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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

念願の食い意地のはったリス、サイモンの帰還!どうやら、別リス、立派な男性、バード・カフェの営業妨害は続く

2017年05月31日 09時00分00秒 | 英国の動物
5月8日の記事を見てください。↓

来なかったら、寂しい!招かざる客、貪欲であつかましい外来種のハイイロリス、やっぱりかわいい、無事でいてほしい

うちの庭に来る小鳥たちのために、エサをいろいろ用意した心づくしの「バード・カフェ」を荒らすお呼びでない!リスのサイモンを襲った災難について書きました。

その後・・・

一週間ほど前に、塀の上で久しぶりに見かけた、リス!!!


ガラス越しの不鮮明な上の写真が一枚撮れただけ。

その後、もう一度枝の上で見かけたのですが、カメラが手元になく、写真が撮れませんでした。

ビクビク逃げ足が速く、エサをガツガツやっているところは見られませんでした。
そういえば近頃、バードカフェのエサはどれもヘリが早いような・・・と思っていたら・・・

来た!!昨日の写真です。



堂々と「リス除け」のピーナツ・フィーダ―に顔を突っ込んでガリガリ齧っている!



どこが「リス除け」!? 細い顔が入るじゃないの! さすがにピーナツの粒を丸ごと取り出すことはできません。

一週間前に見た臆病なリスと、同一かどうかはわかりません。

確かなことは、3週間ほど前にネコのホレイシオが大けがをさせたメスのリス、サイモン/サリーではない、ということです。


それが証拠に、遠目にもはっきり、男の子だということが歴然!






神経が図太い!ガラス戸を開けて、写真を撮っても逃げもしません。


「リス除け」のピーナツ・フィーダ―、けっこう高かったんです。

ピーナツをいれる内部の筒状のメッシュが、ぐにゃぐにゃに曲げられていました。
クルミの殻も噛み割るパワフルな齧歯!

まわりに摑まる太めの枝のない、突き出した枝の先に移し替えました。
新サイモン、食べられるものなら、食べてみろ!
小さな小鳥だけがフィーダーの外柵にとまってかわいくチョンチョンついばめるはずです。

リス客も利用できる、ぶら下げ式のエサ台にのせてあるパン屑や少し湿気たシリアルは、欲張り新サイモンの好みには合わないようです。

意地でも好物のピーナツを食べる!
「リス除け」フィーダーに挑むチャレンジとスリルも好物を味わう楽しみの一部なのかもしれません。

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牛乳で煮た甘ーいお米のデザート、ライス・プディング・・・先入観克服に26年、意外とおいしいイギリスの味!

2017年05月27日 23時01分24秒 | 英国のお菓子とデザート

ライス・プディング rice pudding


日本のお米によく似た、丸くてやわらかく炊けるライスを、たっぷりの砂糖を入れて牛乳で煮たデザートです。


実は、26年前、イギリスに来たばかりの時に、ホームステイしていた家で出されて食べたことがあるんです。
その時「まずかった」のをずっと忘れられず、それ以来一度も口にしていません。

食わず嫌いではありません。一度はちゃんと食べました。
それも、よそで出されたものだから、礼儀正しく残さずに食べたはずです。

イギリスらしい食べ物紹介の、イギリスのおやつとデザートカテゴリーから 外せない重要な品目です。

今、あの時に本当にまずかったのか、疑問になってきました。

お米にお砂糖を入れて牛乳で煮る という調理法に日本人として違和感を持っただけかもしれません。
イギリスに住んで26年、ハギスもブラック・プディングも、マーマイトも、ルバーブも食べた私です、今こそもう一度試す時!

もともと、粉ミルク製造会社だった、アンブローシャ社 Ambrosia(創業100周年だそうです)製の出来合いの缶入りを買いました。



右側が、ライス・プディング。左はカスタード・クリーム。
2缶買えば割引だということで、そのうち使うカスタードと組み合わせて買いました。

ライスはクリーム色のミルクの下にどろんと沈んでいます。


イギリスのライス・プディングは、アツアツを食べます。
お鍋でかき混ぜながら温めました。煮詰めないように要注意。



2食分。
左はチョコレート・ダスト(粉ココア)を、右はシナモンをかけてみました。

もちろん、なにもかけずに食べてもいいんです。
ジャムやシロップを真ん中に落としたり、バニラエッセンスを調理中に振り入れる人もいるそうですが、あまさはすでに じゅうぶんです。

あれ、これがライス・プディング?と思ったほど、おいしかった・・・というか・・・そんなに悪くなかったんです。

お米の粒々は舌で感じましたが、なめらかで、「牛乳で甘く煮たごはん」という先入観を捨てればクリーミーで甘い乳製品デザートとして楽しめます。

缶のラベルの材料一覧を見たら、ライスはたったの9%。72パーセントは、牛乳、ホエー(乳清)など乳成分です。


この、ライスを牛乳で煮た料理、日本ではなじみがないけど、ヨーロッパ、アメリカ、中近東、東南アジアそのほか世界中で広く食べられているんだそうです。
粒がなくなるまで裏ごしして、蒸して固めた牛乳プリン状のものやスープのようにゆるゆるなのも含め、世界中にバリエーションがあります。温めたり、冷やしたり、味付けもいろいろ。

子供の頃に読んだ外国の児童文学の翻訳もの(ドリトル先生だったと思います)に出てきた「ミルクがゆ」というのは、もしかしてこのライス・プディング?
と疑問に思って調べてみました。

別のものみたいです。「ミルクがゆ」の日本語で検索しました。

甘みをつけずにミルクで煮た、お食事用の「おかゆ」のことらしいです。ライスプディング同様、日本ではなじみがないけど、世界各国で食べられているそうです。
ミルクがゆに該当する英語がわかりません。今のイギリスでは見ないから。

試しに、思いついた rice porridge は、水で煮た中国の朝食用のおかゆのことだと書いてありました。

「プディング」というのはイギリス英語で「デザート」という意味です。
だからイギリスでライス・プディングといえば、甘いものを指すはずです。

「ミルクがゆ」と「ライス・プディング」の両方とも、日本語のレシピがたくさん見つかりました。

びっくりです。
さすがインターネット時代! 世界中の珍しい食べ物を自分で作って食べてみる人がたくさんいるんですね。
(ミルクがゆはがもしかして離乳食として昔から日本にもあったのかしら・・・?)

お米を牛乳で煮るなんてキモチワルイ というイギリスに来たばかりの時の先入観に引きずられていた私より開けている!


下の息子は、小学校の給食(スクール・ディナー)で食べてみて嫌いになったそうです。二度と食べたくないということです。


うちの夫は、子供の頃はよく食べたけど、今はわざわざ食べたくもない。出されたら食べるということ・・・シナモンをかけたほうを食べてみて、「まあまあだ。また食べたいとは思わない…」との感想を漏らしていました。


数年前働いていた高齢者施設の食堂で、たまにライス・プディングが出されていました。
お年寄りは喜んで召し上がっていましたが、昼休みに注文して食べる職員はいなかったと思います。お年寄りにとって、古き良き時代の懐かしい食べ物なのかなぁと思ったものです。

缶詰のフルーツを添えて、シロップをかけて、おいしそうに盛ってありました。食べてみればよかった!



