イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

小雨が降ったりやんだりの秋が深まるマンチェスターにパンデミックのさなかに行ってきた、立ち入り禁止の病院付き添いはただの口実

2020年10月31日 08時00分00秒 | マンチェスター
昨日、金曜日にマンチェスターに行きました。


イギリス全体で「マンチェスター」はストックポートや近隣のボロウ(日本でいえば市や郡でしょうか)を含めたグレーター・マンチェスター Greater Manchester 全域(都道府県にあたると思います)のことを意味するはずですが、このあたりで「マンチェスター」といえば市のひとつ、シティ・オブ・マンチェスター City of Manchester のことをさします。

そう「マンチェスター(=シティ・オブ・マンチェスター)」に足を踏み入れるのは実に1月以来、パンデミック発生いらい9か月ぶりです。

夫の手術の準備検診のために総合病院、マンチェスター・ロイヤル・インファーマリー MRI (もと王立です)に行きました。

コロナウィルス感染者の人命救助優先のため、急を要する手術以外あとまわしになっている昨今ですが、夫の体調不良がすすんだため専門医のいるMRIで来週手術を受けられることになったのです。

贅沢して自宅からタクシーに乗っていきました。

ご心配なく、30分かかる長距離をタクシーに乗らなければならないほど夫の体調が悪かったわけではありません。

パンデミック以来運行が不規則なバスを小雨まじりの強風が吹いたりやんだりの昨日、吹きさらしの停留所で長くバスを待つのが無理な程度にはじゅうぶん不調だったのです。
今風邪をひいてしまえば手術はまた数カ月先に延期されることもあり得ることですし。
自家用車を駐車をするのはやっかいです。

付き添いでいっしょにタクシーに乗った私ですが、感染拡大徹底阻止のため患者以外の病院内への立ち入りは厳禁です。
(手術当日にも付き添えません)

付き添いもできないのに、わざわざ感染危険度が最高の「ティア3 teir 3」のマンチェスターで不要不急の用事以外に出歩くなんてフトドキ千万なのですが......

タクシーの窓から見る久しぶりのマンチェスターに胸が躍りました。

地元ストックポートのタウンセンターにすら、夏以来行っていません。
ストックポートのタウンセンターもマンチェスター郊外の商店街も人出が多かったのにはびっくりしました。

さて、病院です。
MRI は各科が独立した小さな病院の巨大な集合体です。



現在も各所で建て替え、建て増しの工事中です。



大通りオックスフォード・ロード Oxford Road に面した、昔からあるレンガの建物の背後に、病院、入院病棟や研究機関、マンチェスター大学のメディカル・スクール(医学部)と合わせて、小さな近未来都市のような広大な病院の敷地が広がっています。



24年前に私が上の息子を出産した産科病棟セント・メアリーズ・ホスピタルは中途半端にモダンな面白みのない機能的なビルでしたが、取り壊されて現在おしゃれでポップな近未来都市計画のような建物の一群に組み込まれているようです。(一番上の写真を見てください)

これは旧眼科病棟(マンチェスター・ロイヤル・アイ・ホスピタル)だったかな....?



並木の紅葉のグラデーションが美しい、オックスフォード・ロード です。



名門、マンチェスター大学がすぐそばにある由緒ある大学街なのですが学生の姿をほとんど見かけませんでした。
そうそう、大学生は下宿や寮でオンライン授業を受けているのでした。

感染激増地マンチェスターにある大学そばに住む学生たちは帰省を許されていません。

多くの寮が寮ぐるみで強制隔離措置になった私の母校、MMU(マンチェスター・メトロポリタン・ユニバーシティ、旧マンチェスター・ポリテクニック)の校舎もこの道路沿い各所に点在します。


向かいのこの公園内(右側、木のかげに少し見えています)にある....


ウィットワース美術館 The Witworth (旧 Witworth Art Gallery)に寄りました。


アート・スクール(美術学科)の学生だった私には学生時代からとてもなじみのある個性的な美術館です。

美術館を訪れるのは日本に帰国した2月に際行った、上野の東京都美術館以来です。

どうせ夫の検診に付き添えないのなら....いっしょにマンチェスターまでタクシーに相乗りして、夫が検査や検診を受けている2時間の間、現在週3日だけ開館しているすぐ向かいの入館無料の美術館に時間指定予約をして立ち寄ることにしたのです。(物見遊山の不要不急もいいところです!)

「ティア3;非常に危険」指定地域のマンチェスターで、人数限定とはいえ美術館が開館していることがおどろきです。
夫が重症化する危険指定であることから、第二波到来以後、ほぼ家にこもっていた私が美術館に行ったのも大冒険でした。

....その実、安全でした。以下次号。

イギリスの医療制度について書いた以前の記事のリンクです☟興味のある方は読んでください。

イギリスの医療制度...日本と違い選択肢がほぼ皆無、すべての人が恩恵にあずかれる世界に誇る無料医療制度

追記;「病院に行って、コロナウィルスに感染する危険はないのか?!」と日本にいる人に聞かれたました。
答は「人が集まる場所に出ていけばどこに行ったって感染する危険はある。病院も同じだ。病院だから危険だ、ということは決してない」です。

医療関係者は「消毒やソーシャルディスタンシングを徹底している病院よりスーパーマーケットやショッピングセンターのほうがよっぽど危険」だと言っています。

イギリスではコロナウィルスの症状がある人や感染の疑い(自覚)のある人が病院に来ることは絶対にありません。
病院での処置を必要とする重症患者は遮蔽された隔離病棟に収容され一般患者との接触はありません。
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ネコの居場所の続き;2階から3階へ昼の間はネコの居室と化した大きなベッドのある寝室....母は静かにくつろぎたい

2020年10月29日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
うちのネコ自慢、前回の続きです。
最初に寝室のある3階(最上階)に足を踏み入れたのは好奇心旺盛な探検家、息子ネコのティブです。


かまってほしくてまとわりつく息子から逃れて1人でゆったりできるスペースを求めて母親のリヴィーが3階を発見したのはつい月曜日のこと。



母親のいくところにはどこまでもついていく甘えん坊の息子ティブ。




そろそろ2匹には親ばなれ子ばなれして、私たち家族と寄り添う時間をそれぞれ持ってもらいたいと思うこの頃です。
親子のネコを引き取ると親子間の結びつきが強すぎて家族が分け入るスキがない、ということがあるのでした。

それでも母ネコ、リヴィーはうるさく付きまとう乱暴な息子ネコにけっこう飽き飽きしています。
以前飼いネコだった経験があるらしいので、私たちになつくのもそう先ではないはずです。

人にかまわれるのをあまり好まないバタバタネコのティブがちょっと問題ありなのです。


広いベッドが気に入って長々と体をのばして昼寝するティブ。


「ベッドに(私たちと)寝るネコ」を養成するつもりです。
落ち着いて人の干渉を嫌がらないリヴィーには素質がありそうです。

夫が私たちのベッドタイムに、リビングルームにいたリヴィーをそっと抱き上げてベッドまで連れてきたらしばらくベッドの足もとで「一斤のパン」姿勢で目をつぶって瞑目していました。

ほんの少しの間なら抱かれるのも嫌がりません。

そこへ落ち着きのない親ばなれしていない息子のティブがかまって欲しさに乱入してベッドの上でバタバタしはじめ、夫のつま先をちょんちょんたたいたり、自分の母親の背中に跳びのったり.......母ネコどころか私たちの安眠も妨げる羽目に。

夫が捕まえ、部屋の外に出してドアを閉めました。
残念ながら、寝室にはネコ用トイレがないのでリヴィーにも外に出てもらうことにしました。

夜半、お手洗いに起きたさい2階のリビングルームをのぞいてみたら母子仲良く寄り添ってソファーの上でおだやかに熟睡していました。

残念、当分の間就寝時間は寝室にはネコの立ち入り禁止です。
分別のある大人になって去勢してもらう頃にはティブも落ち着いて母親と一緒に私たちのベッドで寝てくれるようになることを期待します。

3階を日中の新たなくつろぎのスペースに選んだうちのネコです。








昨日の夕方、ネコのアダプションセンターの女性がティブをセンター専属の獣医科の診療所に2回目の予防接種に連れて行ってくれました。
リヴィーは来週行くことになります。

3回の予防接種とティブの去勢が済めばアダプションセンターの役割はおしまいです。
(リヴィーの避妊手術はアダプションセンターから引き取る前に終わっています)

以後、定期健診など任意で診療所に連れていくのは私たち飼い主の責任になりますし、もちろん診療費も私たちが払うことになります。

そしてアダプションセンターでは「家の外とのアクセスのある家庭」への斡旋を希望して審査に通ったので医療関係の手続きが済めば、自由に出入りできるようにしてやらなければなりません。

新しいネコ2匹との生活は本当に始まったばかりなのです。

クイズ;どっちがどっちでしょう?













