけておけば、通常イヌ連れで立ち入れない場所にも堂々と入れるのももしかして...ズルくないでしょうか。



行きあった見知らぬコッカースパニエルにじゃれついて、大はしゃぎ。


コッカースパニエルの飼い主も喜んでいましたし、通りがかりの人たちもほほ笑ましくながめたり写真を撮ったりしていました。

人なつこく、他のイヌたちにも好かれる気のいいガイア。
まだ子イヌ気分が抜けていないようですね。
...介助犬の素質があるようにはあまり思えません。
もちろん、聞きなれないメディカル・デテクション・ドッグになるにはどんな素質が必要なのか、などという知識はまるでない私が決めつけてはいけないのですが。

どこに行っても誰にも迷惑をかけず、みんなに喜ばれている素晴らしく性質のよいいいイヌなので資格云々でかたいことを言うのはやめにしましょう。
飼い主も感じのいい人でイヌが関心を集めるのを喜んでいます。


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願い事のその後が気になる夏の終わりのショッピングセンターにまだ居座る満開のサクラの木、フルーツを下げて次回のイベントの売り込み中

2021年08月30日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺

そろそろ8月も終わりの週末、ストックポートのショッピングセンター、マージーウェイの広場に作り物の満開のサクラの木がまだありました。


4月15日のストックポート日報で最初に取り上げた、ウィッシュ・ツリー Wish Tree だったサクラの木です。
備え付けのカラフルな荷札のような「短冊」に願い事を書いてポストに入れておくとサクラの枝に結び付けてもらえたのです。

主催者がひとりひとりの願い事がかなうように力を貸してくれるというありがた~い催しでした。
(できることであれば、という但し書き付きでしたが)

電話番号やイーメイルアドレス等の連絡先も残すことになっていました。

夏休み直前に通りかかった時には、サクラの花が見えなくなるほどぎっしりと願い事の短冊が下がっていましたがいつのまにか取り下ろされたようですね。

以前の記事からの転送した5月の写真です☟


ものすごくたくさんの善男善女の願い事はどう処理されたのでしょうか。
...グーグルしてみたら、たったの一件だけヒットしました。
5月に地元の総合病院で働く医療従事者にキャンドルや入浴剤、ネイルケア製品などの詰め合わせを送ることにした、という地元紙のオンラインニュースの記事が見つかりました。
「美容スパー」などでゆっくりとセルフケアをしたいという願い事だったのでしょうか?
パンデミックでの医療従事者の奮闘に報いる意味があったようです

えーっと、それだけ...?

9月も目の前にした夏の終わりに満開のサクラで飾られたスィングベンチ(2人掛けのブランコ)も健在でした。
季節感を本当に何とかしてほしい。



サクラの木にゴロゴロ果物の飾りが下がっています。
ウィッシング・ツリーだった時には入れなかった囲いがあけられて、木の下で記念写真が撮れるようになっていました。

ブランコにさがったパイナップルとイチゴを座って一休みしながら撮りました。


(ちなみに、英国ではイチゴは真夏のフルーツなのです。ああ、イチゴ、メロン、スイカとパイナップルは木にならないため、正確にはフルーツとは言えないのでした...)

おなじみ、大成功らしい夏休みのアートトレイル・イベント、Dtockport's Gigantic Leap の二階建て親子カエルのそばでキャンペーン活動をしていた若い女性2人の...


「Frog Warden (カエルの番人、ただのスタッフというような意味です)」と書かれたティーシャツがかわいかったので写真を撮らせてもらいました。

この人たちは熱心に子供たちに紙の旗を配ってカエル探しのイベントへの参加を呼びかけていました。

以前の記事からの転載の写真です。


夏の海岸をイメージした、仮設の遊園地や砂場をもうけたサマー・フェアを見守るアイスクリーム・カエル、Sir Splinkle

この頃、カエルめぐりをしている子供たちをぜんぜん見かけません。
熱心な家族は夏休みの最初の週にカエルをみんな見てしまったのだと思います。

私にもガイドマップと缶バッジをくれようとしましたが、どっちももう持っているから要らないとていねいに断わりました。

ストックポートのイベント案内チラシはもらっておきました。
それによると、9月いっぱい the Stockport Virtual FRUIT TRAIL という、アプリケーションをダウンロードしてタウンセンター中に散らばる「バーチャルな」フルーツを追いかけるトレイルをやるらしいのです!

説明がよくわからないのですが、数年前に心底私をウンザリさせた「ポケモン・ゴー」のようなものでしょうか?
スマートフォンの画面に映し出された目の前の実際の風景にちらちら出現するポケモンを指の操作で捕まえるヴァーチャル・ゲーム...。

スマートフォンを見つめながらまわりのことに心あらずといった子供や若者がそこらじゅうにいっぱいでした。
「ポケモンハンター」であることは落ち着きのない目や指の動きで一目瞭然。

またまた、「トレイル」って、柳の下の二匹目のカエル...じゃなくってドジョウ?
ポケモン・ゴーみたいなのだったら小さい子供につきあいたがる親はあまりいないと思います!!


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感染拡大阻止のための規制撤廃の実感!タウンホールでの大掛かりな結婚式、マンチェスターでは性の多様性を讃えるフェスティバルの真っ最中

2021年08月29日 06時10分32秒 | 気になる出来事、社会情勢
晴天の昨日、40分ほど歩いてストックポートのタウンセンターに行きました。


タウン・ホール Town Hall(市庁舎本館)で結婚式を終えた新郎新婦と親しい人たちが記念写真を撮っているところを通りました。

道路の反対側にわたって撮った写真です。

バンクホリデー・ウィークエンド Bankholiday Weekend です。
月曜日が休日(バンクホリデー・マンデイ、祝日でも何でもありません)の3連休です。

7月14日からお葬式や結婚式などの集まりへの規制が撤廃されたのでした。
感染拡大阻止のための行動規制撤廃のステップ4(最終段階)です。

30人まで出席できるようになったステップ3(5月17日)を経て、今は人数制限なし、マスクなしでダンスもハグもキスも解禁です。



インド系の大家族の結婚式でした。
タウンホールの横手を披露宴会場に向かうところらしい3,40人ぐらいの正装したインド人が駐車場に向かって歩いているのを見かけました。

正面の記念写真撮影場所で記念撮影をしていたのは新郎新婦と親しい人だけのようです。

サリーの民族衣装を着た年配の女性が混じっていましたが他は全員洋装で、英語を話していました。
花嫁のレースの純白ウェディングドレスのものすごーく豪華で広がったトレーン(引きすそ)がインド系っぽいな、と思いました。
...固定観念かもしれませんがアラブ系、南アジア系(インド、パキスタン人)の結婚式は豪華絢爛でものすごく規模が大きい気がします。

お金がかからないタウンホールでの宗教抜きの結婚式はインド系の人たちには珍しいんじゃないかな、なんてまた固定観念ガチガチのことを考えてしまいました。

ほぼ全員洋装であることと年配の人も含めて英語を話していることからパキスタン人ではなく、インド人だとかってに決めつけました。
パキスタン人のコミュニティには概して言えば保守的で排他的、イスラム教の規則や儀式を重視する人が多いはずですから。