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憧れのハイソサエティー!起源はリッチな人たち御用達のお茶請けビスケット、日本でもおなじみリッチ・ティー

2017年05月27日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
リッチ・ティ―・ビスケット rich tea biscuits   。


聞きなれない名前ですか。日本で食べたことのある人は多いはずです。

イギリス発祥の古い歴史のあるビスケット。


17世紀の貴族階級が紅茶と一緒に食べていた、ティー・ビスケットtea bisucuits というのがもとになっています。

むかしの庶民には、バターや砂糖の入ったサクサクのビスケットはぜいたく品で高嶺の花だったんだそうですよ。
ビスケットといえば、飲み物に浸して飲み下していた硬いバリバリしたものが普通だったらしいです。

そんな時代にバターと砂糖をたっぷりいれてサクサクに焼き上げた、お金持ち御用達のビスケット・・・をもとにしたってことで「リッチ・ティー」という名前がついたんだそうですが、なんかビンボッたらしいですね・・・


リッチ・ティーという呼び名が使われているのは、連合王国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)とマン島だけ。
それ以外の国々では、マリーア、マリィ、マリエッタ、マリーアス、マリアムとそれぞれヨーロッパ各国語で呼ばれているそうです。

日本では、森永製菓がマリー MARIE という名前で製造販売していますね。

昔は赤いケープを着た金髪の女の子の肖像画がパッケージにプリントしてあって、舶来の高級なイメージたっぷりだった覚えがあるのですが、今はシンプルなロゴのみの装飾の箱入りなんですね。

さて、イギリスのリッチ・ティー・ビスケット・・・

1847年、ヴィクトリア女王の次男、エジンバラ公アルフレッドとロシア皇帝の皇女、マリーア・アレクサンドロヴナの結婚を記念してイギリスで製品化され、世界中に広まったんだそうです。

イギリス国外での製品名マリィ、マリーア etc はもちろん、花嫁の名前から。

ストックポート日報ではおなじみになりつつある、メーカー品、マクビティーズ Mac Vitie's のを買ってみました。


36枚入り(300グラム)筒形パックが2本入っているお買い得。1ポンド60ペンスでした。

通常の値段だと、1パックが1ポンド以上です。小売店によって多少違います。


・・・といっても、スーパーの自社製品(例、テスコ)だったら、1パック、同量がたったの45ペンスですよ。マクビティーの半額以下。
マクビティーズ、ぼったくってませんか。

リッチ・ティーはマクビティーズが開発したオリジナル商品ではありません。
にもかかわらず、さすが老舗、リッチ・ティーといえばマクビティーズのもの、としてしられています。

一般名です。どこのスーパーでも自社ブランドの、同名、同レシピのを製造販売しています。

まったく同じレシピで両端が丸くなった細長いタイプのリッチ・ティー・フィンガーズ rich tea fingers というのもあります。


やはり、どこのスーパーでも製造販売しています。
これは安売りスーパー、アスダのもの。

丸いリッチ・ティーは簡素な表面ですが、リッチ・ティー・フィンガーズにはすべてまわりにぐるっと繊細なふち飾りが施されています。
どのメーカーのも同様だそうです。

ロシアの皇女様由来の名前の国際バージョンもほとんど、ふち飾りがあるんだそうです。
そういえば、日本のマリーにもありましたね。



ビスケットを紅茶にちょっとつけて食べるイギリス人が多いんです。ダンキング dunking といいます。

ビスケットが硬かった時代の名残の習慣ともいわれていますが、今はそんなに硬いビスケットなんてありません。
このリッチ・ティーだって、ほら、貴族様むきリッチなサクサクレシピだし。

リッチ・ティは、ダンキングすると風味がよくなるおすすめビスケットの筆頭なんだそうですよ。
やってみたけど、ずるずる湿って、あまりおいしくありません。



早く引き上げてもかわりません。
要するにダンキングなんてしないほうが絶対おいしいです!


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許せない、無差別テロ!マンチェスターは暴力に屈しない!

2017年05月24日 21時18分51秒 | マンチェスター

のんきなお菓子の話題を載せるつもりでした。
今日のストックポート日報。



今週の月曜深夜のマンチェスター・アリーナ での自爆テロ事件のことに触れないわけにはいきません。


一昨日、火曜日(事件の翌日)に用事でマンチェスターに行きました。

午後マンチェスターでお勤めしている友人に会ってお茶をのみ、夕方、写生の会に出席するため。



バスを降りたら目に入る、おなじみ、ピカディリー・ガーデンズ   。


晴天です。午後1時ごろ、時間差でお昼休みをとる人もいるはずです。のんびり。

噴水版で水浴びをするハトがたくさんいました。


カメラを向けたら1羽を残してみんなバサバサ飛んで逃げてしまいました。

大規模なテロ事件の翌日のこの静けさと通常と変わらないあかるさはなんとしたことでしょう・・・?

ああ、それでも、事件のあったマンチェスター・アリーナを含む、シティセンターの北端へ行く道はすべて封鎖です。


警察のバンがいっぱい。

もちろんどこに行っても警察官もいっぱい。


なんだか、マンチェスターが大勢の警官に守られてヨーロッパで一番安全な都市に見えてしまうのが不思議です。

もちろんそれは錯覚です。
昨日水曜日から非常警戒令が出て、新たなるテロに備えて、各都市に武装した兵士が配置されるじたいになっています。

いったいどうしてこんなことになってしまったのでしょうか。

多くの店やレストランが臨時休業していました。


自粛?と思っていたら、その日の朝、怪しげな手荷物が見つかり、また爆弾テロ!?と警告で一時おお騒ぎになったのだとか。
買い物客や店やレストランの従業員は全員避難させられ、ショッピングセンターは、午後再オープンしたものの、各店舗はほとんど翌日まで休業でした。

平常ではないのでした。

それに・・・


ものすごい数のテレビ取材陣が、マンチェスター大聖堂に続く一本の交通止めにした道路に集合していました。


この先は入れません。テープが張ってあります。
大聖堂前で何か公式発表でもあるのを待ってたんでしょうか。



ターバンを巻いたインド人レポーターとカメラマン、フランス語を話す取材チームも撮影準備に余念がありません。

野次馬も大勢携帯電話で取材風景を写真に撮っていました。(私もその一人です)

ITVのレポーターはすでにレポートを開始していました。ざわめきで、何を話しているのか全く聞こえませんでした。


*******************************************************************************


5月22日、午後10時半、マンチェスター・アリーナでの自爆テロ事件、日本でも報道されたことと思います。
実は、イギリスではその翌朝(23日、火曜日)一晩おくれで、知った人が多いと思います。

私は、当日、夜12時ごろ、日本に住んでいる友人から、フェースブック・メッセンジャーで連絡を受けて、事件を知った次第です!
日本は翌朝の9時ごろですね。続けて数人の日本にいる人がニュースを見て、安否を気遣うメッセージをくれました。

ベッドで本を読んでいた私、飛び起きてテレビをつけました。同じ情報、映像の繰り返しであまり事情がわからず、途中でテレビを消して、寝ました。

イギリスに住んでいる私たちが寝ている間に、デイタイムの日本にいる方たちのほうが情報に早く接していたのが皮肉です。
(そういえば、EU離脱の国民投票の結果も、一夜明けて知った私たちより、開票速報をリアルタイムで見ていた日本にいる人たちのほうが先に知っていましたっけ・・・)

無差別テロは卑怯です!

