イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

おなじみチッピー、目の前でカラッと揚がるフィッシュ&チップス、調理場と店を仕切るガラスケースの写真あり

2018年06月30日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
久しぶりに、フィッシュ&チップス fish & chips の話題です。



上の写真は、比較的高級志向のパブで食べた上品な盛り付け例.

油粘土みたいに見えるのはマッシィー・ピーです。
フィッシュ&チップスにはおなじみの付け合わせ、やわらかくゆでて荒くつぶした大き目のグリンピースです。

チッピー chippy (フィッシュ&チップスのお店の愛称)、カウンタ―のショーケースをお見せしたことはなかったと思います。
初公開!



いっしょに売っている、パイ各種。


ソーセージと、ソーセージにコロモをつけて揚げた、ものすごくくどそうなものも売られています。


ちょっと写っているフィッシュ・フライは個室にディスプレイされています。作るそばから次々売れて出て行きます。


食べたことはありませんが。

ガラスケースの後ろでコッド(タラの一種の、白身魚)を衣に浸す作業をしているのがみえます。

となりに熱い揚げ油のタンクが内蔵してあり、流れ作業カウンターになっているのです。



夕方早めの時間です。


カウンターで注文品を待つ夫。
今日は夕食の支度をさぼろう、と思っているらしい、女性客に囲まれました。

近所のおなじみチッピー、住宅街の中にある、テイカウェイ(持ち帰り)専門の店です。
店の造りはモダン。
店主夫婦以外従業員はすべて東ヨーロッパからの出稼ぎ労働者のようです。


昼時に来ると、近所で仕事をしている人(場所柄か、お店勤めの人が多いようですね。)と圧倒的に、どこから集まってくるのか外で建築や土木作業に従事するマッチョ系男性の客が多いんです。


この ストックポート日報 で、フィッシュ&チップスの話題はもうすでに10回は取り上げたでしょうか。
実は「フィッシュ&チップス」について書くと、アクセス数が飛躍的に、ちょっと何かの勘違いじゃないか、と思うぐらい極端に上がった時期があったのです。

いまでももちろん、イギリス関係では使用頻度が最も多い争うキーワードのひとつではないでしょうか。
今でこそ、多くの定期読者の方に読んでいただいて、過去のストック記事も1、000本を超える ストックポート日報 ですが(読者の皆さまのおかげです!)連載を開始して2年ほどまではストック記事も定期読者も限られており、検索する言葉が新着記事につかわれているとアクセスにつながることが多かったようです。


通常20件ほどの閲覧数が「フィッシュ&チップス」という言葉を使うと軽く倍増しました。
一気に60とか70ぐらいまではねあがったこともあります。

今は新着記事の内容が閲覧数に反映することはほとんどないようです。

「イギリスの国民食」と決めつけるのは抵抗があるのですが、確かによく食べられています。
ベジタリアンを細分化した「ペスカトリアン(肉は食べないけど魚は食べる」の夫、二人の息子も大好きです。

家で食べると、こんなだらしなさ。


私はそれほど小食ではないのですが、大人用の1ポーションを食べきることがどうしてもできません。
2年ほど前までは私と半分ずつ分けて食べていた下の息子も今では16歳。

一人前食べられるようになりました。

今回は、チーズ&ミート・パイも買ってきた夫と半分ずつ分けました。


チップスは3人で一人前で充分です。

そのうち、フィッシュ&チップス盛り付け写真を特集をやるつもりです!

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今回ばかりは意表を突く!ガーデンノームの性的少数派への連帯支援表明!あっぱれアスダ!

2018年06月28日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
また、スーパーマーケット、アスダのガーデン・ノームです!
買い物に行きました。
ワールドカップの最中ですから、ディスプレイの変化や、新バージョンは期待していなかったのですが....



これがまさかの、レインボー・フラッグ・バージョン!!

「レインボー・フラッグ rainbow flag」、今では日本でも目にすることがあるのではないでしょうか。

ゲイ・プライド・フラッグ gay pride flag とも呼ばれていますが、日本では関心のある人には 「LGBT プライド・フラッグ LGBT pride flag」としても知られているとか。

LGBTはそれぞれ、レズビアン=女性の同性愛者、ゲイ=男性の同性愛者、バイセクシャル=性愛の対象を女性か男性に限定しない人、トランスジェンダー=性別越境者(自分の生物学上の性に同意できない人)の略です。


性の多様化をたたえ、性的少数派の権利の尊重を象徴する旗!
ゲイビレッジがあり、多様性を受け入れる宣言をしたマンチェスターではおなじみです。

でも、のどかでマヌケなキャラクター、庶民派スーパーマーケットのオリジナル・ノームが支持を表明するレインボー・フラッグを手にして、(あまつさえ、5色の虹のとんがり帽子!)買い物客を迎えるなんて!たまげた。

啓明的なのか!それとも....

エスカレーターを上ってくる一般庶民客は、関心なし、というか窓際のキモチわるいノーム陳列に気がついてないみたいですね。






うーん、古い価値観の人は、なかなか自分と属するグループの違う特に少数派の人たちを受け入れるのに抵抗があるみたいですよ。

イギリスでも!?
はい、イギリスでもです!

さすがに人種や障害の有無、社会的階級などに関して大ぴらに差別的な発言をする人は、なかなかいませんが。
特に多くの宗教関係者は、今でもLGBT が権利を主張する活動などに批判的です。

客の価値観に挑戦してるとか、そんなラディカルな意図はない、と思うのですが、どうでしょうか。

注目ねらい、あるいは性的少数派の人たちをターゲットにしたマーケティング?
本気な活動家が買いたがるとは信じがたいのですが。

マンチェスターのゲイ・プライドの祭典は、8月24日から27日の週末にかけて。パレードやコンサートなど様々イベントが目白押しです。

盛り上げ効果狙いにしては早すぎる、ガーデン・ノームの連帯支援。


前回ご紹介した、サッカーのワールドカップ盛り上げノームは片付けられていました。(売れたのかもしれませんね)

何も映っていないセール対象品の大型テレビはあいかわらず同じ位置においてありましたが。

リンクです☟。

予想をまったく裏切らない、スーパー、アスダのノーム戦略、ワールドカップキャンペーンで本領発揮!



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イギリスの野の花、フォックスグロヴ、ハチが出たり入ったり

2018年06月25日 21時33分05秒 | 英国の動物
庭の話題、続きます。

フォックスグロヴ foxglove、キツネの手袋。日本名ホタルブクロ。


さかりをすっかり過ぎちゃった写真です。
二年草で、本当に2年ごとにうちの庭いっぱいに勝手に咲きます。
これは、コンポスト容器のある、手入れの悪い裏庭。

同じ種類のフォックスグロヴでも、背丈は30センチから170センチぐらいまでまちまち。。

これは低い方ですね。

さかりには、実がびっしりついたトウモロコシのようにてっぺんから下の葉の部分まで花がいっぱいにつくのですが。

キツネが手袋としてはめるには小さすぎますが、ホタルブクロには納得できます。

ホタルはいませんが、ふわふわのハチ、バンブル・ビー baumble bee が出たり入ったり、忙しく蜜を集めています。
ハチが入るのだから、ホタルも入りますね。










フォックスグロヴはもともと、イギリスの野の花なのです。実際、野原やあまり木の密生していない林の散歩道などでよく見かけます。
ピーク・ディストリクトのどこを歩いていても、石垣の根元などたいていどこかに咲いています。

コテージ・ガーデン(イングリッシュ・ガーデン)には欠かせないイギリスらしい花です。
以前住んでいた家の小さな庭に、タネをまいて育てたのが先祖です。

引っ越す際、二株ほど植木鉢に移して持ってきたのが勝手に細かいタネをまき散らし、うちの今の庭で子孫を増やしています。

品種改良で、今はあらゆる暖色系の色のタネや苗が手に入るそうですが、この写真の種類がイギリスに太古から咲き続ける原生のものだ、というタネのカタログの説明を読んで購入したのですが....

他に植えた覚えもないのに、前庭の細長い花壇にはなぜか、アプリコット(アンズ)色のが時々咲くのです。
私たちが引っ越してきてから、コンクリートをはがして土を入れた花壇です。

どこから来たんだろう。

謎、多し。フォックスグロヴ。
聞いた話によると、何十世代も同じ場所に生え続けると、ある世代から突然どんな色のものも純白に変わるらしいのです。

10日ほど前に撮った、前庭の花壇の写真を見つけました。


今年は同じ色の先祖代々受け継がれるピンク色ばかり、それも残っているのはすべてスン詰まり。
奥に150センチほどのが先発で咲いていたのですがすっかり花が落ちて、写真ではどこにあるかわかりませんね。今年は前庭も裏庭もすべて原生ピンクでした。

日本でも咲いているそうですが、私は日本で見たことがありません。
きれいな水の流れるホタルの生息地にでもひそかに自生しているのでしょうか。

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ぬくぬくと育つ新生児の眠りを覚ますコンポスト掘り、白日の下にさらされる九つ子!