同時に規模の小さい式を終えたばかりの一団が出てきました。


新郎新婦、(あるいは同性婚かもしれません)はまだ中にいるようです。
パブかレストランだと思われる「披露宴会場」へ列席者を送り届けるレトロなヴァンが2台とまっています。

この週末、マンチェスターで、は英国最大の L.G.B.T の祭典、マンチェスター・プライド Manchester Pride が開催されています。

去年は中止になったのでした。

ストックポートのマーケットプレイス Market Place でも性の多様性を讃える虹色の旗が翻っていました。


トランス・ジェンダーの息子とパレードを見物に行くつもりで楽しみにしていたのですが、催しものの中心地であるゲイビレッジに入るにはワクチン接種の終了証明かコロナの陰性証明の提出を求められるチケットの購入が必須なのです。

町中をめぐるパレードの見物にはチケットは不要ですが、人がものすごく多そうなので今年は見送りました。
息子が2回目のワクチンをまだ打っていないため、全国から人があつまる都市をあげてのフェスティバルは安全とは言えません。



自分で改名して女性として生きることに決めた彼女を支援するためにこれまでの「息子」表記は改めて、これからは「娘」とよぶことにします。

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こんな場所にも、昼下がりの高級住宅街の中のショッピングエリアに誰の関心をひくこともなく静かにたたずむ巨大カエル

2021年08月28日 05時19分52秒 | ストックポートとその周辺
高級住宅街に囲まれたブラモール・ヴィレッジ まで約3km、散歩がてら歩いて行って...

また見つけた、表面にアート装飾を施した2階建て巨大親子ガエル。


ストックポートタウンセンターのアートトレイル・イベント、Stockport Giant Leap の番外編のようです。
カフェやおしゃれなレストラン、セレクトショップ、それになぜかチャリティ・ショップがむやみに多い商店街の中のショッピングセンターの入り口に鎮座していました。



配布されたガイドマップに沿って、夏休み中の子供たちがカエルをめぐってタウンセンターを歩き回る公式イベント Stockport Giant Leap と違って、おそらく地元の人しか存在を知らないであろう番外編カエル...こんな場所にあるなんて本当に知りませんでした。

Frog with a View

グーグルで検索してみましたが、タウンセンターのアートトレイル・イベント以外のカエルについての説明が見つかりません。
起伏にとんだ緑の牧場や、紫色はラベンダー畑?イングランド北部の田園風景が全身にペイントされたカエルみたいですね。



夏休みなのに、子供はあまり見かけませんでした。

歩道にテーブルと椅子をならべたたくさんのカフェでは奥様風の女性や、退職後の年配のご夫婦などが優雅にお茶やランチを楽しんでいました。





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感染者激増で心配。それでも感染者数は欧米に比べて圧倒的に少ない日本...いろいろ疑問アリのパンデミック対策

2021年08月27日 05時19分52秒 | 気になる出来事、社会情勢
日本の感染状況が心配です!


写真は前回に続いて、晴れた週末のおなじみブラモル・パーク bramoll Park です。
(ちなみに、昨日も快晴でした)


私が目にする日本のオンラインニュースでは感染者数の急増と、病床の不足が連日トップニュースです。

といっても...
昨日1日の新規感染者は24,321人...
成人(16歳以上)の77.8%がワクチン接種を終えた英国は38,281人です。

日本は圧倒的に少ないではありませんか!?



日本での検査数の少なさもたくさんの人から聞いて知っています。
(検査数の圧倒的な不足に関する報道を見かけないのはなぜなのでしょうか?近頃は民間の検査結果も加算されて件数が上がってきているとも聞きました)




感染者数の少なさが検査数の少なさに起因するなら、なぜもっと検査をやって正確な数字を出そうとしないのか?
感染者数が数倍に上がれば緊張感も上がり国民がもっと行動を控えて感染拡大が抑えられるはずでは。

地域ごとの対策を講じたり対策の効果の確認にも感染者数の正確な把握は必須です!



イギリスではアルファ、デルタの変異株が蔓延した時期に、軍隊が出動、感染拡大地区で戸別訪問をしてPCR検査キットを配ってまわる「サージ・テスト」を決行、莫大な数の検査件数と陽性者数を正直に公式発表していました。
政府の無策を表明する感染者の激増が明らかになったものの、「少なくとも本気でやっている」というのが伝わり(私が大嫌いな)ジョンソン内閣への信頼度がたしかに上がったような気がします。

(日本の状況について疑問がいっぱいです)

オリンピックをやっておいて、今またパラリンピックまでやって国民に活動を自粛してほしいという政府の「要請」が国民の心に届くとは思えません。

病床が不足して、ワクチン接種の進み具合も今ひとつならば、(きちんと公正な休業補償をして)経済活動と人の移動を一時ピタっと止める(罰則付きの)「ロックダウン」をやるべきなのです。
なぜやらないのか?



去年「憲法の制約で国民の自由を制限できない」とかいう説明が全世界に報道されました。

その代わりの「緊急事態宣言」ですね。
まるでクーデターか核戦争でも勃発したかのような物々しい名称ですが、実際は何の制約もない気合いを入れるための標語みたい...。

ロックダウンをやらない、検査数を増やさない本当の理由は何ですか?

英国ではロックダウンが確実に効果をあげました。
(...解除とともに元の木阿弥、年末年始にはアルファ・ヴァリアント(英国変異株)の蔓延でロックダウン前よりひどいことになり、結局状況緩和に功を奏したのはワクチンだったのですが...)
感染拡大に歯止めをかけて医療体制を何とかする時間稼ぎが日本には必要なはずです。

1日の感染者数が2万人台で、死亡者も実際少ないのに「国家の一大事」になっているのは...ずばり病床が足りないからでしょうか?

自宅待機を余儀なくされている発症者がたくさんいるそうですね。



医療先進国の日本で病症が足りないというのが不思議です。
科ごとの専門性が高く私営の規模の小さい病院が大多数..で緊急事に対処できる体制が整っていない、という日本の医療制度の特殊性という説明を読みました。
それにしても、そんなことはずいぶん前からわかっていたはずなのに、パンデミックが始まってから1年半、何もしてこなかったのはなぜ?

病院などの医療施設は(ほぼ)全て国営で、医療従事者は(ほぼ)すべて国家公務員の英国では中国のパンデミック初期の惨状をみてすべての医療体制をパパっとコロナ対処優先に切り替えました。

アメリカ合衆国の昨日の新規感染者は44,558人!

アメリカでも英国でも、今だにこんなに感染者を出しつづけておきながら、まるでパンデミックなんて終わったかのようにマスクをしないで出歩いたりコンサートをやったりパーティに行ったりしています。
実際の感染とワクチン接種で抗体が国レベルで上がってきているので気分的に怖いものなしという状況です。



実際、ワクチン効果でイギリスの重症者は激減していますし、1日8万人の新規感染者を出した年末年始にも医療崩壊は起こりませんでした。

日本の若い人たちが「感染者数があれだけスゴい欧米でマスクなしで出歩いてるんだから、感染者数が少ない日本でビクビクする必要はぜんぜんなし!」と不要不急の外出をするのは危険です。

(それを避けるためにも日本では徹底した検査が必要なはず!)