昨日のうちに、犠牲者全員の身元が判明、昨日の時点で12人の氏名が公表されています。

犠牲者の多くはテ―ィンエイジャー、8歳の子供もいます。
コンサートを楽しんだ子供たちを迎えに来た親たちもいます。

爆撃犯の身元も明かされました。

日本でもこれらの情報はしっかり伝わっていることと思います。

イギリスではマンチェスターの人たちの、隣人を助け合う、勇気ある行動を紹介する報道が、ジャーナリズムでも、ソーシャルネットワークでも注目を集めているのですが、はたして日本でどこまで知られているのでしょうか。

親とはぐれたり、あるいは迎えに来てもらえなかったりして孤立した未成年者、交通機関の不通で立ち往生する観客に多くの地元のホテルや民家が無料の宿を、約20台のタクシーが無料の送迎を提供しました。非番の医療関係者が深夜に自発的に出勤して無給で救命措置を施しました。


23日に、数千人の市民が集まって自発的に行われた、市庁舎前のアルバート・スクエアでの追悼集会では実に多くの市民が「I  Manchester」のカードを掲げて、自分はマンキューニアン(マンチェスターっ子)であるとテレビカメラに向けて表明していました。

「マンチェスターでテロの犠牲になった子供たちは我々マンキューニアンの子供であり、兄弟姉妹である。」とその死を悼む人たちがテレビの取材に向けて答えていました。


3月の、ウェストミンスター橋でのテロ事件の時は、議会がターゲットだったことから、テロは自由と民主主義への挑戦、それに屈するな!と、イギリス国旗、ユニオン・ジャックを掲げての意思表示が目立ちました。

暴力を振りかざし、恐怖で自分の主張を通そうとするテロリストたちに、おびえたところを見せては絶対にいけないはずです。

そう思って私は、「自由と民主主義」を掲げてフェイスブックなどのソーシャルメディアを通して、テロに立ち向かう連帯を表明するポストにシェアも「いいね!」もツイートもしませんでした。

テロは、絶対に許せません。「自由と民主主義」も守り抜くべきです!

ただ・・・反応を起こすと、テロリストの思うつぼ、「動揺してるぞ、やった意義あり」と思わせるのがくやしくて・・・個人的には何も表明しない派、でした。

今回は別です。

マンキューニアンの多くは、今回のテロの対象が国家や自由や民主主義といった抽象的なものではなく、マンチェスターと「マンチェスター魂」であると思っているみたいです。

何とも、単純で感傷的で感情的な・・・・!とは言え・・・

グレーター・マンチェスターに25年住んでいる私の感情にもぐっと来るんです。

フェイスブックに「I  Manchester」のポストが投稿されると、「いいね!」を押して連帯を表明しています。

マンチェスター知事、アンディ・バーナム(労働党)の「見たか、テロリスト!?我々はもっと強くなるぞ」発言も私たちを勇気づけます。


21年前の、暫定アイルランド共和国軍 Provisional Irish Republican Army (IRA)によるマンチェスター爆撃事件はあまり海外で話題にならなかったように記憶しています。
ものすごい被害だったのですが、何せ奇跡的に死んだ人がいなかった!ためと、IRAのターゲットが連合王国のみだったためもあるでしょう。

その時も Com'on Manchester,you can do it!のスローガンのもとに連帯感を強めてみごと、町を復興させました。
私を含め、多くの人がその時のことを思って感慨にふけりました。

その時は今ほど怒りを感じる人が少なかったように思います。
自分たちがマンキューニアンであるという自覚を強くする人が多かったのが共通しています。

今回特に、人種、信仰はもちろんマンチェスターで生まれたかどうかは関係なく、マンキューニアンであるという連帯感が広がっているようです。

去年の記事のリンクです。その場に居合わせた私の体験談です。↓読んでみてください。

マンチェスター爆撃20年周年・・・よく復興したものです。

今回は大勢、罪のない人がなくなっています。
子供や若い人をターゲットにした卑劣きわまる犯罪です。
コンサート会場を狙うなんて!!

うちのしたの息子の仲良しのお友達のいとこがコンサートに行ったそうです。(無事だそうです)
上の息子のガールフレンドは、行きたかったけどチケットが取れなかったそうです。

娘にねだられたという親にも会いました。
娘のいない私はアリアーナ・グランデがマンチェスターでコンサートをやるなんてことも知らなかったのですが周りでは注目のイベントだったらしい。

はじめて、イスラム過激派によるテロがこんなに身近なところまで来ていることを実感しました。

爆発するだけではなく、中にぎっしり詰めた釘やボルトがさく裂するという、恐ろしい新案爆弾を製造したのは、自爆した実行犯のイスラム過激派の若者ではないそうです。
爆弾を手作りする能力のあるテロリスト仲間が予備の爆弾を抱えて国内に潜伏しているということです。

非常警戒態勢が発令されています。






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忘れたころに突然登場、ロンドンの重箱の隅…2か月前の撮影ですが

2017年05月22日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
3月にロンドンに行った時に撮った写真がたくさんあります。
載せる機会を逸して、しまい込んでいた地下鉄の駅写真をこの際、公開。

郊外への乗り換え駅、ロンドンブリッジ Londonbridge 駅の、地下鉄とブリティッシュ・レイル(旧英国鉄)を結ぶ長い連絡通路の壁の、たくさんのアーチのひとつ。



大掛かりな工事中でした。

また一つ。


古い建物なので、アーチの上部、ふちがところどころ欠けています。

仮覆いの金属板が、欠けた部分にぴったり合うように切ってあるのが愛らしく思えて、写真を撮りました。

工事はもう終わったのかな。

そういえば、外から見たことがなかった、ロンドンブリッジ駅。古いレンガ造りの伝統ある駅舎だと思われるのですが・・・

ブリティッシュ・レイル側の内部はガラスに覆われ、すでに非常にモダンに改装されていました。


工事中の仮覆いの金属板を外したらどうなっているのか、見たいです。



ユーストン Euston 駅の、これまた地下鉄-ブリティッシュ・レイルの連絡通路の床に貼ってあった警告スティッカー。


ロンドンの地下鉄グラフィックの洗練度、質の高さは世界最高水準です。だけど、これは、なんだ!?

Don't be a trolley wally. 翻訳不能。

「キャスター付きスーツケースバカになるな」
直接的表現の絵をみれば言いたいことはわかりますね。

wallyはバカ。trolleyと単に韻を踏んでいる低レベルの語呂合わせ。

キャスター付きスーツケースで他人をつまずかせているバカが、携帯電話を見ながら歩いているところにご注目。
いくら床に警告を貼っても、携帯電話を見ながら歩いている人の目には入らないのでは。

立ち止まって床の標語を見てダジャレに感心している人のほうがかえって通行の邪魔になると思うのですが・・・


地下鉄で見かけたかわいいポスター。


250以上の地下鉄のプラットフォームでインターネット接続が可能。携帯電話を持って小躍りして歓喜をあらわすモグラ。

気が利いたコピーです。地下150フィートで、注目の的になっていよう(フェイスブックなどで人とつながっていよう、とかいう意味でしょうか)
地面の下 150 feet below と on top of...高低の対比が鮮やかです!

色も構図も絶品!



他にもある、ロンドン写真、忘れたころに小出しにしてお目にかけます。



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今回は食べた!全身日焼けブタの そぎ肉サンドウィッチ、噴水の上がるピカディリー・ガーデンズで

2017年05月21日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
先月の記事リンクを貼りました。↓
カテゴリーは「イギリスのキッチュ」理由は見ていただけばわかります・・・

イギリス人の飽くなき日焼け願望の体現!サンベッドに寝そべるオレンジ色に日焼けしたブタ!

