イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

コーヒーを売っている地元パブ、散歩がてら営業内容を確認に行く....ロックダウン緩和が進むイギリスのわけがわからない安全対策

2020年05月31日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
5月27日の記事にいいかげんなことを書いてしまいました。


うちの近所のガストロ・パブを車で通りかかった時、「店内でコーヒーを売っている」という看板が外に出ているのを見た、と書いたのですが....


昨日、散歩がてら行って看板をちゃんと見てきました。店内で飲むことはできません。
持ち帰りのみの営業です。

やっぱり「店内で INSIDE 」と書いてあります。
だけど、車で通り過ぎた時、小さめの字で「持ち帰り TAKE AWAY 」と書かれているのを見落としました。

店内で飲ませるのかと思って、びっくりしました。



政府が公式発表したように、店内で飲食させるパブやレストラン、カフェの営業は早くても7月4日以降から様子を見て再開されるはずなのですから。

美容院、劇場、映画館、コンサートやスポーツ・ジムなど人との間隔をとるのが難しい他の屋内の業種も同様です。
イギリスに先駆けてロックダウンを開始したヨーロッパのいくつかの国では「テラス席(外)」のみで食べ物や飲み物を供することができるようになったということですが、イギリスではそれもまだダメです。

本当にお持ち帰りのみの営業です。



「法律によって販売しかできません。駐車場でお飲みいただくこともできません、云々」というお知らせが窓に貼ってあります。☝
住宅街でコーヒーの持ち帰り販売.....って。

家で飲むのならバリスタがいれた高いコーヒーじゃなく、インスタントで充分、とケチな私は考えてしまいます。
熱いコーヒーを使い捨てカップに入れてもらって家まで持って帰って飲みたい人がどれだけいるのでしょうか。

外の看板によると紅茶やケーキ、ペイストリーもテイカウェイで販売されているようです。


バリスタがエスプレッソ・マシーンでいれたコーヒーを買う人はいるようですが、ティーバッグで淹れた紅茶を買って帰って家で飲む、という人は(賭けてもいいです)絶対にいないはずです!


昨日、あいかわらず天気がいい外出禁止令が撤廃された土曜日の午後、人通りはけっこう多く、持ち帰りコーヒーの看板を見て寄っていく人がけっこういました。

入り口からのぞいてみたら、何人もの人がバーの前に間隔をあけて列を作っているのが見えました。

近所のパブが半営業を開始!ってロックダウンに飽きてきた人にはちょっとした刺激なんだと思います。
それと、地域のビジネスをサポートしたい!という強い思いで利用していく人も多いはずです。

駐車場では....




あまりぱっとしない植木の販売をしていました。
ちょっとのぞいたのですが、値段がけっこう高めでした。

月曜日から、イングランドでは公園など屋外でのみいっしょに住んでいない家族や友人6人までと会ってもよいということになりました。

ああ、ややこしいですね。
自分が住んでいる家のメンバーを含めて、6人です。
例えばこちらが夫婦2人と子供がひとりの計3人であれば、あと3人、よその家の人が加わってもいいということです。
それもソーシャル・ディスタンシングを実行して(2mの間隔をあけて)!

…何なのよ、もう!

屋外で2mの間隔をあけて会うんだったら何人いたって同じじゃないの!!
...と思っているのは絶対私だけではないはずです。

どうせスーパーマーケットなどで不特定多数の人と厳格なロックダウンの時期から2mの間隔をあけて何回も会っちゃっていますし(それも屋内で!)、テレビのニュースでは週末、公園や海岸におしかけた大勢の人達が2mの間隔をとるのが難しいほどひしめき合っている様子が何回も映っています!
今さらどうしろと...?

同じ連合王国内でも隣国、ウェールズでは別の2世帯までの人たちが屋外で別世帯どうし2mの間隔さえあければ何人でも好きなだけ集まってもよいことになるそうです。
それでもウェールズでは車で遠く(自宅から5マイル以上)へ出かけることはまだ禁止です。外出先は厳格に「地元」限定です。
イングランドの住人が国境を越えて、ウェールズ国内の海岸などの景勝地を訪れるのも許していません。

ウェールズのほうがよっぽど道理が通っています!!

イングランドでは庭のある家に限って!!!自宅によその所帯の人を招待してもよくなったのですが、やはり家人をいれて6人まで、庭でしか会っては行けません。
トイレを使わせてもらったらさわったものはすべて消毒しなければいけないという補足指導付きです。
トイレ以外の屋内スペースへの立ち入りはもちろん禁止です。

スコットランドでは同じ条件で8人まであってもいいそうですよ。

やれやれ。







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夫の自家製ワイン第2弾、家庭でできるコポコポ醸造、勝手に発酵し続けて2週間で無税のワインに!

2020年05月29日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ


前回の続きです。

生活雑貨の量販店、ウィルコ Wilko がうわさ通り開店していたことに、驚きです。


緩和されつつあるとはいえロックダウンがいまだに続く現在、医薬品や食料品など生活必需品を売る店以外、いっせい閉店を余儀なくされているはずなのに。

もちろん厳格な入場制限がありました。
10分並んで入店、これが目当ての、セクションです。


ウィルコは、「自家製酒(ビールとワインとシードル)づくり用品」売り場があることで愛好者の間では実はよく知られているのだそうです。
かなり特殊な需要です。
ストックポート店の酒造り用品売り場スペースはがっかりするほど小さく、しかも棚はスカスカ....。

3年前にルバーブワインを自家醸造した夫が、ヒマなので再びワインづくりを思い立ったのです
道具はすべてそろっています。
今度は正統派、赤ブドウのレッド・ワインに挑戦です。
挑戦と言ったって、以前のルバーブよりずーっとらくちんなのでした。

ルバーブワイン自家製醸造について書いた以前のストックポート日報の記事のリンクです。☟

夫がはじめてつくった自家製、ホレイシオ・ブランドのルバーブワイン、瓶詰完了!

道具はこの時(3年前)に、近所の「酒つくり用品専門個人商店」ですべて揃えました。
雑然とした店内には化学実験用品のようなフラスコやらビーカーやら小包された魔法の紛薬やら、さまざまな密閉容器(アンティーク物、多数)やら興味深いものが所狭しと並んでいましたっけ。
どれもホコリだらけで、商売が成り立っているのか心配になりました。

....その店は私たちが利用した3か月後に閉店廃業しました。

今回、主原料のグレープジュース....


...や、赤ワイン用のイースト、殺菌剤などの消耗品はオンラインの専門店で買いました。


コルクがおまけで少しついてきました。
(足りません)

夫にワインつくりについてアドヴァイスしてくれたインターネットゲーム友達が「ワイン用品を買うならウィルコが一番、もう開いているはずだ」と入れ知恵してくれたのです。

ウィルコには空の新品ボトル24本とコルクを買いに行きました。

使用済みの緑色のワインボトルをリサイクルするはずでしたが、ラベルがなかなか剥がれないので諦めました。
昔ながらの、切手にも使うアラビアゴムを使ったラベルは水につけておくとするっと剥がせるのですが、近頃のスーパーで販売されているお手頃ワインのラベルのほとんどはべっとり合成ノリを使っているらしく、紙をボロボロはがし、水につけてこするともっとネトネトしてきます。

並んで入ったウィルコの店内はガラガラ、1回に10人程度入れているらしい他の客を店内で見ることは一切ありませんでした。
中央の通路を行ったり来たりしている店員が、左右に広がる販売アイル(商品棚の間)に2人以上の客が入らないよう声をかけてまわっていました。


先週、夫が台所を突然掃除し始め....


(私が)洗った食器を乾かすために置いていたドレイン・ボードまで殺菌消毒しました。


この日は半日台所の使用禁止です。やれやれ。

ワインボトル30本分のワインが作れる、砂糖がたっぷり加えられた濃縮グレープジュースを染物にでも使うようなプラスチックのバケツにうつして、イーストをくわえ準備完了。簡単!