感染者数もワクチン接種者数もまだまだで、しかも病床が足りないんですよね?
...心配です。



パラリンピックはやるべきなのでしょうか。
「成功」だったらしいオリンピックをやった後にパラリンピックを中止するのはちょっと道理上無理そうですね。

はじめちゃったからには選手の健闘と無事を祈ります。

英国では国営BBCが放映権を独占したオリンピックと違い、パラリンピックは民放の Channel 4 が独占放映しています。





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地元の公園にもいた親子のカエル、史跡建築の見学に求められる義務ではなくて任意になったマスクの着用

2021年08月23日 06時19分21秒 | ストックポートとその周辺
うちの近所のブラモル・パーク Bramall park にも...


パブリック・アートの親子カエルがいました!


丘の上の、厩舎 を改装したレストランのあるレンガ塀に囲まれたコートヤード(中庭)のTuder Frog

カエルにチューダー(エリザベス朝)時代の貴婦人のドレスを着せるのは難しそうですね。


この Tuder Frog は、21体の巨大な親子カエルをめぐってストックポートのタウンセンターをめぐるアート・トレイルイベント、Stockport Giant Leap のガイドマップには載っていません。






どうやら、タウンセンターのアートトレイル企画とは別に、ストックポート市内各地に同じ仕様のカエルのパブリックアートがバラバラに設置されているようです。

ひさしぶりに晴天で暖かい日曜日の昨日、パークはイヌの散歩をする人でいっぱいでした。



レストランやギフトショップにはマスク着用で入ってくださいと「お願い」立て看板がたててあります。


あくまで、「お願い」です。
もう法的強制力はありません。

公園内でマスクを着用している人はただの一人もいませんでした。
ギフトショップの販売員はしていましたが、客は私を含めてすべてマスクなし。

7月19日に屋内の商業公共施設でのマスク着用を義務付けた法律が撤廃された後、マスクの着用は任意になりました。

安全対策を徹底しているというアッピールでしょうが、「マスクをしない人は入れません」というポリシーを掲げたスーパーマーケットなどの規模の大きな店はけっこうたくさんあります。
そんな店でも半分から3分の1ぐらいの客はマスクなしで買い物をしています。
実際にマスクなしの客を入れないわけにはいかないようですね。

何しろスタッフのほとんどがマスクなしで仕事をしているので客に強制なんて絶対無理なのです。
せいぜい15~20分ぐらいしか店にいない客がマスクをするのは大して苦にはならないのですが、スタッフの勤務時間は8時間ぐらいです。
その間、ずっとマスクをして仕事をしていろ、なんて英国人には無理ですよ。
法的規制があるのならともかく...

チューダー様式の邸宅、ブラモル・ホール Bramall Hall の館内見学者にもマスクの着用が「お願い」されています。


順路に沿って見学していけば1時間は滞在することになる館内見学では(もしかしたら入館者の人数等にもよる?)マスクの着用をもう少し重要視しているかもしれません。

ブラモル・パークは14世紀から20世紀の初めまでこの地域、Bramhall (私が住む町の名前です。スペルが違います)を支配してきた貴族の丘の邸宅と広大な庭園が残る市営の公園です。










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カエルだけではない!子供のための町巡りアクティビティにやたらに力を入れているストックポートの、今度はレゴのミニチュア建築めぐり

2021年08月21日 07時30分57秒 | ストックポートとその周辺
ストックポート市庁舎の新館のカフェで見つけたレゴ作品です。


ストックポートの名物建築、タウンホール Town Hall(市庁舎本館)のミニチュア版モデル!


コーヒーを飲み終わったあとさっそくすぐそばの実物を見に出ました。


あ、うーん...撮った写真と実物を比べてみると窓や時計塔の高さの比率とか細部の乱暴な省略がちょっと...
でもなかなかよくできていますね(と、とってつけたような誉め言葉)

裏側はのっぺらぼうでした。


パリのレゴ店にはノートルダム大聖堂が、ダーラム大聖堂の見学コースにはダーラム大聖堂のレゴで作った精密な模型が堂々とディスプレイされていました。
どちらも建築図面から建築史学者の指導の下に制作された何分の一かの正確なミニチュア模型(ミニチュアと言ってもどちらも畳一畳分ぐらいの大きさがありました)です。
それらにくらべるとまあ、規模も正確さもグーンと劣ります。

でもカフェのガラスケースの上にちょこんと乗るサイズが何ともほほえましい、なかなかの出来栄えではありませんか。

レゴで作ったストックポートの有名な建物(ランドマーク)のミニチュア版を見てまわる Stockport Summer Landmark Challenge という、夏休みの子供向けのアート、文化アクティビティをやっているそうです。

表面を装飾された、巨大な親子二階建てカエルをめぐる Stockport's Giant Leap と平行して7月に始まったもう一つのアート・トレイルです。
カエルめぐりほど話題にはなっていませんがガイドマップもあるようですし(ダウンロードするか、夏休み前に学校でもらうことになっています)子供たちの教育的なヒマつぶしアクティビティにはいいかもしれません。



レゴ作品を見てまわるだけではなく、質問にも答えて応募すればミニチュア作品が抽選で当たるそうです。
ランドマークのミニチュアを制作したのは、自閉症や学習障害などの障害がある人たちにレゴを使ったアクティビティの場を提供するワークショップのスタッフだそうです。

建物を見るのが何よりも好きな私もちょこちょこ見てまわることにします。
こちらはたったの10件だそうです。


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ひさしぶりのマンチェスター、木製の構造がかわいくて美しい現代建築の傑作駅舎

2021年08月20日 05時43分47秒 | マンチェスター
3週間前にマンチェスターに用事で行った時に撮った、マンチェスター・オックスフォードロード駅 Manchester Oxford Road Station の写真です。


斬新なデザインの現代建築の駅舎は、老朽化した19世紀のレンガ造りの建物を取り壊して1960年に再建されました。

現代建築としては異例の、第二級 特級 保存指定建築 Grade II * Listed Building に指定されているモダン建築駅舎の傑作のひとつと言われているのですが...どこもかしこもかわいらしくデザインされています。

実は、6年も前にもストックポート日報で詳しく取り上げています。



駅のかわいらしい部分の写真をたくさん載せた2本の記事のリンクを貼りました☟

イギリスでもっとも美しい現代建築の駅のひとつ、マンチェスター・オックスフォード・ロード駅  ・

斬新で美しい現代建築の駅舎、マンチェスター・オックスフォード・ロード駅(続き)  ・

切符売り場が自動化されていました。


すべての自動販売機がなぜか故障中 Out of Order だったので、窓口で親切な駅員から切符を買いましたが。


以前にはなかったコーヒーチェーン店,コスタ Costa がコンコースとプラットフォームのあいだあたりに店開きしていました。


全体の木調と丸っこいフォームに調和する形に設計されているコスタの建物は以前にもあったはずですが、何に使われていたのか思い出せません。

コーヒーとお菓子の自動販売機も以前はありませんでした。




駅周辺の高層ビル群も目新しい光景です。




駅前の小高い丘から眺めた光景です。


オックスフォード・ロード駅は英国の他の多くの駅と同様ヴァイアダクト(鉄道橋)の上に建設されています。
下を道路が走っています。

古いレンガ建築を取り壊したあと新築されたこのモダンなデザインの駅舎のおもな構造には鉄とコンクリートが使われていないそうです。
アーチ構造で支えられた木造にこだわった理由は、ヴァイアダクトに重量をかけないため!