先週用があって寄った、マンチェスターのピカディりー・ガーデンズ Piccadilly Gardens



お昼どきだったので、フード・マーケットによって久しぶりに仔ブタの丸焼き、ホグ・ロースト hog roast のサンドウィッチを買いました。

今回は香りがよく装飾性もたかいベイ・リーフ(月桂樹、ロリエ)とローズマリーで飾ったまともなブタのディスプレイ。







はい、今回は「イギリスの料理」カテゴリーでいきます。

以前も「イギリスの料理」カテゴリーで、ホグ・ロースト(プルド・ポーク)の話題を取り上げましたが、今回のは全身、「尾頭付き」です。

その、去年の記事を読んでくださいな。リンクを下に貼りました↓

ブタのまる焼き、ひっぱらなくてもプルド・ポーク


マンチェスター・タウンセンターのピカディリー・ガーデンズ脇で、毎週木、金、土曜日にあいているマンチェスター・ストリート・フード・マーケット Manchester Street Food Market。


ブタの尾頭付き、あるいはブタの姿焼きはもうおなじみです。
 
丸い白パン(バン bun) にまず、アップル・ソースをドロリと塗って、すでに細かくほぐしてあるやわらかい豚肉 ( 熱湯につけて保温してあるアルミのポットに入っています)をのせ、甘辛いグレイビーをべちょっと落としてくれます。

とろとろに炒めた玉ねぎの輪切りもリクエストしてのせてもらいました。

ディスプレイの丸焼きブタは無傷です。
ほぐして用意してきた肉は、別のブタの肉のようですね。

以前別の日の午後遅く、店じまい前に通りかかった時は頭と前脚、おしりと後ろ脚以外の肉がすべてそがれてブタの姿がすっかり崩れていましたっけ。
アルミのポットに詰めてきたのを使い切ってから、「姿焼きロースト」を切り分けるようですね。
見栄えのする客寄せ「姿焼き」の形をできるだけ長く保っておくつもりらしいです。

ピカディリー・ガーデンズで噴水を見ながら食べました。



バンから流れ出ているオレンジ色のソースは私が好みでかけた、ぴりぴり辛いピリピリ・ソース piri piri sauce 。
「ピリピリ」という南アフリカ原産の唐辛子を使ったポルトガル料理用のソースだそうです。

4ポンドは屋台の立ち食いにしては、お値段高めです。

おいしかったけど、とても食べにくかったです!

肉が膝に落ちました。
グレービーが上着の襟につきました。

すすめられて買った、クラックリング crackling、ローストした脂っぽいブタの皮です。

アルミ箔に包んである1つかみが1ポンド。


実は、けっこう好きなのです。
凄い高カロリーです。

以前働いていた高齢者施設の食堂でも、レストランの屋外ホッグ・ロースト・バーベキューでも、つまみ食いさせてもらっていました。

香ばしくってシャリシャリ、カリカリ。揚げた脂身が舌の上でシュワっと溶ける絶妙な食感・・・

この屋台、1ポンドとるのはガメツイですね。
たいていはサービスで、希望者にはトッピングしてくれるはずです。

しかもここのは、ねちねちぐにゅぐにゅ嚙みきれなくて、まずかったです!
サンドウィッチがおいしかったのに がっかりでした。

当たり外れがあるって初めて知りました!
「イギリスならではの珍味!イギリスにいらしたらぜひおためしあれ」と読者の皆様におすすめしたこともあったのですが、まずいのにあたると興ざめですね。

上にリンクを貼った、「去年の記事」で話題にした、私が売ったホグ・ローストのサンドウィッチには、絶妙、絶品のクラックリングをサービスでサンドウィッチにはさんでいました。

好評でした!

お客さんにはほしいかどうか、もちろん聞いてからのせました。カロリーが高いのでほしがらない人もいるはずです。




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マクビティーズの勝訴、裁判沙汰にまでなったケーキか否か論争、晴れて認定、ビスケットサイズのケーキ、ジャファ・ケーキ

2017年05月19日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
昨日に引き続き、イギリスで昔から大人気のビスケット/ケーキの話題です。

ジャファ・ケーキ Jaffa cakes


やはり、元祖の製造元は、マクビティーズ Mac Vitie's です。


イスラエル原産のオレンジの品種からつけた名前だそうで、ロゴがオレンジの皮文字です!

マクビティーズが1927年に開発したお菓子ですが、これもやはり登録商標ではなく、一般名です。

すべての大手スーパー、多くの製菓会社や町のパン屋が、「ジャファ・ケーキ」を名乗る同サイズ、同レシピのお菓子を作っています。

スポンジケーキ、オレンジゼリー、チョコレートからなる3層の、製造元によれば「ケーキ」だということなのです。

「ケーキ」の名を冠しているにもかかわらず、巷ではケーキかビスケットか、長いこと、論争の的だったそうです。

1991年に、裁判所で判定が下りました。
元祖製造元のマクビティーズの主張が通って、ジャファ・ケーキはケーキの認定を受けました。

チョコレートがかかっているビスケットに課税される VAT(Value Add Tax 付加価値税)の対象外となったのです。
チョコレートがかかっていても、ケーキには課税されません。


VATは日本語では「消費税」と訳されているはずです。
といってもイギリスのVATは日本の一律課税の消費税とはちょっと違って、システムと対象品目、サービスが複雑に分類されていて、ややこしいのです。


子供服や育児用品、介護、医療用品が課税されないのは納得ですが、チョコレートのかかったビスケットが課税対象なのに、チョコレートのかかったケーキは非課税なのにはなにか理由があるのか・・・?わかりません。とにかくややこしい。

VATのスタンダード・レートは現在20%。ほとんどの品目、サービスが対象です。
基本的には福祉、衛生、育児に関する製品、サービスと、生活必需品が対象外なんです。

以上の品目も、ものによっては定義があいまいで疑問視されることもあるようなのですが、公的な論争にまで発展することはあまりありません。

とにかく、ジャファ・ケーキには今でも消費税がかかっていないのでした!

「ビスケットのサイズで、パッケージもビスケットと同じ、ビスケット売り場に売られている、食べるのにフォークもスプーンもいらないから、ジャファ・ケーキはビスケットである」というのが税務当局の主張。

マクビティー側は、ケーキの製法である説で攻めました。納得です。
決め手の論拠の一つに、「ビスケットは古くなるとやわらかくなるが、ジャファ・ケーキは固くなる。だからケーキである」というのがありました。

サイズがビスケットでも・・・


スポンジ・ケーキがベースです!


ケーキにチョコレートと苦めのマーマレードを塗りたくった味です。


きのうの、ダイジェスティブ・ビスケットの話題で使ったのと、同じ写真です。マクビティーズのストックポート工場。


ジャファ・ケーキは、すべてこのストックポート工場で生産されています。

15年ほど前、「もうすぐ、あなたのそばまで行きますよ~」といった意味のセリフをつぶやく手脚の生えたジャファ・ケーキの漫画(ゆるキャラ?)をプリントした不気味な横断幕が工場の外壁にかかっていたのを、マンチェスター、ストックポート間のバスの窓からいつも目にしていました。
いつの間にか取り下ろされました。

うちの上の息子はジャファ・ケーキが大好きでした。
ジャファ・ケーキをつくっている工場に親子でいつも親しみを感じていました。

時間によると、ビスケットの焼ける甘い匂いが遠くまで漂っています。



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消化を助ける!そんなわけない。かつては健康食、今ではイギリスのお茶請けビスケットの筆頭、その名も霊験あらたかな、ダイジェスティブ・ビスケット

2017年05月18日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
今まで、このストックポート日報にでてこなかったのが不思議なぐらいイギリスではポピュラーなビスケット、ダイジェスティブ・ビスケット digestive biscuits


「紅茶の友」として、一、二を争う人気のビスケット。

とくにアメリカではスィート・ミール・ビスケットsweet meal biscuits とも呼ばれているそうです。

連合王国発祥の、世界的に人気のビスケット。

一般には1830年創業のスコットランドのビスケット会社、マクビティ―ズ社 MacViti's の発明といわれています。
マクビティーのウェブサイトにも、ウィキピディアのマクビティで検索しても、そう書いてありました。

ところが「ダイジェスティブ・ビスケット」で検索してみたら、マクビティ―ズ社は単に「ダイジェスティブ・ビスケットの生産会社としてイギリスで一番名の通った会社」として、紹介されています。発明、開発はスコットランドの医者、ということになっています・・・

どちらがただしいのでしょうか。

とにかく、ダイジェスティブと言えば、マクビティーズ!