2018年06月24日 08時00分00秒 | 英国の動物
先週の話です。

庭の奥のコンポスト容器の下の穴から、分解されたたい肥(もうすっかり黒土!)を掘り出しました。

これがうちのコンポスト容器☟。


下の部分にあるフタを外すと一番古い熟成した黒土が取り出せます。

良く分解発酵された黒土が満載。スコップでざくっざくっと掘り出していると上から垂れ下がってきた巨大な古い植物の根っこ…手でつかんで思いっきり引っ張り下ろすとドボッとかたまっていっしょに落ちてきたのが…


赤ちゃんネズミ!!!!!!!!!

ピンク!はだか!おそらく生まれたて!九匹!目が開いてない!くねくね!



ああ、どうしよう。落ち着こう。お母さんネズミはどこだ!?

誘惑には勝てず、一匹そっと指でつまみ上げてみました。
やわらかい薄い肌が熱い!!

ごめんね、といって何事もなかったようにもとの位置に戻す。


うちのネコは家のなかです。
昼間にキツネが出るとも思えない。ちょっとの間目を離してもだいじょうぶでしょう。

家のなかから携帯電話をとってきて、ビデオで撮影。上の写真を含めて何枚か写真も撮りました。

フタをしようかどうしようか迷いつつ、そばでバケツにとった新鮮な黒土から分解されていない木のくずや紙片など取り分けてビンの上から中に戻す作業などしていたら(見守ってたつもりなんだけど)

あれれ、減ってる?



ずっと見てたら、びっくりするほど巨大なうすグレイのお母さんネズミがビンの下の地面に掘ったらしい穴を通って登場。子ネズミをさっと口にくわえ、一瞬私と目があって、身を硬直。我に返ってまたコンポスト容器の下に掘った穴を通ってどこかへ姿を消しました。

あーびっくりした写真を撮るの忘れた!

最後の一匹を連れに来た時、何とか撮影成功!


うちの凶暴ネコに見つからないように、立派な不潔なドブネズミだかゴミネズミだかに成長してほしい!

感動の母性愛!一匹一匹どこか安全なところに運び出したようです。


このコンポスト容器は、庭づくりをしているイギリスの家庭にはたいていあるようです。

うちが手に入れたのは、10年ほど前、国中でリサイクルの気運が高まっていたころです。

けっこうお手頃な価格で、ストックポートの市当局が販売していました。一番小さいサイズで1メートル30センチぐらいの高さです。
ごみの量を減らす運動の一環です。

台所で出た生ごみと庭ゴミ、それに冷凍食品やシリアルの箱(灰色の薄いボール紙)を開いてちぎって加えます。


ボール紙には栄養分は入っていないはずですが、サクサクしたテクスチャーに仕上げるのに不可欠だそうで、私はかなりの分量を加えています。
もともとの庭の土は湿り気味で砂や空気の含有量が足りないようなので。

栄養重視で厚紙をいれない生ごみだけで作ったたい肥はべとべと手触りが悪くなります。

半年ぐらいで分解されてコンポスト(たい肥=黒土)になるようです。気温や水分の量、ゴミの内容にもよるようですが。


底なしの容器は直接地面の土の上に置きます。
毎年取り残す、栄養たっぷりの黒土をしたって、ミミズがたくさん這い上がってきて、生ごみの分解を助けます。

ついでにかってにはいりこんだネズミ!およびじゃない。

ゴミネズミ母、去年捨てたトマトの鉢植えの枯れた巨大な根っこに巣づくって出産育児をするつもりだったようです。
次々と投げ込まれる野菜くずを食べてぬくぬく快適に暮らしていたようです。

植物の根っこはなぜか何年も分解されないようなので細かい繊維の間に潜り込めば、生き埋めになることもないんじゃないかと思うのです。

(分解されなかった根っこの部分は土を丁寧に払って、市の庭ゴミ回収の日に出します。一年草が枯れた後、用済みの鉢植えの土を枯れた植物の根っこつきでコンポストに入れ、養分のなくなった土のパワーアップを図ります)

私のコンポスト容器が安全ではないことをわかってくれたようで、一家そろってあたふた夜逃げ(昼過ぎでしたが)
時々、上のふたを開けて、大きな園芸用のフォークを手あたり次第ザクザクさして上の層と中間の層を混ぜ返しています。

この夏は肩の調子が悪くてまだやっていなかったのが幸いです!

コンポスト自慢!


パティオの鉢植え、ハーブとレタスとトマトはすべて自家製コンポストで育っています!

(品の悪いプラスチックの風車は蒔いた種を掘り返して食べてしまう小鳥よけです)

混じりけなしの100%オーガニックコンポスト!
…にもかかわらず、園芸店で買った合成液体肥料を使っています!意味ない? 私はそういうことはあまり気にしないのですが、皆さんはいかがでしょうか?

昨日撮影、手入れの悪いうちの庭です。


勝手に大木が生えているので、日当たりも悪い。

パティオ。




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資本家が作り上げた労働者の中途半端なユートピア、人気ドラマの撮影地でもあるクォリーバンクミル

2018年06月22日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
今日で3回目、昨日、一昨日、日があいてしまいました。
ナショナル・トラスト National Trust によって修復、保存されている産業革命時代の綿織物工場、クォリー・バンク-ミルQuarry Bank Mill。


上の写真はメインのアトラクション、現在はテキスタイルと社会史関係の博物館に使われているミル(工場)の建物です。

改装中のため休館中です。(残念)
この日は庭園を見学しました。

ミルの内部が写っている、興味深い写真を見つけました。


館内の1フロア全体が産業革命時代の綿織物工場として、復元されているのです。実演用の機械はすべて水力で作動しています。

見学コースの地下には、すぐそばを流れる川の水を引き込んで巨大な水車と歯車が上階の機械に動力を伝えて作動させる仕組みがわかるようなディスプレイがあります。

で、上の写真です。
2013年、民放のテレビ局、チャンネル4が制作して、大評判になった連続テレビドラマ、「The Mill」

1830年代のクォリー・バンク・ミルが舞台です。工場内のシーンはすべて、クォリーバンク・ミルで撮影されました。
工場の労働者の3分の1を占めたという、8歳から14歳までの児童労働者の生活を中心にした、社会派歴史ドラマでした。 
 
児童労働者はアプレンティス apprentice (見習工)として、無給で一日12時間労働を強いられたということです。

アパレンティスの寄宿舎は、アパレンティス・ハウスとして、時間決めで公開しています。


寄宿舎にあった菜園が再現されています。



見学希望者は菜園を散策しながら内部見学ツアー開始時間を待っています。

1800年代初頭の寮監督の扮装をした、ナショナルトラストのスタッフがガランガランとベルを鳴らして、入館を促していました。


10年前に私が入った時と同じ。
次回来たら また入ってみますね。今回は時間がありませんでした(残念)

何しろ、私たち 年間会員権を持っているんですから、入場無料です!

アパレンティス・ハウス内部のシーン写真まで見つけました!


工場の創始者、サミュエル・グレッグは人口が密集して煤煙で汚れたマンチェスターやストックポートの町なかを離れ、チェシャーの美しい田舎の町、スタイルに工場をうつしました。
大自然に囲まれた敷地内に自分と妻のハナ用の美しい邸宅をたてただけでなく、工場労働者のためにも周辺に清潔で快適な住宅を用意しました。

当時、工場を経営する資産家の間で流行っていたらしい、田園地帯に自分をリーダーとする労働者のユートピアを作り上げるロマンチックな運動の影響を受けていたようです。

彼なりに社会改革者ではあったらしいのです。

無給で酷使された児童労働者アプレンティスも、孤児院やワークハウス(貧民収容所;オリバー・ツウィストがいたような施設)から「救出」され、宿舎と食料と手に職をつける機会を与えられ堕落を免れた、まあラッキーなほうな子供たち、と当時は認識されていたらしいのです。

14歳になって見習い期間を終えると有給の職工として工場にとどまるか、修了書をもってよそに就職先を見つけることが許されたんだそうです。

いえ、やっぱり奴隷労働、たいへんな搾取です!

「年季奉公」などとも違って、本人も身内も誰もお金をもらっていませんし そこにとどまって無償労働奉仕を何年もしてやる義理も契約もないにもかかわらず無理やり連れてこられて、監禁同様、強制労働を強いられたんですから。

当時イギリスは世界に先駆け、奴隷解放で盛り上がっていた、自由と人権擁護の最先端国家だったはずなのです。

イギリスの国辱物の史実です。

で、ドラマですが、第2シリーズではミルの労働者や年長アプレンティスも巻き込んで社会改革運動の気運が高まって、労働者が権利を主張し始める…とワクワクするところで尻切れトンボに終わってしまったのでした。
イギリスの連続ドラマにはよくある、続編を期待させる終わり方です。

その後続編はつくられていません。
続きが気になる!