斬新!しかも温かみがあって、かわいらしいでしょう?


ここ数日、ニュースはアフガニスタンの情勢でもちきりです。
英国ではコロナウィルス関係の話はほとんどどこかへ飛んで行ってしまっています。
昨日1日の新規感染者は33,904人、あいかわらず多いのですが。

もちろん、タリバンの政権掌握は日本を含めた世界中の注目を集める国際的な大事件ですよね。
20年間、アフガニスタンに派兵していた英国のアフガン問題への関心はただ事ではありません。
これから難民うけいれ問題も世界中で問題になるでしょう。

19世紀からアフガニスタンへの進攻を企て、イギリスの保護国を経て独立した今もアフガニスタンの治安に深くかかわってきた英国は難民問題にも重大な責任感を持って取り組むはずです。

...パンデミックは終わっていないはずですが、もうマスクをしている人はほとんどいません。

パーティもナイトクラブも解禁です。
私のうちでは一応の目安として、9月の初めまでは人がおおぜいいるところは避けるなど慎重に行動することに決めました。

9月の第1週目に19歳の息子が2回目のワクチン接種を受けることになっているのでそれまでは気を抜かないことにしました。

スペインのバルセローナに住んでいる24歳の上の息子(喘息もち)がまだ一回目も受けていないのが何とも心配なのですが!
まわりの誰も受けていないそうです。











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カエルめぐりのもう一体、イチ押し観光物件ありの現在どう見ても裏通り...その昔、目抜き通りだった?

2021年08月16日 06時18分48秒 | ストックポートとその周辺
アート装飾を施した21体のカエルを探してストックポートのタウンセンターをめぐる、アート・トレイル、Stockport Giasnt Leap と、ストックポートの観光案内、続きです。

Ffrocket & Mini Frocket という親子の宇宙ガエル。


宇宙旅行の途中、このチェスターゲートChestergate (この通りの名前)で太陽エネルギーを充電しているところですって。



奥にストックポートのもっとも知られたランドマーク、ストックポート・ヴァイアダクト Stockport Viaduct (鉄道橋)が見えますね。
その手前にはバスターミナルもあるのですが、この寂しげな通りを通る人はあまりいません。

カエルの後ろの立派な石造りの建物は、ストックポート日報で何度も取り上げている格安衣料品店、プライマーク Primaek の裏側です。

10年ほど前まではその名もズバリ、チェスターゲートという名前の(はっきり言ってあまりぱっとしない)独立デパートでした。

そう言えばストックポートにはチェスターゲートも含め、5軒もデパートがあったのでした!
いずれも日本でいうデパートの規模には及びもつかない小さめの店舗でしたが。


ウールワース Woolworth が2009年に倒産したのに続いて、ブリティッシュ・ホームストア British Home Store (BHS 、現在 britishhomestore の名でオンライン展開しています)、エメネス M&S (Marks & Spencer ストックポートから撤退しましたが各地で営業を続けています)
そしてパンデミックのさなかの今年、デべナムス Debenham's (合併倒産後オンラインにのみ名を残しています)...今はもう、すべてストックポートから姿を消しました。

デパートはオンラインショップで買い物をしない年配の人たちの憩いの場だったのです。
ほんの2~3年前まではストックポートはデパート巡りのメッカでしたのに...パンデミックとロックダウンがより一層店ばなれとオンラインショッピングの普及に拍車をかけているというのが世間一般の通念です。

この寂しい通りにカエルを1体設置した理由はズバリ、ストックポートが観光の目玉にイチ押ししたいユニークな歴史遺産博物館があるのをカエルめぐりの人たちに強くアッピールしたいためでしょう。

反対側から撮った写真です。


カエルの親子の斜め向かい(街灯の左側)に入り口がある、ストックポート・エアレイド・シェルター Stockport Airraid Shelter

(2019年の冬に撮った 写真です☟)


第二次世界大戦中、ドイツ軍の空爆に備えて英国各地の都市で設置された公共の防空壕のひとつです。
高低の多いストックポートのタウンセンターの地形をいかして、丘の下を何キロも掘り進んだ国内有数の規模の地下要塞とでもいうべきトンネルを一般公開しています。
戦後埋められることもなく完全な形で残っている非常に貴重な歴史的遺物なのです。

ストックポート・エアレイド・シェルターについての記事のリンクです☟

ストックポートの観光案内、イギリスの近代史を彩る貴重な歴史遺産、なんだかワクワクモグラ体験の防空壕
(記事中の開館時間が現在変更、月曜以外の週に6日開館しています。火~金;1時~5時、土;10時~5時、日;11~4、予約不要)

この通りを50メートルほど行った先のマージー・スクエア Mersey Square です。(以下、2年前に撮った古い写真を3枚)


バス・ターミナルの入り口と、1930年代の内装を完全に復元した映画館、プラザ Plaza と、高い煙突のある帽子博物館 Hat Works が見えています。

マンチェスターを経て、イングランドとスコットランドの国境の町、カーライルとロンドンを結ぶ国道A6もストックポート・ヴァイアダクトと平行に走っています。





ね、すぐ先に見栄えのするランドマークがぎっちり終結したチェスターゲートはストックポートタウンセンターの目抜き通りであってもおかしくないと思いませんか?!

デパートが開店した1930年ごろはとても賑やかだったはずです。

この立派なデパートの建物の入り口は、本来このチェスターゲート側にあったはずですから。
大きなショウウィンドーや入口だったらしいスペースがアールデコっぽい様式を模したパネルでふさがれています。

現在のテナント、プライマークの入り口は現在反対側にあるショッピングセンター、マージーウェイの広場に面しています。
ショッピングセンターが1970年代に完成してからは、みんなそっち側を通るようになっちゃったんですね。

バスターミナルからチェスターゲートを通ってエアレイド・シェルターを見学に来た観光客が「ストックポートって、案外ショボい町だな」と思わないかと心配です。





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夫が思いついて珍しい材料をつかって焼いてみた素朴なケーキ、見かけによらず材料の調達にぼったくり経験

2021年08月15日 05時24分13秒 | 英国のお菓子とデザート
夫がケーキを焼きました。



TV シェフ、ジェイミー・オリバー Jamie Oliver のイタリア料理の本、「Jamie's Italy」に載っている la torta della giovane sara (若いサラのケーキ)というのが食べたいので自分で作る、と言い出したのです。