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居場所を移動、一階から二階へ、うちの中でのびのびと過ごし始めて母子ネコ、その後

2020年10月27日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
うちのネコ自慢の時間です!
息子、タイベリウス(通称ティブ)と.....


母、リヴィア(通称リヴィー)


うちに来て2週間ほどをキッチンにおいた余分のソファーの上とその背後の「隠れ場所」で過ごしました。

その間にもそろりそろりとバスルーム、リビングルームのある2階と寝室のある3階への探検を企てていました。
探求心旺盛なのは子ネコのティブです。行ったり来たりバタバタ階段をかけ上がったりかけ下りたり、それでも母親のリヴィーがどっしり居座るキッチンのソファーにすぐ戻ってしまいました。

ずっと、くつろげるのは定位置のキッチンのソファーだったのです。



それでも先週からまず母親が率先して、二階に落ち着ける居場所を見つけました。


母親の後をどこにでもついていくティブ。









先週の中ごろから2階を居場所と決めたようです。
日に何度か、トイレと食事にキッチンまで降りてきます。


ティブの写真を圧倒的に多く撮ってしまうのは毎日成長著しい子ネコの頃のかわいらしさを残したい、というのももちろんありますが、寝すがたが千差万別だからなのです。









大人ネコのリヴィーは警戒しているのか無防備にお腹をさらして横向きに長く伸びることがありません。

たいてい同じ姿勢で4本の脚をていねいにお腹の下に折り込んで「一斤の食パン」ポーズを決め込んで目を閉じていることが多いのです。
寝る時もおなかを下に、横向きで練る時もいつも丸くなっています。











リヴィーは落ち着いていて私たちがなでても嫌がりません。
起きている間は自分一人でバタバタ遊びまわっているティブは人にかまわれるのをとても嫌がるのです。
それでもだいぶ私たちとの共同生活に慣れたようです。

隠れたりビクビクすることはなくなりました。

この家でのびのびとふるまい始めたのは確かです。

二匹とも向こうからこちらへは寄ってきません。
ひざの上には載ってくれません。
抱き上げられるのも嫌なようです。


ただ....続きがあります。
以下次号、3階編

これはリヴィーです。



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無駄に大きい南米原産、イギリスの園芸種のススキに日本の秋のお月見を思う

2020年10月25日 08時00分00秒 | 英国の木々と草花
近所の家の前庭に、この季節になると「穂」をつける巨大なススキ。


やたらに立派で、穂の先っぽは二階の床に届く高さです。

ススキと同類、イネ科の植物で南米原産のパンパス・グラス pampas grass です。
イギリスでは50年ぐらい前に園芸家の間で人気があったらしく、特に1970年代に建てられた家の庭に存在感たっぷりで植えられているのをよく見かけます。

先のとんがった炎のような形の穂をつけるもっと装飾的な種類のほうが一般的かもしれません。
これは日本の河原や野原に勝手に生えているのとかなり似ていると思います。

シロガネヨシ、という日本名があるパンパス・グラス、日本でも公園かどこかで見た記憶があります。
モダンな生け花の花材やインテリア用としても利用されているそうです。

イギリスにきて以来、風にそよいで同じ方向に穂がなびく、繊細で風情のある日本のススキを30年近く見ていません。
毎年秋にこの大げさに大きいパンパス・グラスを見て日本の秋を思います。
今年の十五夜は10月の10日だったそうですね、話題が古くて恐縮です。

でもそう言えば日本の原風景として思い浮かべる、「十五夜の月見団子と縁側に飾られるススキ」を実際に見たことはないのでした。

このパンパス・グラスには荒涼とした南米の草原(パンパ)と、背景として月夜に吠えるコヨーテが似合いそうです。

オーストラリアでは固有の植物を駆逐する有害な外来植物として栽培が禁止されている、と書かれている記事を見つけました。

パンパス・グラス付きの売り家です。


(あ、もう売れたみたいです)
70年代にこの家を新築で買ったお年寄りが、その時植えたパンパスグラスを現在持て余し気味なんじゃないかと勝手に想像します。
買い手が小さい子供のいる家族だったりしたら「ジャマ、いらない」と掘り起こして捨ててしまうことも考えられます。
チクチクした葉は危ないですし、第一、今あまりオシャレとは言えません。

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ここグレーター・マンチェスターも危険度最大地域に指定!生首がはり付いた指定前のパブの利用案内

2020年10月24日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
できそこないのインスタレーションでしょうか、天気のいい日の散歩の途中に見つけました。


歩道の上に設置してある電話の配線が詰まっている(?)金属の箱の上の生首。

模様を描いたりリボンを巻いたりして飾るプラスチック製のイースターエッグだと思います。

頭頂部分がこんなふうに禿げている人がイギリスにはほんとうにたくさんいます。(例;うちの夫)


前の部分から髪を漉きかける「ハゲ隠し」をやる人はイギリスでは皆無ですから。

表面をラミネート加工した黄土色の紙にしっかりと貼り付けてあります。
その紙は電話の配線箱(?)にしっかりとくっついて、ただの一部分も持ち上がりません。

読んでみて、すぐそばのガストロ・パブ、ジョリー・セイラー Jolly sailor のQRコードがついた案内シートだということがわかりました。


テーブルに貼り付けてあったのを誰かが持って出ちゃったんですね。

昨日からここストックポートを含むグレーター・マンチェスター全域が地域別危険度の第三段階(tier 3 非常に危険)に引き上げられました。
マンチェスター知事との補償に関する合意なしにです。

産業や人々の生活に複雑で厳しい規制が課されることになります。
パブは昨日から28日間(暫定)閉鎖されます。

ただし、おなかを充たす量の「食事」を供すれば営業を続けられます。
(食事を注文しない客にはアルコール飲料を販売できません)

このジョリー・セーラーは食事が売り物の「ガストロ・パブ」ですから問題ありません。

イースター・エッグの生首が貼り付けられていたQRコードつきシートは危険度第三段階に引き上げ以前のパブ利用に関する決まりが書かれていました。


バー(カウンター)に行って飲み物を買う際にテーブル番号を言って食事も注文するイギリスのパブではおなじみのシステムが数週間前に、コロナウィルスの感染拡大を防ぐための法律で禁止になりました。
「テーブルまでウェイターが注文を取りに伺います。アルフレスコ al fresco (屋外席)の場合はバーで注文してください。飲み物もテーブルにお持ちします」というようなことが書かれています。

QRコードが「(飲み物を注文する前に)私をスキャンしてください」と言っています。
この、注文前にスマートフォンでスキャンして個人を認証するシステムは政府の鳴り物入りで始まったTest and Trace (検査追跡)システムなのです。

システムのアプリケーションを自主的にダウンロードするようSNSなどで呼びかけています。
1000万人以上の人がすでにダウンロードしているそうです(政府発表)。

感染が判明した人が利用したパブやレストランその他の公共施設にその時間にいたことが特定されたら直ちに同居人全員とともに検査を受けるよう連絡が来る仕組みです。
身近な感染状況などもライブで配信してもらえるようです。

