イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ばっちい、見苦しい、ここまで落ち目!ピカディリー・ガーデンズの打ちっぱなし「壁」近況

2018年01月31日 23時50分02秒 | マンチェスター

久しぶりのマンチェスター、ピカディリー・ガーデンズ Piccadilly Gardens の話題です。



 以下、二回に分けて訪れた時に撮った写真です。

安藤忠雄デザインの「壁」 The wall


私がしつこく追い続けるため、ストックポート日報では もうすっかり おなじみですね。


マンチェスター市民におそろしく不評だということ、ついに取り壊しが決まった次第は、以前にも記事に書きました。

コンクリートの打ちっぱなし仕上げが、断絶と憎悪の象徴、「ベルリンの壁 」みたいだというところからついた、「マンチェスターの壁 Manchestar Wall」という通称のほうが今ではよく知られています。



取り壊しについての進展は耳にしません。
動きがないのかといえば、どうも そうではないようです。


しばらく見ないうちに表面がぞっとするほど汚くなっています。



実は数年前から、公園の管理と壁裏側に設けられたレストランとカフェのスペースの所有権が市当局から私営の開発業者に壌渡されていたそうです。





私営業者は行動が早いですね。

市民の強い要求にこたえて取り壊しを決定。
取り壊すとなれば、それまで定期的に施していたらしい壁面のメインテナンスも放棄(?)、今では汚れるに任せている状態のようです。





ハトの糞が厚くつもり、雨で流され乾いて剥落したてっぺん部分のばばっちさは壮絶です。



いつ取り壊されてもおかしくない荒廃ぶりです。



以前にも書きましたが、日本人の私には打ちっぱなしがそれほど嫌悪の対象になる、というのがちょっと理解しにくいです。

しかし、イギリス人は打ちっぱなしが本当に嫌いです。

現代建築が嫌いなのではなく、コンクリートむき出しの打ちっぱなし仕上げが本当に本当に、大嫌いなんです。



安藤氏、事前の意識調査など しなかったのでしょうか。

打ちっぱなしのデザインそのものは悪くなくても、市民の憩いの場、都市のオアシスに、あのむき出しコンクリートの威圧感は歓迎されない ということも思いつかなかったのでしょうか。

それに、鳩の糞害も、予測できなかったのか?

ハトの憩いの場、祈念の樹 Tree of Remembrance。




第二次世界大戦の死者を悼むアート・オブジェクトです。2005年に建てられました。


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クリスマスから一か月、ほぼ同じ場所で悲しい姿をさらす1月の終わりのクリスマスツリー

2018年01月26日 00時11分03秒 | 英国の、生活のひとコマ
天気の良かった昨日、木曜日に撮った写真です。

すべて、10メートル以内、道の同じサイドで。



クリスマスツリーの死骸。


そういえば、使用済みの 生木を伐採したクリスマスツリーが 捨てられているのを 近頃 あまりみません。

クリスマスの飾りを片付ける 1月6日(エピファニー)の後のゴミの日に 外に出しておくと、市のごみ収集車が回収してくれることになって久しいからだと思います。

このうちは その日を逃したのか・・・?

歩道を行き来する人、車の通行が非常に多い、国道A6沿いの前庭に出しておいておくとは いい度胸です。かなりみっともないです。
そのうち、回収されるとでも期待してるとか?

その、まさに隣の家。


植木鉢に植わった、かわいい生きたクリスマスツリー、盆栽サイズ。
これ、いいアイデアですよね。
子供たちの成長とともにクリスマスツリーも成長します。

育ちかけの木を伐って一か月だけ飾り、後は捨てるような環境にも道義上もよくない伝統的な習慣の見直し、経済的でもあるはずです。
プラスチックの ニセ物と違って、松の香りもする本物の木だし!

飾りを片付ける日が過ぎたら 外に出して、直射日光に当てずに、水やりと成長期の夏 数か月間 肥料やりを欠かさず、数年ごとに土をかえて、希望の大きさになるまで 大きいサイズの鉢に植え替えつづければ、一生使える「我が家のクリスマスツリー」に成長するはずです。
・・・多くの人には メインテナンスのハードルがかなり 高いんじゃないかと思います。

成長に時間がかかるのも明白です。

枯らす人が非常に多いと聞いています。

二軒おいた先の、フィッシュ&チップス・ショップ。


イギリスの個人商店の軒上には たいてい一軒につき2本、生木をさして飾る、鉄の筒が永久的に取り付けられています。
クリスマスツリーは 枯れる前に いつの間にか取り除かれているものですが、昨日1月25日になっても まだ さしてありました。



店内の飾りつけと違って、けっこうめんどくさそうです。

前庭に投げやりに放置されている かなしいツリーと違って まだ青さを保っています。

めったに通らない場所ですが、機会があったら、1;放置使用済みと 2;頭上忘れられ(?)の行く末と、3;盆栽クリスマス・ツリーの成長ぶり を確認しに行くつもりです。


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説得力がある!ロウソクのように溶けて流れる脂肪!暑苦しいヨガのポスター

2018年01月25日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
ボルトンで見かけた、ホット・ヨガ教室のポスター。



雑居ビルの上階1フロアがヨガ・スタジオのようです。階段下のドアに貼ってありました。

イギリスで「ヨガ」というと、瞑想のポーズの写真などをおもいうかべるスピリチュアルなイメージです。

健康にも痩身にも効果的だそうですが、あまりそういった方面のことは強調されてないような・・・

ホット・ヨガというのは、あったかい部屋でやるので新陳代謝効果が上がって、痩身効果バツグン!らしいですね。
日本でもアメリカでも流行とか?