ちゃんとTHE ORIGINALと、パッケージにもビスケットにも明記されています。
1839年に生産、販売を開始した「元祖」であることは確かのようですね。

日本でも、日本マクビティーズがダイジェスティブ・ビスケットを独占販売しているらしいですね。


前から気になっていた、「ダイジェスティブ(消化する)」という不思議な名前・・・

一般名です。
イギリスのすべての大手スーパーが自社製品の「ダイジェスティブ・ビスケット」を生産しています。
他のビスケット・メーカーも、町のパン屋は手作りのをそれぞれ同名で生産しています。


名前の由来は、ビスケットをサクサクに焼き上げるのに使う、ベーキング・ソーダ(重曹)=化学名、ソディウム・バイカーボネート(炭酸水素ナトリウム)。

炭酸水素ナトリウムには胃内のpHを上昇させて胸やけを軽減する作用がある、といわれているそうです。

最初に作られた1839年にはその作用が注目されていたので、消化不良に効く健康食として売り出され、実際にその目的で食べられていたそうですが、
今はそんなこと誰も気にしていないはずです。

長い伝統のある人気ビスケットの名前の名残です。

20年以上も気になっていたおなじみ、謎めいたイギリスのビスケット名の一つがまた解明できて満足です。

もちろん、今はどのメーカーも、ダイジェスティブ・ビスケットが消化にいいとも消化不良に効くとも何ともうたっていません。


材料は、あらびきの小麦粉に、モルト(麦芽)とオート・ミールが加わっているのが特徴で、モクモク、サクサクした歯ごたえです。
甘みを抑えた大人向きのビスケット。



片面にチョコレートを塗ったチョコレート・ダイジェスティブを1928年に最初に作って売り始めたのもやっぱりマクビティーズ。


これは、ダークチョコレートタイプ。
ミルク・チョコレートもあります。どちらも大人気。
やはりスーパーやほかのビスケット会社もこぞってこの名前で生産しています。



実は、イギリスに5つあるマクビティーズの工場の一つは、ストックポートにあるのです!
ストックポート とマンチェスターを突き抜ける、国道A6沿いに。



1917年に建てられた工場です。
広大な敷地はストックポート郡 Borough of Stockport と、シティ・オブ・マンチェスター City of Manchester の郡境をまたいでいます。
  


住所は、ストックポートでした!

ダイジェスティブを生産しているのがこの工場なのかどうかは調べられませんでした。


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ピーク・ディストリクトのイーデル再び、その3; 怖がりのヒツジ母子、のんびりのウシ母子をみて、村に戻る

2017年05月15日 08時00分00秒 | ピーク・ディストリクト

ピーク・ディストリクト国立公園 Peak District National Park の小さな村、イーデル Edaleにまた行った話・・・今日で連続3回目です。



村の裏の、それほど高くない山の途中まで登って景色を楽しんで、また同じ道を下りてきました。(前回までの記事を読んでくださいね)

村に戻って、お昼ご飯を食べて一息ついた後、一週間前に行った子ヒツジでいっぱいの「この世の極楽」にも、ロンドンのそばから訪ねてきた夫の姪を案内することにしました。

前回とは 逆のコースです。

ここから、昨日の続きです。



線路の下の日陰でかたまってゴロゴロしているヒツジの母子たち。


私たちがそちらへ向かっているという動きを察知して、到着するずいぶん前から、線路の下で わさわさ動きがありました。

5メートルほどのところに来た時点で、ヒツジたちの集団にパニックがはしり・・・
(望遠で撮った写真です)

・・・すごい勢いで、線路の向こう側にむかって我先にとかけだしていきました。

きのどくに、逃げ遅れた母子。


壁際に追いやられて、母ヒツジはおびえきっていました。

私たちには 何も危害を加えるつもりなどないんですけどね。

過去に、人間に何かひどいことをされた出来事でもあって、すべてのヒツジの記憶に恐怖が刷り込まれているんでしょうか・・・? 臆病です。

パニックで一時的に母ヒツジと双子の兄弟からはなれて、線路の下を抜けた左脇の高いところに駆け上がった子ヒツジ。


こわがらせてごめんね。

写真を撮った後、私が離れるとすぐ、右側でけたたましく呼び続ける母ヒツジの所へ走って行って合流しました。ご心配なく。


この石塀(ドライ・ストーン・ウォール)の向こうの、もう一つの放牧場を抜けると、広い車道に出ます。


放牧場沿いに車道を少し歩いて、前回写真に撮った、古い崩れかかった建物のある角を左に入って、山の中腹に向かうなだらかな登り坂に入ります。

古い崩れかかった建物の日かげでのんびりゴロゴロしていた母子の集団を ここでも脅かしてしまいました。


日の当たるオープンスペースでのんびり草を食んでいたばらばらの羊たちが、すぐそばを通る私たちにおびえて、崩れかけた家のほうへ集団で突進したのです。
日かげでのんびりゴロゴロ組が跳ね起きて、右往左往し始めました。

前回見かけた、黒白双子をこの時も見ました!


坂道の両側が放牧場です。





黒い母ヒツジに白い仔羊。


同じ品種です。黒いヒツジは突然変異だそうです。


何がどうなっちゃったのか、座り込んでる肥満体ヒツジ。



坂道を登り切ったら、山の中腹にある農場の中に入りました。

前回は写真に撮らなかった、行き止まりの岐点の パブリック・フットパス のはじまり。


どう見ても、農家の敷地内、かってに出入りして通ってももいいのか!?と思ってしまいますが、いいんです。
ちゃんと、「パブリック・フットパス」と表示があります。

以前は、大きなゲートにトラクターなどを通す時以外はしまっていた鉄柵扉があったみたいですね。現在は取り払われて、あきっぱなしです。
人が一人ずついつでも通り抜けられる、スタイル(ヒツジは抜けられません)が石壁に儲けてあります。


私たちが通りかかった時も、背後の山から下りてきたらしい登山装備の年配のカップルが出てきて、私たちが上がってきた緩やかな坂道を下りていくのに行き当たりました。


前回と同じルートを逆にたどります。今回もまた、牛小屋で牧羊犬3匹を見ました。


この子ウシはかってに出てきちゃったみたいだけど、いいんでしょうか。


右手前の箱は犬小屋です。

前回と違って暑い日でした。牧羊犬3匹は舌をベロンと垂らしてハアハアいってダレていました。
通りかかった私たちのことも、勝手に出てきちゃったみたいな子ウシのこともどうでもよさそうでした。

前回と同じ場所です。



出ているヒツジの数は、前回に比べると少ないです。






ヒツジの放牧場にいた、ウシの母子。


ウシはおっとり・・・人を恐れません。
母牛のおちちからミルクが細い線になって垂れ流れていました!