私はパブや飲食店を利用するつもりもスーパーマーケットとコンビニ以外、人が集まる場所に行くつもりも一切ないので、ダウンロードしていません。

このジョリー・セイラーのウェッブサイトを見てみると、Test and Trace アップを入れていなくても連絡先を紙に書いて残せば利用できるそうです。(な~んだ、意味ない)。

スキャンした証拠でも見せないと飲み物を注文できないのかと思ったのですがそんなことはないようです。
政府の広報にも「アップを入れていないことを理由にサービスの提供を断る必要はない」と書かれていました。

一昨日、保守党政府は公言していた「1日500万人の検査を可能にし、検査から24時間以内の感染者の隔離、接触者の追跡、検査を実行する」方針をやりそこなったことを認めました。

感染者数抑え込みに成功している他国に倣って検査追跡を徹底しさえすれば経済活動への規制は必要ないと主張していたのですが、検査数は当初の目標にぜんぜん達せず、結果が出るまでの時間もかかりすぎ、おまけに追跡システムにはほとんど効果がないらしいので感染者が知らずにウィルスをまき散らしているのをとめようがなくなっているのです。

感染者数激増の今、人のいるところに出ていけば危険は避けられないという認識が高まっています。

そうそう、この QRコード、このシステムが始まったばかリの10月の初め、パンデミック開始以来初めて入ってみたスーパーマーケットの併設カフェのレジ横にスキャンするようおいてあったのでした。
そのアップが入っていない私のスマートフォンは認証できなかったわけです。
あとで撮ったコードの写真をよく見て気がつきました。

カフェに行った時のことを書いた記事のリンクです☟

半年ぶりにカフェで飲んだ一杯のコーヒーとコロナウィルスパンデミックの感染第二波を迎えたイギリスの対策状況

ジョリー・セイラーでは平日すべてのピザを3割引きにするそうです。
アルコール飲料を飲んでもらうための苦肉の策のようです。
名物のカーヴァリーとクイズ・ナイトは中止です。
いったん席についたら原則として席を離れてはいけない決まりです。
席を立つ際はマスクをしなければいけないのです。


ジョリー・セイラーのカーヴァリーとクイズ・ナイトについて書いた去年の記事のリンクです☟

落ち着いて食事ができる地元のパブで、ローストディナーの夕食....のはずが庶民派ざわざわパブの名残は消せず....中途半端なコンセプト

同居人以外との同席は禁止で予約必須、行った記録を残さなくてはならない、しかも感染の可能性がないわけではないパブでぜひ飲食したい!という人がどのくらいいるのでしょうか。

あ、私が勝手に「私は利用しない」と決めているだけなので、必要事項をクリアして通常どおりパブでの食事を楽しもうと思っている人もたくさんいるはずですね。
もし第三段階の地域のパブやレストランで食事して「思ったより煩わしくなかった、慣れれば普通」「静かでかえって雰囲気がよかった」「楽しかった」「安全だった」という感想をもたれたイギリス在住の読者の方がいらしたら、お話を聞かせていただきたいです。(興味津々です)

うちに来て3週間、あっと驚く成長ぶりのタイベリウスと母、リヴィア。
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イギリスらしい(と決めつける)秋らしい紅葉のバス通りの光景、コロナウィルスの話は今回🈚

2020年10月23日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
行動範囲がいま極端に限られている私の、あいかわらずの散歩距離範囲の紅葉の写真です。


以下、写真をじっくり見てください。


さて、クイズです。コロナウィルスのパンデミックとは全く関係のない今回の話題は何でしょうか?





ヒントです(バス停)。





ね、?




1930年代に開発のはじまった住宅地を走るバス通り、多くは樹齢90年前後の大木(比較的最近植えられた小さめの木も混ざっていますが)が二階建てバスをとおすためにえぐれたように、あるいは庇のように刈り込まれているのです。

「イギリスらしい光景」と私が決めつけて以前にも載せたことのある話題ですが、紅葉のバス通りもいいでしょう?





そのバス通りから出ている行き止まりの短い通りです。


私の住んでいる袋小路の小道に続く静かな通りです。
一時間にたったの1本、おもてのバス通りを走るバス路線が小さな住宅街に入って、ぐるっと回ってまたバス通りに合流します。

お買い物やお年寄りの病院通いに重宝な「地元の足」便です。
通常は一階だての小型バスの路線なのですが、乗客どうしの距離をとるためでしょう、正確にいつからかは記憶にありませんが他の多くの路線と同じでスペースの多い2階建てバスの運行に切り替えられています。

ちゃんと木の側面が二階建てバスの車体に沿ってえぐれていました!
もちろん、バスの利用は現在、通勤通学や車のない人が日常生活に必要なものを買いに行くなどの絶対に必要な理由のためのみに限られています。

本数も間引きされています。
......あ、またやっぱり最後はコロナウィルスの話題に!!





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クリスマスとハロウィーンを例年通り祝えるのか!?今が正念場、政治家、医療関係者、一般人と意見が分かれる感染拡大防止策

2020年10月21日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日、落ち葉の舞う紅葉の道を一人で歩いてみました。






あら、落ち葉に混ざって足もとで玉虫色にキラキラ光るこれは何?としゃがんでみたら....


クリスマス・コンフェッティでした。
コンフェッティconfetti というのは紙吹雪...でしょうか。
もともとは結婚式を終えて教会から出てきた新郎新婦の頭上に撒く馬蹄、ベル、ハート型に抜いた小さな薄紙のことなのですが、各種パーティ用にも種類が豊富です。

薄い金属片のクリスマスツリー型。
10月の後半、なぜ歩道に撒かれているのだろう......

コンビニエンスストアでは気合の入った10月31日のハローウィーン気分を盛り上げるディスプレイが見られました。


ハロウィーンパーティ用や、「トリック・オア・トリート」の子供たちにふるまうためのお菓子のプロモーションもバッチリ。


クリスマス向きのお菓子のディスプレイも角を接して展開中です。


袋入りのお菓子を吊り下げるディスプレイラックの上に広げられたポリエステルの綿はクリスマスムードを盛り上げる清らかな雪のつもりか.......


....と思ったら違いました。
プラスチック製のまがまがしいクモがくっつけてありました。
クモの巣のつもりです。

話かわって、コロナウィルス。
今週金曜日、連合王国を形成する4国のひとつウェールズが国をあげての本格的なロックダウンに入ります。

2~3週間の短期間、経済活動を封鎖し人との交流をほぼすべて断って感染者数を抑え込み、医療崩壊を防ぐねらいだそうです。
ワクチン開発までは完全な収束は望めませんが、とりあえず医療活動が感染拡大に追いつくための時間は充分稼げるそうです。

この短期決戦ロックダウンはサーキットブレーカー・ロックダウン circuitbreaker lock down といいます。

導入には連合王国中の意見が賛否両論、二分しています。
専門家や、それぞれ利害や人情が絡む一般人がニュース番組などでの熱のこもった発言を続けています。

現在のところ、イングランドでは経済活動を封鎖して産業を破綻させる危険をおかしたくないためサーキットブレーカー・ロックダウンに踏み切る決定はできないでいます。
イングランドより国土が狭く、人口も少ないウェールズでは比較的簡単に実行できて、効果の立証が期待しやすいらしいのです。

うまくいけば2週間で、少なくともクリスマスまでにはほぼもとの生活に戻れるというのが、サーキットブレーカー・ロックダウン論者の言い分です。
(ウェールズではそう言って決行に踏み切ることにしました)

ウェールズではもちろん月末のハロウィーンはキャンセルです。
アメリカからやってきた新しい行事ハロウィーンを中止するのは、クリスマスをほぼ例年通り祝えない[クリスマスビジネスのほぼ例年通りの利益がおじゃんになる]ことにくらべれば何でもありません。

「クリスマスまでに決着をつける最後のチャンス!」の今、サーキットブレーカー・ロックダウン導入を決めたにウェールズを見てイングランドでも「クリスマス前までに経済活動が復旧できるのならサーキットブレーカー・ロックダウンに賭けてみようか」と思い始めた人の割合が3分の2に達したそうです。
(昨日の夜のニュースによります)

(例年通りは無理にしても)なにがなんでもクリスマスを家族や親せきと祝いたい!
多くの業界にとって、年間最大の書き入れ時であるクリスマス商戦になにがなんでも万全の態勢で挑みたい!