☝のポスターは、あまりにも表現が露骨で直接的すぎませんか。

熱で脂肪が溶ける!
しかもなまっちろい肥満体の中から現れたスリムな女性は、イギリス人女性があこがれてあこがれてやまない、浅黒い肌!


何をやっても痩せない人がワラをもつかむ思いで参加する教室、って印象です。

でも対象を絞り込んだ独自のマーケティング。説得力があります。
このAdeleの教室が独自に作ったポスターなら、すごい独創性です!

・・・「hot yoga」でグーグル検索してみたら、な~んだ、アメリカの、YO BK Yoga Studio っていう、大規模経営のヨガスタジオのオリジナルポスター用イメージらしいです。

ボルトンの Adele、無断借用でしょうか(違ったらごめんなさい)

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中世の館、ホリィス・ウッド。500年間建て増し修復を繰り返し、今の姿に…それでも貴重な文化財!偉人も住んでた地元の名所

2018年01月24日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ボルトン Bolton の町の中心から 少し離れた場所にある、中世/チューダー様式の邸宅、ホリィス・ウッド Hall i'th Wood Museum


昨日の続きです。


前二回の記事のリンクです☟
入場無料の博物館、住宅街のど真ん中に残る本当に古い骨とう品がぎっしり詰まった本物の中世末期の邸宅!


イギリスと世界の歴史を大きく変えた薄幸の天才発明家の住んだ家・・・ボルトンの隠れた名所ホリィス・ウッド


中世の豪農の館として、もともとは15世紀に建てられた、貴重な古建築であることは、お伝えした通りです。

言い忘れていました。第一級保存指定建築・・・重要文化財並みの貴重さです。

ただし、1400年ごろのオリジナルな部分は台所だけだということ、15世紀末、16,17世紀に建て増しされたこと、5家族が住める、貸しアパートとして改築され、19世紀の終わりにリーヴァ卿に買い取られて、修復されたということもお伝えした通りです。

リーヴァ卿は、古いチューダー様式の建物が好きだったらしいです。
黒白のハデハデなチューダー式住宅は、ヴィクトリア時代に大人気でした。多くのニセ建築が各地に作られています。

ハデハデ、チューダー様式専門の建築家に依頼して、いかにもエリザベス朝時代に建てられました、という修復をさせたらしいのです。

2部屋にある、天井の豪奢な漆喰細工は、この館にもともとあったものではなく、取り壊される予定の古い館から買い取って、19世紀の漆喰壁職人に、ぴったり合うようサイズ直しをさせて取り付けさせたのだそうです。

ええっと、どっちがどっちだか忘れました・・・が、一つは地元のパブ、もう一つはどこか遠くの商館、いずれも16世紀に建てられ、取り壊しの決まった建物から丁寧にはずして持ち込んだということです。





下がっているのは鳥かご。





各部屋に、きちんとよそから持ってきた天井漆喰を取り付けた旨、真鍮板に刻み付けて明記されています。



それっぽく時代がかった階段も、19世紀の修復。





梁の色が違う部分があるんです。見分けられますね。




戦後、ボルトン市に博物館として壌渡された際、傷んだ木の梁を取り外して、新しいものと入れ替えたそうですが、その際、防水の黒いタール塗装をせず、生木の色を残した処理をして、修復のあとを残しておいたそうです。

木の梁のでたハーフ・チンバーを派手な黒に塗るチューダー様式を特に好んだのがヴィクトリア時代の復古趣味の人達。もともとは樫の木肌そのまま使っていたのが主流の、中世に建てられた古建築もぬりたくっちゃった例もあるそうです。

ガイドの男性が教えてくれた話です。
このホリィス・ウッドはもともと黒かったチューダー様式ですが、オリジナルのものと区別するために、わざわざ塗らなかったとのこと。


消防法を守って、火災報知器も消火器も備えつけられています。火災の際の避難通路も確保してあります。



いろんな古家具を、16世紀、17世紀の館の生活を再現すべく集めて展示している博物館ではありますが、なぜここに!?というへんてこりんなものも大事そうに展示してありました。

ダッキング・チェア ducking chair。


・・・とは何か。
17世紀ごろ、「モーゼの十誡」が禁じている「人のうわさ話」がやめられない ふとどきな人妻を座らせて 水に漬けるのに使った、お仕置き道具です。
ジョークのネタにもなっています。

話には聞いていたけど、本物を見たのは初めてです!