アプレンティス・ハウス横をまっすぐのびる道の両側は牛の放牧場です。


この日は牛がいませんでした。(残念)

労働者用の連続住宅が何軒か保存されています。


現在は個人が分譲して住んでいるようです。
ナショナルトラストが管理する景観保存地域なので、外観を勝手に替えたり、衛星放送用のアンテナを目立つ位置に取り付けたりすることは許されていないそうです。

とってもきれいなのですが、この時は、この連続住宅群まで行くことなく、手前で曲がってまたアプレンティスハウスまで戻ってきました。

教会にもよりませんでした。時間があまりなかったのです(残念)

管理職クラスの従業員が住んだ比較的大きめの住宅群。






観光客に道を聞かれるうちの夫。


かなり地元ですが、私たちも観光客です。

アパレンティス・ハウスの道に面した側は、寮監督夫妻のけっこうこぎれいな家なのです。


現在はナショナルトラストのオフィスになっています。

次回はぜひ、アパレンテイス・ハウスの内部と、最近オープンしたらしいミル経営者、グレッグ家の邸宅見学を果たします!

前回、「The Mill」を楽しみに見ていた夫の母を連れてミル見学をしに来たことがあります。
その日は撮影はありませんでしたが、一般公開と同時に次のシリーズの撮影が連日行われていた時期で、敷地内のコンクリートの道を石畳のように造りかえる硬いゴム製の「石畳ブロック」があちこちに積んでありました。

石畳効果



前回の記事のリンクです☟。

ナショナル・トラスト所有の自然保護区域の博物館、新しくオープンした付属の庭園,ワイルドな景観、がけ下の遊歩道


記事中に、最初の記事のリンクが貼ってあります。


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ナショナル・トラスト所有の自然保護区域の博物館、新しくオープンした付属の庭園,ワイルドな景観、がけ下の遊歩道

2018年06月19日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
昨日の続きです。


クォリー・バンク・ミル Quarry Bank Mill、チェシャーの町、ウィムスロー Wilmslow の町はずれ、スタイル Styalという村にある、ナショナル・トラスト National Trust 所有の史跡博物館とその周辺の自然保護区域を訪ねた記事です。

上の写真は、メインのアトラクション、産業革命時代の綿織物工場(コットン・ミル cotton mill)。現在改装工事中で公開されていません。

一般に公開されている庭園の、下の部分(ロウアー・ガーデン Lower Garden )周遊路を歩きます。

階段を下りたらすぐ見えるのは、こんな光景。


上に見える柵の内側はアッパー・ガーデン Upper Garden です。

(アッパー・ガーデンについて書いた昨日のストックポート日報の記事を読んで下さい ナショナル・トラスト所有の自然保護区域の博物館、新しくオープンした付属の庭園のちり紙の花 )

アッパー・ガーデンに生えている たくさんの古木の根ががけ下に露出しているのです。


アッパー・ガーデンと打って変わって、荒っぽい自然を景観に取り入れた庭園デザインです。

ゆるやかな坂を下って、切り通した崖沿いの道をジグザグ下りて行くと...


階段がありました。( 下りて振り返って撮った写真です )


視界が開けて、遠くに見えるミル( 工場 )とほぼ同じ高さに下りてきたことがわかります。


崖側(上の写真の左側)はあいかわらず、ワイルド。

雑草ばかりの中に、なんとなく植物学上重要そうな、とげとげの巨大なルバーブ。


タットン・パーク Tatton Park の有名な庭園に貴重な外来植物のコレクションとして植えられていた、Gunnea Manicata (わかりやすい愛称;ジャイアント・ルバーブ)と同じものか?と思って家に帰ってストックポート日報にも載せた Gunnea Manicata の写真を見てみたら...どうも違うようです。

ただの見慣れない凶暴な野生のルバーブのようです。この後、小川沿いに少し歩いた時に岸辺に群生しているのを見ました。

茎にも、私の肩ぐらいの高さの葉の下側にも鋭いとげとげがびっしり生えています。知らないでそばを歩いたら引っかき傷を作ったりセーターをひっかけたりしそうです。
葉の下にかがんで記念写真を撮りました。

この下の道沿いに小川が流れています。右に行けば、広大な森林に、左に行けば周遊路の行きつく先、ミルの裏側に出ます。


(☝左側にとげとげルバーブが写っています)

右へ歩いて森林に少し入りました。
開き戸のある柵の向こうは、入場料を払わなくても誰でも散策できる森の中の遊歩道です。
5キロ先のマンチェスター国際空港の滑走路わきまで続いているようです。

実は何年も前に2度、散策したことがある場所です。

少し行くと、渓谷の小川が流れているはずです。
夏の観光シーズンになると、大勢のハイキング客が行き来するにぎやかな遊歩道なのですが、シーズンオフのこの日は本当に静かで大自然の真っただ中気分をたっぷり味わえました。

さすがに静かな森林を2人だけで歩くのは不安になります。

開き戸わきに、丸太小屋風の切符売り場がありました。
ハイキングシーズンには、ナショナル・トラストのスタッフが常駐して庭園入場券をチェックするポイントだと思われるのですが この日は誰もいませんでした。

タダ入園できちゃいますね。のんきなことです。

引き返して、周遊路の行きつく先、ミルの裏側に出る道、に戻りました。

ミルを見る。


その向かいの崖側に、なぜか、チューダー様式風、あるいはルネッサンス風とでもいうのか、思いっきり技巧的なミニ庭園を計画中のようです。


なぜだろう、こんな場所に...?

となりには野趣あふれる自然の洞窟まであるのに。


囲いがしてあり、「動物の活動により崩れる危険性あり、立ち入り禁止」の立て札がありました。

補修工事まちだそうです( 動物の活動 animal activity って何だろう?)

18世紀に建てられたミル経営者の邸宅とミル横の間の小道をあがって上の道路に出ます。


クォリー・バンク・ミル、続きは次回。


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ナショナル・トラスト所有の自然保護区域の博物館、新しくオープンした付属の庭園のちり紙の花

2018年06月18日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
先週、天気の良い日に車でストックポートの自宅から車で15分、クォリー・バンク・ミル Quarry Bank Mill に行きました。


グレーター・マンチェスターの外、チェシャーの町ウィムスロー Wilmslow の町はずれ、スタイル Styalという村にあります。

所有者のナショナル・トラスト National Trust によって修復、保存されている産業革命時代の綿織物工場(ミル mill)と、経営者の邸宅、庭園が公開されています。
広大な自然保護区域、スタイル国立公園 Styal National Park の中にある、史跡、自然保護区域のアトラクション。  



上の写真のミルは現在改装中で公開されていません。

通常は、テキスタイル関係の博物館として公開されています。見ものは今も現役で作動している水車タービンを動力とする紡績機と綿織機(修復だそうですが)!
実演用だけでなく、実際にこのミルで織られた布で作られたテーブルクロスやエプロンなどが売店で売られています。

工事中の覆いの下の左側に ミルの見学が休止中も営業しているカフェ入り口があります。


お昼ご飯を食べた後...

今回、3年ぐらい前にオープンしたという庭園に入ってみました。

この場所にもともと庭園があったということなのですが、ナショナル・トラストが廃業して久しい工場ほか、まわりの設備や敷地を買い上げた1939年には ただの空き地だったそうです。

それまで何回も来ているのですが、この場所に何があったか、記憶にありません。
広い敷地のそこら中にあった立ち入り禁止の場所のひとつだったはずです。

入ってすぐの場所にある手入れの行き届いた広い芝生とヒメリンゴの木のトンネル(予定)


子供が遊べるようにレトロな輪投げや木のボーリングセットが用意してありました。
一週間の学校休暇、「ハーフ・ターム」期間だったからなのですが、誰も遊んでいる子供はいません。

奥の建物は、カフェと園芸店。

この庭園で育った植物の苗木や子株を販売しています。

隙間なく多年草が植えられていて、一年中絶え間なく何か花が咲いているよう工夫されているはずなのです。
それも公園の花壇のように 咲き始めの花を植えて 咲き終えたら抜いて次のと植え替える、といったことをせず、さかりを過ぎた花と これからの花が同居する、コテージ・ガーデン風(日本でいうイングリッシュ・ガーデン)を目指しているのがよくわかります。



といっても、なんだかいかにもまだ造成中、って感じですね。



どこを見てもきれいなのですが、おんなじ花ばっかり目に付きます。
典型的なコテージ・ガーデンはもっと雑多な種類の高さも色も違う草花がごちゃごちゃ咲き乱れているものなのですが。

青いのもピンクのもサルビア。
サルビアが花のさかりを過ぎたら この花壇がどう見えるのか気になります。

木も植樹されたばかりのものがほとんど。

…現在進行形の庭園と見てよいでしょう。





ビクトリア時代風の新設温室。


ブドウの温室です。これも新設。


立札によると、中で育ったブドウが地下のレンガアーチをくぐって外の菜園に芽を出すのを待って、厚く撒いた馬糞が発酵中とのこと。

後ろのレンガ壁も、ヴィクトリア時代の大邸宅内の庭の伝統的な walled garden (囲い庭)を再現した新築。

この時期、一番の見ものは、ボタン!