サイフォンの原理を利用して、テーブルにおいたバケツから床に置いた、「デミジョン」と呼ばれる1ガロン入りのボトルにビニールの管で流し入れます。


この作業は一人ではできません。
私がバケツのグレープジュースに突っ込んだ管の高さを調節して流れが止まらないように気をつけていました。
(手伝ったのはこれだけです)

これで、自然と発酵がはじまり1週間後にはワインが出来上がるということです。

本当に簡単です。

ただ、道具や作業場所の殺菌作業は時間をかけて念入りにやりました。

ワインづくりは昔からイギリスで大人気なのだそうです。
特に今、ロックダウンで家にずっといるヒマな人たちがおおぜい挑戦しています。
自家製ワインのいいところは.....経済性だそうです。

グレープジュースには酒税20%がかかりません。



そうだ、日本ではアルコール飲料づくりは許可制でしたね。
家庭での醸造は密造!で違法なのでした。

イギリスでは、ご心配なく、合法です。

ルバーブワインを作った時は大量のルバーブを洗って切って煮て濾して冷まして....とたいへんな手間でした。(私は一切手伝っていません)
ブドウのワインも本格的に手作りしたければ潰して、タネをとって、濾して.....とかなりな大ごとなはずです。

自宅でブドウを栽培している人や栽培農家から安く分けてもらえる人など以外は輸血用の血液のようなプラスチック容器入りの出来合いジュースを利用するのが一般的だそうです。

化学薬品が入っているようなプラスチックのボトルに入った濃縮グレープジュースは5リットルいりで36ポンド。


大さじにひとすくいおねだりして分けてもらいました。

プレーンヨーグルトに混ぜて食べてみたら.....


強烈に甘く、ブドウの風味は全くありませんでした。
すっぱくてあまりおいしくない(健康によい)プレーンヨーグルトがおいしく食べられましたが、このジュースだけだったら何しろ甘すぎて絶対にのどを通りません。


暖かい場所に置くと発酵が進むらしいので、デミジョン4本に詰まった甘いぶどうジュースは3階の夫の書斎の窓際に並べられました。


コッポンコッポン静かな音を立てて、コルクの栓につきたてたボコボコの管に水分があがっては落ちあがっては落ち.....

泡立ちも激しくボトルの肩の部分に音もなく寄せあげ続けます。


左端のびんのボコボコ管に赤いグレープジュースが上がってきてコポコポしているのはどうやらよくない兆候らしかったのです。
陽が当たりすぎでは....?

その通り。
涼しい一階の玄関ホールに移動です。


赤い液体のコポコポ湧きあがりはやみました。
透明な液体が上下しています。

静かな夜などコポンコボンポハポハ....と4本のボトルから揃わない発酵の音が離れていても聞こえてきます。

デミジョンに詰めてからもうすでに1週間ちょっとたちました。
あんなに甘かったグレープジュースがもうすでにアルコール度10%以上のワインになっているらしいのです。
イーストの作用で糖分がアルコール分に変化するそうです。
普通は2~3週間ほどかかるそうなのですが今回夫が買ったのは「1週間で発酵終了」の初心者むけキットです。

そろそろ、ウィルコで買った透明ボトルに詰めて(ウィルコには白ワイン用の透明ボトルしかありませんでした!)栓をする時です。
そのまましばらく置いて熟成させればもっとコクのあるおいしいワインになるのだとか。


あ、夫にたのまれていた版画のワインラベルづくりにかからねば!

6月半ばの夫の誕生日に1本あけるそうです。
かなり長いこと陽に当て続けたようなのですが飲めるのでしょうか!?

そのうち続報あり、乞うご期待。

久しぶりにコロナウィルスと関係のない話題で長い記事が書けました!!




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首相上級顧問の規則やぶりがバレた翌週、ロックダウンで培われた規律がズルズル崩れていくイギリス、スーパーで買い物

2020年05月27日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
だいたい、10日に一度ぐらいの頻度でスーパーマーケットに多めの量の買い出しに行きます。




どこでも厳しく入場制限をしているので、人との接触によるコロナウィルス感染の危機感はほとんどありません。

ロックダウン以来、いくつかのスーパーを試して比較した結果(ストックポート日報にいちいち記事をのせています)最終的にストックポートタウンセンターのちょっとはずれにあるテスコ・エクストラ Tesco Extra が一番利用しやすいと独断で結論付けました。

アイル(棚と棚の間の通路)が広く天井が高く店舗全体がとても大きいので、一回に入店できる人数が多く、平日の午後はほとんど並ばずに入れます。



☝店員が、客の多い野菜果物売り場を見渡せる位置に立って「交通整理」をしていました。


それでもこの日はとても人が多かったのです。


入り口で確認しながらスペースを充分とれる人数しか入れていないにもかかわらず、「ニアミス」がたびたび起こりました。

「心ここにあらず」といった、買い物に夢中な人たちやじっとしていない子供を連れた人たちが順路を逆行したり前を見ないでこっちに向かってきたり。







☝レジごとの順番待ちの行列は禁止です。一番端のワイン売り場に会計待ちの長い列ができていて、店員の指示に従ってあいたレジに進みます。






☝トイレットペーパーの供給が完全に復旧しています。


5月11日のロックダウン規制緩和以降、外出が自由にできるようになってから人々の気持ちが「緩んで」きているように思います。

同居している人以外とは2mの距離を置いて接するソーシャル・ディスタンシングの実行はまだきびしく要求されているにもかかわらず。

スーパーマーケットでの買い物はロックダウンの期間中でもずっと許されていたので、ロックダウン規制の緩和はスーパーで買い物する人が突然増えたことと関係があるとは思えないのですが。

途中で見かけた近所のガストロ・パブでは店内でコーヒーを売り出していました。
外に出ていた黒板にそう書いてありました。
え、いつから!?
飲食店の営業開始は、ロックダウンの段階的な解除の最終ステップに予定されているはずなのですが....。

理美容院、映画館、劇場と同じで早くとも7月4日以降なはずです。
どういう事情なのだか行って確かめてみるつもりです。
(コーヒーを飲むつもりはありません)

天気がよかった週末は、月曜日がバンク・ホリデー Bank Holiday の3連休だったことから、やはり海岸やハイキングコースはものすごい人出でした。

海岸沿いのフィッシュ&チップス店やアイスクリーム屋が店開きしていました。
外で食べるならテイカウェイ(持ち帰り)と同じで問題なし、という認識のようでした。

駐車場や公衆便所など地域の公共施設を開放し始めた観光地も多かったそうです。
それを知った人々が以前よりいっそう詰めかける....。

だいじょうぶなのか?
イギリスの感染者の数は減っているとはいえ、まだ死者の数はヨーロッパで一番です。
前日24時間以内に100人以上の人が亡くなっています。

それでもソーシャル・ディスタンシングの実行が難しい人出の多い海岸や公園で日光浴している人々を「社会の一員として無責任だ、無自覚だ」と責めるトーンはあくまでも低かったのです。

「ドミニク・カミングス Dominic Cummings が決まりを破ったんだから一般の人々のことをとやかく言えない。地域の零細ビジネスが今までの損失を取り返すべく奮闘しているのに口ははさめない.」という言い訳じみたダレた雰囲気が国中に蔓延しているのです。

ボリス・ジョンソン首相の Chief Adviser 、カミングスの役職名の日本語が知りたくて、日本語のニュースサイトをあけてみたら関連報道が出てくる出てくる!日本でも、どうやら世界中でも、カミングスのこっぱずかしい不祥事が報道されているようですね。いい気味です。
選出された議員でも閣僚でもなく、首相が個人的に任命したらしい、首相に一番近いナゾの側近カミングスの日本語役職名は「首相上級顧問」だそうです。
日本語も英語もきいたことがありませんでした。

カニングスはブレクシット決定までの離脱推進キャンペーンの指導者でした。

先週からイギリス中この不祥事ニュースでもちきりです。

ニュースの概要は...

カミングス「首相上級顧問」はロックダウン開始後まもなく、厳しい規制が徹底され緊張感が最高潮に達していた3月中旬に、400キロ離れたダーラムに高齢の両親を訪ねていたのが明らかになりました!!

妻がコービッド19に感染したため、自分が倒れる前に4歳の息子を姉と姪に預けるために妻ともども実家に連れて行ったのだそうです。
自身は初期症状、妻は寝付いて子供の世話ができない症状だったそうです。

たとえ家族でも同居人以外の人とは絶対に会わない、地元以外の外出は禁止、症状が出たら完全自主隔離(いかなる理由があろうとも絶対に外出禁止)、の3禁をすべて破ったのみならず、感染最多のロンドンから、イングランド国内では感染最小だった地域のひとつ、ダーラムに感染者が行く!しかも高齢者に会いに!!!!!!!!

しかも実家に滞在中、「視力が落ちて、ロンドンまで運転できるかどうか不安だったので近場まで運転してみた」という理由で、50キロ離れたバーナード城がある美しい観光地バーナードカースルに立ち寄ったのもバレている!

そこでブルーベルの美しさを愛でていたカニングスを目撃した人まで発見した新聞報道までありました!

(運転できる視力かどうか運転して試してみるってものすごく危なくないですかっ?)