なぜここにあるのか、この家となんか関係があるのか、もちろんガイドの男性に聞きました。

答えは「知らない。何も関係ない!来館者はみな、見て喜ぶからいいんじゃないかな」でした。

ついでです。

Alfred Walter Bayes(1832-1909)という、ヴィクトリア時代の画家が描いた、Samuel Crompton Inventing the Spinning Mule ミュール紡績機を発明しているところのサミュエル・クロンプトンという2対の絵を見つけました。





いかにもヴィクトリア時代の作らしいセンチメンタルな画風です。

壁の漆喰飾りが、どんぴしゃり。


後はいいかげん。

Bolton Museum and Art Gallery の所有。作者、題名、所有者の名前と、ウェッブサイト名(出典) Art UK を明記さえすれば、非営利目的に限って、転載、印刷出版自由だそうです。

サミュエル・クロンプトンについては 上のリンクをクリックして 昨日の記事をよんでくださいね。





新興住宅街の奥にある、中世の館。



1960年代に建てられた家並みが途切れた空き地の奥に600年間たっています。



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イギリスと世界の歴史を大きく変えた薄幸の天才発明家の住んだ家・・・ボルトンの隠れた名所ホリィス・ウッド

2018年01月23日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ボルトン Bolton の町の中心から 少し離れた場所にある、中世/チューダー様式の邸宅、ホリィス・ウッド Hall i'th Wood Museum


昨日の続きです。
今回は16世紀と17世紀ごろに建て増しされた「新築」部分、内部。

入場無料、入り口はこの大広間の事務机(受付)の横にある、小さなドア。



昨日の記事にも書きましたが、ガラガラ。

午後12時開館、2時間後に訪れた私は、3人目の入館者だとか。




二階に上がる階段は、新しい板で補強され、樫の木材の手すりが加えられています




その上の電球が取り付けてある古いグネグネ階段は17世紀のもので、使用禁止


私が写真を撮ったり、ボランティアの男性に質問したり、各部屋に置いてあるダサいパイプ脚椅子に座ってべったりくつろいだり2時間近くもだらだら滞在している間に、それほど若くないカップルが一組やってきてお互いの写真を撮りあって、20分ほど滞在して帰りました。

入館者;トータルで5人。ほぼ貸し切り。



私が帰る時には、まだ閉館まで15分ほどあるにもかかわらず、受付の女性は外の看板をしまって閉める準備をしていました。



見学ルートも特にないし、受付で借りた、コピーした見どころ解説のシートをもって好き勝手に回ります。



別行動のイチャイチャカップルと、私とが 座っちゃいけない 椅子に座っていないか、どの部屋にも やたらにある古い櫃など開けようとしていないか 見張るためでしょうか、案内の男性は 私たちのあいだを行ったり来たり質問がないかどうか、しきりに声をかけていました。



☝やたらにある、古い櫃のひとつ

リーヴァ卿(昨日のストック日報参照)がいろんなところから集めた16~17世紀ごろの古家具が各部屋に配置されています。



椅子の上には「私は400歳。これまで何とか形を保ってきましたが、あなたが座ったら今日壊れるかもしれません。だから、座らないでね」と書いた札が置いてあります。

座ってやろう、という不心得者がいないのが不思議です。時々顔を出す暇そうなボランティアのガイド以外、見張る人もいません。



サミュエル・クロンプトン Samuel Crompton が家族と住んでいたのは、2階の3部屋。

 

1779年に、この家に住んでいた時にミュール紡績機 spinning muleを発明した人です。



ミュール紡績機の試作品の複製(だったと思います)

ボルトンの偉人、郷土の英雄扱いですが、あまり幸せとは言えない一生だったようです。

5歳で父を亡くし、ホリィス・ウッドに移ってからは、母と姉とともに、手紡ぎ、手織りの手工業で生活を立てていたそうです。

成長後、プロの職人として、綿織物の家内ビジネスを営んでいました。

ミュール紡績機に先立つ重大な発明、ジョン・ケイによる当時最新のジェニー紡績機で紡いだ糸は、ノッティンガムの靴下産業に大きく貢献したものの、弱すぎて、長い布を織るには不向きだったんだそうです。

で、試行錯誤の上発明したのが、ミュール紡績機。

彼の発明したミュール紡績機は、綿織物工業を家内制手工業から、多額の資本を投入しての大規模な工場での生産に転換させました!

イギリスが世界に先駆けて成功させた産業革命の最初の一歩です!

一人の職工が一度に1000本もの糸をつむげる技術の大進歩!
低賃金で単純労働を長時間強いられる労働者の搾取と、資本家の横暴の歴史の始まりでもありますし、資本を蓄積したイギリスが帝国主義に乗り出したきっかけにもなりました。

すごいです。クロンプトンのミュール紡績機!

彼は欲がないというのか謙虚で、特許申請もせず少額の発明の使用料を次のしょぼい発明品の製品化に使い果たしてしまい、生活に困って、劇場でヴァイオリンの伴奏をしていたそうです。

彼のヴァイオリンが展示されていました。



☝あ~切れちゃってる!左端に意味もなく全然関係ないバイオリンを弾く男の油絵がかかっていました。

76歳で、貧困のうちに亡くなったんだそうです。



クロンプトン家関係の展示だからではなく、この建物にはやたらに、古風な手紡ぎ車が展示されています。







長くなるので続きは明日!