......という国をあげての悲願が何しろすさまじいのです。

「クリスマス・プレゼント用品を大量に仕入れてしまった。今週店を閉めなくてはならないのはあんまりだ」とウェールズのギフトショップ経営者が悲嘆にくれていました。

だいじょうぶ、3週間でロックダウンあけに持ち込めばクリスマス前に全部売れますよ、というのがウェールズ政府の答です。

本当にだいじょうぶなのでしょうか。
3月にヨーロッパ各国で導入されたロックダウンも3週間で終わるはずだったのにけっきょくは3カ月以上続いたではありませんか。

イングランドでもサーキット・ロックダウンの導入はあり得ます。
ここ、グレーター・マンチェスターの危険度を第三段階(tier 3 非常に危険) に引き上げるかどうか政府とマンチェスター知事の話し合いが続いています。

詳しくは、前回までのコロナウィルスとイギリスカテゴリーの記事を読んでください。

その、地域別の危険度段階制度を撤廃しイングランド全体がサーキットブレーカー・ロックダウンに踏み切る可能性もありえなくもないのです。


コンビニエンスストアのある通りの、今では珍しい、個人経営のお肉屋さんです。




例年通りのクリスマス向け、ものすごい量の肉の饗宴、豪華詰め合わせセットの予約を受け付けています。

クリスマスに大きなターキー1羽をまるごとローストする家庭は多いのですが、かなりの量なので数日間なくなるまで食べ続けるのはけっこう飽きるものです。
その点、このセットにはターキの胸肉と、ロースト用のビーフ、ガモン(ハムの塊り)などメインになる肉が少しずつ詰め合わせてあるのでバラエティがあって気が利いています。
全部で13パウンド(約6㎏)、49ポンド99ペンス(6861円)は額面よりお得ではないでしょうか。

ちなみに何回か載せている不気味な電動「肉きり人形」をショーウィンドウに飾っている例の店です。
肉きり人形は健在で今も肉を切り続けていますが、恒例のハロウィーン・コスプレは今年は中止のようです。

本筋とは離れますが、以下は肉きり人形の本来の姿と、季節版コスプレの写真が載っているストックポート日報の古い記事のリンクです☟

おなじみお肉屋さんの肉きり人形


肉屋の店先で人間の大腿をきざむ狼男、ハロウィーンの飾り


大変身!肉屋のサンタクロース

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イギリスのスーパーマーケットで見つけたカニカマの改良版、キャッチコピーと見た目負け!カニのマネではないらしい.....?

2020年10月19日 10時00分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!

スーパーマーケットで「改良版・日本式 Improved Japanese Style (!)」らしい、カニカマ(カニ棒)を見つけました。


その名もスリミ・ロイヤル SURIMI ROYALE !
Premium (特級)、 Authentic Recipe (昔ながらの伝統製法)というそそるコピーとお寿司を独自にアレンジしたらしい調理例写真!食べられない笹の葉で巻いてあり、食用にもなるナスターチウムの葉が添えてあります。

「カネカのほぼカニ」という疑似カニ加工食品のマネだと思います。
ほぼカニは食べたことはありませんが、ずいぶん前に日本にいる友達が写真を送ってくれました(非常に興味深い製品です)。

10年ぐらい前から日本風カニカマはイギリス中のスーパーマーケットでも売られています。
セロファンの筒に1本ずつ詰められた普通の日本風カニカマはシーフード・スティック seafood sticks と呼ばれています。


(☝スーパーマーケット、アスダのショッピングサイトから勝手に写真を借りました)

そう、カニのふりはしていないのです!
スリミ・ロイヤルも、通常のシーフード・スティックもどちらにも「カニ風」とも「カニではありません」とも全く書かれていません!

実際、カニの味は全くしません。

スリミ・ロイヤルのスリーブ(筒状のパッケージ)には NO FUSS FISH (手間いらずのサカナ)と偉そうにサカナであることを強調したキャッチ・コピーがプリントされています。

もともと、めったに口にできない高級なカニ肉に似せて開発された日本のカニカマや(カニ風味までしっかりつけてあるらしい)「ほぼカニ」とはコンセプトがまったく違うらしい......
それにしては、このスリミ・ロイヤル、色も形も「ほぼカニ」のように殻を割ってそっと出した高級カニ肉に苦心して似せてあるのが.....無駄というかナゾです。

ちゃんとカニのように中が白くて縦に裂けます。


それなのに味も食感もイギリスで売られている普通のシーフード・スティック(カニカマ)と全く同じでした。(詐欺!)
値段は倍近くしました!

コンセプトは完全に不明!

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感染者激増のパンデミック第二波、規律と秩序の足りないイギリス人の自覚を促し感染拡大を抑え込む方法はあるのか?!

2020年10月16日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日1日の連合王国のコロナウィルスの感染者は15、650人でした。(日本は570人です)
その前日18、980人よりは少し減っています。



写真は、美しい秋晴れに浮かれて散歩に出た、一昨日のブラモル・パーク Bramhall Park です。(うちの近所です)
予想通り主に退職した人など大勢の人が秋の日差しを楽しんでいました。
ここストックポートでは家族以外の人とは屋外でしか会うことが許されていない危険度第二段階地域なのです(後述)。





さて、コロナウィルス、大ごとです。
イングランドでは先週から地域別に危険度を3段階に分けています。
規制も危険度によって異なります。

これがまたややこしくて.....
もちろん悲嘆や論争のタネなのです。



危険な地域に規制を集中すれば、危険ではない地域の経済への打撃が最低限に抑えられる、というのが政府のねらいです。

「非常に危険・第三段階 Tier 3; Very High」にはリバプールがまっさきに指定されました。
月曜日からはランカシャーの大部分が「危険・第二段階 Tier 2; High」から第三段階に「格上げ」です。
ものすごい勢いで感染者数が増えているグレーター・マンチェスター(ここ、ストックポートも含まれます)は、第三段階へのひき上げをアンディ・バーナム知事(野党労働党)が強硬に反対してギリギリ第二段階にとどまっています。

(反対したら避けられるのが意外です。もちろん感染者数を低く抑えてちゃんとやっている証明をしなければなりません)



感染者数では例えばノッティンガムはリバプールを上回るのですがノッティンガムの感染者は圧倒的に10代、20代の若者(学生)が多いらしく、危険度が低いので第二にとどまっています。

とにかく基準がややこしい(指定された地域の当事者にとってはあいまいな)のです!!



北部ばかりそれも特に大学のある都市とその周辺に危険地域がぎっしりと集中しています。
その他イングランド大半の地域は「普通・第一段階 Tier 1;Medium」だったのですが...