「子供のためのやむを得ない行動だった、途中でサービスエリアに立ち寄ってはいない(ガソリン補給や休憩はしていない)ので誰とも接触はなかった、観光はしていない、両親とは敷地内の別の建物に滞在した」ということで、違法行為ではないことを本人も首相も強調しています。

たしかに子供や高齢者、疾病者の世話をするための移動や接触は特例として認められていたようなのです。

(ロンドンからダーラムまで5時間もドライブする途中でガソリンの補給をしなかったとしたら、出発前にロンドンでしているだろうに!!)

国民はみんな怒っています。
多くの国民は市民としての義務を果たすためにロックダウンの規則にマジメに従ったのですから。
ロックダウンで家族の死に目に会えず、お葬式にも出席できなかった人も大勢いるらしいのです。
国民のお手本になるべき規則を作る側の政府の要人が規則を破った(かどうかは微妙なところらしいのですが)!
それをなかよしの首相が徹底擁護!

ボリス・ジョンソン首相はエリート階級出身の保守党右派なのですが自己演出が巧みです。
エリート富裕層だけではなく、庶民にも親しまれる「何となく憎めないいいヤツ」に見えてしまうのです。

記者会見での「謝ることはない、反省もしていない」発言で傲慢さをさらしたカニングスを擁護するジョンソンの、「自分(たち)だけは特別」という特権意識が垣間見える態度に、「フフフ、ついにしっぽを表したな」と愉快になりました。



話を戻します。スーパーマーケット、テスコで買い物をしたあとテスコに車をとめたまま、全国展開の安売り量販店として知られるウィルコ Wilko のストックポート店に行きました。
夫が必要とする、あるものを買いに行ったのです。



「生活必需品」を売っているわけではないウィルコも、先週あたりから開店しているという噂を聞いて、いってみたのです。
本当にあいていました。
まだロックダウンが解除されていないのに...。
(買い物しておいてとやかく言ってはいけませんね)

ウィルコで売られていて、他ではあまり見かけない夫が必要としたあるものとは.....?

次回に続きます。

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学校再開も近いイギリスの下校時間に学童横断中を知らせ続ける学校が閉まった通学路のチカチカ標識

2020年05月24日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
うちの近所のコンビニです。


子供2人がお父さんと一緒にお散歩中でした。
普段なら学校に行っているはずの平日の金曜日の午後です。

(こんなどうでもいいスポットの写真をロックダウン開始以来何度も何度も載せていますね。
私の行動範囲は現在とても狭いのです)

そこから50歩ほど歩いたところに息子2人が通った公立の統合小学校の裏門があります。


コロナウィルス感染拡大阻止のためのロックダウン開始(3月23日)の前の週の金曜日(3月20日)以来閉校です。
イギリス中の子供たちが学校に行かなくなってもう60日以上たっています。

それでも.....




この通りにある「学童横断注意」標識の徐行を呼びかける黄色いライトは相変わらず登下校時(午前8時~9時と午後3時~4時)の1日2回、自動的にチカチカ点滅し続けています。

そう言えば、長い学校休暇中も同じです。
週末には止まっているのでしようと思えば自動的に停止するよう操作できるようです。

休暇の始まりと終わりの日は年によって違うのでいちいち調整するのがめんどくさいからつけたままにしてあるのでしょう。

反対側車線にある標識は横断する子供たちのシルエットが消えちゃっています。




....あれ、消えちゃうなんてことがあるのかなぁ。
以前はどうなっていたのかおぼえていません。

速度制限の20は、時速20マイルです。kmではありません。
20マイル=32キロだそうです。

私はイギリスで運転免許を取ったので速度をkmでいわれてもピンときません。

いずれにしても、この道は学校の出入り口があるためか終日「最高時速20マイル」なのです。
通常の住宅街はたいてい制限時速30マイルなのでうっかりスピード違反をしてしまいがちなのですが、チカチカライトが制限速度を思い出させてくれてけっこう都合がいいですよ。

政府はイギリスすべての学校ではないものの4歳から11歳までの児童が通うプライマリー・スクールと11歳から16歳までの生徒が通うセカンドリー・スクールを再開する計画をかなり強引に進めています。

決定された6月1日(もう再来週ではありませんか!)はまだ危険だと教師の組合や多くの父兄は大反対。
いっぺんに全校が登校するのはさすがに無理なのでまずレセプションイヤー(4~5歳)とイヤー1(5~6歳)それにプライマリー・スクールの最終学年であるイヤー6(10~11歳)から再登校開始にするということです。

「小学校最初の2年間と、最終学年の児童にとって、登校する意味が最も大きいから(=学校生活になれるため、次のステップに進む準備をするため)」だということですがよくわかりません。
イギリスは4歳から義務教育(3歳から半日のナーサリースクールが無料です)なのですが、そんな小さい子供たちにソーシャルディスタンシングの実行が果たしてどこまでできるのやら。
30人程度の1クラスを分散して10人ぐらいずつ別々の教室に振り分けるそうです。
休み時間もお互いの接近禁止って.....!?

「家での教育」にも限度があります。
低収入家庭の子供に無料で支給される給食を食べることができず困窮している家庭も多いそうですし開校を切望している父兄もいるらしいのも納得です。

イギリスではロックダウン中も、医療、介護のほか国民生活の維持に欠かせない職種の人たちの子供たちは登校を続けていました。
認定がややこしいのですが家庭や本人の行動などに問題がある子供たちも登校していました。

この写真の学校は完全に閉鎖だったはずです。
登校するべきこの学校の児童は別の学区の学校(歩いていける距離ですが)に行っているはずです。

セカンドリースクールの再開計画は未定です。
たいてい最終学年で受けるGCSEという学科ごとの全国統一の中等教育終了試験が今年は中止になりました。

うちの息子はセカンドリー・スクール終了後入学した2年制のシックスフォーム・カレッジの最終学年を終える直前、担当の先生がロックダウン前に持病のある奥さんといっしょに自主隔離に入ってしまったので、コンピューターでの授業に切り替えです。

本来ならレポートを書いているはずの時間にゲームばかりして、それでも少しずつ査定をクリアして来週までに卒業資格(というかGCSEより1レベル上の、科目ごとの終了証明)をもらうはずです。
イギリスにはもともと卒業式というものがありません!

経済だけではなく教育も壊滅状態!
イギリスのみならず世界中どこでも同じでしょう。
子供たちにとって一生に一度の貴重な体験になったと思いたいのですが。

学校が閉鎖でも校門前に駐車は禁止....当たり前ですね。


第一、門の前に車をとめる人なんてふつういないでしょう。


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ソーシャルディスタンシングが根付いているのを実感、地元は安心!牧草地を通ってオタマジャクシ観察。

2020年05月22日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
しばらくご無沙汰していました。
やはりコロナウィルスがらみの話題です。
おなじみのハッピーヴァレー Happy Vally の渓谷の遊歩道です。



もう飽きた、とおっしゃる方もいるでしょう。

近所ですから。

コロナウィルスの感染拡大措置のため、国をあげて実行していたロックダウンが緩和されて一週間たちます。

イングランドでは、外出禁止令が撤廃されました。
自家用車で遠出しても、一日に何回でも好きなだけ外出してもいいことになったのです。

(ちなみに同じ連合王国内のウェールズ、北アイルランド、スコットランドでは依然として運動のための外出は1日1度、30分まで、それも徒歩で行って帰れる近所に限定の外出禁止令がいまも実行されています)

それでも私たちは遠出は避けています。

例によっておなじみのオタマジャクシ観察です。
カエル池。


池というより地面との境目があいまいなズブズブの沼沢地なのですが晴天続きで、水がひあがり、水がたまった区域がかなり狭くなっていました。
それでもいたいた、にょろにょろ。




3週間前と同じ状態です。
いったい脚はいつ生えるんだろう。

.....ロックダウン緩和の話題です。

好きなだけどこへ出かけてもよいことになった先週末、予想通り、海岸や丘陵地など風光明媚な景勝地が人であふれかえっていました。

ロックダウン緩和の2週間前までは禁止だった(!)日光浴、ピクニックをする人だらけ。
せっかく習慣として根付いたソーシャルディスタンシングの実行が困難なぐらいぎっしり周りに人がいる状態.....危険です!気が緩んでいる!


これだけ人が押しかけてもお店や飲食店など商業施設はまだすべて閉鎖中です。
景勝地の地元の人にとっては収益も何ももたらさず、大勢のよそ者は感染をまき散らす厄介者でしかありません。

公共の駐車場も公衆便所も手を洗う施設も何もかも閉鎖中、ゴミ箱の回収もとまっているのです。
行っても不自由なことはテレビのニュースで何回も警告されているのにあれだけの人数の人がなぜ危険をおかしに他人の迷惑になりに遠くまで出かけていくのだろう!?