イタリアでの撮影の際、現地でアシスタントを務めたサラという女性の家につたわる、番外編のようなレシピです。

材料はバター250g、砂糖400g、卵4個、レモン1個分のゼスト(皮)と汁、パインナッツ100g、イースト70gに...「00 flour」という聞きなれない種類の小麦粉が500g。

混ぜて180℃のオーブンで40分焼くだけの簡単な手順です。
私は一切手を出していませんが。

イタリアではピザの土台やパスタつくりにおなじみらしい「00(ゼロゼロ)小麦粉」なる粒子の細かい小麦粉はどこにでも売られているわけではありません。
ペスト(緑色のパスタソース)を作るのに使うパインナッツ pinenut(マツの実)はたいていのスーパーマーケットで買えますが、イギリスのどこの家でも常備されている食材とは決して言い難いグルメ素材。

ベーキングパウダーではなく、イーストを使ってケーキを膨らませるのが珍しく、また卵と砂糖の量の多さも驚きです。

めったに行かない(というか10年のあいだ3回ぐらいしか行ったことがない)高級グルメ食材やオーガニック食品が手に入る高級スーパーマーケット、ウェイトローズ Waitrose に小麦粉を買いに行きました。
いつも使っている普通のケーキつくり用の小麦粉 plain flour で代用するわけにはいかないのかと聞いたのですが、もちろんダメだそうです。

やはりパンデミックの影響でしょうね、ウェイトローズの棚にも空きがありました。

流通関係のスタッフの多くが自主隔離しているためのようです。
パインナッツは売り切れ...。

「00小麦粉」は買えました。


レモンと卵とイーストも買いました。

パインナッツを買うためにウェイトローズのそばにある、今年が創業100年だという昔ながらの食料品店に寄りました。



最近始めたらしい、環境にやさしいばら売り商法のコーナーで はかり売りのパインナッツが買えました。



茶紙の袋に自分で適当に入れて量に応じて代金を払う徹底したエコなシステム、プラスチックもビニールも一切使いません。
食料品はすべてオーガニックです。
イタリア産のパインナッツはぎょっとっするほど高価でした...。

夫が袋に入れて計ってもらって代金を払うところには立ち合いませんでした。
袋に入れた分は戻すわけにいかず、たとえ多すぎても買い取らなければいけないシステムだとか...幸い夫は20gほど超過しただけでかなり正確に必要な量だけを買うことができたそうです。

地元産の手作り食品や...


はかり売りの洗剤や液体せっけん入浴剤を売るコーナーもありました。




すべて環境にやさしい製品ばかり。
値段は呆れるほど高価なことは言うまでもありません。

ついでです、おもてに面した野菜果物売り場も充実していました。


トウガラシ好きな私は種類の多さに興奮しました。


以前はこんな店がどこの町にもひとつはあったものですが、スーパーマーケットと、何よりもコンビニエンスストアの進出に圧されて新鮮な食料品を売る小売店はどんどん撤退しています。

いま話題の環境問題とエシカル・ポリシー(消費者道徳)にこだわった特殊な路線に切り替えて生き残っている地元の名物商店のようです。

「売れ残った食品は保護したニワトリに食べさせています」という非常に興味深い貼り紙を見つけました。


ウェイトローズとこの食品店のある小さな町は高級住宅街にかこまれているため、グルメ素材や環境や体に良い食品を日常的に消費するのをためらわない経済的に余裕のある人が客層なのでしょうね。

...ごくたまには食材にお金をかけるのもいいものです。



素朴なビジュアルのケーキの出来上がり。


ブツブツ表面にささったパインナッツが...あまりかわいらしくないですね。
香ばしくて美味しいのですが。

このイタリアの家庭レシピのケーキは、私がよく作る英国レシピのレモンドリズルケーキと風味がよく似ています。
イギリスのどのケーキとも違い、どっしりずっしりした口当たりなのはわざわざ買ってきた「00小麦粉」を使ったためでしょう。

買い物が終わってうちに帰ったあと夫がこっそり白状しました...

この直径30㎝のケーキを焼くのに材料が10-00ポンド(1520円ぐらい)近くかかったというのです!
いっしょに行った私は夫のケーキプロジェクトの買い物のあいだ知らんぷりをしていたので気がつきませんでした。

男の人が気まぐれでやってくれる料理と言ったら...!

ケーキは成功です。


いちどにたくさんは喉を通らないどっしりケーキなので長いこともつはずです。



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肢体はあくまで優雅なスプリンター犬、大して暑くもないのにダレまくり引退後のレース犬の優雅な夏の午後

2021年08月14日 05時38分54秒 | 英国のイヌ
昨日に引き続き、また!イヌの話題です。


以前にも取り上げたことのある グレイハウンド greyhound です。



火曜日に、盲人とろうあ者の自立を支援するチャリティー団体の本部前であまりぱっとしない資金集めのバザーをやっていました。

花を売っていた年配の女性と話をしていて気がついた、地面にダレたように横たわるグレイハウンド一匹。


「このイヌは売り物ではありませんよね、さわっていいですか?」と聞いたら、それ以後30分話し相手になってくれたのは花売りの女性のご主人らしい年配の男性です。
奥さんに付き合ってイヌ連れでバザーに参加していたもののヒマを持て余していたようでした。



グレイハウンドのミーラ、3歳、思った通りの引退したレース・ドッグです。



(今回はすべて寝ている写真ばかり!)

レースドッグ(競争犬)の選手生命は短く、3歳になると引退を余儀なくされます。

引退して不要になったレースドッグは本来は殺されることになっています。
殺される運命からグレイハウンドを救うため、引き取って飼い主を斡旋する専門の動物愛護グループが活躍しています。

ミーラも斡旋団体を仲介してこのご夫婦の元に引き取られたそうです。

いろいろ知らなかったことを教えてもらえました。
元スプリンター犬ですから運動量は並大抵ではありません。
1日2回、20分ずつの散歩に加えて、1週間に1度、引退レースドッグが集まる広大な公園に放して思いっきり駆けさせているそうです。
現役時代さんざん走ってもううんざりかと思いきや、大好きだとか。
時々全力疾走させないと運動不足になるだけではなくストレスがたまるそうです。

公園や野原などでイヌを放して走らせる人はたくさんいますが(英国では他人に迷惑をかけないかぎり違法ではありません)、元レース・ドッグが全力疾走する集まりがあるとは知りませんでした。

レース・ドッグはすべて先祖を遠くさかのぼれる「血統書付き」だそうです。

英国では「血統書付き」のイヌはほとんどいません。
レース・ドッグの血統も書かれた紙をやりとりするわけではなく、「口承」だそうです。

耳の内側に青いインクで入れ墨された、レースドッグの登録番号を見せてもらいました。

良く知られていることですが、遠い祖先はイタリアから輸入された貴族の狩猟犬だったことから、小動物を見ると追いかけてかみ殺したくなる習性があるそうです。
普段はおとなしくよく言うことを聞くこのミーラも公園などでリスを見かけると確実にコントロールが利かなくなりひきひもを振り払って追い回すそうです。

ウサギやハムスターはもちろん、ネコといっしょに飼うことも難しいそうです。

短毛のグレイハウンドが寒がりなことはよく知られています。
冬には毛布やフリース、キルティングのコートを着せられた姿をよく見かけます。
晴天でちょっと暑くなり始めた午後、気温は23℃ぐらいだったはずですが、ミーラには暑すぎたようです!実は私にも...(後述)
暑さ寒さに弱い犬種!