昨日からロンドン他、南部の地域が第二に「昇格」です。



もちろん危険度によって、会える人数、結婚式やお葬式に招待できる人数、パブやレストランやレジャー施設の営業規制、移動の範囲などなどなど.......すべて規制の度合いが異なります。
町境を超えたとなりの町では(7人以内なら)どこでも人と会えるのに何でここはダメ?など各地で不満が噴出です。



第一野党労働党の党首、サー・キア・スターマーが主張するように、2~3週間の短期ロックダウンでほぼすべての経済活動を停止して「感染抑圧、心機一転まき直し」を計った方がいいように私は思うのですが。

地域ごとにゆるかったり厳しかったりの規制では不公平感が否めませんし、第一、感染度の高い地域と低い地域の住民が交互に行き来しあっているので「ここからここまでは安全地域、ここから先は危険」という指定は意味がないように思えます。


イギリスでパンデミック初期に採用された、「軽症ですむらしい健康な人を多数感染させ国中に抗体を作る」というプランは抗体説に根拠がなく危険なので今では無効とされています。


「行動規制や経済活動規制はナンセンス!高齢者や既往症のある人を安全に囲い込んで、健康な若い人には感染覚悟で普通の生活をさせるべき」という考えの人も実は多いのです。

規制された生活に耐えられないとくに若い人たちがインタビューでそう言っているのを何回もきいています。
うちの夫が健康上の問題があり感染すれば重篤化しやすい危険指定だということも確かにあるのですが、たとえそうでなくても私には全く理解できません。


ビジネスが破綻したり、失業したりする人たちは気の毒なのですが、こうやっていつまでもパンデミックが続けば景気そのものが決して回復しないではありませんか!?
(感染防止対策で困窮する人々には政府のしっかりした支援が重要なのは間違いありません)



高齢者や危険指定の人のほとんどが誰かと一緒に住んでいたり、外部の人の介助や介護を必要としているのです。
健康な人たちがウィルスをばらまき合っていつまでも収束しない何年もの間、高齢者や危険指定の人やそれらの人々と接触のあるすべての人に家の外に出るな、人と会うなということでしょうか。

危険度がはっきりと判明していない日常生活に支障のない程度に不健康な人がイギリスにはものすごーくたくさんいますし。(例;そこら中にいる肥満、高コレステロール等)

午後10時以降パブを閉める門限制が法案化された後、各地で10時近くになるといっせいに飲みだめの一気飲みが始まり10時になると同時に大量の酔っ払いが道にあふれ、タクシー乗り場や駅は大混雑、飲み足りない人たちが店で買ってきたビールを路上で飲むパーティに発展したり、仲間内の家に詰めかけて飲みなおしたり.....
感染対策上かえって危険な状態になっているそうです。

今、この時期に何を考えているのやら.....

世界中どこでも一定数の身勝手な人、無責任な人がいるものだと思います。
自分は感染しない、しても重症化しないと信じて棒弱無人にふるまう人たち。

イギリスでは店に入れば法律で決まっているのにスタッフが何も言わないのをいいことに店内でマスクをしない人もたまにですが、見かけます。

日本のように「まわりがしているから自分もやる」というプレッシャーがほとんどないのがイギリスの一番いいところだとずうっと思っていました。
今、こういう事態になると忌々しいことしきりです。

プレッシャーと言えば聞こえが悪いのですが、「秩序」ですよね、日本で尊重されていてイギリス人の意識に欠けているのは?



銃を持った兵士が規則違反をした市民を取り締まるために出動していた2月の武漢を思いだします。
「さすがは中国、独裁国家!民主主義の日本やイギリスではありえない光景ね」と思ってニュースを見ていたのですが、あれだけやったかいがあって中国では直ちに収束しているではありませんか。

法律がなくても自主的に店は閉まり、人々は外出を自粛し、外出時にはどんなに暑くてもマスクをするらしい秩序を重んじる日本では銃を持った兵士や罰則を伴う法律は不要なのでした。
「自粛警察」とか「コロナ警察」とかいう人たちも活躍しているそうですし。

同じく民主主義国家のイギリスではそうはいきません。
罰則を伴う法律が必要です。

銃を持った兵士を連れてきてずらっと並べてもいいぐらいだ、と思うこの頃です。

連合王国内の他の3国(ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)はそれぞれ別の感染防止法令を施行しています。(やれやれ)















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ひどいことになってきた、コロナの話はどうでもいい。現実逃避にテレビを見るネコを見る

2020年10月13日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
昨日はテレビのニュースにくぎ付けでした。

コロナウィルスのパンデミックのピークが再来です。
地域ごとに適応される新しい行動規制についての詳しい説明があったのですが.....

今日の話題はうちのネコ、ティビ―。(母リヴィーと)


ティビーもテレビが大好きです。

ゴルフ観戦です。


ゴルフは私にとってクリケットと並ぶ難解なスポーツですが、熱心に白い球の動きを追います。

ティビーはアメリカ合衆国の大統領選挙にも大いに関心があります。


話しながら手をヒラヒラさせる癖があるBBCの解説者の説明に熱心に耳をかたむけます。
この後出てきたドナルド・トランプ大統領の顔にバシッと平手打ちを食わせました。
しっかりした政見をもつ先が楽しみな子ネコです。

洗濯機のオペレーション鑑賞も大いに楽しみます。


かさの高いグレーのドレッシングガウンがぎっしり詰まって無彩色の渦が目の前で回転する中、たまにちらっと表れて消える赤い靴下が彼の色彩感覚を刺激するようです。
脱水サイクルが始まった時の突然の高速回転と音に驚いて少し跳ね上がりました。
しばらくソファーの後ろに逃げ込んだあと高速回転を鑑賞するためにそろりそろりと出てきて窓の前に座りました。
スリル満点、洗濯機オペレーション。
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イギリスの何が何だかよくわからないコロナ感染拡大防止策と人々の反応、写真はネコ!

2020年10月12日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日1日のコロナウィルスの新規感染者は連合王国全体で 12、872人です。



写真は全て、本文とは全く関係のないうちの新入りネコたちです。
グレーの斑入りのタイベーリウス(通称ティブ)とその母、黒白のリーヴィア(通称リヴィー)です。





規制が緩んだ夏の終わりごろたくさんの人が国内外に旅行したのと、大学生の「民族大移動」が主な原因でしょう。
人の動きによるウィルス拡散の後押し!

しかも新学年を迎えた学生たちの多くは大学のある各都市でパーティや飲み歩きに明け暮れて感染率をとてつもなく激増させました。

ここイングランド北西部は特に激増地域です。



日本や他の国もおなじでしょう、人々のコロナウィルスに関する意識はだいたい以下の3つに分かれるのではないでしょうか。

①「絶対に感染したくない、感染したらおしまいだ」と非常に注意深くなっている人たち
  高齢者や既往症のある人やそれらの人と接触のある人など注意深くならざるを得ない人も含まれますが必要以上にビクビクしている人もけっこういるようです。

②「自分は感染しない、しても重症にはならない」と決めてかかって旅行やパーティなどの社交行事をやめない人、自己規制の効かない困った人たち

③ 決まりを守って、またガイドラインに沿って感染しないよう、万が一感染していたとしてもまわりに広めないよう気をつけて行動し、仕事などするべきことはしている人たち。決まりが緩んだら行動も緩める人が多いように思います。

大部分の人が③のグループに当てはまるのでは?



今回の感染第二波を迎えて、イギリスではもともと③の人たちが①寄りになってくるのは充分に理解できるのです。
人のいるところに行けば感染する可能性がなくはない.....という意識が今、強くなっています。

3月、4月のピーク時には感染者数は今より多かったものの、外で出会うほとんどの人々が自覚を持って行動していたので外に出て感染する危険度は低く感じました。
経済活動がほとんど停止、人との交流も制限されていたので人の動きによる感染はそのうちとまるだろう、と楽観していました。

今は違います。

ハメを外して楽しんだ学生たちや旅行に行った人たちが職場やパブや学校でウィルスをばらまいている可能性大なのですから。
(以下は私見です)

意外なのは、③に属する人たちの中で ②寄りになってきている人がもしかしたら増えてきている.....?と思えることです。

個人的に知っている人にも.....