パブでの昼食前に、山を上り下りした岐点のそばまで戻り、木の段々を谷底まで下りて谷川にでて・・・


前回と同じ、谷川にかかる幅の細いかわいい橋を渡ります。


橋を渡って坂を上がり切ったら、お昼ご飯を食べたパブです。


(反対側から撮った写真です。上がってきた坂はふたつの建物の間にあります)



橋のふもとに咲いていた、アイスランディック・ポピー。


田舎にも町中にも、イギリス中どこでも勝手に生えてる外来種のポピーです。



この三回連載の最初の2記事も読んでくださいな。前回同じ場所を歩いた話の三回連載記事のリンクも含まれています。

↓↓


ピーク・ディストリクトのイーデル再び、その2;またまた子ヒツジを見る晴天の逆戻りハイキング

ピーク・ディストリクトのイーデル再び、その1:正統派山歩きのあと帰りに見かけたイギリスの田舎の柴犬

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ピーク・ディストリクトのイーデル再び、その2;またまた子ヒツジを見る晴天の逆戻りハイキング

2017年05月13日 09時00分00秒 | ピーク・ディストリクト
昨日の続きです。
ピーク・ディストリクト国立公園 Peak District National Park の小さな村、イーデル Edaleにまた行った話です。


村の裏の、それほど高くない山の途中まで登って景色を楽しんで、また同じ道を下りてきました。

村に戻って、お昼ご飯を食べて一息ついた後、一週間前に行った子ヒツジでいっぱいの「この世の極楽」(私にとって)に、ロンドンのそばから訪ねてきた夫の姪を案内することにしました。

一週間前に行った前回とは逆のコースです。

一週間前に行った時の記事、3回分のリンクを貼りました↓ぜひぜひ読んでくださいな。

念願の子ヒツジ詣で!ピーク・ディストリクトの小さな村、ハイキングの拠点として名高いイーデル、シーズン前の静かな平日にヒツジと景観を満喫

この世の極楽、子ヒツジがいっぱい、ピークディストリクトのハイキングの拠点、イーデル・・・シーズン前で静かな牧場を抜けるお手軽ハイキング

ピーク・ディストリクトの小さな村、イーデルの山の放牧場ででたくさんの子ヒツジを見て心の平安を得る



村の教会の向かいの、塀の切れ目から細い横道に入って、橋を渡ってスタイル(人間だけ通して、家畜は通れない仕組みの出入り口)を抜けると・・・・



前回と同じ、子ヒツジの人口密集地。

気温が20℃を超える、温かい日でした。
うす曇りの前回と違って快晴。



厚いフリース(ヒツジの毛皮)を全身にもっこりと着込んだヒツジたち、暑そうです。
特に大人のヒツジ(すべてメス、母ヒツジ)は厚着です。


涼しげな日陰が大人気。





双子の子ヒツジが多いようです。



左側の母ヒツジは子ヒツジ3匹連れ、三つ子の母のようです。


ほら、ね。




といっても三つ子はそれほど珍しくありません。



ずる剥けの母ヒツジ。


何がどうなっちゃってるんでしょうか。ピンクの素肌が涼しげです。
この時期、ときどき見かけます。

他に、束になったフリースの房が、抜け落ちを待つかのように突き出しているむさくるしい大人の羊も何匹か見ました。

抜けかわりの時期のようで、大量の抜け落ちた脂っぽいふわふわがそこら中に落ちています。



この世の極楽、子ヒツジめぐり。
大満足です。



最初はこの放牧場できりあげて、またもと来た小道を通って村の教会前に戻るつもりでした。

しかし、あまりに天気が良くて快適で、子ヒツジをいつまでもいつまでも見ていたい強い誘惑にかられ、前回歩いたルートを逆にたどって、もう1ルート、ウォーキングすることに決定。

山を途中まで登って下りた後、けっこう疲れたのですが、お昼ご飯を食べたら、元気回復、急な上り坂のあとの平地ウォークはびっくりするほどらくちんです。


この牧草地を横切って、線路の下をくぐって、もう一つの牧草地を横切って・・・


前回と同じところを今度は逆に坂を上がって、山の中腹の農場を横切って山登りの出発地点の近くまで来て、橋を渡ってパブ脇の細道に戻ります。

写真がたくさんあるので、明日に続きます。

前回と同じ場所の写真がいくか出てきますが!少なくとも前回とは写真が違います!




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ピーク・ディストリクトのイーデル再び、その1:正統派山歩きのあと帰りに見かけたイギリスの田舎の柴犬

2017年05月11日 16時34分32秒 | ピーク・ディストリクト
今週の水曜日に、ロンドンのそばに住む夫の姪が訪ねてきました。

彼女を連れて、ちょうど一週間前に行ったピーク・ディストリクト国立公園 Peak District National Park の、ハイキングの拠点、小さな村イーデル Edaleまた!行ってきました。






ハイキング・ルートは数限りなくあります。
今回は、村を抜けて、山の頂上間近まで行って景色を楽しんで(山越えはせずに)下りてくるルートを試しました。

前回の記事3回分のリンクを貼りました↓ぜひぜひ読んでくださいな。

念願のコヒツジ詣で!ピーク・ディストリクトの小さな村、ハイキングの拠点として名高いイーデル、シーズン前の静かな平日に羊と景観を満喫

この世の極楽、仔羊がいっぱい、ピークディストリクトのハイキングの拠点、イーデル・・・シーズン前で静かな牧場を抜けるお手軽ハイキング

ピーク・ディストリクトの小さな村、イーデルの山の放牧場ででたくさんの仔羊を見て心の平安を得る、仔羊療法


観光案内所に行けば、係の人が親切にルートの相談に乗ってくれます。
頂上まで行って、小さな山の尾根を通って、行きと違うルートをとれば、3時間はかかるというので、切りのいいところまで行って、同じ道を下りていくことにしました。

前回と同じ、谷川を流れる小川を渡ります。


別の橋です。今回は木の橋。

木の段々を上がって、山の平らな中腹に出ました。


石の板を敷いた歩道の上に立って、周囲をぐるっと見回した構図で、写真4枚をつなげてみました。
   ・・・うまくつながりませんね。しかも、最後の一枚がはみ出ちゃいました。(パソコンでみるとちょっと180℃パノラマ効果が楽しめるはずだったんですが・・・)

(今回のルートと反対方向=最後の一枚に写っている方角に歩いていくと、前回の、「この世の極楽、仔羊がいっぱい」ルートの出発点に出ます)

敷石の終わるったところで、ちょっとした下り坂があって、こんな高いところに流れている小川に出ました。

この細い木の橋はすべて同じカーブで曲がった木材でできています。


橋を渡ったらすぐに山岳エリア。



左側の、にはじょぼじょぼ音を立てて谷川が流れています。

かなりの高さまで登ってもまるですぐそばのような大音量のじょぼじょぼが、はるか下から聞こえてくるのが不思議でした。
他にほとんど人がいなくて、鳥がうるさく鳴いている以外は本当に静かでした。

右寄りの上のほうにちょっと色の黒い場所があるのがわかりますか。


崖が削られたようにえぐれていて、平らな場所がちょっとあります。


そこまで登って、一休み、景色を堪能してまた下山です。


実は、行き、返りともに同じルートを上り下りすることにしたので、「後ろを振り返らないこと。上る間は前だけ見てあるくこと」と決めて歩きました。帰り道のために違う景色をとっておくために。でも2回息抜きにとまった時につい、絶景を見下ろしてしまいました!

帰り道・・・










行きには1時間足らずかかりましたが、帰りの下りはたったの25分で
また村に戻ってきました・・・

家の前に、柴犬!?


どう見ても柴犬です。日本の柴犬、イギリスで見たのは初めてです。


じーっと座ってポーズをとっています。柴犬・・・ですよね?