暑さでダレダレ~と寝そべっていてもほっそりとした肢体と、投げだした長い脚が優雅です。



ピンクの肌には体毛が形作るブチ模様と全然違う「ダルメシアン」柄がうっすらと見えているのがふしぎだなぁ。
神秘!イヌの模様!

この日は昨日と同様、快晴で気持ちの良い日でした。

7月の中頃から10日ほど30℃ 前後の「真夏日」が続いたのですが、8月に入ってからは肌寒いショボショボ雨の日が続いていました。

この日はとにかく気温がそれほど高くなかったので油断しました!
屋外を2時間ほど歩いたら、軽い日射病のような症状が出てしまった私です。

ミーラと飼い主と別れたあとしばらく歩いていたら、のどが渇き手足に力が入らないことに気がつきました。
コンビニエンスストアでコーラを買って木陰のベンチで半分ほど飲んだらウトウトしてしまいました。

たかが23度ぐらいの気温で!
湿度も低く、実際すがすがしい気候なのです。

日本の暑さの厳しさは先々週までやっていたオリンピックの中継を見て実感していました。

朝7時台、8時台のBBCニュースでは五輪マークのモニュメント前での定例レポートをするBBCの特派員が「暑い暑い」とこぼしていました。
朝の(日本時間の3時、4時台)生中継では競技が終わった選手が地面に倒れ伏したり氷水をかけてもらっている場面もうつりました。

ああ、暑そう...
試合が始まった時刻(私たちが寝ている時間)はもっともっと暑かったとも言っていましたし...
ああ、地獄...

BBCのレポートのバックグラウンドで、懐かしいミンミンゼミの大合唱もきけました!
大多数の英国人はセミの鳴き声なんか聞いたことがないはずです。
ロンドンのBBCスタジオで待機しているスポーツ解説者は「その音は何ですか」と聞くべきだったと思うのですが、セミの大合唱はいつでも無視されてレポートが続きました。

あ、もちろん私が見ていなかったときにセミの鳴き声に関する質疑応答があったのかもしれませんが。
どちらにしても、オリンピックに興味のない私が見たのは、(偶然テレビをつけたらやっていたのでそのままダラダラ見てしまった)英国で人気の種目のおもに夕方からの中継録画の切れ切れだけです。


...話がそれました。
日本の暑さを思えば自分が情けなくなることしきりですが、実を言えば夏の太陽に長時間あたって不調になる体調が始まったのはあまり暑くない英国に来てからなのです。


とつぜん、グレイハウンドの話題に戻ります。
以前に描いたグレイハウンドの記事のリンクです。☟

盛りだくさんで、今読み返してみるとまるで東京オリンピックの開会式閉会式のようなまとまりのなさですが読んでみてください。

動物愛護王国イギリスの知る人ぞ知る動物虐待の真実、それでも人々の善意が定着させた引退レース・ドッグ引き取り活動










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加齢を物語るめずらしい毛色のイギリスにはよくいる犬種

2021年08月13日 05時46分32秒 | 英国のイヌ

またまた投稿が滞ってしまいました。




ストックポートのマーケットスクエアでひさしぶりに写真が撮れた、イヌの話題です。


バッジャーという名前の、おなじみスタッフォードシャー・ブル・テリア Stufford bull terrier。



もの哀しそうな憂い顔とガニガニした肢体が私の好みに合っています。



イヌの10歳はかなり高齢ですね。
黒とグレーのグラデーションが美しく、風格のある「白髪まじり」の風貌です。

名前の由来はアナグマ(バッジャー budger) だそうです。
なるほど。

ニュース記事(最近のバッキンガムシャーで野生のアナグマの数を減らすための射殺を禁止するよびかけについて)から勝手に借りたアナグマの写真です。


「スタッフィー」という愛称で呼ばれているスタッフォードシャー・ブルテリアは英国ではよく見かける、それも「労働者階級」が好むことで知られている国民的人気の犬種です。
それにしてはこのアナグマ模様を見かけたことは今まで一度もありません。

連れの男性が連れている ジャック・ラッセル・テリア Jack Russell terrier は12歳、名前はロコだそうです。

ジャッ・クラッセル・テリアの耳はふつう、中折れのはずですが、このロコはピンと立っています。どうやら純血ではなさそうな...

バッジャーを連れていた女性と毛色の話をしていたら、ロコを連れた男性も話に加わりました。

ロコは若い頃、鼻の両側の口吻部分だけがわずかに白く残る真っ黒な顔のイヌだったのだそうです。



耳の下から口の端にかけてもみあげのように最後に残った黒い部分が茶色く色あせ、今は褪色して真っ白に(写真をよく見たら、少しベージュの色が残っていますね)。
後退してきた黒い「頭巾」もだんだん色褪せてきているようです。

そう言えば、目の周りが飛行機乗りのゴーグルのように白くなっていくのはイヌの典型的な加齢の特徴みたいですね。
それも12歳を超えた超高齢イヌに多いような。

ジャックラッセルテリアはもともとキツネ狩り用の犬種です。スタッフォードシャー・ブルテリアは、現在繁殖も飼育も法律で禁止されている狂暴な闘犬、スタッフォードシャー・ピット・ブルを気持ちのおだやかな飼い犬用に改良した品種です(見た目はそっくり)。



どちらも獰猛な祖先をもつ英国起源の犬種です。
この2匹は長いあいだ大切に飼われてきた人なつこくて気のいいイヌです。
飼い主より明らかに年を食っている風貌ですが、息子のように可愛がられていました。



飼い主の女性はバッジャーに自分のことを「マミー」と言って話しかけていました。

おじいさんイヌどうし仲良しです。
「この2匹はお友達?」と聞いたら、「兄弟だ」という返事です。



....それを聞いて、テーブルをはさんで座っているこの2人の男女はご夫婦か(あれれ、バッジャーの飼い主の女性のほうがけっこう年を取っているようですね)親子か...とにかくどうやらいっしょに住んでいるらしいということに思い当たりました。

子イヌの時からいっしょに育った...かどうかまではわかりませんが、いっしょに住んでいる血のつながらない兄弟イヌ。

どちらも長生きしてほしい!
もう何年かたって、ロコの顔が真っ白になったところも見てみたいです。





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今日のカエルはたったの1体、カエルの後ろの戦争英雄像からそれた話は間近にせまった終戦にまつわるいろいろ...