旅行中の楽しい写真をフェイスブックに次々と載せている知り合いがいます。
感染激増地のマンチェスターで働いている彼がスコットランドの田舎町を泊まり歩いて問題はないのでしょうか。
ホテルやレストランなど営業中で旅行者を受け入れているのですから違法でも何でもないはずなのですが。
他にも、フェースブックに投稿された友人の旅行の写真を何度か見ていると言う人がいました。


近所に高齢のお母さんがいるため、とても気をつけているという人が最近パブで楽しそうに会食している写真もフェイスブックで見ました。
少人数でしたし、家族以外の人と会ってはならないという地域限定行動規制が施行される以前のことだったし、これも全く違法ではないはずですが、あれだけ気をつけていた人が友人と楽しむために今行かなくてもいいにぎやかなパブに行く.....というのが意外でした。

友人の娘が4月にBlack Lives Matter の大規模な抗議集会に参加しました。
いっしょに参加したグループ内の呼びかけで、帰宅後全員2週間の自主隔離を実行しただけでなく、自分の部屋にこもってバスルームは別、食事も両親とは別にとるという徹底ぶりで、厳しい自己規制ぶりに感心したものですが....
今年大学に入学した彼女は毎日大勢の人と飲み歩き、大学のある都市を地域ロックダウンに追い込んだイギリス各地の大勢の大学生と同様、質の低いオンライン講義のみを受けることになってぼやいているそうです。
いまだに毎夜の飲み歩きがやめられず、(彼女の寮は強制隔離にはなっていないそうです)羽目を外してケガまでして救急搬送されたらしいのです。



そう言えば、日本には「自粛警察」とか「コロナ警察」とかいう決まりを守らない人たちを匿名で制裁する風潮があるそうですね。
感心はできないもののそのおかげで社会の秩序が保てていると言えないでしょうか。
コロナウィルスの感染者数を非常に低く抑えられているのはその秩序のためもある、と思うのですがどうでしょうか。

反対に、日本以外の各国にもある「同調圧力」とやらいう社会的プレッシャーは、ここイギリスでは感心できない方向に働いているようなのです。

まわりが楽しんでいるのなら自分も楽しんでよい。誘いがあれば行かないわけにはいかない(実際行きたい)、SNSで楽しい経験をシェアするために投稿するのが普通なら自分も、と無意識にまわりに引っ張られている人が多いと思います。

もともとは良識のある③グループに属する人たちのはずなのですが。
学生はもちろん、私と同年配の社会人ですら自分だけ楽しみから取り残されるのがイヤだという人はけっこういるはずです。

それにまあ、政府が「 Eat out to Help out (外で)食べて応援」などという飲食業振興キャンペーンまでやっているのですから!
外食は国策にかなっているのです。

(現在、グレーターマンチェスターを含む行動規制地域では同居している人と以外パブやレストランで同席することはできません)



夫に既往症がある私はケアでの仕事を休止して、ロックダウン以来スーパーマーケットでの買い物の他、あまり出歩いていないのですが、ビクビクしているわけではなく(最近スーパーマーケット併設のガラガラのカフェでコーヒーを飲みましたし!!)上記のグループ分けでは ①に近い ③グループに属しているつもりです。
しかし、この調子でまわりがどんどん「同調 ②」の方向に進んでいくともっともっと ①グループに追いやられていく気がします。

②に移行できない③グループに属する人たちの多くは私のように「怖いな」と思い始めているはずです。
と言っても、仕事に行かなければいけない人、子供が学校に行っている人などは ①グループのように自主隔離をして家にこもるわけにもいかず、心配が多いはずです。

ここまで事態が深刻化した今、規制強化が再び施行されるのは必須です。

法律がなくても自粛し、マスクを屋外でも着用する日本とは違ってイギリスでは罰則を伴う法律がないと人々の行動に規制がきかないのです。
他のいくつかのヨーロッパの国と同様、屋外や職場でのマスク着用義務も医療関係者の提案によって検討されています。



全国一律ロックダウンが決行された春とちがって経済活動の制限を極力避けたい政府の意向でいろいろ混乱しています。
今法律が自分の住む地域や、職場のある地域や、離れて住む家族がいる地域で何を許して何を禁じているのか、とにかくなにがなんだかよくわからない状況です!











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17歳で死んだホレイシオが遺灰になってうちに帰ってきた、現住ネコは気にしない。

2020年10月09日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
先月他界したネコ、ホレイシオの遺灰が返ってきました。



一週間ほど前に、遺体をおいてきた獣医科の診療所から「動物霊園から遺灰が戻ってきたので引き取りに来るように」と連絡があったのです。
いろいろ忙しくしていたので、つい一昨日になるまで行けませんでした。

高級デザイナーバッグでも買ったらいれてくれるようなツルツルした豪華な紙袋を手渡されました。(一番上の写真)

実はこのところ、新しく来たネコの母子に家じゅうデレデレ、ホレイシオの死がどこか遠い所へ追いやられていたのは確かです。
そのことを思ってあらためてまた、悲しくなりました。

紙袋を抱えて、家に帰り着いた時に私が「ホレイシオ、家に帰ったよ」と日本語で言ったのと同時に、夫がほぼ同じことを英語でつぶやいたことに胸を突かれました。

ホレイシオがうちで最後のひと時を過ごしたキッチンのソファーを占領している母子ネコに、会ったことのないホレイシオおじさんに敬意を払うよう促してみたのですがむだでした。







いえ、それでいいのです。
2匹のネコにはこれから末永く元気に過ごしてもらえれば充分です。



紙袋から出した段ボールの箱の中には、森の写真がプリントされた細長い箱がまた一つ入っています。
箱の中には小さな厚いポリエチレンの袋に詰まったホレイシオが入っていました。
ずっしりした灰色がかった白い粉になっていました。

獣医科の診療所で、遺灰を保存する骨壺のカタログをもらいました。
遺灰は庭にまくつもりなので私たちには不要の品です。

8年の間に死んだ他の2匹のネコの遺灰もなぜか箱の中にそれぞれはいったまま本棚においてそのままになっています。

3匹のネコの遺灰は、その3匹に先立って死んだ2匹のネコを埋葬した庭の隅にみんな一緒に撒くつもりです。
スペインにいる息子が帰って来られるまで待つつもりなのですが、いつになることやら....



箱の側面に書かれている美しいポエムです。

視界から消えても、
思い出から消えることはない。
触れることのできる実態は消えても、
心の中では消えることなく生き続ける。






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感染防止スローガン入り「高視認性安全服」!いつ終わる、このパンデミック?慣れてきたときが気の緩む時

2020年10月08日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
スーパーマーケット、アスダ店内のニュース・エージェント(新聞雑貨店)で特売の本を買って支払いのために並びました。


おっと、前に並んでいるロッタリー(宝くじ)を買いに来た建築作業員の「ハイビズ・ベスト」が目にとまりました。
後ろから来る人を押しとどめる手形マークと、「STAY ALERT ! Please Keep Your Distance 気を付けて! 距離をとれ」の標語がプリントしてあるコロナウィルス感染防止対策バージョンです。

慌てて後ずさりました。
気が緩んでうっかり失念していた、人と人との距離を2mあけるソーシャルディスタンシングのことを思い出させてくれました。

「ハイビズ・ベスト hi viz vest」というのは蛍光色に反射帯を組み合わせた high visibility vest (日本語で高視認性安全服というそうです。今調べました!!)のことです。
これには会社のロゴがはいっています。(フードの下にちょっぴり見えています)
イギリスでは作業員が現場で着る作業服や安全着は作業員の自前、なことが多いらしいのです。
が、これは会社に支給されたもののようですね。

そうそう....
3月半ばに始まったロックダウンがゆるやかに解除される過程で、イングランドで最初に職場に戻ったのは建設作業員だったのを思い出しました。

「建設現場は人との距離が取りやすいし、屋外だから密にもなりにくい。安全性に問題なし」という理由でした。
スーパーマーケット、食料品店、薬局以外すべての店が閉まっていて、キーワーカー以外ほぼすべての産業に従事する人たちは出勤を見合わせていた時に、です。

おおぜいで力を合わせてやる、距離をとっていたらできない作業がいっぱいありそうな建築現場、「今再開って、冗談でしょう?」と多くの人が思ったはずです。

建設業界の組合やら医療関係やらの大反対があり、スコットランドとウェールズは次の段階まで見送ったはずですが、ここイングランドでは「安全そうなところから再開していかないと経済が破綻する」とかなんとか言って建設現場再開を強行したのでした。

「距離をとっているから絶対安全」をアピールするために会社が配ったのかな?