この回で終わるはずだったのですが・・・

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入場無料の博物館、住宅街のど真ん中に残る本当に古い骨とう品がぎっしり詰まった本物の中世末期の邸宅!

2018年01月22日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ボルトン Bolton の町の中心から 少し離れた場所にある、中世/チューダー様式の邸宅、ホリィス・ウッド Hall i'th Wood Museum



森の中の邸宅(Hall in the wood)という意味です。



ランカシャーなまりで「オウィスード」と発音するそうですが、イギリス中どこでも通用するホリィス・ウッドというカタカナ書きにしておきます。
(thの発音に注意)


1960年代ごろから開発の進んだ郊外の住宅地に飲み込まれています。


森はどこよ?


ずうっと前から行ってみたかったんです!
こ~んなに簡単に行けるとは!

ボルトンのタウンセンターから出ているバスが 5路線も走っています。停留所はホリィス・ウッドから歩いて3分の場所にあります。
(私は、シビックセンターの端にある、図書館からタクシーで行きました。帰りはバスでタウンセンターに戻りました。タクシーは3ポンド90ペンスかかりました)


15世紀のはじめに建てられた、豪農の館だそうです。

黒白ハーフ・チェンバーの、チューダー様式の正面部分は、16世紀、17世紀の建て増し。(横から)



17世紀ごろから、5家族が住む、「貸アパート」として改造されたということです。



その後、ボロボロに荒れ果て、取り壊しの危機に瀕したこの建物を1899年に買い取って修復、フォークミュージアムとしてオープンしたのが、ウィリアム・リーヴァ子爵 リヴァリュ―ム卿 William Lever, 1st Viscount Leverhulme。

食品、薬品、化粧品、洗剤等を製造する 世界有数の多国籍企業、ユニ・リーヴァ Uni Lever の創設者で ボルトン出身!です。


入口のホールの奥の台所が、この家が建った1500年ごろ、中世の末期から ゆいいつ残るオリジナルの部分だそうです。




建物の裏に回って撮った写真です。


☝左側の部分が中世のオリジナル。

リーヴァ子爵が手配して、古道具というか民具というか、19世紀の末にはすでに骨とう品だった、昔の台所用品を買い集めたということです。



ボランティアの背の高い案内のおじさん、暇そうでした。2時頃訪れた私の前に、2人組の入館者がいただけだとか・・・


質問に丁寧に答えてくれる、古建築のエキスパートですが、道具についてはなーんにも知らないそうです。

飾りとしてかき集められただけで、時代も地域もまちまちで、なんか どうでもいい展示品みたいですよ。
でも、絵になります!
    


もともと この部屋が チーズやバターを作る場所だったところから 搾乳場がらみの牧歌的な農具まで収集展示されています。


子爵が買い取った時にあった道具はこのバターづくり用の石の重しだけだそうです。


古そうなので、展示品として取っておいたみたいですね。

木彫りの壁飾りのように美しいバターの型。




さて、リーヴァ卿の話に戻ります。

洗濯石鹸、「サンライト」を製造して、巨万の富を得たリーヴァ卿は 故郷の忘れられた偉人、サミュエル・クロンプトン Samuel Crompton の偉業をたたえ、記念するために、彼が18世紀に住んでいたこの崩れかかったボロ屋敷を買い取ったんだそうです。

サミュエル・クロンプトンって誰?

日本で「ゆとり教育」以前に世界史を習った人なら、知っているはずです。
世界の歴史を大きく変える あるもの を発明した人です。

私も習ったはずですが、もちろん すっかり忘れていました!
行って思い出しました。


この家で発明されたその機械は、一時「ホリィス・ウッド」の名前でも呼ばれていたそうです。


開館は火曜日と土曜日のみ、入場無料!、ボルトン市の運営による博物館です。

がらっがら!

入口から見た景色・・・住宅街のど真ん中。


サミュエル・クロンプトンと建物内部の話は、また明日。


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重厚な石造りの建物が数多く残る、ビクトリア時代に栄えたボルトンの町、ちょっぴり古代ギリシャ風

2018年01月21日 01時18分59秒 | ストックポートとその周辺
ちょっと、間があきましたが、ボルトン Bolton 再び。

先週の土曜日と日曜日に、日帰りで続けて行った、マンチェスターの北西の町です。(もう一週間も前の話です)

中世から毛織物で栄えた町ですが、産業革命後、綿織物工業で大発展した、歴史的「ブーム・タウン」だそうです。

19世紀の建物が数多く残る、建築好きには見のがせない町です。

ボルトン・タウンホール(市庁舎)Bolton Town Hall


1866年から73年にかけて建てられた、壮大なネオ・クラシカル(新古典)様式の傑作です。

金網で囲って工事中でした。

建物ではなく、敷石の張替えでもしていたものと思われます。
週末なので作業は中断していました。

町の自慢の第二級保存指定建築です。
板の柵囲いではなく、細い目の金網で囲って、堂々とした建物の景観を損ねないように気を使っているようですが、遠くから写真を撮ると、囲いが写ってしまうのは避けられません。