2021年08月08日 06時09分22秒 | ストックポートとその周辺
アート装飾を施した21体のカエルを探してストックポートのタウンセンターをめぐる、アート・トレイル、Stockport Giasnt Leap と、ストックポートの観光案内、続きです。

トレイルの最初の一体、Dr Frog


パンデミックにおける医療従事者の健闘を称える意図は明記されていないのでわかりにくいのですが、医者ガエルの上にのった子ガエルが虹色の帽子をかぶっているところから控えめに表現されています。

先週の土曜日に撮った写真です。



トレイル・イベント開始1週間後にとつぜん取り付けられたカエルの後ろの狭いデッキングが役に立っています。


(昨日の記事参照)

記念撮影の時、子供がカエルの後ろに立てるようになりました。
最初の週に土台の狭い縁に立ったり、カエルによじ登ろうとしたりして落ちてケガした子供でもいたのでしょうか、それとも単なる予防措置?
ベンチとして座ってもいいのですが、カエルの突き出たお尻がジャマですし浅くて座り心地が悪そうです。

奥の中央に「ウェディングケーキ」の愛称がある、市庁舎 Stockport Townhall の時計塔が見えています。

(数年前の冬に撮った写真です)


(クリスマスの頃のライトアップです)


向かいのベージュ色の石造りの建物は旧王立病院 Royal Infirmary です。
18世紀から20世紀の初めごろまで英国各地にたてられた貧しい人に無料で医療行為を施す慈善病院だった歴史的建造物です。

現在は内部が改装されてオフィス・ビルとして使われています。


手前のボートを漕いでいる上半身だけの奇妙な銅像は第二次大戦中に英雄的行為で名を残した地元出身の海兵隊員の像です。
その人は無事復員して、10年ぐらい前に亡くなったそうです。

それにしても、実在した個人の像にしては帽子を目深にかぶっていて人物が特定できない表現だし...要するにアートなんでしょうね、何だか尊厳に欠ける「地元の隠れた偉人」像です。

で、なぜこの場所に、かというと...



国道A6を挟んだ向かいに,ギリシャ神殿風のファサードが立派なストックポート戦没者慰霊堂市民美術館 Stockport War Memorial Art Gallery があります。

ショッピングセンターや景観保存地域のある町の中心からちょっと離れているちょっと不都合なこの場所がアート・トレイルの出発地点なのは、歴史的意義がある市庁舎、旧王立病院、戦没者慰霊堂があるためでしょう。
日暮れの早い冬にはすべてライトアップされます。

左側の門柱には「1914,1918」、右側の門柱には「1938,1945」とそれぞれ第一次、第二次大戦の開始(英国の参戦)と終了の年号が刻まれています。


戦功を称える上半身だけ宙に浮く海兵隊員のアート表現は慰霊の一環ですね。
戦死していない人を慰霊堂に祀るわけにはいかないのでせめて向かいに像をたてたということでしょうか。

内部の戦没者慰霊廟の部分です。


両大戦時にストックポートから出征して戦死したすべての戦死者の名前が壁に刻まれています。



戦死した個人をいたむ気持ちは世界共通です。
ただ、英国が国家をあげて戦死者をいたみ、戦争の歴史を次の世代に伝えるとなると必ず愛国心をあおる国威高揚とセットになってしまうのです。

戦没者追悼の日曜日 Remembrance Sunday を迎える11月には愛国心高揚行事で国中がわき返ります。
政治家は尊い命を捧げた戦没兵に恥じない立派な国家を運営していこうと誓い、この時ばかりは政府も国民も一致団結して盛り上がるのです。



今の時期、原爆記念日や終戦記念日を迎える日本では絶対にそんな高揚した気分にはなれませんよね。
日本の終戦記念日は「日本の無条件降伏の日 Japanese Unconditional Surrender Day 」としておめでたいと認識している年配の人がけっこういる英国です。

....自由と民主主義が勝利したということなのですから。
ええ、英国は軍国主義の国ではなく、民主国家のリーダー的存在なはずです。
勝った国と負けた国の意識の違いと言ってしまえばそれまでですが。

ストックポート日報にほぼ毎年この件に関して何かしら書いているのですが、中でも一番まとまった記事のリンクを下に貼りました☟

赤いポピーであふれる、イギリスの晩秋・・・秋の終わりの一大愛国行事、疑問もあり


カエルから話がそれました。

それたついでに、英国がメダルの数で日本に負けた東京オリンピック...
8時間遅れの時差のためライブの観戦にこだわる人はいませんでしたが、毎朝BBCが英国時間の夜のあいだに英国選手が取ったメダルの数の報告と感動のシーンを逐一レポートしてくれていました。
(私は興味がありませんし、私の周りにも気にしている人はほとんどいませんでしたが)

夜明け前からのライブ中継や、夕方からのハイライト放送は英国が優位な種目が圧倒的に多かったのです。
(興味がなくてもニュースをつければ目に入ります)
やっぱり自分の国が取るメダルの数はどこの国の人にとっても重要な関心事なんですね。
(興味のある人にとっては)

日本では開催前にオリンピックはやめようと言っていた人があんなにいっぱいいたのに、開催直後は応援に夢中になる人たちが激増したと聞いてびっくりしました。

「いったん開催してしまったからには、つべこべ言わずに頑張っている選手を応援しよう!」という態度は 柔軟で建設的 と言えないこともありません。

メダルの数で勝ち負けを決めるオリンピック...平和でなによりです。
平和でない国々が世界中にいくつも存在することを忘れてはならないのはもちろんですが。






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カエル像に変化アリ、ストックポートのタウンセンターの知られざる名所を巡るアート・トレイル、まだ続く

2021年08月08日 06時09分22秒 | ストックポートとその周辺
アート装飾を施した21体のカエルを探してストックポートのタウンセンターをめぐる、アート・トレイル、Stockport Giasnt Leap と、ストックポートの観光案内、続きです。

セイント・ピーターズ・スクエア St Peter's Square Mondi


オランダのアーティスト、ピエト・モンドリアンの作品に影響を受けたというモダンアート風のカエルです。

アート・トレイル・イベント最初の日、7月24日に撮った写真です。



そして、これは一週間後の先週末に撮った写真です。


違いがおわかりになるでしょうか。

それでは、セイント・ピーターズ・スクエアにあるもう一体のカエルです。


ギリシャ正教会風のセイント・ピーターズ・チャーチを背景に Phineas Frog

これも7月24日に撮影した写真です。


最近ミュージカル映画で評判になったグレイテスト・ショーマン、フィーニアス・バーマン Pheneas The greatest Showman のカエル化だそうです。
映画では主演のヒュー・ジャックマンがこの子ガエルと同じ帽子をかぶって赤いサーカス団長の上着を着ていましたっけ。
子ガエルの帽子からフィーニアス・バーマンにする発想を得たんじゃないかと思うのですが(だとしたら安易!)

ね?


先週の土曜日に撮ったのが上の写真です。
写真を見るまでは気がつかなかったのですが、すべてのカエルの後ろに記念写真を撮る時に便利なデッキング装備が取り付けられたのでした。



ガイドマップには「フィーニアスはリチャード・コブデンの台座と自分の竹馬 stilt を取り換えっこするなんてあり得ない」と書かれています。

リチャード・コブデン Richard Cobden とは...