ニュース映像を見ていて「イギリス人ってこんなに辛抱の効かない人だったけなぁ」と不安になることしきりです。

そういうわけで、「ビクビク家にこもっているのはイヤだけど慎重でありたい、オタマジャクシに脚が生えるところも見逃したくない」私たちはまたもや近所の景勝地に出かけた、というわけなのです。

牧草地のまんなかに.....




いつの間にか確かに人が草を踏み分け、土を踏み固めた比較的新しい道ができています。
それも、ゆるく湾曲した.....

ロックダウン以前には、牧草地の真ん中を歩く人はほぼ皆無でした。

牧草地の端の小川の土手になっているところには砂を敷き詰めた遊歩道があるのですが、ロックダウン下の「運動のため」出てきた近所の人達に大人気のこの遊歩道、人が行きかう際にどちらかが草地に踏み込んでお互いの距離を2mずつとることになっています。

幅の狭い道で道を譲りあうならいっそのこと思いっきり離れた草地の真ん中を歩こう、と思い付いた誰かの後を同じ考えの人たちがたどって、草地を横切る「順路」ができたようです。

しっかりとソーシャルディスタンシングの習慣が根付いている安心の地元。
川沿いを往復して近所の家に帰る人達ばかり、観光地ではないのでもともとトイレも売店も必要ありません。

駐車場もトイレも利用できない、人でいっぱい(感染者もかなりの割合で含まれているはず!)の遠くの景勝地まで車で行くなんて今はちょっと考えつきません。

イギリスでは昔からウォーカーに開放されている散歩道 public footpath が農地を横切る際は決してフットパスを踏みはずしてはいけない、という暗黙のそれでも厳然とした決まりがあるようなのです。
いいのかなぁ、他人の私有地の真ん中をあるくなんて....となんだか後ろめたい気持ちになるのですが今では「道」ができています。
行政による警告/禁止告知のような物も見当たりません。

.....いいんでしょう。

ここは間違いなく私有の農地です。
以前には数頭のウシが放牧されていたこともたびたびありました。

ロックダウン中の気候のいい夏にはもしかしたら散歩する地元の人たちにこの牧草地を開放することにしたのかもしれません。

それにしては....


.牧草地の終わりのほうには不法に通過する人たちを阻止するため、伐採した木が雑っぽく積んでありました。
イギリスの柵のない開けた農地ではよく見かける原始的な境界です。

水嵩が減り、透明度が増した小川の水に男の子が二人じゃぶじゃぶ入って何かを追いかけていました。



遠くて写真ではわかりにくいのですがカモのヒナ2羽でした。
親は周りに見当たらず、迷子のようでした。


追いかけたらダメだってば!
男の子たちはもしかしたら捕まえて親のところへ戻そうとしていたのかもしれません。
そこへバカイヌがドボンと飛び込んでヒナ2羽を驚かせて遠くへ引き分けてしまいました。
飼い主が慌ててイヌを岸に引きもどしていましたがこんなふうにして親カモから引き離されたのかもしれません。

フワフワのカモのヒナ2羽は親から離れて生き残ることはできないでしょう。
親ガモはどこだ?!

クリスマスカードでおなじみのロビン。



















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国民の不安がつのるロックダウンの解除、皮肉だと思いたいマンチェスター交通局の交通安全標語

2020年05月16日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
一昨日、ネコのホレイシオを獣医科の診療所に連れて行き血液検査の結果が出るまでの30分間、付近を散歩した時に撮りました。


通行止めや渋滞など道路、交通に関する情報を表示するグレーター・マンチェスター交通局の掲示板です。

STAY ALERT  慎重に運転しよう(意訳。 直訳は「警戒せよ/注意をおこたるな」)
CONTROL SPEED スピードをコントロールしよう
SAVE LIVES 命を守ろう


....ドライバーを対象としたありふれた「交通標語」みたいですが、イギリス政府が先週、ロックダウン解除に向けての第一歩を機に発表した「コロナウィルス感染拡大防止標語」のもじりなのです。

本家、政府発表の「感染拡大防止標語」は;
STAY ALERT 慎重に行動しよう(意訳)
CONTROL THE VIRUS ウィルスをコントロールしよう
SAVE LIVES 命を救おう

...です。
二行目だけ変えてあります。

うまい!

この政府発表の標語の、最初の STAY ALERT の部分が国民に混乱と不安をきたしているのです。
「注意をおこたるな」って何をどう注意すればいいのか。
まず、たいていの人が積極的に実行しているソーシャルディスタンシング。
それと手をよく洗う、他人が手を触れたであろう場所には触らない...いままでどおりのこういう注意は納得です。

だけど、自宅勤務ができない職種の人が出勤しろと言われて、通勤電車や職場で人との距離をとるのが難しかったり、たとえ頑張って余裕のある作業スペースは確保されていても廊下や階段がめちゃくちゃ狭かったり...
自分で注意していてもどうにもならない!

マスクの要不要、必要だとしても着用が徹底されるべき状況は専門家によって意見が分かれるし...
1回に会えるのは屋外で1人だけっていうけど、2m離れていれば何人いても同じではないか??

等々、他にも疑問がいっぱい。

どうしろと言うのか!?
この電光掲示板のメッセージには評判の悪い新標語への皮肉が少しこもっていると見ました。
(気を付けて運転するのは大賛成です!)

3月23日から先週までのロックダウン宣言下の(旧)感染拡大防止標語;
STAY HOME 家にいよう
PROTECT NHS NHS(国家医療サービス)を守ろう
SAVE LIVES 命を救おう

には確かに強い呼びかけ効果があったはずです。

これ以上 感染拡大を招いてより多くの人が死に、NHS の負担が増大するようなことになってはいけないから家にとどまる、という政策にほとんどの人が同意して実行していたのです。
保守党政府とボリス・ジョンソン首相がきらいな国民もこの標語のもとに団結する連帯感を持ったはずなのです。

だけど現在は「すきなだけ外に出てもいいですよ。経済活動もぜひ始めてください。安全管理は各自お任せします」って.....
たいていの良識ある人はもちろん気を付けて行動し続けるはずです。
だけど良識のない自分勝手な人の行動をコントロールするのは無理!
通勤や職場環境の安全は確保されていない!

不安になるのは当たり前です。

第一、時期早々です。
経済活動がそれほど重要なのか?

イギリスの死者の数はいまだにアメリカ合衆国に次いで世界第2位なのに?!

政府に対する不信がつのるばかり。



去年の5月にストックポート日報に載せた同じく国道A6の同じ側にたてられている交通情報表示板の写真です。


(その時の記事からの転載です)

1990年代に大人気だったイギリスのガールバンド、スパイス・ガールス Spice Girls の臨時再結成コンサートがマンチェスターであったのでした。

スパイス・ガールスの大ヒット曲、ワナビ Wannabe のサビのキメフレーズ、♪ziga zigahhh と道路を掘る工事にかけて、ピンクの文字で A-DIG-A-DIG-AHH (dig=掘る)と付け加えたユーモアのセンスに感服!しました。
「道路工事が予定されているのでコンサートに行く人は余裕をもって家を出てください」というような意味の表示です。

今回写真を撮ったSTAY ALERT の掲示板は獣医科の診療所の斜め前、ストックポートのタウンセンターからさらに3キロほど「ロンドンより」に行った場所にあります。



国道A6は古代ローマ人が建設した長い長い道路です。
ピークディストリクト、ストックポート、マンチェスターを通り、ロンドンと、スコットランドとの国境の町、カーライルを結びます。



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体調不良のネコに獣医の診断を受けさせてマスクの必要性も感じ始めたロックダウンの終わりに向かう晴天のイギリス

2020年05月14日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日、数日間、食が細り元気がない老ネコ、ホレイシオを車で動物病院に連れて行きました。





ここ数日、熱心に水を飲みたがるのは紛れもない、年寄り飼いネコにとっては命取りの腎臓病の症状です。

9月に抜歯して以来、口の中に不快感があるらしく首をふり、下あごをずらすしぐさも心配でした。



まず予約の電話を入れた時、「スタッフとクライアント(患者の飼い主)の安全のため診察を限定しています。まず電話で診断して来院が必要と判断した場合のみ予約を受け付けます」といわれました。(録音です)