それから5カ月、いったん激減した感染者数が夏の間の気のゆるみや学生の大移動などで再び激増しています。
それでも今回はいったん開いた店やパブを再び閉める選択肢はない.....ようです。

ちなみに、この人はむち打ち症の人が首にはめるサポーターのような、よく見ると伸縮性のある筒状のスヌード(首まき)のようなものを鼻の上まで引き上げてマスクとして装着しています。


なかなかいいアイデアです!
スカーフやスヌードのように首のまわりに巻き付けたり垂らしたりしておいて、屋内や人ごみの中に入る時には引き上げて口と鼻を覆う「ファッション性の高い」フェース・カバリング製品の宣伝がインターネットを見ているとしょっちゅう入ってきます。

ファッション性も実用性も兼ね備えたのって、実際はなさそうですね。
耳や鼻にとめるスカーフを兼ねたフェース・カバリング製品はどれもスカーフとしては通用しないダサさですし。
スカーフやバンダナで顔を覆うのは論外です。西部劇の銀行強盗にしか見えません。
耳にかけて垂らすタイプはトルコの後宮の女性みたいです。

マスクがスカーフがわりにも、という発想がそもそも貧乏ったらしいのです。

この人のこれ、しっかりと口と鼻を覆って顔の上にとどまっていますし、外での作業中にあごの下まで引っ張り下ろせばゆるいロールネックとして防寒の役割も果たす優良品じゃないでしょうか!?
....欲しくなりました。




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半年ぶりにカフェで飲んだ一杯のコーヒーとコロナウィルスパンデミックの感染第二波を迎えたイギリスの対策状況

2020年10月07日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
日曜日にスーパーマーケット、セインズベリーで買い物ついでに併設のカフェに入りました。


じつはコロナウィルスのパンデミック発生以来、カフェに入って座ったのは初めてです。
レストランにもパブにも、ファーストフードレストランにすらも8か月間、足を踏み入れていません。

真夏にカフェに入ったことはあります。
その時は2mの距離をおいて並んで買ったドリンクを、外で飲みました。


パンデミック以来、人出の多い週末に買い物に出たのもそういえば初めてです。
子ネコ用のキャットフードが足りなくなったものですから。
(アダプションセンターからネコ母子といっしょに届けられたのは見本程度の量で、母ネコにまで食べられてしまえば2日と持ちませんでした)

駐車場で車の数の多さに少し躊躇しました。
人数制限のため、入り口付近でちょっとした行列ができていました。

人数制限が功を奏して店内は思ったより人が少なく、人との間隔がじゅうぶん保てました。




ロックダウン以来、半年以上閉まり続けていたこのセインズベリー併設カフェ、ほんの一週間ほど前に再開したようです。
(感染者数がいったん激減した夏ごろ、町のカフェやパブ、レストランが再開した時にも閉まったままだったのですが、感染第二波を迎えた今、なぜ?)



買い物客が比較的多いにもかかわらず、思いっきりガラガラなのは外の駐車場から確認済み、好奇心にまけて入ってみました。

中で飲食するには連絡先等、個人情報を書かされます。


「この情報は必要とあればNHS(国家保健省)の感染者追跡調査に使用される以外、他の機関に流出するおそれは一切ない。21日間保管されたのち廃棄される」とかかれています。

物々しい書類であるにもかかわらず用紙の形があまりにもいびつだったのが面白くて写真を撮りました。
コピーされたA5サイズの書き込み用紙4枚をA4サイズのコピー機にいいかげんに並べてコピーして出てきたものを適当に切ったに違いありません。
(イギリスではめずらしいことでは全くありません)

この何とかいう認証システムは使えません。


私のスマートフォンには「技術上の不備のため認識不能.」と表示されました。
そう店員に言ったら、「あ、それはいいから。この書類だけ記入してください」と言われました。

使えないのを承知でそのまま出してあるところが何とものんきです。

あたたかい食事はなく、イタリアンコーヒーとペイストリー(菓子パン)、ケーキ、サンドウィッチ、しか出していません。

使用できるのは座席スペースの3割ぐらい。



万が一、感染者と同時刻にこのカフェにいたとしてもここで感染する可能性は低そうです。
それでも感染者がこのカフェで飲食したことが後日分かれば私にも連絡がきて家族ぐるみで強制隔離なんてことになるのでしょう。

窓際に座った家族が立ち去ったあと、スタッフがピンクの消毒液を大量に噴きかけてていねいにテーブルをすみからすみまで拭いていました。
でも、ビニールクロスの向かい合ったふたつのソファは手つかずです。

テーブルよりも家族が座っていたソファのほうに手が触れた回数が絶対に多いし飛沫も飛んでいるように思うのですが.....そんなことを言っているとキリがありませんね。


イタリアやフランスのレストランやカフェでは飲食の時以外、テーブルについている時もマスクをしていなければならないそうですが、ここイギリスではいったん着席したらマスクははずしていいのです。

窓際席の家族の女の子は両親がおしゃべりをしている間ふたつのソファを行き来したり、ガラス窓に顔を押し付けて外を見たりしていました。
親から言いつけられていたようで二つのソファのスペースからは出てきませんでしたが。

学校に行っている子供たちが感染拡大源になっている、(ことがある)らしいのは周知の事実です。
症状が出にくい子供たちが家庭や地域に知らないうちにウィルスをまき散らしているという現象です。

うるさく騒いでいるわけではない子供たちがのびのびとふるまっているのを見るのは心楽しいものなのですが、感染拡大、どうするの!?と思わず考えてしまい、そんなことを考える神経質で寛容性のない自分にも自己嫌悪です。

とにかく、「感染がそれほど怖いならコーヒーなど飲みにカフェに来るんじゃない、この私!」ということなのです。

飲み終わったコーヒーカップをそのままテーブルに残し、持参した携帯用のハンドサニタイザー(消毒ジェル)を手に軽くもみこみ、ヒマそうにしているカウンター内のスタッフに「ごちそうさま Thank you 」と声をかけて立ち去りました。

日本ではセルフサービスのカフェテリアでは食べ終わったあと、かたづけて帰るのがエチケットですよね。
イギリスでは違います。

テーブルにおいておくと係の人がかたづけて、テーブルも拭いてくれます。
このご時世、客が立ち去った後テーブルを消毒しに来ないとは考えられないのですが、かたづけるものを残しておけば、確実にテーブルも拭かれるでしょう。

食器を戻す棚が置いてあるところなどでは混雑時など、客の協力を期待していることも多いようですが、かたづけなくても決して「だらしない」とは思われません。

すいている時間帯には知的障碍者などにその仕事を任せているところも多く、そういう人たちの雇用の機会を奪わないためにも人に分担されている仕事には手を出さずに残しておくのは大事なことだと思うのです。

混んでいる時間帯にはマクドナルドなどでは店長格の偉い人がその仕事をしています。
客の入り具合や消費の傾向を見てキッチンに作り置きするものやしないものの指示を出したりするためです。

.....とにかく、テーブルをかたづけるのは衛生面を含めていろいろな意味で重要な「プロの仕事」であるらしい.... のがイギリスのホスピタリティ(飲食)業界です。


2月の半ばに日本を訪ねた時、焼きたてパンやドーナツを自分でトレイにとってテーブルにもっていって食べる(日本独自の!)セルフサービス式のカフェテリアをよく利用しました。
ちょうどコロナウィルスが日本に広まり始めた頃です。

客の回転がけっこう速かったにもかかわらずスタッフがテーブルを拭くところは一度も見られませんでした。

日本では自分でとったものをそのままトレイの上にのせたままテーブルにおいて食べるのが普通なのでした。
だから「テーブルの上は汚れない」ことになっているんですね。

トレイはテーブルを食べこぼしから守っていますが、飛沫や手で触ることによって媒介されたウィルスの付着はほとんど防いでいないはずです。

イギリスでは、食べ物の持ち運びに使ったトレイから食べることは普通ありません。
もってきたものをテーブルの上におきなおして食べます。
(トレイはテーブルの端やあいた席などにおいておくと、やはり係の人が持って行ってくれます)