小さな村の中心にある、唯一のパブ、The Old Nag's Head。


夫と姪は、例によって地元エールの、Farmer's Blonde を注文しました。私はカロリー無しのコカ・コーラ。





イギリスの田舎の伝統的なパブの内装です。

昼食のあと、元気が出たので、前回の村からすぐの 線路が横切っている例の仔羊がいっぱい放牧場にまた!行ってみることにしました。

姪にとっては初めてです。もちろん私は何回見ても飽きません。

「また、仔羊・・・?、先週見せてもらったから、もういい!」などとおっしゃらずに、明日もう一日お付き合いくださいな。

仔羊の写真がまたまた、次から次へと出てきますよ。


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来なかったら、寂しい!招かざる客、貪欲であつかましい外来種のハイイロリス、やっぱりかわいい、無事でいてほしい

2017年05月08日 23時28分27秒 | 英国の動物
ああああ、家に帰ったら、うちのよぼよぼネコ、ホレイシオ14歳が、リスを捕まえて得意そうに見せびらかしていました。一週間前の写真です。


この写真を撮るためにカメラを持ってきたのではなく、手に偶然もっていたのです。外で写真を撮ってきたところだったので。

よく見たら、まだ生きていました。大きく瞬きしました。

ホレイシオを玄関からつかみだし、リスをそっと抱き上げて、庭の草の上におろしました。

ビクンビクンしました。
もう手遅れか?
…と思ったら、びゅんっと跳ね上がって、庭のラズベリーの茂みに姿を消しました。

ショック症状だったのでしょうか。命に別状はなかったようです・・・
草の上におろす時に、こっそり確認しました。メスでした。

以前のストックポート日報に載せたリスと野鳥の餌をめぐる攻防戦の記事をぜひ読んでくださいね。リンクを下に貼りました↓


外来種、害獣指定、招かざる客、貪欲、でもかわいい!あつかましいハイイロのリス

ネコも恐れぬ神経の太い、常習!泥棒リス

いつも来ていたがつがつリスは、たぶん、同一のリスだと思うんです。
勝手にオスと決めつけて、サイモンと命名。



同時に3匹を一緒に見かけたこともあります。
人をもネコをもおそれず、堂々と食事を楽しんでいく太っ腹はサイモン一匹だと思うのですが…確かではありません。



話は少し飛んで・・・小鳥の常連客がたびたび来てくれるようになったんです。

ロビンrobin 。2~3羽一緒に来ることも。イギリスの国鳥。(和訳はコマドリだそうです)




(海辺の小屋型フィーダーの、両サイドの網が取り外されているのにご注目。サイモンがピーナツを粒のまま取り出せるよう太い針金の網の目を大きく広げてしまったので、取り外して中に小皿をいれてつるしています。サイモンはどうやらヤットコとペンチを持参していたようです)



見えるかな、グリーン・フィンチ green finch。(カワラヒワ)。


他にスズメとブラックバード blackbird (クロウタドリ) もおなじみ。

小鳥のために用意したエサを、ガツガツほとんど独り占めしてしまうハイイロリスのサイモン。

いい加減にしろ!

サイモン除けの工夫・・・

その1:スクイラル・プルーフのバード・フィーダー(リスを寄せつかないエサやり器)を買いました。けっこう高かった。


小さめの小鳥がかごの中に入って、ピーナツをちょんちょんついばむ姿がたまらなくかわいい。

サイモンが短い手を伸ばしても真ん中のピーナツ入れに届かない仕組みです。
サイモンの苦闘を目にしたことはありません。

その2;枝から離して物干し綱にぶら下げたフィーダー各種。


さすがのサイモンも綱渡りはできません。


以上の工夫は効き目あり。

細めの小枝の先にフィーダーをかけたら、重い体のリスにはたちうちできまい・・・と思ったら・・・


甘かった。



サイモンは無敵でした。



ああ、サイモン。






サイモンらしきリスを助けた翌日、よたよた体を揺らしながら芝生をゆっくり横切るリスを目撃。
私の姿を見て、ラズベリ―の茂みに潜り込んで、塀の隙間から隣の庭に抜けようと、たった20センチほどの高さをよじ登ろうと必死でした。
かなりのケガを負っているようです。
間違いなく助けたリスです。

かわいそうに!

逃げなくていいのに!

大好きなピーナツをラズベリーの茂みにまき散らしておいて、その場を離れました。

30分して戻ってみたら、リスもピーナツも消えてました。食べたんでしょうか・・・?
小鳥も何羽か、はなれた木の枝にとまっていたんです。小鳥に食べられちゃったかな?

けがをしたリスが野生で生き残れるのでしょうか。

それ以来、うちの庭の野鳥の餌やり場に、リスは来ません。
ホレイシオが襲ってけがをさせたリスは、どうやらサイモンだったようです。

メスだったので、サリーとでも改名しましょうか。


念願の、リスの妨害のないバード・カフェの運営が実現!

でも、寂しいです。
サイモン、いやサリー、いやいや、やっぱりサイモン、どこかで傷を治して元気でいてほしい。
傷が回復して、うちのバード・カフェが危険極まりない暴虐ネコのうろつき場だとわかったので河岸をかえて どこかよそでガツガツやってるんだと思いたいです。

元気に帰ってきてくれたら、サイモン専用テーブルを用意して歓迎するつもりです。





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懐かしの倹約デザート、カリカリ、ふわふわ、カスタードとシナモンの香り絶妙ブレッド&バター・プディング

2017年05月06日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート

ブレッド&バター・プディング bread & butter pudding 、イギリスの庶民的なプディングです。





(プディングというのはイギリスでは食後のデザート、の意味です)

日本語でグーグルしてみたら、驚くほどたくさんのレシピが見つかりました。日本でも食べられているんですね!


冷凍のを買ってオーブンで温めて食べたことはあるのですが、作ったのは初めて。簡単です。
allrecipes というイギリスで人気のウェッブサイトで見つけたレシピです。


材料;薄めの食パン5枚、 シナモン小さじ一杯、 砂糖100グラム、 牛乳500ミリリットル、 卵2個、 バター、 サルタナ(干しブドウ)3つかみ

1、シナモンと砂糖を混ぜます。
2、牛乳に卵を割り入れ、よくかき混ぜます。
3、食パンの両面にべっとりバターを塗ります。

4、食パンを適当な大きさに切って、オーブン皿の底に敷き詰めます。その上に干しブドウと砂糖+シナモンのミックスをふりかけます。これが一番下の層。
その上にまたパン、砂糖とシナモン、干しブドウの層をオーブン皿のふちまで繰り返し。

5、卵が溶け込んだ黄色い牛乳(カスタード)を上からたらたら注ぎます。
6、最後に残った干しブドウと砂糖・シナモンを上からふりかけ、20分ほど置きます。



7、パンの層が上から下までじっとり湿ったのを確認してオーブンに入れ、35分から45分焼きます。

焼き上がり。ふっくら増量しています。


トーストしてないパン切れにバターを塗るのはけっこうたいへんです。熱湯をいれたお椀の上にお皿を載せてちょっと温めてから塗るとうまくいきました。
バターは接着剤の役目を果たしているみたいですね。

ミルクが多すぎないか、とちょっと心配でしたが、食パン5枚、3層をしっとり湿らせる適量でした。


材料は日本でも簡単に手に入るものばかり。
お試しください。


うちの夫は懐かしの味に大喜びでした。下の息子にも大うけでした。

中は十分しっとりです。カスタード風味もきいています。
それにもかかわらず夫は、焼き菓子には定番のクリームを要求しました。

偶然、冷蔵庫にあったカスタード(別の日にスポッテッド・ディックにかけたものの余り)を温めて添えました。ダブルカスタード、くどそう。

2日目は、電子レンジで温めて、ちょっとびちょっとしちゃったのが惜しいけど、十分おいしかったです。6人前です。

外はカリッと、中はふっくら。


シュークリームに口当たりも味もかすかに似ています。

パン切れ3層とは思えないほど、しっとりふっくらくっついて、境目がまったく見えません。


                                    