獣医師が電話に出るのを待ち電話での診断をうけ、翌日指定の時間に連れてくるよう言われました。

国道A6沿いの古いコテージ2軒分を合わせた診療所です。


青い看板の下が待合室への入り口です。

絵にかいたような雲がもこもこ青空に映える天気の良い日でした。


診療所の裏庭にあたる部分が大きな駐車場になっています。



ロックダウン以来、診療所の建物には入れません。
駐車場に車をとめ、到着したことをスタッフに電話で知らせます。


予約していたにもかかわらず20分以上待たされました。

車で移動中は不安らしく悲し気な声をあげていたホレイシオもすっかり落ち着いて静かにしていました。

やってきた若い女性の獣医師がまず夫と診察の概要や料金の確認のため、駐車場で立ち話です。


その間、私は「車の中に戻っているように」指示されました!
1人で足りる要件に2人が参加するのはソーシャルディスタンシングのコンセプトに反するわけです!
屋外で、しかも広い駐車場で離れて立っていることももちろんできるはずなのに!
確かに電話の録音メッセージで「コンサルティングは1人のみです。そのことに同意していただきます」と言っていましたっけ。

「決まり」なのでしょう。
やれやれ....な厳格さです。

それにしては、夫と獣医師、2mの距離をとっていないではありませんか。


コロナウィルスの感染拡大阻止のためそこまでしつこく安全措置をとるのなら、いちばんかんじんのソーシャルディスタンシングを徹底的にやらなくては!
獣医師は上の部分に針金の入った、鼻の形に合わせてフィットする高性能な医療用マスクをしていましたが。

確認が済むと獣医師がホレイシオを連れて建物の中の診察室に入っていきました。

診察時間は約20分。
車の中で待っている間に、別の患者(ものすごく太ったジャックラッセル・テリア)が看護師によって診察室に連れていかれるところも遠くから見えました。


ホレイシオは血液検査もされ、(別料金を払う承諾の確認電話が車の中にかかってきました)私たちは結果を待つために予定していた診察時間を30分も超えて駐車場で待つ羽目になりました。

天気がいいので周りを散歩もしましたが。

その間に別の獣医師が出てきて、大型車に乗ったままのクマのように大きいヨボヨボの雑種犬を、ハッチバックの扉をあげて診察する様子も車の中から見物しました。

とにかく、絶対に絶対に人を狭い建物の中に入れない方針の徹底した安全対策をとっているようです。
.....いえ、そのわりには、診察を終えてホレイシオを駐車場に連れて来てくれた同じ獣医師は今度はマスクを外して夫に診断結果を話していました。

医療従事者にしてはズサンなような....?(今度は距離をとっていたので問題はありませんが)
医療といっても獣医科です。
患者(動物)からcovid-19 に感染するわけもないのでそれほどの緊張感はないのかもしれません。


昨日から、自宅勤務ができない職種の人の出勤が(すべてではないものの)始まったようです。
他の人と常に前後左右2mの間隔を確保することが難しく再開を見合わせたり、スタッフに出社を拒否され再開できない職場もあり、混乱しているようです。

通勤の電車、バスも同様、ロックダウンの間培ってきたソーシャルディスタンシングの習慣が実行できない場合も多いようです。

マスクに拒否反応があるらしかったイギリス国民の多くもマスクで出勤する様子がテレビのニュースでうつりました。


たしかに、自分が感染するのを防ぐ効果は期待できませんが、ウィルスをまき散らし他人に感染させるのを防ぐ効果は充分にあることが証明されています。
ただ、あくまで2mのソーシャルディスタンシングの実行が難しそうな状況(通勤電車やスペースに限りのある職場、人に対面する職種など)でのみ、マスク着用が望れているのがイギリスの現状です。

これから先ロックダウンの解除が少しずつすすめば営業を開始した商店や公共の場所でマスクの着用を求める動きが出ないとも限りません。
帰りに近所の薬局にマスクを買いに寄りました。


マスクは絶対にしないと言い張っていた夫も渋々必要性を認めたものですから。
私も東京の小学校で給食当番をした時以来マスクをしたことがありません。

ここはまた厳重です。
1人ずつしか入れません。
薬局の前で待っている2人(上の写真)は夫婦のようなので、距離をあけてはいませんでしたが、1人ずつ別々に入りました。


「マスクを1枚99ペンスで発売中」と外に貼り紙がしてあります。


処方薬を出しサインのやり取りなどあって、けっこう1人に時間がかかるのです。
やっと入った店内の様子も厳重です。


椅子より奥に立ち入るなって....となりのコンビニに併設されているビクビク郵便局といい勝負です。

4mは離れていそうなカウンターには赤字で「covid19 safety screen」と書かれた天井までの透明な仕切りが装着されています。
処方箋を奥の椅子において手前の椅子まで下がるとカウンター内からマスク、手袋装備の薬剤師が出てきてとっていく仕組みのようです。

マスクは売り切れでした~!。
「じゃあ、表に書いといて欲しかったです。(夫とネコを車において10分は待ったのですから)」と言っておきました。
入荷するなり瞬く間に売り切れるそうです。

イギリスでも?!

日本人みたいに作ろうかなぁと思い始めているところです。お裁縫は得意です。
夫は私の手作りマスクは絶対にしないと言っています。
私もあまり創作意欲がわきません。


ホレイシオは抜歯後抜いた後の歯茎が少しずつ化膿していたたため、食べるのが困難になっていたそうです。
抗生物質とステロイドの注射をしてもらいました。
第二期の腎臓疾患だそうです。
命取りの第四期には至らず、とりあえずは心配なさそうなのですが、食事療法を勧められました。

もうすぐ17歳です。
食事療法によって完治することはなく、症状の進行を遅らせる程度だそうです。高価な療法キャットフードは菜食中心で本来肉食のネコが食べたがるメニューではないそうです。
どうせそれほど長く生きるわけではない年寄りネコにマズい食事を強要することに疑問があります。
さて、どうしようか、思案のしどころです。



薬が効いたのか、帰宅後よく食べ、おだやかにねむりました。



















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ロックダウンの最中に壊れたトイレとロックダウン終了への大混乱の第一歩.....

2020年05月12日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
先週以来、トイレの水洗システムが故障しています。


タンクの水が便器に流れてこないのです。

赤いバケツの水を入れるとジュッと吸い込まれるようにきれいに流れます。
音もたたず、それほど不自由はありません。



バスルームのデザインが古く、メインテナンスも不備でとてもみすぼらしいのです。
.....そのうち余裕ができたらバスルームすべてを改装するつもりで15年ほどたちました。

プラマー(水道屋さん)はロックダウンで来てくれません。

あぁ、明日、水曜日からたくさんの人たちが職場復帰だそうです。
事実上、イングランドでは 外出禁止も解除。
すきなだけ外出してもよくなるのです。

....といっても一緒に住んでいる人としか一緒に出掛けられないのはこれまでと同じです。
同居人以外、1人だけと戸外で2mの距離をとりさえすれば会うのも許されるようになるそうです。
(1人が1人と会えるだけです)

よその家を訪ねるのも人を招待するのもダメ。

いままでの指示は「外に出るな」と明解でしたがこれはかなり不明瞭!
すでに実行前から国中に混乱をきたしているようです。

同じ連合王国内のウェールズとスコットランドは外出禁止令を継続します。

水曜日以降イングランドでは海岸や湖畔や風光明媚な田舎など遠くまで出かけて散策するのが許されることになります。
ただし、スコットランドとウェールズは「国境」を超えて自国の景勝地に「イングランド人」の「入国」をまだ禁止しています!!
(特にウェールズの美しい海岸は毎年夏、イングランドからくる人たちでいっぱいになります)
もちろん、自国民(ウェールズ人、スコットランド人)は徒歩で来られる「地元」の人である限りウェールズやスコットランドの海岸等を散策することが許されています。

ややこしくないですか。
トラブル多発が目に見えています。

自宅勤務ができない、特に製造、建設業の人たちの出勤が月曜日から開始、明日からもっと本格化するそうですが、安全問題は山積みだそうです。

労働者は安全が確保できない職場への出勤を拒否する権利があるそうです。
不安な人は労働組合に今すぐオンラインで参加手続きをするよう呼びかけるフェースブックポストを昨日、一昨日見かけました。
(イギリスでは、全国的に組織する同業者労働組合が一般的で、参加希望者は自主的に地域の支部に連絡して登録するようです)

ボリス・ジョンソン首相は「できるだけバスや電車を使わずに、車か自転車か徒歩で通勤するように」と言っていましたが、遠くに住んでいて車がない人はどうしろと言うのでしょうか。自転車だって日本ほど普及していません!

月曜日、ロンドンの地下鉄は通常の8%しか運行していなかったらしく、出勤し始めた通勤客で満員でした!!出勤前にすでに危険!!
...混乱。

さて、うちのトイレに話を戻します。
水曜日以降、来てくれる水道屋さんはさがせばいそうです。

ただ、前述したように(そのうち)必ず実現するバスルームの改装を考えている私たちは配管修理やあるいは便器だけ買い替えるのにお金を使いたくありません。
簡単なプラミング(水道仕事)は夫のDIYで乗り切ってきたのですが、少なくともトイレはそろそろ一式買い替え時期なようなのです。

バケツ流しがきく間はバスルーム一式改装までこのままバケツ流しを続けるか....