必ずしも伝統品種とは限らないようで、創意あふれる傑作品種名をいっぱい見かけました。(あ~、どれも思い出せない)

日本の小学校で入退場門を飾ったチリ紙の花を見つけました!咲いてる!


これが、全部いっせいに花の時期を終えたらこのスペースをどうするのでしょうか。
ボリュームたっぷり しおれたボタンの花の総攻撃が出現するはずです。

花壇とともに、菜園もありました。写真を撮ったのはかわいいアーティチョークだけ。



この庭園は、かなり高い場所にあるのです。

下に工事中のミルが見えています。


以上の造園進行中の平らな庭園はアッパー・ガーデン。

この下には、林と境があいまいな、野趣あふれるロウアー・ガーデンがあるのです。

ロウアー・ガーデンとアッパー・ガーデンの境界には林から野生のウサギが侵入してこないように柵が設けてあります。
菜園の作物やお花を食べちゃうんですね。

ところで、ナショナルトラスト、日本人にもその活動がよく知られていますよね。
日本人に大人気の、ピーター・ラビットの作者、ビァートリクス・ポッターが私財で買い集めた湖水地方周辺の景観、自然保存地域がもとになっています。

私営のチャリティ団体です。
運営はかなり高額の入館料、駐車代、アクティビティ参加代、結婚式などの会場提供などなどのほか、善意の寄付で賄われています。

ナショナルトラストが所有する庭園や館内に入るには入場料が徴収されますが、多くの史跡、自然保護アトラクションの敷地内を散策するにはお金は取られません。自由に出入りできます。

クォリー・バンク・ミルは何回も訪れているのですが、いつも川辺や林の中の散策をするだけ。
お金のかかるミル、そのほかの施設に入ったのは本当に数えるほどの回数です。

今回、思い立って、夫婦でナショナル・トラストの「年間会員」になりました!

会員はナショナル・トラストの駐車場や施設が無料で使用できます!
(ほぼ)すべて無料で入館入園できます!

私たちがはらったのは二人で一年間、120ポンド( 17,620 円 )。

で、この会費ですが 実にややこしいのです!
16歳までの無職の子供一人を加え、(うちの息子は自然にも史跡にも興味がなく、両親とそういうところに出かけるなど、考えただけで身の毛がよだつほど嫌悪するはずですが)一人が60歳以上、2人とも定収入なし、という条件ではじき出された値段です。

この、クォリー・バンク・ミルのミル博物館、庭園、ミル経営者の邸宅、アプレンティス・ハウス(後述)のすべての入場は 大人1人 13ポンド(1910円)もします。
(一度の訪問で全部見て回るのは無理そう)

一年に2人で5か所行けば、元が取れる計算ですね。

入会手続き後、会員証の発行に時間がかかるということで、レシートを提示して、庭園に無料入園を果たしました!

庭園入園のみ、ならいくらだったのか聞きませんでした。 調べられません。
(料金徴収システムが煩雑で、わけがわかりません)

ナショナル・トラスト所有の自然、史跡保存地のアトラクションは、イングランド、ウェールズだけで 520余りもあるそうです。

国中 回るつもりはありませんが、ストックポート日報 に何回も記事を載せている、車で15分のライム・パーク Lyme Park や 30分で行ける タットン・パーク Tatton Park に もっと たびたび行くことにするでしょう。
7ポンドの駐車場代を払わないでよいだけではなく、邸宅、庭園にも無料でいつでも出入りできるのですから。

ナショナル・トラスト所有地を訪れて、料金の高さに憤慨した方もいるでしょうね。
「誰かが儲けてるな」って。

違います。

史跡や自然が俗悪な観光地化し、特定の業者の金儲け手段になるのを食い止めるため、あるがままの状態で保存し、後世に伝えていくためには 莫大な資金が必要なのです!

寄付です。「イギリスの素晴らしい景観を守る手助けに善意の寄付をしてきた」と思ってくださいね。

次回に続く。




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予想をまったく裏切らない、スーパー、アスダのノーム戦略、ワールドカップキャンペーンで本領発揮!

2018年06月16日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
ストックポートのタウンセンターに行ったついでに、スーパー、アスダ Asdaに行きました。

ああ、思った通りの成り行きが展開している...


おなじみの、アスダのオリジナル、ガーデン・ノーム Garden Gnome

ぜったい用意しているだろうな、サッカーのワールドカップ盛り上げバージョン、と思っていました。

狛犬のような配置でワールドカップ観戦用の大スクリーンテレビの販売促進任務についています。


「ワールドカップ2日目」サインあり。

ポラロイド社製の43インチ、高いんですね!セールです。635ポンド( 93,300円 )。
画面埋めにまったく関係のないAadman(ウォーラスとグロミット、羊のショーンでおなじみのプラスタシン・アニメの制作会社)の最新映画 Early Man のDVD を流していて、マヌケ感たっぷり!

予想通りのことをしてくれるアスダ商品企画部、あるいは、この店舗の販売促進チームのサービス精神、見事です!


前回のノーム記事!リンクを下に貼りました☟。

また出た、ガーデン・ノーム、一家だんらん、よそ者ノーム、商品企画に行きづまり!?





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多民族国家イギリスの、今や国民食のひとつでもあるジャマイカ料理、やっぱりカレー(インドと同様イギリスに支配された暗い歴史の産物)

2018年06月15日 00時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
前回、2回カレーの話題をお送りしました。

今回は、ジャマイカ風カレー。上の息子と、夕食を食べました。


マンチェスターのタウンセンターにある、小さな小さな、屋台風、それでもちゃんとしたレストラン、ジャーク・シャック Jerck Shack

☝写真に写っている、カマボコ風屋根の3軒並んだ真ん中。

シャックというのは掘っ立て小屋とかあばら家というような意味です。




実は、イギリスにはジャマイカもふくめた、西インド諸島(カリブ海諸島)から来た移民 (カリビアン caribbian )がものすごーく多いのです。

1950年代から60年代に、戦後の復興をすすめるためにイギリスが旧植民地から大量に移民を受けいれた時期です。

もともとは、イギリス人が経営するサトウキビ農園で働かせるためにアフリカから連れてこられた奴隷の子孫たち。

ジャマイカ料理を含めたカリブ料理は暑い国らしいスパイス(トウガラシとショウガがおなじみ)のきいた料理、ヤギ肉を食べることと、海鮮料理が豊富なことでしられています。

ここは、「ストリートフード風」が売り物です。
ちゃんとしたレストランもマンチェスターにはけっこうあるようです。


これが、息子の食べたマトンカレー curried mutton


とろとろに煮込んだやわらかいヤギの肉がたっぷり入っています。
大人のヒツジと同様、臭みがあることで知られているヤギを食べたのは実は初めてです。スパイスが臭い消しでしょうか、カレーの味が濃いのでクセのある においはありませんでした。


骨付きジャーク・チキン jerk chiken とキドニー・ビーンズ入りブラウンライス。


前回行った時に友達が注文したプレートの写真です☝

これは骨なしジャーク・チキン。


ガラスのケースに並んでいたのを見て、即決!


肉がやわらかく、本当においしかったです。
ジャークというのは、ジャマイカ料理の代表的な混合スパイスです。何が入っているのかよく知りませんが、肉にびっしりまぶして、オーブンか、スチールのドラム缶に火をいれてじっくり焼き上げるのだそうです。
ケンタッキー・フライド・チキンのように中がジューシーでジュクジュクしていることはなく乾いてホクホクほぐれる感じです。

私は、このジャークのほうが好みです。
中までスパイスが沁みとおっています。

イギリスではこのジャーク風味、けっこう一般化しています。
出来合いの粉末や瓶入りのソースがスーパーで売られているので、バーベキューや、フライパン、オーブンで手軽に調理できるのです。

もちろん私も何回かインスタントの風味ミックスを使ってオーブン料理を試しています。それなりに楽しめるのですが、ここの本格的なジャークチキンはやわらかさと味の滲みこみ方が格別に秀逸です!!

刻んだキャベツをマヨネーズであえたコールスロー、私はあまり好きではないのです。出されたら食べますが、自分で選んで注文することはないでしょう。
ここではたのまないでも、ピンクの紫キャベツを蒸した甘いコールスローをどさっと添えてくれるのです。

イギリスではたのまないのに気を利かせてついてくる、ということはほとんどないんですよ。なんでもお客に聞くのがエチケットなのですから!

「いらないのに~」と思ったものの、汁気のないスパイシーなチキンやカレーに甘いコールスローは必須だということに気が付きました!