金網の目を通して、クローズアップを撮るのは問題ありません。


夜、横から見たところです。


右側が、タウンホールの裏側。


その向かいの、弓形にゆるく湾曲したたてものは、シビック・センター Bolton Civic Centre



写真手前の左端の部分が、ボルトン博物館、美術館と、ボルトン図書館の入り口です。地下にはあまりぱっとしない水族館もあります。


弓形の建物の一番奥にも対照的なつくりの、ギリシャ神殿風の入り口があります。


シビック・センターは、市民のための上記の施設のほかに、市庁舎の新館オフィス、法廷、警察署の建物として使われています。

1932年から39年にかけて建設されました。


入ります。

丸い中央ホール。


残念、上階のボルトン博物館と美術館は改装工事中のため、閉鎖していました。


3年以上前に、訪れた時の記事のリンクを下に貼りました。見てください!
その時は、写真撮影を禁止されたのでした!!

マンチェスター郊外の町、ボルトン その1  ・

マンチェスター郊外の町、ボルトン その2



今時、一般の観光客が写真撮影するのに許可をとらなければならない観光施設があるなんて、信じられません。
いきさつは、☝の前回記事で読んで下さいね。

今回は、スタッフの前で、堂々とスマートフォンを取り出してバシバシ写真を撮りましたが、まったく おとがめなしです!
前の時の、融通の利かないスタッフはなんだったんだろう・・・。

地下に降りる階段を指す、水族館への案内矢印。


美しい1930年代のエナメル(琺瑯)製です。


図書館内部もアール・デコ。


どこが?って手すりの細工がグネグネと・・・よく見えませんね。天井も!ガラスの電灯覆いも!

窓枠の手すりもアール・デコ。






アーチをくぐって外に出て、外側から撮った写真です。


イギリスの冬は、雨が多く、しかも夜が長い ということをストックポート日報でもたびたび記事にしています。
4時過ぎには日が暮れて、店も5時半には閉まってしまうので、通りは閑散としています。

日本からの観光には、あまりお勧めできない季節なのですが・・・

冬の夜の古い建物のライトアップだけは、本当に見る価値があります!

日が長く、屋外の遊興施設が遅くまであいているイギリスの夏は 日本から観光に来るには最高の季節なのです(暑くないし!)が、いつまでたっても日が暮れず、私の大好きな古い建物のライトアップが見られないんです。

赤、緑、白にライトアップされた、ボルトン・タウンホールの写真が撮れなかったのが残念です。

ボルトン、次回につつきます!


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冷凍庫に眠るクリスマスのあまりものターキー、1月の半ばの華麗な最期(カレーではなくキャセロール)

2018年01月18日 18時38分15秒 | 英国の食べ物、飲み物
今回は、前回予告した通り ボルトン Bolton の町についてお伝えするつもりだったのですが、都合により、予定を変更、昨日の料理について書きます。

イギリスのクリスマス料理の定番、クリスマスのターキー(七面鳥)


クリスマスの翌日、冷蔵庫から取り出したあまりもののターキー。


一か月もたたないうちに冷凍庫に保存しておいたほぐしたターキーを使い切るチャンスがやってきました。


ターキー・キャセロール Turkey casserole

いつも使うのは、チキンですが、冷蔵庫と冷凍庫に詰め込まれた残り物を使い切るために、あるものだけを使って、作りました。

4時間ほど室温で放置、シャリシャリ手で砕ける程度に解凍されたのが上の写真の状態です。

小麦粉をまぶしてパプリカ(辛くないトウガラシの粉)と油でこんがりいためます。フライパンから出しておいておきます。

(しなびかかっていた)サラダ用のレタス、(完全にしなびた)セロリ、ニンジン、(玉ねぎがないのでかわりに)サラダ用のスプリングオニオン(根元が丸い、細いネギ)と赤ピーマンの角切りをターキーの脂と風味の残る同じフライパンで炒め、ターキーといっしょにキャセロール鍋に移します。

トマト二個をチキンストック(熱湯で溶かした即席のチキンスープの素)半リットルで煮潰し、キャセロール鍋に注ぎ、蓋をして、180度で熱したオーブンで 1時間。

時間はかかりますが、手順は ものすごく簡単です。
野菜は何をいれても いいみたいです。ジャガイモをいれると、別にジャガイモを調理する手間が省けます。
(じゃがいもは すべての伝統イギリス料理に必須のつけ合わせです)

冷凍食品のチーズ・パイを食べるベジタリアンの夫も つけ合わせとして食べられるように、薄切りのジャガイモを別にソテーにしました。

できあがり。






クリスマス当日のローストターキーと 翌日からの「あまりものターキ―漬け食生活」について書いた記事のリンクです。☟クリックして読んで下さい。


恒例!クリスマスのロースト・ターキー、七面鳥の丸焼きディナー

クリスマスが終わっても新年までは半端なお祭り気分・・・その2


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目撃!羊の大脱走!14世紀の国宝級の価値のある大広間のある邸宅の庭園をうろつく間抜けな群れ