この人です。


リチャード・コブデン像は、上のモンディの2枚の写真の背景にもちゃんと写っています。
リチャード・コブデンは19世紀に穀物法の廃止に尽力したストックポート選出の国会議員で、地元の英雄なのです。

小麦の値段を高く維持して地主貴族の利権を支えた穀物法を廃止することによって、多くの北部の工業労働者が飢えから救われたと言われています。



ついでです。モンディの写真をもう一枚。


左端にちょっとだけ写っている赤レンガの建物は...

私がよく利用するストックポート中央図書館 Stockport Central Library です。


人目をひくこの建物は、国道A6と(コブデン像のあるセイント・ピーターズ・スクエアのある)コブデン・ストリートの角にあります。

斜め向かいのマクドナルドの時計塔が、ストックポートのランドマーク建築のひとつであるこの中央図書館に敬意をはらってそっくりなクーポラ(ネギ坊主屋根)をのせているところが愛嬌です。

創刊当初(7年前)、ストックポート日報「ストックポート名物ウソつき時計」として紹介して以来、たしか3~4年は修繕されることなくウソをつき通してきた時計ですが、現在2面とも正確な時刻を表示しています。
ストックポートとマクドナルドの名誉のために書き添えておきます。

図書館内のとても大きな明り取りのドーム天井の内部です。













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行動規制が撤廃された英国の今、マスクの着用も任意になったらやめる人続出、所詮は異文化、根付かせることは困難か...?

2021年08月07日 05時53分13秒 | 気になる出来事、社会情勢
勝手に夏休み休刊していたストックポート日報、復刊です。
写真は二階の窓を居場所と定めた息子ネコ、ティブと、一階の食卓わきに陣取る母ネコ、リヴィーを中心にお送りします。



夏休みと言っても、パンデミックです、どこにも行きませんでしたが。

イングランドでは7月19日から、ほとんどの行動規制が撤廃されています。



昨日1日の新規感染者数は31,808人...依然として多いですねぇ。
(検査総数は82万5,501件です)

それでも決行した行動規制の撤廃からもう3週間、多くの人々にとって気分的にはほぼ完全にパンデミックは終わっています。

昨日で、2回のワクチン接種を完了した全英国の18歳以上の対象者の割合いは88.8%に達しました。(キリがいいので特筆します)
私の知っている人はすべて接種を完了していますし、19歳の下の息子の友人もほぼ全員1回目を終えています。

先週から、接種対象年齢を16歳にまで下げ、国全体の抗体がグングン上がってきています。
ワクチンが効いているためにたとえ感染者数は激増していても、重症化する人がとても少ないからこそ規制撤廃に踏み切ったのです。

1年以上のあいだ屋内で着用が義務化されていたマスクが「任意着用」になりました。
任意というか、「奨励 recommended 」ですね。

多くの店や公共の建物内では利用者にマスクの着用を「奨励」しています。
「マスク着用が入店の条件」とし、従わない人の利用を断ることもできる独自のルールを掲げる店もあります。

ただ予想通り、法的強制力がない今マスクを着用しない人が実際に入店を断られることはないようです。



昨日、「安全対策がバッチリ」がうたい文句のスーパーマーケット、セインズベリーに買い物に行きました。
マスク着用必須の独自のルールを設けているはずのセインズベリーでも客の半分以上がマスクなしでした。

店員の何人かもマスクなしだったのでもうルールは限りなく形骸化していました。

それにつけても、棚のスカスカ具合は特筆ものでした。
特に小麦粉、パスタ、トイレットペーパーなど、去年の春のパンデミック開始時期に買いだめパニックを引き起こし品薄になった製品の補充が遅れていました。





感染者と接触したたいへんな数の人が追跡アプリケーションで特定されて、10日間の自主隔離しているために物流が滞っているらしいのです。
医療、交通、物流従事者は特例で陽性判定の場合以外自主隔離を免除され始めているそうなのですが、それでは隔離の意味がないような...?

いっそのこと陰性者の隔離なんてやめたらどうか...とも思うのですが、まだまだワクチン接種が終わっていない人たちもいるために感染者数をむやみに増やすわけにはいかないんですね。



屋外でマスクをする人は今や、ほとんどいません。

先週、ストックポートのオールド・タウンをいっしょに歩いた友人は、珍しく屋外でもずっと刺繡入りのステキなマスクをし続けていました。
そういう英国人もいるにはいるのです。
新しく開店した店に入った時、私もポケットからマスクを出してつけました。

オシャレなセレクトショップが次々とオープンしているストックポートの通称オールド・タウンにある景観保存地域 Little Underbank です。
オシャレな店に混ざって昔から繁盛しているタトゥ・スタジオに行列ができていました。
創業は終戦直後の老舗です。







多くの店のスタッフは「安全対策は万全」のアッピールのためか、マスクを着用しています。
そういう店に入る時は客もマスクをした方がいいだろうな、という心配りが暗黙のうちに求められている気がします。

意外にも店のオーナーは友人の長いこと会っていなかった友人でした。
思わぬ再開を喜び合う友人と店のオーナーは2人そろってマスクを外して手を取り合わんばかりに喜びあって話し込んでいました。

人と話をする時にずっとしていたマスクを外す(!)なんて本末転倒もいいところです!
ひさしぶりに会った人には満面の笑顔を見せあって喜び会いたいという気持ちはよくわかります。

私も紹介されてちょっと会話に加わりましたが、マスクはしたままを通しました。



客が入ってきたので会話を中止して店を出た私たちですが、店から足を踏み出したと同時に私はマスクを外し、友人はポケットからマスクを出してつけました。
「それ、外ではしなくていいんじゃないの?」という私に友人はハッとして「あっ、私店の中でマスクを外しちゃったわね!」と大いにうろたえて笑い出しました。

...無意識の行動だったようです。

昨年、屋内でのマスク着用が義務化された7月半ばに先立って英国でも「イタリア、フランスのようにマスク着用を義務付けた方がいいのではないか?
韓国、中国、日本のようにマスクの着用が常習化している国々では感染を抑え込んでいることから我々も学ぶべきではないのか」という議論がしきりでした。

それを受けて、ごくごく少数の人々が自主的にマスクをして外出しだしたのもそのころでした。
誰もいない通りを1人で歩いている時にしていたマスクを、知り合いに会って挨拶する時に外す人がたくさんいたようなのです。
私も近所でその現場を目撃したことがあります。



テレビで公衆衛生や疫病学の専門家が「マスクは人と話をする時にこそ効果があるのです」とくどくど何回も説明していたのがおかしかったです。
「人と会う時に口元を隠すのは失礼」という考えが民族の本能のように根強く存在しているらしい英国では1年間、マスクの習慣と正しい使い方にやっと慣れたのにけっきょく根付くことがなかったようです。

イヌの散歩のときもマスクを離さないという友人が久しぶりに会った人の前で無意識に取った行動がそれをよく表していました。



木曜日にうちに来た、感染、入院を経験したコロナ生存者の友人は着用法の撤廃と同時にマスクの着用を一切やめたそうです。
入ってくるなり抱きつかれました。
家族以外の人との体の接触は実に1年半ぶり...?













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