もっと欲しい!と思ったぐらいおいしかったです。
日本のカレーについてくる福神漬けのようなものでしょうか。


これは、同じく骨なしジャークチキンとプランティン plantain。


別の時に行って注文したプレートです。

プランティンって、ご存知ですか。日本語では料理用バナナと言われているはずです。
甘みがなく、かっちんかちんに硬くて長ぼそい、気持ちの悪いグレーがかったうす緑のバナナ...調理しないと食べられません。

甘くないねっとりしたサツマイモのような地味な食感と味です。

西インド諸島では、ジャガイモ(イギリスは主食、日本のご飯のような存在です)のように肉、魚に添えて食べられているらしいです。

濃くスパイスのきいたチキンとあっさりしたプランテインはよく合います。(のどが渇きましたが)

マンチェスターで留学していた25年以上前、同じ家に西インド諸島からの移民を両親にもつ黒人の修士課程の男子学生がいました。
彼はインテリのロンドン出身者でしたが、同じ苗字の同じ島出身の同じ教会に通う西インド諸島の生活習慣を守り通す結束の固いコミュニティで育ったのだそうです。

その人が作った奇妙な料理は、イギリスで人気の「ジャマイカン料理」ともジャークチキンレシピとも違い、素朴ではっきり言って退屈なものでした。
きちんと料理しておよばれしたことはないのですが、塩茹でのお芋のような根菜、蒸したプランティン、乾燥ココナツ、おかゆのような豆のスープなどの味見をさせてもらったのをおぼえています。

きちんとした料理をするのはおっくうでも、付け合わせや「ちょっと一品」おふくろの味を再現して異郷で一人で楽しんでいたみたいですね。


ブレッド・フルーツという、これまたジャマイカ料理に欠かせない、南国の果実の缶詰がカトラリー立てに使われていました。


ブレッド・フルーツは日本語で「パンノキ」というそうです。
ベジタリアンむきには、ブレッド・フルーツと、似たようなとげとげのあるラグビーボールのような形の硬い果実、ジャック・フルーツの白い果肉のシチューやフライ、カレー(日替わり)を出しているそうです。

調理師をしている息子は私と同じで好奇心旺盛、ジャックフルーツのフライをすでに食べたことがあるそうです。

ヤギのカレーは初めてだとかで、興奮していました。

ジャックフルーツと「パンノキ(パンの木!?)」興味津々です。今度ベジタリアンの夫を連れてきて食べさせてみてもいいかもしれません。
もちろん味見させてもらいます。

この日は魚はなかったようです。(売り切れでしょうか)

西インド諸島の人は海釣りが大好きなようです。
南国の青い海、エキゾチックなフルーツ、レゲエ音楽の他に、海辺での魚のバーベキューといった観光イメージが定着しています。


ケースに入って売られていたダンプリング。


あげパンですが...日本の揚げパンを思い出して買ってみました。甘くもなんともなく、ちょっと期待外れ。
カレーやスープと食べるには脂っぽくてくどいようです。

残すのがくやしいので、紙ナプキンに包んで持って帰りました。
家で食べ方を考えてやろう!と思って。

結局、一晩おくと硬くなったので、食べずに捨てました。




はっきり言って、説明がまだまだ足りないです!
私もよくは知らないんです。

非常に奥の深い興味深い料理だと言われています。

イギリスが17世紀に占領するまでジャマイカを支配していた、スペインの料理が基礎になっているんだそうです。
その後、原住民が食していた南国特有の材料(バナナ、プランティン、ショウガ、砂糖、ココナツ、ジャックフルーツ、オクラ、アセロラ、豊富な香辛料、海産物などなど)を上手に利用して独自に発展しました。

パンノキは奴隷の常食用にイギリス人がアフリカから持ってきて植え始めたものだそうです(知らなかった)

今や、ジャマイカ料理の代表のひとつにもなっているカレーは19世紀に奴隷制が廃止されたあと、低賃金労働者として大量に移民してきたインド人たちによって持ち込まれたそうです。

ジャマイカのカレーはいろいろあるそうですが、ジャーク・シャックで出されていたものはこってりコクがあって、かなり日本人好み!というか、食べなれた懐かしい味に近いと思います!


おなかいっぱい、よく冷えたジャマイカ製の甘い缶ドリンクも飲んで、2人で15ポンド!安いです。

一人で来て道行く人を眺めながらカウンター席で食べてもいいかもしれません。



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イギリスの食生活の一面...べジタリアンとヴィーガン御用達の学生街のおしゃれなカフェ

2018年06月12日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物

私が夫と一緒によく行くカフェがマンチェスターにあります。
タウンセンターからはちょっと離れた、オックスフォード・ロード Oxford Road、大学街にあるThe Eighth Dayという店の地下。



The Eighth Day はオーガニック製品や自然食品の専門店、ナチュラル指向で環境問題に関心のある人達にターゲットを絞ったエコロジーショップです。
1970年代からこの場所で営業しているそうです。
地下に下りる階段には「地下カフェ」とだけ書かれています。

カフェの名前は、The Eighth Day Cafe というそうです。

好きなものを選んでとってもらい、お金を払って自分で席までもっていくカフェテリア形式です。


イギリスにはとても多い、「ベジタリアン・レストラン」の草分け的存在です。

扱っているのはすべて、ベジタリアンか、ビーガン料理。

ビーガン vegan というのは日本では耳慣れない言葉かもしれません。「完全菜食主義」と訳されることがあるようです。

ベジタリアン vegitarian が「菜食主義」のことで、肉、魚貝類、そのほか動物性脂肪の使われた食品(ポークゼラチンで固められたゼリーなど)一切口にしない人たちだということは日本でも知られているでしょう。

ビーガンは卵、乳製品すらも口にしない、もう一歩先を行った人たちです。べジタリアンは全く珍しくないイギリスの社会でも、かなりな制限と自己規制を自らに強いているまだけっこう特殊な存在です。

ビーガン協会の最新の発表によれば現在(2018年4月の統計)連合王国に7%もいるそうです。(本当かなぁ)

先週行った時の日替わりメニューは...



メイン・・£5-50
 •マンチェスター・ビリャ―ニ Biryani (ビリャ―ニはカレー粉とスパイスをまぶして炒めた野菜とライスを混ぜたカレー飯、ココナッツ と カ      シュ―ナッツのペーストソース添え )

 •ナスとピーマンとペンネ・パスタのフェタ・チーズ焼き

煮込み Stew・・£4-95 

 •タイ・カレー £2-00増しでブラウン・ライスと付け合わせの野菜付き
 •ダール Dhal・・£4-00 (豆のドロドロカレー)
この日のダールはひよこ豆と黒レンティル。£4-95でブラウンライスと付け合わせの野菜付き
 
スープ・・£3-30、 パンとバター付き・・ £4-00
 •キノコの裏ごしクリームスープ
 
ビーガン・ホット・プディング(プディングはデザートの意)
 •大豆ミルクのあつあつカスタード添え・・£4-50
  •ルバーブとイチゴのクランブル、スティッキ―ジンジャー・ケーキ
 
*5ポンド(£5-00)は現在736円、ポンド安です。




ちなみに私の夫はベジタリアンですが、正確には魚は食べる「ペスカトーリアン pescatorian」です。

ベジタリアンと一口に言っても、よく聞いてみるとペスカトーリアンだという人がけっこう多いのです。

うちの夫は、脚があるのでタコとイカ、カニがダメです。それなのにエビは食べます。サメは魚なのでだいじょうぶ(食べてみたらまずかったそうです)もちろんクジラは哺乳類なので絶対にダメ!
(クジラを食べる話になると、日本の捕鯨に関して環境問題や国際道徳論など持ち出して激昂します)
 
貝類はだめではないのですが、嫌いだそうです。やれやれ。
海産物は概して言えば、「人それぞれに決まりあり」と言ってよいのではないでしょうか。








私が食べた、マンチェスター・ビリャ―ニ。


「マンチェスター」というのは...ただ単にこの店のオリジナルの味付けなんじゃないかと思うのですが、どうでしょう。



別の日に来た時に私が食べた、私のチャナ・ダール(手前)夫が食べた、なんだったかしら、イエロー・タイ・カレーだったような(奥)


これが先週食べた、マンチェスター・ビリャ―ニ(またです!)と夫が食べたひよこ豆のダール。


各テーブルの上に、アロエの鉢植えが置かれています。売り物のようです(ぼったくりの7ポンド95ペンス!)
塩、コショウ、砂糖入れがオーガニックなドリンクのガラス瓶の再生利用なところに、店のこだわりというかイメージ戦略の巧みさが垣間見られます!