2018年01月18日 09時00分00秒 | 英国の動物
週末、マンチェスターの北の町、ボルトン Bolton に行きました。



土曜日と日曜日に、ボルトン郊外のホテルでチェスの試合に出場した夫の車に同乗して。
チェスの試合観戦をしたわけではなく、ボルトンの町で車を降りて、ひとりでいろいろ見物しました。

日帰りです。ストックポートの自宅から、高速道路を車で40分ぐらいかかりました。直線距離で28キロだそうです。

今回の話題は、ボルトンの町や1日ずつ分けて行ったどちらも第一級保存指定建築の中世の邸宅、ハリース・ウッド Hall i'th Wood とスミスィル・ホールの話題ではなく・・・

2日目、日曜日に行ったスミスィル・ホールの庭園に乱入してまた静かに出て行ったヒツジの群れについてです。

スミスィル・ホールは、ボルトン市が管理する、入場無料の、中世の邸宅です。第一級保存指定建築。



スミスィル・ホールに関しては、またあらためて・・・(☝この写真は、駐車場に面した、入り口、見た目はリッパですが19世紀の建て増しです)

受付の人と話をしていたら☝写真右側にある窓からちょっとびっくりな光景が目に入りました。

駐車場に乱入してきた、羊の群れ!


かつては、この邸宅に属する牧場村だったこのあたり、今は自然公園として開放されています。

その一角にある、入場料を取って一般公開もしている農場からかたまって脱走!

受付の女性と私は同時に外に出て、門の外に追い戻すはずだったのですが・・・

ぐうぜん居合わせた小さな子供が大きな声を上げたからか、こうふんして・・・



邸宅裏の、庭園に群れになって侵入してしまいました。



一糸乱れぬとまでは言いませんが、かたまって移動する団体行動がすごいです。






黒いセーターの受付の女性は、羊の群れのあとをおいながら、携帯電話でどこかに連絡を取っています。


野次馬は、私と子連れの2家庭。

林に入ります。



行き止まり





さまざまな種類のヒツジが入り混じっています。


手前のヒツジが、人懐っこいんです。



ヒツジは臆病で頭の悪い動物として知られています

この時も、見知らぬ場所に来て、集団心理でおびえが仲間同士伝播したのか右に左にうろうろする様子がかなりバカっぽかったのですが、いったん群れの動きが止まると行き場のない群れの、全員がピタっと落ち着きました。

羊の群れの中に立ってる私、夢のよう。

人懐っこいヒツジは頭を私の足に摺り寄せてきます。


かわいい。ヒツジ臭い脂っぽい羊毛の中に手をぐっと突っ込んでみましたが、嫌がりません。

受付の人によれば、一般公開している農場のヒツジなので、入場者に触られたり手からエサをもらったりに慣れているんだそうです。

リーダー格のヒツジの合図があったのか、全員そろって、邸宅の横の、別のサイドの駐車場へ抜ける狭いゲートへ向かいます。







駐車場へ出たところで連絡を受けた農場のスタッフが、トラクターであっという間に農場に追い戻していったということです。

残念。羊の群れの動きと中世の邸宅を遠景から眺めて堪能していた私が遅れて駐車場に入った時には、もうすべて、終わっていました!

次回は、2軒の中世の邸宅と、ボルトンの町の様子を少しお伝えします。

☟ストックポート日報発刊数か月後に、ボルトンを訪ねた時の記事を書いています。リンクを下に貼りました。☟

マンチェスター郊外の町、ボルトン その1  ・

マンチェスター郊外の町、ボルトン その2



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泥棒リス!冬眠はどうした!ネコのイライラがつのる裏庭での略奪行為!

2018年01月13日 22時34分33秒 | 英国の動物
また!うちの庭でガツガツ、小鳥用のエサを食いあさるリスの話題です。

数週間前の写真


以前最後に書いた、異常に長い題の、リスの記事のリンクです☟
念願の食い意地のはったリス、サイモンの帰還!どうやら、別リス、立派な男性、バード・カフェの営業妨害は続く


ああ、上の記事を読み返していたら、以前の記事のリンクが貼ってありました。
それを開いたら、また別の「リス記事」・・・それにもまた以前の「リス記事」・・・私もしつこいですね。

リスの写真がかわいく撮れているので、よかったら読んでみてくださいな。

前回に引き続いて、うちのネコ、ホレイシオまた登場。



久しぶりに、ホレイシオのホビー、「スクイラル(リス)・ウォッチング」が復活!
もちろんバード・ウォッチングもやりますが、スクイラル・ウォッチングのほうが熱が入るようです。