だから、コロナ騒動以前から客が立ち去ったあと、消毒液をかけて一日限りで使い捨てる布巾でテーブルを拭く習慣はどこでもかなり根強く実行されているのです。

マクドナルドなどではそのままトレイの上から食べている若い人がけっこういますが、あれは「不精」です。

うちの夫は日本のベーカリ―のカフェテリアや「Mrドーナツ」でも必ずトレイをどけて食べていました。
「郷に入れば郷に従え~!」と言いたいところですが、運ぶのに使うトレイの上から食べるのはたしかに味気なく雑な気がします。
イギリス流になれた私にもその感覚はよくわかります。
さすがに私は日本ではまわりに合わせてトレイに載せたまま食べましたが(テーブルの上を散らかさない心遣い)。

コロナウィルスで大さわぎの今は、日本でも(トレイに載せたまま食べるにもかかわらず)カフェテリアのテーブルを客が入れ替わるたびに拭いているのでしょうか。

ひさしぶりのコーヒーは、アメリカーノを注文しました。


イギリスでは必ず牛乳はいるか聞かれ、「いる」というと店で勝手にかなりな量を入れてくれます。
ヨーロッパ中でこんな「非文化的」なことをするのはイギリスだけだと聞きました。(本当かどうかは知りません)

別にしてほしいと希望した私のために、牛乳少量を別の紙コップに入れて出してくれました。

ひさしぶりのエスプレッソマシンで淹れたコーヒー、美味しかったです。

昨日、連合王国(イギリス)でコロナウィルスに感染した人数は12,594人。
日曜日は22、961人でした。(この数は政府のコンピューターウェア、エクセルの不備で1週間分の新規感染者数15、841人もの加算漏れが発覚したため慌てて漏れ分の日割り人数を足して算出されたそうです!)

今や、ここストックポートを含む、グレーター・マンチェスターはイギリス全体で一番感染者数が多い感染爆発地域です。

今、特にマンチェスター、リバプールなど北西部の大都市の大学生がクリスマスを実家で家族と過ごせるか否かが問題になっています。

このままでは大都市から地方、あるいは別の大都市への大規模な感染拡張を防ぐために学生たちの帰省を禁止するのもやむなし、の状況になりそうなのです。

クリスマスまで3カ月もありますが......






「クリスマス商戦」(日本的表現!)の準備に余念のないスーパーマーケット、セインズベリーです。
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ビクビクしていた新着母子ネコ、一日たってここまで慣れた。膝ネコにはまだ遠い、それでも家族一員 X 2としての自覚が芽生えた?

2020年10月04日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
金曜日にうちにやってきた、ネコの母子。


生後13週間の子ネコ、タイベリウスとその母、推定3歳から5歳のリヴィア。

昨日のストックポート日報記事のリンクです☟☟

予定通り、ネコが来た!予想通りのビクビクぶり、それでも好奇心旺盛な子ネコのキッチン探訪を静かに見守る幸せ!
記事中に、その前々回の記事のリンクを貼った、前回の記事のリンクがしつこく貼ってありますので、ネコの引き取り手を探す慈善団体の斡旋でネコ母子を我が家に迎えた顛末を読んでいただけます。


昨日、私は朝の7時半ごろから夜の10時ごろまで、実に15時間をネコといっしょにキッチンで過ごしました。
ネコ2匹をこの家になれるまでかなり広い床スペースのあるキッチンにしめこんでおくことにしたのです。

キッチンから出たのはお手洗いに行った数回と洗濯物かごを3階に取りに行った時だけです。

ネコたち親子は隠れ場所を流し台の下から、ソファーの背後に移したようです。



「L字型」のかわったレイアウトのキッチンです。

裏庭に出るための突出部分においたソファーは、背後の壁に取り付けてあるラジエーターに押し付けるよう配置されています。
背もたれは内側に入り込むように斜めについている(かすかにリクライニングのポジションです)ので後ろの床にはネコが入れるぐらいの細長いすき間があるのです。

隠れ場所で母子が快適に過ごせるようにソファーを壁から離してより広い床スペースを提供してやりました。



ええ、まあソファーの後ろで2匹がどう過ごしているか上からのぞきたいという欲望を満足させるためでもありますが.....



私はかなりの時間をソファーで過ごしました。

じっとしていると2匹揃ってそろそろと出てきます。

ひざ掛け毛布の下に私の脚があることを知ってか知らずか、乗りあがってくつろいだ様子を見せます。




仕上げにかかっている靴下の編み物、本、スマートフォンを持ってきたのでソファーに座ったままできることはたくさんあります。

お料理と洗濯もしました。

キッチンにいることにしたので床や棚を拭いたりあまりやらない場所の掃除も念入りにやりました。
キッチンにはテレビもあります。

でもテレビは朝のニュース以外見ませんでした。

見ていたのはネコです。



読書もずいぶん進みました。



キャット・アダプション・センターで生まれたタイベリウス(通称ティブ、ティビィ)は人間をおそれる理由などないはずなのですが、私たちが距離を詰めるとビクビクします。
さわろうと手を差し出すと飛びのくこともあります。
落ち着いてくつろいでいる時にそっと頭に手をのせてゆっくりと背中に指を這わせるようになでるのはかろうじて許してくれます。

それでも好奇心は人一倍旺盛で、ソファーにおいた私の眼鏡を床にはたき落としたり本のページにちょんちょんさわってみたり、編み物の入ったかごに入っておしりを落ち着ける場所を探してみたり....勝手にかわいいちょこまかぶりを披露してくれます。

妊娠中に保護されたというリヴィア(通称リヴ、リヴィー)はノラネコ生活を送った経験があるはずなのですが、静かになでられるのを決して嫌がりません。
のどをさすってやると「もっと」というように高くあごをあげて催促します。

人にかわいがられる生活も間違いなく経験しているはずです。

隠れ場所のソファーの後ろでしっかりと抱き合って眠る仲良し親子ですが、リヴィーのほうは成長してきた息子の「かまってほしい」攻撃を煩わしく思い始めているようです。
前脚を首にまわすように抱きついてきたりシッポにかまおうとする息子を振り払うようなしぐさをしたり、威嚇の「フーッ」音を出したりします。

アダプションセンターの狭い居室では自分だけのスペースがなかったため息子から離れることが難しかったようです。
わが家に落ち着けば親離れ、子離れして同居人(同居ネコ)同士として新しい関係を築くチャンスかもしれません。
何日かして私たち家族に慣れてキッチンから出して他の部屋にも行き来できるようにすれば親子が別々に過ごす時間が増えることでしょう。

ワークトップに一気に飛び上がったリディアを追って.....


まだ飛び上がる瞬発力のないタイベリウスはアダプションセンターから嫁入り道具として持ってきた爪とぎ棒によじ登ってゴミ箱を足掛かりにワークトップに上がりました。
なんて賢いんでしょう!





親子で窓際に座って小雨の降り続く庭を眺めて過ごしました。

息子や夫も時々おりてきてキッチンでネコをかまって過ごします。

連れて来られて24時間たった頃から明らかにこの家に慣れてきたくつろいだ様子を見せはじまました。

上掛けを洗濯する機会がなくて、亡きホレイシオの毛がまだ残るこのソファーをすっかり占領した新入り親子ネコ....


食後3時間、ソファーに座り込んだ夫と私のそばで過ごすまでになりました!



私と夫と一緒にソファーで過ごすことを彼ら自身が選択したのです!

2階のお手洗いに行っておりてきたときに、ソファー脇のガラス窓越しに見た光景が美しかった!ので写真に撮りました。


まだ、自主的に膝にのってくるのは先の話、抱き上げるのも躊躇している段階です。

でもネコがいるこんな光景がわが家でふたたび見られようとは....!

家に娘と孫を迎えたような気持ちです。











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