別の日に連れてきた下の息子が食べた、ナスとクジェット(ズッキーニ)とペンネ・パスタのフェタ・チーズ焼き。


地中海風のチーズ焼き以外、カレーものが多いのです。

私たち大人は、野菜のチーズ焼きのように家でも作れるものをヴェジタリアン・レストランでお金を払って食べるのはちょっともったいない気がするので、スパイスの効いたエキゾチックなエスニック料理を選ぶことにしています。

食べ物に関して宗教的タブーのある国々で発展した「カレー」類はもともと、肉を使わないベジタリアン調理のものが多いようですね。

日本のカレーソースは、小麦粉を茶色く炒めたルーが基本ですよね。それをのばしたクリーミーで肉のエキスが溶け込んだこってり濃厚なソースを期待しますよね。
肉が入っていないと、だまされた気がしませんか。

イギリスでとても一般的で、どこの町にもたいていはある、インド、パキスタン人の経営による「本格」インド料理のレストランや「テイカウエイ(持ち帰り)店」では、実にたくさんの種類の定番カレーソースがあるのです。

ヨーグルトやココナツミルクが溶いてあったり、トマトやホウレン草、豆、煮崩した玉ねぎがベースのものに独自のスパイスがきいている、必ずしも濃厚でこってりしているとは限らない、色も食感も、辛さも、そしてもちろん味も多種多様なソースのバラエティです。

いずれも、(全て調べて書いているわけではありませんが!)インド料理のレストランのカレーソースのベースには肉類が使われていないはずなのです。
だから夫のようなべジタリアンも安心して楽しむことができます。

それぞれ、地方色のある独自の肉なしソースに、ラム(子ヒツジ)や海鮮類、チキン、ベジタリアンなら野菜のみ、の好みの具を入れて調理してもらえます。
ポークとビーフはインド/パキスタン料理ではタブーのようで、イギリスで食べられる本格カレーに入っていることは絶対にありません。

ストックポート日報で取り上げる機会がなかったのですが、我が家も含め、インド料理はイギリスの家庭の外食定番なのです!
そのうち特集をしましょう。

それはともかく、このヴェジタリアン・カフェ、カフェテリア形式のセルフサービスのわりには、お値段高め...です。

客層は、比較するのが気後れしますが...例えば、マクドナルドなどと違って、知性的な専門職タイプ(場所柄から、大学関係)な人が多いのです。
太った人を見かけません。マクドナルドでみかける大人は半分ぐらいが肥満しているのですが...



28年ほど前、このカフェのあるオーガニック食品専門店のまわりに校舎が点在するマンチェスター・ポリテクニックに通いました。
当時は、今のような明るくおしゃれなカフェの作りではなく、インドでヨガの修行でもしてきたような人(白人のみ)がはいるような、暗くて排他的な雰囲気でした。

環境問題に関心のある年配のイギリス人に連れてきてもらい、お昼をごちそうになったことがあるのです。
謎めいたエスニック料理に交じって「トーフーバーガー」があったので、注文しました。

日本食と言えばスキヤーキー、テンプーラー、日本文化と言えば、フジヤマゲイシャ、空手に禅の時代です。(ちょっと大げさ!)

とろみのある照り焼きソースのかかった日本風の豆腐ハンバーグを期待したのですが、出てきたものはオカラを薄くまとめて塩焼きにしたようなものすごくまずい代物でした。今のような、見て選ぶカフェテリア式ではなかったと思います。

それ以来、ヴェジタリアンの今の夫と結婚するまで20年以上ご無沙汰でした。
その間に、明るくおしゃれで開放的なカフェに改装されていたのです。

当時よりは「おしゃれに外食」文化が根付いているイギリスです。
舌の肥えた(?)世界の味に精通する文化的な客層を意識して、メニューも改善されたのかもしれません。

カリビアン風炒め物、ハンガリー風グラッシュ、トーフーカレー、キンピラゴボー炒め、ベジタリアンチリなども日によって作っているそうです。

2年前にストックポート日報に載せた、「すべりやすい濡れた床」警告標識。




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マンチェスターで寿司!品質は期待しないで楽しみたいのはファンキーな日本文化の海外解釈、誤解満載

2018年06月10日 09時00分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
下の息子とマンチェスターに行って、「スーシー&ヌードルバー」でランチをたべました。


寿司屋兼和風大衆食堂(お値段高め)といった趣のレストランです。

屋号、「Wasabi」。

そんな名前のすし屋があるか!?と言いたくなりますが、なかなかの命名です。
日本語の「わさび」は二つ目の a に強勢をおいた、ワッサ~ビイというイギリス式の発音で(最後の母音がはっきりと聞き取れます)英語としてすっかり定着しています。

経営者は、家族らしい香港系の中国人。

従業員もほとんど中国人のようですが、オープン式の厨房にいるのは、イギリスの「ジャパニーズ・レストラン」ではなぜかおなじみの、フィリッピン人風の人ばかり。

 
2台の大型フラットスクリーンテレビで、日本のポップミュージックのビデオクリップを流し続けています。音声は抑え目。
日本のポップ・カルチャーがイギリスの「スーシー、ヌードルバー」には欠かせないインテリアアクセントになっています。

私たちはいつも、流れてくるスーシーがすぐ手に取れる、カウンター席(コンベイヤー・シート)に座ります。


ボックス席もいくつかあって、メニューを見て注文、座席までお寿司を持ってきてもらうこともできます。

子供は、間違いなく器械仕掛けのお寿司がぐるぐる目の前を通過するエンターテイメント的要素の高いカウンター席に座りたがります。

私たちは2人とも9ポンド95ペンス(1、450円)の定食セット「Lunch B 」を注文しました。

Lunch B というのは…

・chiken tonkotsu ramen
・yasai tempura udon
・yakisoba 各種 (野菜かチキン)
・yakiudon 各種 (野菜かチキン)
・teppanyaki chicken donburi
・chicken katsu curryrice

のメインいずれかに、スーシー3皿(一番安い価格帯のもののみ)のセットです。

あるいは、スーシー6皿(1ポンド20ペンスか1ポンド60ペンスの2種類の価格帯のもののみ)と、お味噌汁!!のセット。

メニューにはすべて、中国語が添えてあります。客の半分は中国人なのです。

息子がたのんだ chicken katsu curry rice。


どうでしょうか?この値段で、レストランが出しているとは思えないみかけでしょう?

見た目どうりの味なのです!
つまり、甘い。コクが全くない!角切りのニンジンが入っていたと思いますが、玉ねぎとジャガイモはたぶん入っていません。
とろみのある、スープのような舌ざわりです。

今時の日本のレストランではほぼ絶対に食べられまい、と思われる、どことなくレトロでなつかしい、安っぽいカレーソースです。
強いて言えば、40年前の学食で出していたような...

ちゃんと「チキンカツ」がのっています。
前にも書いたと思いますが、この「日本風」甘くてとろんとしたカレーソースのことを英語で katsu curry (カツゥカリィ;最初の u にアクセントをおいて発音)といいます。

何がどうなって定着したのだか理解不明の誤解ですが、(おそらく、イギリスで日本風として紹介されるカレーライスには必ずカツがのっていたものと思われるのですが)カツがのっていてものっていなくても、とにかく日本風の黄土色のとろんとした甘いカレーソースはすべて「カツゥカリィ」。

「黄土色のとろんとした甘いカレーソース」がもともとは「日本風」として定着した、ということを知らない人にまで「カツゥカリィ」という英単語は浸透しています。

「カツ」というのが日本語でパン粉をつけて揚げた肉のフィレのことだと知っているイギリス人はほとんどいないと思いますよ。

ちなみに、英語で日本の「カレーライス」は今も昔も「curry AND rice」といいます。curryrice (AND 抜き)なんて表現はもともと通じないはずなのですが、イギリスの「日本(風)料理」業界では、だんだん「カリィライス」という言い方が浸透してきています。

どうせなら ramen のように、karehraisu とでもつづればいいのに!って思いませんか?

息子はエビとキュウリと鮭...の子供向き定番とも言えるスーシーを三皿食べました。
私はスーシー6皿と、お豆腐のお味噌汁。

お味噌汁なんてお寿司の前に飲みたくもなかったのですが、即席でしょうね、注文したらすぐに持ってきてくれるので素直に飲みました。

ちなみに日本茶(green tea 今、がん予防に効果があるとかでちょっとしたブームです)は注文しないと持ってきてくれません。もちろん有料です。

コンべィア・ベルトに乗って続々やってきて通り過ぎる謎のスーシー物体。


すし飯にのっていれば本当に何でもありのようです。
オーセンティックな日本ネタ以外のスーシーにはなぜかマヨネーズをかけたものが多いのです。

そのうち試してみようと思いつつ、つい無難な日本にもありそうなものばかりに手がのびます。

上の息子は以前ここで「ブルドッグソース」がかかったえびフライがのったスーシーをたべたことがあります。

今では日本でもおなじみらしい、アメリカ人の創作スーシー「カリフォルニア巻き(アボカドを巻いたスーシー)」は、このワサービーにはありません。

私が最初に食べたのは、サバです。写真を撮りませんでした。

タレが日本で食べるより濃いような気がする、アナゴ(eelと書いてあります。ウナギとの区別は?)。


アナゴはセットの規格から外れる一皿2ポンド80ペンスの高額スーシー、差額をレジで払います。

えび



貝なのはわかりますが、メニューの pacific clam ってなんでしょう?太平洋の貝...