バルセローナから来た....


....大便小僧(カタロニアの豊穣祈願、幸運を招くお守り、カネガル)のダイちゃん(命名;私)。






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早すぎないか?確かに飽きたけど、あいかわらず大ごとのコロナ騒ぎのイギリスでもうロックダウン緩和

2020年05月11日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
先週、イギリスのコロナウィルスによる死者の数がアメリカ合衆国に次いで世界2位になりました。




深刻です!

それにしては毎日好天続きで「公的に認められた1日、1回、30分までの運動外出」を実行している人がたくさんいます。



おそらくは、「1日1回」も「30分以内」のルールもグズグズと崩れだしたのではないでしょうか。
いっしょに住んでいる人以外、たとえ家族でも訪ねて行かない、家によばないルールもほとんどの人は守っているようなのですが.....
いやいや、土曜日、うちの裏の背中合わせの家の庭では、若い男の人たちが5~6人集まって、バーベキューパーティーをしていましたよ!
大きな声で話したり音楽をかけたり近所にまるわかり、もちろん処罰の対象の違法行為です!!



ロンドン郊外の公園で日光浴したりピクニックしたり(たぶん家族が中心だと思いますが、どちらも違法行為なのです!!!)ビールを飲みながら立ち話をしたりしている人たちが警官に散会するよう警告されているところが何回もニュースで流れました。



たぶんみんな、飽きてきちゃったんですよね。



保守党の支持者が多いらしい自営業の人たちが地元選挙区選出の保守党議員に圧力をかけてロックダウンの早期解除を要求しているらしいのです。
経済状況は他の多くの国と同じで最悪です。
何とかしなきゃ、という気運が最高潮に達した先週あたりです。



そのころ、感染者数と死亡者数のピークを越えてロックダウンの効果がやっと表れ始めたところで、まだもうちょっとのガマン...と首相が言っていたはずなのですが。

今日から、製造業や建設業の人たちが出勤再開です。



「園芸店」 garden centre も店開きするそうです。
メインの売り場は屋外だし、入場制限をかければ安全だということでしょうか。

そして、水曜日から事実上「外出禁止」は解除です。
好きなだけ、外に出て運動でも散歩でも日光浴でもピクニックでも何をしてもいいのです。

近所に限らず、自家用車で日帰りで遠くまで出かけてもよくなるのです。

ただし、一緒に住んでいる人としか一緒に行動できませんし、他の人に会うのもまだダメみたいです。
園芸店と食料品店と薬局、スーパー以外の商店や飲食店やすべてのレジャー、公共施設はまだ閉まっています。

園芸店のオープンと外出時間と回数の制限の撤廃によって、ソロソロ...とロックダウンの終止符へのステップを踏み始めたイギリスです。

「家族以外の人とは2mの距離を置いて接する」というソーシャルディスタンシングの実行は徹底しているようなので、この習慣を続けさえすれば再びの感染爆発は防げるのではないかと、政府は期待しているようなのです。



早くないですか?!
死者が世界で第2位ですよ。

マンチェスターの知事、アンディー・バーナム(労働党)は時期早々のロックダウン解除に反対しています。

もし、人がどかっと出てきたら、外出禁止の時のほうがかえって安全だった30分以内の近所の外出も夫に既往症がある私たちにとってはちょっと不安のもとになると思います。

イギリス社会がどこまでソーシャルディスタンシングの実行が継続できるか見極めながら、私たちもソロソロ行動することにします。
気が緩む人も絶対出てくるはずだと思うのです。

いったん外に出てしまえば、若い人などが外で集まるのを阻止するのはなかなか難しそうだと思うのですが.....。



昨日のイギリス(UK)のコロナウィルスの累計感染者数は21万9千183人でした。
日本は1万5千663人。

日本ではまだパチンコ屋や飲み屋が時間制限付きでも開いているというし、満員ではないというけど電車でおおぜいの人が通勤しているし、自粛が呼びかけられているとはいえ、都市から地方へ人がいっぱい移動しているというし、ソーシャル・ディスタンシングも徹底していないと聞いていますし.....それでも、この感染者数の低さはどういうことなのでしょうか。
日本もイギリス、イタリア、スペインと同じで初期に検査と隔離を徹底することに失敗した国のひとつのはずなのに?

さて、本題と全く関係のない一連の写真は何か、ご説明します。

2週間ほど前、庭の奥に勝手に生えているドッグ・ウィローの大木(と言っても樹齢たったの20年ほどだそうです)に何千何万というあまり美しくも魅力的でもない灰色っぽいモゴモゴした房のような花が咲きました。

花が開くとすぐに、一時は視界が白く曇って見えなくなるほどの量の白い綿毛に覆われたタネを豪雨のように落としはじめます。
着地後すぐに芽が出て得体のしれない双葉が開き、たいていすぐに枯れてしまうのですが、すべての地面を育つ当てもない新芽で覆いつくします。

フワフワ綿毛はいまだに降り続いています。

その花が茶色く枯れてボタボタ落ちてきて瞬く間に地面を覆いつくします。
うちでは「マーマデュークのシッポ」と呼んでいます。

マーマデュークというのは、うちで飼っていた茶トラのネコの名前です。
マーマデュークの写真が古いファイルに紛れて探せません。(見つけたらのせるつもりです)


昨日今日と2時間ごとに外に出てバケツ一杯にためては庭ゴミと生ごみ用の大きな回収用のゴミ箱にあけています。
ほっておくと黒くドロドロネトネトに腐って芝生や花木を枯らします。

パジャマのズボンに登山靴をはいてレインコートを羽織って出てきた息子にも無理やり庭の半分残したシッポの回収を強要しました。




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デリバリーフードと、バーチャルパーティで祝うロックダウン下の誕生日、配達にも新ルール

2020年05月08日 04時51分36秒 | 気になる出来事、社会情勢
今日、5月8日はV-E Day(Victory of Europ Day )、ヨーロッパ(連合国)の勝戦記念日です。


今年は終戦75周年目(1945年5月8日、ヨーロッパ戦線終結=ヒットラーが自殺してナチス・ドイツが無条件降伏した日)なので、大々的な祝祭行事が予定されていたそうですが、コロナ騒ぎとその結果のロックダウンで、公共の行事はすべてキャンセル。

一昨日、5月6日は下の息子の18歳の誕生日でした。
18歳は節目の年なので大きなお祝いをする家庭も多いようです。

と言っても、やっぱりロックダウン。(上の息子の時も家族で外食、お金を渡してお友達と好きなように祝ってくるように言っただけでしたが...)

お祝いがわりにインド料理のデリバリーサービスをたのみました。


パブやレストランでの外食ができなくなった今、レストランのよるデリバリーサービスが大当たりだそうです。

食卓を散らかしまくって豪快に食べる!


夫の好物、バルティーBalty。


ゴボっと出してソースをかけて食べる、カレーと炊き込んだライスです。


バーミンガムでパキスタン移民が考案したイギリス発祥のカレー料理だそうです。
ヒツジやヤギの肉がやわらかく煮込まれたソースが本格的なのだそうですがベジタリアンの夫はいつもこれ、ベジタブル・バルティーを注文します。
インド料理屋ではテーブルにドカンと鍋ごと運ばれてくる豪快な料理です。
風味が日本のカレー粉で炒めたライスに似ていて、日本人におススメできる一品です。

私と息子は、ポッパダム poppadom(薄いビスケット)とチャツネ類、スターター、カレーソースと、ナン naan(小麦粉をのした袋状の香ばしいパン)ピラウ・ライス pilau rice(香料といっしょに炊き込んだ 細長いライス)のお得な一人前10ポンドのコース・ディナーを注文しました。

(もちろん多すぎます。半分は翌日の昼食用にとっておきました)

私が注文したカレーソースは、ラム・ローガンジョシュ lamb Rogan Josh。


ローガンジョシュは中ぐらいの辛さのトマトがベースの赤いカレーソースです。


息子はクリーミーでマイルドなコーマ Korma を食べました。


ココナツベースでコクがなく、カレーらしくないカレーソースです。

オンラインで配達時刻の2時間前に注文、カードによる支払をしました。
配達員はドアベルを鳴らし、玄関外のポーチの上にビニール袋に入った料理一式を置いて夫がドアを開ける前に車に戻りました。

夫が袋を持ち、手を振って合図をするのを見届けてから立ち去ったそうです。
お金のやり取りはもちろん一切ありません。
お金を手渡していたごく最近までは配達員におつり程度のチップを必ずあげていました。

ロックダウン以来、やはり大盛況らしい、オンラインショップ(ネット販売)の配達と同じです。
今回、バースデイ・プレゼントはすべてオンラインで注文しました。
いずれも配達員はやはり品物をドアの外のポーチの上において、ドアベルを鳴らして逃げるように立ち去ります。

たいていの配達員は受取人が商品を手にするところを見届けてから立ち去るのですが、今回、プレゼント用に注文したヘッドホン(けっこう高価でした)がドア横に立てかけてあったのを外に偶然でた時に見つけました。
何時間置いてあったのやら。
私たちは家にずっといたはずなのですが、庭に出ていたとかでドアベルが聞こえなかったのかもしれません。

まあ、住んでいる人以外ほとんど通らない静かな住宅街の短い袋小路なのでドロボウする人などいないだろう、と思ってのことだとは思うのですが...