毎日毎日、ネコが見ている前でどうどうと、鳥のエサ台から、穀類や木の実を乾燥させて砕いた、冬の野鳥用のエサを手でかきとって・・・


木の枝に座ってせわしない動きで食べていきます。





「おれはここで食べたいだけ食べてやる。止められるものなら止めてみろ」とでも言わんばかりの不遜な態度。
窓の内側のホレイシオには手も足も出ません。

この記事の写真は3日に分けて撮りましたが、おそらく、同じリスだと思われます。
実は個体の区別ははっきりしないのですが、うちに来る泥棒リスはみんなサイモンということになっています。

元祖サイモンではないのは確かなので、サイモン・ジュニアと呼ぶこともあります。もちろん元祖サイモンとの血縁関係があるかも不明。

それに☝の写真の個体はどう見てもメスです。
シモ―ンとでも呼びましょうか。

サイモン/シモ―ンのような、都市近郊に生息するハイイロ・リスは、冬眠しないものらしいのです。
木の実が落ちる短い秋に食いだめして、脂肪をたくわえる野生動物の習性は、この近所でも毎年繰り返し見られるのですが、家々の裏庭を回れば、野鳥用のエサ台に、冬中ごちそうのお供えが取り放題・・・

体力的に消耗する、キツい冬眠などしなくても、冬が越せますね。

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夫がはじめてつくった自家製、ホレイシオ・ブランドのルバーブワイン、瓶詰完了!

2018年01月10日 21時52分21秒 | 英国の、生活のひとコマ
去年の2月、ファーマーズ・マーケットで一本だけ買った、ルーバーブ rhubarb。


上のルバーブを使って作ったデザートの記事のリンクです☟

イギリス伝統の、茎野菜を使った甘ーいデザート、ルバーブ・クランブル

イギリスではとても見慣れた野菜です。
あら 野菜と言っていいのでしょうか。漢方薬としてつかわれるダイオウという薬草と似たような種だそうです。
日本ではあまり なじみがないようですが 主に手作りジャム用に、長野県の高原など、涼しい場所で栽培されているようですね。

イギリスでは上記のリンクで紹介した、クランブルや、パイの中身として やっぱり大量の砂糖と甘く ぐずぐずに煮て食されます。


今日の話題は、ルバーブ ワイン。


夏の終わりに1・8キロという大量のルバーブを買い込んでうちの夫が密造した、ルバーブワイン!
(密造は冗談です)

果実ワインつくりは、日本で梅酒を作るのと同じぐらい、どちらかというと年配の人に人気の ホビーとして定着しています。

じつは、ワインづくりの過程を写真にも撮ったのですが、去年の秋ごろ、カメラの調子が悪かったためブログ用に編集するのが困難で お見せできません!
残念です!

夫はパリに行った時、家庭料理のレストランで飲んだ、自家製ワインをたいそう気に入って、自分で作ると言い始めました。
近所のワインづくり備品専門店(そんな店があるなんて気が付きませんでした!)で、道具を買ってきたのを見て本気だったことに初めて気が付きました。

手順は意外と、簡単なんですね。
ただ、時間がかかるので、作る量も大量です。

簡単に言うと、小さく切ったルバーブ1・8キロと1・5キロの砂糖を混ぜてバケツに3日置く→潰す→濾す→蒸留水3リットルと混ぜる→透明ぶどうジュースを加え、5リットルにする→イーストとイーストの栄養剤を一袋ずつ振り入れ蓋をして一週間おく→デミジョンという でぶっちょで口の小さいガラス瓶に移す→一か月置き、発酵を確認→瓶詰め→夏まで置く

使う道具はすべて直前に煮沸消毒するところが厄介です。

この写真は、一昨日、瓶詰めした時のもの。



私がデザインしてカラーコピーしたラベルを、ガム・アラビックという、水ノリで貼りました。

うちのネコ、ホレイシオに、Horatio's Spurb Rhubarb Wine と私が勝手につけた名前の商標マスコットとして、一緒にうつって もらいました。
いつもは食卓に乗るとおこられるのですが、この時は無理やり乗せられ、必死で抵抗。



大きさがばらばらのワインボトル11本に詰め、プロ用のプラスチックのラックに寝かせ、このまま屋根裏へ。
最低6か月寝かせ、夏には飲み頃になるということ。

瓶詰め前にはワインとして完成していました。このまま飲んでもよいのだそうですが、長く置けば置くほど味が良くなるそうです。
ワインの味が全く分からない私もちょっと味見をしてみました。ルバーブの味がしなかったので拍子抜けです。甘みとアルコール臭を強く感じました。

レストランで味見をしたときは、薬用酒のようなルバーブの味が確かにしたのですが。
6か月置けば味が、かわるのか!?