ゴムのような質感。

マグロも食べました。

いつまでもグルグル回っているからでしょうか、ごはんは硬かったです。
お米の種類や調理法にも問題はあるかもしれません。
もちろんあまり期待はしていなかったのですが。

試験期間中の息子の息抜きになったようなのでとりあえず満足のB級日本料理体験。

デザートはマンゴプリン mango jelly。


あ、上の写真の柱のポスターがお目にとまりましたか。


この Sumo Sandy のおすすめサービスの、お得なポイントがわかりません。
日曜日に限らず、コンベアベルトから自由にとって食べられるグレイの皿のスーシーはいつも1ポンド20ペンスなのですから。今度行ったら聞いてみます。

セットと値段の仕組みが、時刻や曜日によって変わるのでややこしいのです。

スーモーというのは英語で、お相撲さんのことです。やれやれ、また「英製和語」の登場です。
(相撲競技のことは sumo restling といいます)

それほど浸透しているとは思えない「スーモー**」という接頭語は「メガ**」とか、「でっかい」という意味に使われているようです。

「スーモー」のイメージも、いたるところに見られます。
裸で、太った東洋人の男がスーモーのイメージ。

花魁のように結ったまげにお箸がたくさんさしてある髪型のスーモーも目にします。
日本の国技、相撲の力士とはまったくかけ離れたスーモーのイメージが確実に独り歩きしているようです。

このワサービー、プリント・ワークス Print Works という、映画館、飲食店、ゲームセンター、スポーツジムのある、小規模な総合レジャーセンターのような観光スポットの中にあります。

その名のとおり、19世紀に建てられた新聞社と新聞の印刷工場の建物が囲む、石畳の中庭に屋根をかけて、いつも薄暗い深夜の裏通りのような雰囲気に演出されています。




プリントワークス外観。


快晴で週末のマンチェスターは大賑わいでした。
薄暗くて寒々しい雰囲気のプリントワークス内のレストランは、昼時だというのにガラガラでした。

(先週の週末です)


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ヒツジ見物、イーデル続き...牧羊犬の活躍で瞬時に群れが大移動

2018年06月06日 09時00分00秒 | ピーク・ディストリクト
昨日の続きです。
ピークディストリクトのイーデル Edale で子ヒツジ見物の話題です。

昨日の写真をもう一度。


マンチェスター ピカデリーとシェフィールドを結ぶ鉄道路線、ホープ・ヴァレー・ライン Hope Vally Line が道を横切ります。



線路の上をわたって少し歩いて、交通量の多い道路に出ます。右に曲がって歩道を少し行くと上の写真、右側の放牧場に入るスタイル stileがありました。



ストックポート日報のイギリスの田舎を歩く記事に何度も登場する、スタイル。人がいつでも通り抜けられるように設けてあります。
直立歩行の人間は するりするりと石板を縫うように抜けられますが、四つ脚の動物は身体をぽきんと 折らなければ無理そうです。

英和辞書には「踏み越し段」という訳が載っています。確かに塀に取り付けられた、段違いのステップ式もよく見かけますが 段のない原始的な このタイプのもの、スイングドア式のもの、そのほかいろいろなタイプがあるのです。
この訳、不適当。

うちの夫はおなかが出ているのですが 脚が長いので難なく通過。おなかの出ていない私は背が低いのでちょっと難儀しました。

こわがりのヒツジたち母子が散らばる放牧場を横切ります。








ハイキングの人々に開放している、パブリック・フットパス public footpath が通る 農地の多くは 私有地。
所有者の好意で立ち入らせてもらっている ということを忘れずに マナーを守って通り抜けましょう。

一番大事なことは、すでにつけてある道から決して外れないこと。


犬は必ずつなぐこと。たとえ 家畜を襲ったりしない しつけのいい犬でも、放牧地を横切る時は(たとえ、動物が放牧されていなくとも)つなぐことが法律で義務付けられています。

動物をからかったり、食べ物をやったり、たばこの吸い殻を捨てたりしてはいけないのは言うまでもありません。

先ほど上を渡った線路にまた戻ってきました。


今度は下をくぐります。

その時、放牧地の下のほうで動きがありました。


農家の人が、牧羊犬の助けを借りてヒツジたちを集めているようです。
牧羊犬がヒツジの群れをコントロールする場面を目の前で見たのは初めてです。

黒白のボーダーコリーが左側に小さく見えています。


吠えたりすることなく バラけたヒツジのまわりを回り込んで、てばやく ひとかたまりにまとめ、幅の狭い線路の下をほぐすように通過させ....


線路の向こう側に移動させました。あっという間の出来事です。おみごと!










ヒツジたち、私たちが谷川を渡ってハイキングを始めた、見晴らしの良い放牧場(丘の上)のほうまで追いやられたようです。

(昨日のストックポート日報を見てください。一番下にリンクを貼りました。以前のイーデルの記事のリンクが記事中に添付されています)

この放牧地は ヒツジたちが追いやられた丘の上まで続いていますが、パブリック・フットパスは ここで行き止まり。
左側の石塀に設けられた、前回と同じ 薄い岩板を縫って 通り抜けるスタイルを通過。


別の農地に出ます。







どさっと音がするので振り返ったら、パラグライダーが着陸したところでした。


この茂みを抜けて谷底の小川をわたったら....


出発地点の手前、村の中心の教会の向かいに出ます。

道を挟んで教会と向かい合う墓地のスタイルが興味深く写真を撮りました。


墓地にあった、教会の古いフォント(洗礼盤)にお花が植えられています。


車を停めさせてもらった駅のそばのパブ、ランブラー・イン Rambler Inn に戻って食事をしました。
(駐車のさい払ったデポジットの5ポンドは返してもらいました)






昨日の記事のリンクです。☟

ピークディストリクトの小さな町、イーデル、ハイキングシーズンの前静かな散歩道で子ヒツジ見物(また?)




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ピークディストリクトの小さな町、イーデル、ハイキングシーズンの前静かな散歩道で子ヒツジ見物(また?)

2018年06月05日 09時00分00秒 | ピーク・ディストリクト
先週の平日、ピークディストリクトのイーデル Edale に(また!)行きました。


目的は、今がかわいい盛りのコヒツジ見物。(またですよ!)


これまでにも何回もストックポート日報に載せている、イーデル記事。

リンクを下にずらりと載せました。☟よかったら開けてみてください。

念願の子ヒツジ詣で!ピーク・ディストリクトの小さな村、ハイキングの拠点として名高いイーデル、シーズン前の静かな平日にヒツジと景観を満喫

この世の極楽、子ヒツジがいっぱい、ピークディストリクトのハイキングの拠点、イーデル・・・シーズン前で静かな牧場を抜けるお手軽ハイキング

ピーク・ディストリクトの小さな村、イーデルの山の放牧場ででたくさんの仔羊を見て心の平安を得る、仔羊療法

ピークディストリクトのイーデル再び、その1:正統派山歩きのあと帰りに見かけたイギリスの田舎の柴犬

ピークディストリクトのイーデル再び、その2;またまた子ヒツジを見る晴天の逆戻りハイキング

ピークディストリクトのイーデル再び、その3; 怖がりのヒツジ母子、のんびりのウシ母子をみて、村に戻る

例によって(上にリンクを貼った以前の記事をぜひ読んでみてください)、村のふもとのパブの駐車場に5ポンドのデポジットを払って車をとめさせてもらい、村の一本道をあるきます。

村の教会や...


村の古い住宅の前をとおって...




(苔むした石垣の石と石のすきまから噴き出すようにきれいな花が咲いています)


夏のハイキング、キャンプシーズンの始まる前なので、静かです。

Nug's Head という古いパブの前の小道を右に折れ、坂を下って谷川を渡る いつものコースをたどります。


☝左側の建物がNug's Head。



橋の向こう側につくとすぐに始まる崖の急な階段をあがると谷の上、景色がぱあっと広がります。


山登りコースではなく、ヒツジ見物コースの一本道。


右側。



不思議な毛色の組み合わせの牛のグループが左側に見えました。牝ウシ2頭にそれぞれ子ウシが一頭ずつの集まりのようです。


ヒツジの母子が牛の家族と一緒に仲良く過ごしている稀有な光景を目撃!
カメラを向けて柵に近づいたとたん、母ヒツジが子供を促してさっさと遠くに離れていきました。

ヒツジはほぼすべて、怖がりです。
たまに人怖じしない無邪気なコヒツジも見かけますが、母ヒツジは例外なく神経をピリピリさせていて、コヒツジたちに近づいてくる人間の恐ろしさを教えているようなのです。

ヒツジに比べると、ウシはいたってのんびり。好奇心が強く、人が近づくと柵のそばまで寄ってくるウシも多いのですが、子ウシがいるためか
柵からはなれたその場所を動きません。


ヒツジを見ると心が和みます。


和むと同時に気持ちが異常に高揚します。




平らな牧場を通過する一本道を突き当りまで歩き(突き当りは農場です)右にまがり、なだらかな下り坂をゆっくりくだり、平らになった一本道をまたしばらくまっすぐ歩き...