時間内に何軒配達しないといけない、といった理不尽なノルマがあるらしい配達員に同情します。
今はどうせサインをもらう必要もないのだし、なかなか出てこない家の人を待つのも無駄ですね。

以前は、注文した品が届かない、受け取った受け取らないトラブルが多発したため、受取の際のサインと引き換えに商品を手渡すルールが徹底していたはずです。
感染拡大による社会不安に比べたら、品物が届かないトラブルなど「小さい」ことなのかもしれません。

人との接触を避けるソーシャルディスタンシングの習慣は、オンラインショップやフードデリバリーの配達にも浸透しています。
一日中、他人の家を回る配達員の安全のためにも重要なことです!

息子は友達に「バースデー・モノポリー大会」を開いてもらいインターネットで誕生日パーティーを楽しんだようです。

18歳の誕生日は、飲酒の解禁日でもあります。

親が子供と子供のお友達をパブに招待して祝うこともあるのですが(18歳の誕生日前のお友達はコーラを飲みます)息子はコンピュータースクリーンに映ったお友達の前で父親に分けてもらったウィスキーに形だけ口をつけたようです。

誕生日がはっきりしないうちの老ネコ、ホレイシオは7月の初め頃に17歳になります。




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けっこう自由な、それでも国をあげて実行しているイギリスのロックダウン、ソーシャルディスタンシングとマスク、他

2020年05月06日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
イギリス(UK)は新型コロナウィルス感染者数のピークをようやく越えたようです。
とは言え、昨日、月曜日発表の累計感染者数は19万4千991人、まだまだ終息とはいいがたい深刻な状況です。


(まったく関係のないうちのネコ、ホレイシオの写真を載せてみました)

感染拡大を防ぐ取り組みが功を奏しはじめた多くの国でロックダウンの規制緩和が始まっています。
イギリスでは病院での死亡者は減少し続けているものの、ケアホームなど施設での集団感染が注目され始め、まだまだ緊張を緩めるわけにはいかない段階です。

ソーシャル・ディスタンシング(前回の続きです)。

「運動のための」外出が許されているイギリスのロックダウンは規制緩和前のスペイン、イタリアほど厳しくありません。

それでも外出の自粛が「要請」されるだけの日本の緊急事態「宣言」とは違い、罰則をもうけた「外出禁止令」であることは変わりないのですが。

そのため、実に多くの人たちが外を出歩いていて、これが本当にロックダウン?と思われるようなのどかな光景が住宅街では繰り広げられています。



人と距離を取る、ソーシャルディスタンシングの実行を徹底する限り、短時間だけ出歩く危険は少ないはずです。

先週、近所のコンビニに入っている郵便局が3週間ぶりに開局しました。





日本に封書を送るためさっそく利用しました。(先週の水曜日です)




床に貼られた「立つ位置マーク」からはカウンター内の職員が何を言っているのかよく聞き取れません。

「え、何?」とつい前に踏み出した私に「床のしるしのある位置まで下がってください」と注意したその人は飛び跳ねるような大げさなアクションで後ろにさがりました。

カウンターには防犯用の厚いアクリル板の仕切りがあるのでぜんぜん心配なさそなのですが。
「これは決まりです。決まりを逸脱することによって社会的混乱、私の失職をもたらします(直訳)」と大真面目な顔で言われました。

明らかな「でまかせ」がまるわかりなのですが、よっぽど怖かったのでしょう。
気の毒になると同時に笑いもこみ上げてきました。

1年ほど前から郵便局カウンターで勤務しているアジア(インド、パキスタン、バングラデッシュ)系の初老の、笑わない、余計なことを一切言わない謹厳実直といった感じの男性です。

大きなマスクと手袋にメガネ、(暑い日の!)スキー帽、冬のユニフォームのフリースで完全防備のカウンター勤務です。
もともと無口な人が2m以上離れた場所でマスクをして、しかもいつもより小声で話すのでさっぱり要領を得ないやり取りでした!

私がカウンターそばで封書をはかりにのせたりカードで支払いしたりしている間はカウンター内の一番奥まで下がっていますし、自分がカウンターで業務をしている間は私は定位置にさがっているよう言われます。
彼が一番奥まで下がってから私がカウンターに近寄ることを許されます。

最後に私が「ありがとう」と言ったら無言であごを深く引いて目礼してくれました。

この気の毒なビクビク郵便局員は閉局していた期間、3週間もロックダウンをどう過ごしていたのでしょうか。

もしかしたら家で高齢の親と同居しているのかもしれません。
「自主隔離」をとおすつもりだったのが出勤を余儀なくされたのかもしれません。
イギリスに住むアジア系の移民は親との同居をふくめ、大勢の家族が一軒の家に住むのが普通なので感染者を多く出しているようなのです。

その3日後の週末に、買い物のためにそのコンビニに戻ってみたら、コンビニが用意した紅白テープの「立つ位置指定マーク」は剥がされ、ロイヤル・メイル指定の「立つ位置指定スティッカー」に貼り変えられていました。





マスクの要不要の議論はいまだに続いています。
私の狭い行動範囲内には、マスクをしている人はほとんど見当たりません。

多くの専門家が指摘するようにソーシャルディスタンシングを実行する限りマスクは不要なはずです。

コロナウィルス関連のニュースの背景にイギリス各地の閑散とした街の映像がよく写ります。
マスクをしている人がいれば必ずおいかけてカメラにおさめてめているようです。
それを見てまわりにほとんど見かけない私など「マスクをしている人が何人もいる地域があるんだな」と思うのですが、周りの人がしているので、という連鎖反応のためか、マスク着用度の高い地域もあるのかもしれませんね。

街なかでマスクをしている人をわざわざ写すのは「国を挙げての一大事」感を盛り上げる絵になる効果大でもあるはずです。

人と2mの距離をとるソーシャルディスタンシングの実行が難しい状況や職場環境などで、飛沫感染の拡大を少しでも抑えるため、マスクをする意義がある、と言い出されてしばらくたちます。
テレビで医療関係の専門家が「イギリス人の多くはマスクの使い方をわかっていない。外出の際にマスクを着用する人たちの多くは人に会って話す際にマスクを外している!これではマスクをする意味がありません」と言っていました。

本当にその通りです!
表情がわからない、言っていることが聞こえない、親しみを感じさせないため、マスクをつけて人と接することに抵抗がある人が非常に多いのです。
しかも今、2m離れた位置で会話をする習慣がついているのですからマスクをした人の言っていることが聞こえにくいのも当然です。

日本ではマスクの不足のため入手がとても困難になっているそうですね。
社会問題になっているとも聞きました。
なんとかマスクを手に入れたいと思う日本人の気持ちは「もしかしたら感染しているかもしれない自分が他人にうつしてしまう可能性を少しでも減らすため」あるいは「感染拡大を自分の小さな努力で少しでも食い止めるため」の高い公共心の表れなのでしょうか。

私は小学校で給食当番をした時以来マスクをしたことがありません。
幸い、日本でもイギリスでも花粉症にかかったこともありませんし。


ソーシャルディスタンシングに話を戻します。
スーパーのレジでも客が会計し終わった品物を袋につめる位置が指定されています。


先週行った、ストックポート・タウンセンターのスーパー、テスコの大規模店です。
キャッシャー(レジ係)の前にプラスチックの仕切りが設けられていました。

でもそう言えばキャッシャーから2m離れてはいませんね。
真正面ではないので、危険は少ないのかもしれません。



週末に、例の「カエル池」(命名;私)にオタマジャクシの成長具合を見に行ったのですが、ちょっとした人出でした。



☝広い野原にぽつりぽつり..と広がってたくさんの人がいるのですが、この写真でわかるでしょうか。

ロックダウンが始まって以来、こんなにたくさんの人に行き会ったのは初めてです。
週末で、しかも晴天!