はじめてのワイン醸造で、腐らせなかったのは上出来だそうです。
ワインつくり手引きのウェッブサイトの写真で見ると、ルバーブワインは透明度の高いとても美しい琥珀色なはずなのですが、うちのは滓があるし見た目が今一つです。



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おなじみ冬の風物詩、空き地の池・・・晴天の日の日暮れクリスマスが終わり、日が長くなるのを少しずつ実感

2018年01月07日 00時10分15秒 | 英国の、生活のひとコマ
今日の話題は空き地の水たまりについてです。



晴天の昨日撮った写真です。

「見おぼえがある!」と思ってくださった読者の方もおられるでしょう。

去年の2月と3月にこの「水たまり」の記事を載せています。

↓リンクを下に貼りました。↓見てください。

住宅街の中の農地に突然現れた池、冬の嵐の置き土産


住宅街のまんなかの放牧地の池、その後・・・大惨事?モグラの地下坑道に浸水の可能性

住宅街のど真ん中、ヒツジの放牧場のほぼ同じ場所に、同じ形でできた巨大な水たまり・・・


夏にはこの水たまりはなく、一面緑の野原です。

冬になってからは例年通りほとんど毎日、雨が降ったりやんだり。
この巨大な水たまり、イギリスではどうやら「冬の風物詩」のようなのです。

道端の浅いくぼみにできる水たまりはパドル puddle と言いますが、野原に広がるこの壮大な規模の水たまりはフラッド flood 、この現象は フラディング flooding というそうです。

flloding には河川などが氾濫した「洪水」という意味もありますが、ここでは水量の多い水たまりという意味で使われます。

視線を右に向けると夕焼けがきれいでした。


まだ3時半すぎです。



今回はちょっと遠いのですがヒツジが写真に撮れました。



まだまだ、寒い日がつづきますが、日照時間は確実に長くなってきています。

クリスマスの飾りをしまう箱を、息子の引っ越し荷づくりに使ったので、クリスマス飾りが片付けられません!
昨日は1月6日はクリスマス期間(年末年始)が終わる日、エピフォニーでした。
この日をすぎてもクリスマスの飾りを残しておくのはだらしないことだと思われています。



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戌年の新年あけましておめでとうございます!イギリスでは現在大人気、プードル混の新犬種!

2018年01月04日 22時42分30秒 | 英国のイヌ

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


今年は戌(犬)年、ストックポート日報 の新年最初の号は犬の話題で始めたいと思っていました。

まず、コッカプー cockapoo


飼い主が買い物をすませて出てくるのを店の前で待つ忠犬です。
名前は聞いたけど忘れました。






プードルと、コッカースパニエルの混血です。



イギリスでは、プードルと掛け合わせた「新犬種」が大人気です。

掛け合わせで作り上げたイヌのことは「デザイナー・ドッグ designer dog 」というそうです。

プードルは毛が抜けにくく、動物の毛のアレルギーがある人にもアレルギーが起こりにくい毛質だとか。
しかも賢く、気立てがよい犬種として昔から知られています。
じゃ、プードルを飼えば?と思いますよね。

他の人気犬種とわざわざ掛け合わせる理由は、雑種のほうが丈夫で長生きしやすいから、だそうです!
純血種にはその犬種特有のかかりやすい病気がそれぞれあるそうですし。

隣の家の、ラブラドゥードル labradoodle、まだ1歳未満のトミー。




プードルとラブラドールの混血です。



動き回るので立った静止写真は撮れませんでした。

クマのようにとびかかってくる 落ち着きのないやんちゃ犬ですが、表情におじさんぽさがにじみ出ています。


最後にカバプー cavapoo


友人の飼い犬、デクスターはカヴァリエー・キング・チャールス・スパニエルとプードルのかけ合わせです。

兄弟同様に育ったルーファス(左)・・・


・・・は、純血(と言っても血統書はなし)のコッカー・スパニエル。


写真撮影用になぜか頭頂の毛を櫛で梳き上げ、おすわりポーズをつけてくれました。

コッカー・スパニエルとプードルの混血は、一番上の写真を見てください。

以上の三種はイギリスで今、とても人気のある犬種です。
ラブラドールとスパニエル系は、イギリスでは昔から「知的な」中流家庭に人気の犬種です。
今では、プードル混ざりのへんてこりんな名前の犬種のほうが人気があるそうです。

他にも、プードルとあらゆる犬種の混ざった「半プードル」が次々と生まれているそうです。

プードルといっても、抱き犬タイプのミニチュアー・プードルやパリジェンヌが連れているイメージのトイ・プードルではなく、体高が1メートルぐらいある猟犬のスタンダード・プードルとの混血です。

プードル混は犬種としてまだ登録されていないそうです。
たとえば、スパニエルとの混血だとスパニエルのような中型の成犬になるのかスタンダード・プードルほどの大型犬になっちゃうのか仔犬の時の見かけからは予測できず、大きさも見かけも統一されていないからだそうです。

毛の質は、プードル特有の硬めのクリクリした巻き毛が多いようですね。

健康のためのトリミングは不可欠です。
となりの家のトミーは、冬なのでトリミングをさぼっているとのこと、むさくるしいですね。

イギリスでは干支のことを誰も話題にしないので、すっかり忘れていました。

旧正月(太陰暦の1月1日)が近づく2月になるとはじめて中国系移民の経営する中華料理レストランなどで、干支の動物モチーフを飾りはじめます。
中国系移民を多数擁するロンドン、マンチェスター、バーミンガムなどの大都市では異文化を融合させる意味もあって地域をあげて祝う行事の一つになっています。


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