車の往き来の多い下の道路に出たら、また右に。

上の写真の放牧場の下の部分を横切ってもとの村に戻ってくるおなじみのコースです。

前回の記事に登場する道のボコボコは平らにならされ、通った農場の犬たち、黒い顔の牛たちは今回見かけませんでした。牛舎は空っぽ、犬小屋もかたずけられていました。


明日に続く。


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イギリスの原風景、赤い電話ボックスは町の景観盛り上げアイテム...他にも使用例はいろいろ

2018年06月03日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

先月ドンカスター Doncastar に行った時 撮った写真です。


あれれ?と思った電話ボックスです。

このボックス、中に入れません。公衆電話が外に設けたくぼみに設置してあります。
なぜだろう?
電話機そのものは現行のモデルです。

有名な赤い電話ボックスは、「K2 (Kiosk No2)」という1926年のデザインがもとになっています。

イギリスと言えば赤い電話ボックス!イギリスに行ったこともない人まで思い浮かべる、デザインの古典!

1962年に登場した 全面ガラス張り電話ボックス新型の「K7」にとってかわられるまで、36年間生産され続けていました。

上の写真のものは、K2 のバリエーションのひとつで、1935年にデザインされた「K6」です。中央のガラスパネルの幅が広いのが特徴です。

現在、観光地などにわずかに残る 使用中の赤いドームの電話ボックスのほとんどは この「K6」だそうです。

携帯電話が普及した現在、イギリスでも公衆電話は激減しています。

わずかに残る電話ボックスは、ほとんどがガラス張りの最新式。


☝これこれ、10年ぐらい前までは、そこらじゅうで見かけました。1985年に生産が開始された最新版「KX100」。(写真はウィッキピーディアから無断借用しました)

うちの近所にゆいいつ残る、ボロ電話ボックス。


コンビニと小学校の裏門からそれぞれ50歩ほどの、人通りの多いところに設置してあります。
ここ何年も使っている人を見かけませんが、残してあるってことは需要もあるんでしょうね。

以前は この場所から500メートルほど離れた大通りに出る角にもう一台あったのですがいつのまにかなくなっています。

横側。


スポンサーまでついているのならもっとメンテナンスをちゃんとしろ!と言いたい。
広告塔として利用価値 大ですね。
実は反対側にも全面スティッカー仕様のポスターが貼ってあったみたいです。はがされた跡がありました。

全面ポスターで覆えば、スーパーマンが着替えもできますね。



話を戻して、赤い電話ボックス、観光地には今でも景観のポイントとして残してあります。
もちろん使用可能な現行の公衆電話が中に設置されている実用品です。

ロンドンに行った時のストックポート日報記事から転載です。





国際観光都市ロンドンにはとりわけ多いようです。
ロンドンらしい景観を提供する意図の他に イギリスで使える携帯電話を持っていない海外からの観光客への配慮でしょうか。
赤い電話ボックスに限らず、公衆電話そのものが他の都市より多いようです。
(去年の写真です)


同じくブラックプール Blackpool にもずらああああっと。


これは2年前。


地元、ストックポートのグレート・アンダーバンク Greatunderbank の 閉店して久しい名物(いさかい)パブ、ホワイト・ライオン White Lion の右側にも二つ。


上の写真も、過去のストックポート日報からの転載です(4年前!)
現在、改装工事中(昨日のストックポート日報を見てください)。


ところで、このレトロで人気の赤い電話ボックス、おいてあるだけで絵になるのですが、公衆電話の需要が減っている現在、他の公共設備の設置用ブースとしての使用が注目されているようです。

ピークディストリクトの「ペストのまち、イーム Eyam 」について書いた去年の記事からの転載です。


中には公衆電話ではなく、心臓蘇生機器(デフィブリレーター)が設置してあります。

田舎をドライブしていると、時々見かけます。


ロンドンで見かけた、この濃紺にペイントされた、「Wi-Fi here」とかかれた(いまだに)謎の電話ボックス。




公衆電話も設置されているちゃんとした電話ボックスです。

無料でインターネットの接続も提供する設備だったのでしょうか。

この記事を載せた時点(去年の3月)の、イギリスの携帯電話の使用契約事情を説明する記事をぜひ読んで下さい☟。リンクです。

ロンドンその4、レトロな電話ボックスハイテク版!いかがわしい商売の広告塔を兼ねたロンドン風景の一部

現在は、イギリスでも インターネット接続を含めたスマートフォン契約にしている人が圧倒的に多くなっています。

他にもこのレトロ電話ボックス、無人図書館として使っている田舎の町もあるらしいのです。

内部に棚が取り付けられ、本がぎっしり詰め込んであります。
勝手に借りて、読み終わったらまた戻す、読み終わった本を勝手に寄付していく人もいる、のんきなシステムです。

個人で不要になったボックスを購入して、庭やレストラン内部の飾りに使用している人もいます。

他に写真がまた撮れたら、この記事に追加で載せていく予定です。

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最近見かけた変わった会社名、名前にまつわる背景考察;なんか変。

2018年06月02日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
不要な金属製品回収業者のヴァン。


側面のイラストが強烈なので、夫が写真を撮れと勧めてくれました。

金属製粗大ごみを回収に来てくれるみたいですよ!なんって奇特な人達!!!

しかも「オズの魔法使い」に出てくるブリキ男(Tin Man)は手に持った札びら(10ポンドの旧紙幣、小さくて写真では見にくいですね)をひけらかしています。
買い取ってくれる、ということらしい!

洗濯機などを購入する時は余分に料金を払って、運送のさい古いものを引き取ってもらうのが普通です。

しかしここ数年は、貴金属のみならず、金属全般の値段が高騰しているとのこと、私営の古い家電回収車が町なかを回っています。
呼び止めれば無料でもっていってもらえます(戸外の敷地内に置いておくスペースがなければ回収車が来るまで保管するのは難しそうですが)。
看板や車の備品をはがして転売する不良少年たち、川に沈んだスーパーのさびだらけのトロリー(カート)や自転車などを引き上げて売る業者もいるようです。

「バクストンのブルー・ラグーン」を見に行った時駐車させてもらったゴーカートセンターの道を挟んだ向かいが金属をつぶして再生する金属再生会社でした。
その名も Tin Man。 


上の写真のヴァンはこの前にとめてありました。
ヴァンのサイドパネルに古洗濯機が描かれています。ただで持って行ってもらえるだけではなく、ブリキ男が気前よくお金まで払ってくれるようですよ!

金属を鋳つぶして売るビジネスのマスコット(イメージキャラクター)が金属でできているって、なんだかイヤだなぁ。猟奇的で...


金属の門扉、階段手すり、ベンチの両サイド、ガーデンテーブルなど、鉄製の古い部品をそのまま売る金属がらくた販売コーナーがあったので入ってみました。
ポルトガルで見かけた、玉を持つ、南欧風の手の形のドアノッカーをさがしているのです。(ありませんでした)

バクストンのブルー・ラグーンについて書いた記事2本です☟
バクストンのブルーラグーン、今回はたどり着いた!青く輝く奇跡のたまり水、イギリス北部の地理学の神秘!


バクストンのブルーラグーン、地理学の神秘!美しく危険な採掘ピットの青い水をめぐる安全意識、国民性の違い



さて、ところ変わって、地元、ストックポート。 
  
歴史的景観の残る、タウンセンターのグレート・アンダーバンク Great Undrbank の名物パブ、ホワイト・ライオン White Lion 。


長いこと空き家だったぼろビル、それでも景観保存地域の保存指定建築なので、取り壊すわけにもいかずぼろっちく放置されていた持て余し建築。

おしゃれな集合住宅として生まれ変わることが決定、改築工事が始まっています。

スカッフォルディング(建築足場囲い)請負会社の名前が Ape (サル)


バナナを食べている左側のサルは「人まね子ザル、ジョージ」のアニメ版 Curious George、バナナを食べている右側のサルは...確かに見おぼえがあるのですが、思い出せません。ディズ二―アニメのキャラクター?

なぜ、サル?高いところに上るのが得意だからでしょうか。
高いところに上って作業する建築作業員は建築会社のスタッフで、スカッフォルディング請負会社のスタッフではありません。

こっちのバナー(幕看板)には下唇を突き出してふてくされた表情アップのゴリラ。


ゴリラには木に登るイメージはないんですけど。

Above us only sky...われらの上には空があるのみ。おサルが言いそうな会社のモットーも気が利いていますね。(ゴリラは言わなそうです)

向かいのビルもスカッフォルディングで覆われ改装中。


こちらのスカッフォルディング会社の名前はありきたりでした。経営者の名前かなんかのようです。
ありきたりで、おぼえられません。バナーに絵もないので写真に撮りませんでした。

スカッフォルディングで覆われる前のホワイト・ライオンの改装直後の写真を載せた記事のリンクです☟開けて読んでみてください。

歴史的建築物の多く残るストックポートタウンセンターの景観保存地域に掘り出し物!不動産情報...一件は詳細未定
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