もちろん屋外ですし、遠くから人が歩いてくるとすれ違うかなり手前でどちらかが道からそれて2m以上の距離をとるのは全くたやすい状況です。



夫が「人が多すぎるから帰ろう」と言い出すほどではなかったものの、「週末にはこれからぜったい外出しないようにしよう」と思わせるほどの人出でした。

夫に持病があるため私たち一家はロックダウン開始までは「自主隔離」をとおすつもりだったのです。
いったん国をあげてのロックダウンが始ると、ソーシャルディスタンシングが徹底しはじめ、たいていの場所は安全だということが判明、現在は家の近所の散歩コースに週に2~3回の割合で出かけています。(自主隔離はしていません)

たしかにこれだけ人がいたら、中にはソーシャルディスタンシングを実行する気がない、あるいは不注意でたびたび人と接近してしまうような困った人が1人ぐらいいてもおかしくありません。
そういう人達に接近されてしまったらこちらがいくら気を付けていてソーシャルディスタンシングは不可能です。

これがその、もうすっかりおなじみの、その「カエル池」(と言うか沼沢地)です。




前回行った時以来、雨が何日か降ったため、池、というか沼の周りが広くなって、ズブズブ危険度が幾分増していました。


オタマジャクシは依然と同じ、しっぽがユラユラのオタマジャクシのままでした。


脚が生えたところが見たかったのに。

この写真の.....


真ん中より左寄り(デンデンムシと並んだ位置の)のまんまるなオタマジャクシに注目です。

突然変異か!?
目の錯覚か、見る角度によるのか一瞬信じられなかったのですが、しばらく見ていてやっと確信しました。
他のオタマジャクシはみなスプーンのような胴体なのに、この個体だけはロリポップ(棒付き飴)のように平べったく丸かったのです!!
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暗いトンネルの向こうに明かりが見えてきたロックダウンの終わりも近い?ヨーロッパのコロナ騒動

2020年05月04日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
スペイン、バルセロナのアイリッシュ・パブの厨房で働くうちの息子息子が送ってきた写真です。




(ソーシャルメディアに投稿してけっこうウケたそうです)

スペイン全土でコロナウィルス感染拡大阻止のロックダウンが始まった3月15日にパブが閉鎖、その後約1か月、息子はお給料をもらっての自宅待機、というか狭いアパートでの軟禁生活を余儀なくされていました。

政府による補償にも限度があり、息子を含めたパブの従業員は一か月後についに一時解雇されました。
その後すぐ、先月末からイングリッシュ/アイリッシュ・パブ料理をデリバリーするサービスを始め、息子は週にたったの2~3日ですがまた出勤し始めました。

起死回生をかけたロックダウン下の再出発、もちろんパブはあけられませんが、デリバリーサービスは大当たりだそうです。

職場の行きかえりの他外出はせず、お金をほとんど使わないため、収入減でもなんとかやっていけるそうです。
また、自分が調理したパブ料理のあまりを大量に持ち帰り始めたので食費もうくそうですし。

一か月ぶりに戻った職場で見つけたギネスのアルミ樽100缶
他に南米産のビールコロナ(!)まで大量に仕入れてある!!

いえ、まあ腐らないから大丈夫なんでしょうけどね、すべて3月17日のセイント・パトリックス・ディに1晩で売り切る予定で仕入れたそうです。

アイルランドの守護聖人、セイント・パトリックにちなんだ祭日はスペインで大人気のアイリッシュ・パブにとって、1年で最大の書き入れ時なのだそうです。
たいへんな意気込みで何カ月も前から準備していたのに、その前々日からスペインのロックダウン開始!
気の毒です.....。

イギリスの昔ながらのパブにはビール樽を収納する専用の地下倉庫があるのですが.....





☝以前のストックポート日報の記事から写真を2枚転載しました。

もともと、パブとして建てられたわけではないバルセロナのパブには専用の樽収納庫なんてなさそうです。どこにしまうんだろう。
(今度息子にきいておきます)

去年の6月にバルセロナ旅行をして息子の勤め先のアイリッシュ・パブで食事をした時のストックポート日報の記事からの転載写真です。☟




さて、イギリスの土曜日の午前のニュースではスペインのロックダウンの大幅な緩和が大きな話題になっていました。
イギリスより1週間以上早いスペインのロックダウンは「運動のための」外出ができるイギリスと違って、仕事か必需品の買い出し以外の外出が一切禁止、罰則ありで非常に厳しかったようです。

仕事や買い物に外出できる大人と違って一切外出が許されなかった子供が6週間ぶりに外に出ることを許されたのが先週、そして一昨日土曜日は大人が早朝から昼までの外出を楽しんだということなのですが.....
バルセロナの朝の9時、海岸沿いの美しい広い通りいっぱいにジョギングやサイクリング、散歩をする市民であふれかえっている様子がうつりました。

日光浴やヨガ、ストレッチをしている人も写っていました。
ジョギングしている人が集中するエリアの映像はまるで、「ロンドン・マラソン」の一般参加者のスタート地点の集団のような密度で人がかたまっていました!

スペインではソーシャルディスタンシングはどうなっているのか!?
あんな大変な惨事を経験した後に学ぶことはなかったのか....?

イギリスのロックダウンでは、スペインと違って「運動のため」の外出が許されています。
7週間も一切屋外に出ることを許されなかったスペインとは解放感の度合いが違うのかもしれません。

先週撮ったロックダウン下のイギリスの住宅街のようすです。







イギリスでも、最近ようやく「マスクの効果が幾分期待できるシチュエーション」に関して議論が始まり、「公共の場所ではマスクをした方が良い」と言い始める医療、公衆衛生の専門家も出てきています。

それでもやっぱり普及からは程遠いイングランドの現状....
スコットランドでは外出時のマスク着用が義務付けられたそうですが今のところ違反者への罰則はないようです。

イングランドでは、人との距離を必ず2mとる、ソーシャル・ディスタンシングの実行が本当に徹底しているので外出時のマスクは今のところ不要、と断定する人が大半です。
バスや電車で通勤する人、店などで不特定多数の人に接する仕事などの人がマスクをした方がいいのはだれの目にも明らかです。

買い物や散歩、運動などで外出する際、他人が2m以内の距離で接することなど(私の経験ではまずほとんど)ありません。





ちなみに、バルセロナの古いアパートにこもっていた息子はチャットやスカイプでお友達といつでも話ができてご機嫌です!
ここ数年、夕方出勤して深夜まで働く息子が自由に過ごせる昼間にはお友達はみんな仕事や大学や職業訓練校に行っていて、だれも相手になってくれないのだそうです。
いきおい、一緒に遊べるのは同じ時間帯に働く同業者に限られてしまうわけです。
ロックダウンでお友達がみな家にこもってスマートフォンを手にしている今、話したい時にいつでもだれとでも話せるし、バルセロナの狭いアパートから出ることなくイギリスに住んでいるお友達とバーチャル飲み会、カラオケ大会、クイズ・ナイトなどやっているようですし、社交好きの息子は「ロックダウン・うつ lockdown depression」などになるヒマはなさそうです。

スペイン語会話とひらがなの読み書きの独習も始めたそうです。

バルセロナに行った時の写真です。去年のストックポート日報の記事からの転載です。


そうそう、このプロムナードが週末、ロックダウンから一時解放されたバルセロナ市民で過密状態になっていたのでした。
砂浜には出られないように柵が巡らせてあったように思います。













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初夏の気温から、ヒーターをつけてのばした毛糸とともにネコがのびる冬に逆戻り

2020年05月01日 09時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
ロックダウン(外出禁止)で家にいる時間が増え、趣味の編み物がはかどります。



2年前に編んだセーターを思い切ってほどきました。
そでぐりがきつめで仕上がりに不満だったのです。

ほどいた後チリチリに癖のついた毛糸を、ひっくり返した椅子の脚2本にゆるく巻き、かせにまとめて熱めのお湯で洗いまっすぐに伸ばしました。



晴天で暖かい数週間の後、2日連続で気温が10度以下の肌寒い日が続いています。
日暮れ後にセントラル・ヒーティング(暖房)をつけています。

寒がりなのは夫と、年寄りネコのホレイシオだけなのですが。



よく絞ってエアラー(室内の物干し)に半日かけて水気が切れた毛糸のかせを暖かいレジエーターの上にのせておくと、ウールとせっけんの混ざった優しい香りがたちこめ、30分もしないうちにふっくらフワフワに乾きました。

ネコの極楽。


シェットランド島ではなく、ヨークシャー産のシェットランド糸はほどいてお湯で洗った後、心持ちこわばりかすかにフェルト化しました。
かまいません。編み上げた後、縮みにくくなるでしょう。
ゆるめにやわらかく編むつもりです。
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