60歳の夫が子供の頃、食後のデザートの定番だったそうです。

今ほど食料事情がよくなかったころ、食べ盛りの子供が何人もいる家庭では、肉や野菜に比べて安価な食パンが大量に常備されていたとか。
ちょっと固くなったパンを使ったブレッド&バタープディングは、頻繁に食後のデザートとして出されたそうです。

卵とシナモンを使わず、牛乳でふやかしただけで焼いた貧乏バージョンもあったらしい。

卵抜きの貧乏バージョンは、もちろんふくらみません。
労働者が翌日固く乾いたものをお弁当にもって行ったということです。

夫の思い出を裏付けようと、貧乏バージョンの実物写真をウェッブサイトで探しましたが特定できませんでした。「ブレッド・プディング」各種、の一つのことかもしれません。

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ピーク・ディストリクトの小さな村、イーデルの山の放牧場ででたくさんの子ヒツジを見て心の平安を得る

2017年05月05日 09時00分00秒 | ピーク・ディストリクト
昨日、一昨日の続きです。今日で三日目、ピーク・ディストリクト国立公園の小さな田舎の村、イーデル Edale を出発して、山の中腹の羊の放牧場をとおって、山を下りまた戻る、子ヒツジ見物ルート。



山の中腹の羊の放牧地を横切って、行き止まりまで来ました。

農家の塀に囲い込まれた袋小路に入ってしまって、パブリック・フットパスは、ここでおしまい。(昨日までの日報を読んでください)

左に抜ける細いフットパスは、山のてっぺんにむかい、右手の車やトラクターも通る穏やかな坂道は、山のふもとまでつづきます。


村に戻って車を停めさせてもらったパブでお昼ご飯を食べる予定の私たちは、迷わず右へ。

山を下ります。


左右にはヒツジの放牧場が切れ間なく続きます。

羊の鳴き声は英語では、「メ~」ではなく、Baaaa(バー)です。
私の耳には中間をとって、「べへへへへへえ~い」と聞こえます。

歩いている途中、四方八方からヒツジの鳴き声がやかましく聞こえてきます。

山の中腹の平らな放牧場より、山を下りる途中のなだらかな斜面上の放牧場のほうが鳴き声がうるさいように思います。








途中で、鉄道の線路の上を横切りました。


マンチェスター Manchester Piccadilly とシェフィールド Shefield の2大都市を結ぶ鉄道、ホープ・ヴァりー・ライン Hope Valley Line

歩いてきた、山の中腹の放牧場を突っ切る道とほぼ平行に走る車道に出ました。

上のほうからも見えていた、古い古い崩れかけた民家の壁が、車道沿いにたっています。



壁の断面を見ると、平たい石が組み合わさって厚い壁を形づくっているのがわかりますね。

ピーク・ディストリクトにはこの灰色っぽい石を積んだ建物が多いのですが、新しく建てられたものは、お手軽にコンクリートブロックを積んだものが主流だそうですよ。何回も建築現場を目撃しています。

そして、周りの歴史的な景観に合わせるために、表面に同じような色合いの灰色っぽい石で作ったタイルを張り付けるんです。
効果的ですけど・・・インチキですよね。

車が通る車道わきの歩道を、村に向かって歩きます。やはり、道路の両側には羊の放牧場が続きます。

黒白双子。



道路の歩道脇に、放牧場を抜けてイーデルの村の中心、教会前に出るパブリック・フットパスがあるのを発見。
しかも近道らしい!そっちを行くことにします。


画期的にややこしい仕組みのスタイル stile をとおりぬけて牧場に入ります。


スタイルというのは、人は通れるけど、家畜は通さない、イギリスの田舎のパブリック・フットパスでよく見る工夫の一つです。

これはスイング式の木戸を開けて、さらに石板の間をすり抜けて通る仕掛けです。おなかが出ていて背が低い人にはキツい。


放牧場に入って、山の方角に向かって(戻って)ちょっと歩くとさきほどは上を横切った線路を、今度はくぐって通ります。












電車が通ったところ。



この放牧場は、子ヒツジの密度が他に比べて異様に高いんです。母羊から離れて、子ヒツジどうしで固まって遊んでいるのにも多く出くわしました。






子ヒツジがたくさん見られて大満足。
心がきれいに浄化されたような気がする、仔羊療法!




村に無事に戻ってきました。かかった時間は予想を少し上回った1時間30分足らず。

車を停めた村はずれのパブでお昼ご飯を食べました。




プルド・ポーク・サンドウィッチ pulled pork sandwich。


イギリスの牧羊業は主に国内で流通する子ヒツジの畜肉が目的です。

オスの子ヒツジは、完全に独り立ちする一歳になる前まで、母ヒツジや仲間の子ヒツジたちと屋外の牧場でのびのびと育ちます。
そして母ヒツジが次の子ヒツジを出産する冬の終わりから春になるまでには弟や妹の顔を見ることなく、主に地元でされ、出荷されていきます。

以前の、イギリスの羊毛産業についてちょっと触れた記事のリンクを載せました。ぜひ読んでくださいね。↓


ピークディストリクト、チャペル-アン-ル-フリス〈番外編〉ヒツジの毛刈り、暑苦しい写真多数


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この世の極楽、子ヒツジがいっぱい、ピークディストリクトのハイキングの拠点、イーデル・・・シーズン前で静かな牧場を抜けるお手軽ハイキング

2017年05月03日 22時30分33秒 | ピーク・ディストリクト
昨日の続きです。

ピーク・ディストリクト国立公園 Peak District National Park の小さな田舎の村、イーデル Edale の丘を歩きます。

目的は、今、シーズンの子ヒツジ見物。





ヒツジがいっぱいの丘の中腹あたりをゆっくり歩きます。

この少し先を右に入った急な上り坂が、山越えルートに合流するはずです。


山歩きにふさわしい靴を履いているわけではなく、車を停めさせてもらったパブに1時間以内に戻ってお昼ご飯を食べる予定の私たちは、山の中腹の農地を横切って、山を下りるお手軽コースを行くことにします。



道の両側の柵を巡らせた放牧場の中には子ヒツジと母ヒツジでいっぱい。





種類はいろいろ・・・・。





農場の出入り口の鉄格子、キャトル・グリッド cattle grid 。


人間や犬や車は通り越せますが、ひずめのある動物、ヒツジ、ウシ、ブタはその上を歩くことができません。(ハイヒールや下駄でも無理だと思います)


キャトル・グリッドのあるゲートを通ったら、、左側には、奥にぐっと入り込んだ柵が相変わらず続くのですが・・・、




   

私たち、ウォーカーが歩く平べったい緑地(柵の外)にはヒツジの親子が好き勝手にうろうろしています。
このヒツジたち、柵を超えて出てきちゃったのかな、と思ったら・・・

どうやら柵の内側と外側は農地の持ち主が違うようです。キャトル・グリッドを超えたところから、別の放牧場の中に 私たちが 入ったということらしいです。



私有農地の中を人が勝手に通ってもいいのかって?

いいんです。

「public footpath」と表示の出ているルートに限って、通り抜けが許されています。

犬はつないで歩くこと、ルートを外さないこと、などの決まりはいろいろありますが、イギリス中どこの田舎にも(景観の素晴らしい場所等に限らず)歩行者を通過させるパブリック・フットパスが網の目のように張り巡らせれています。

キャトル・グリッドのある門の門柱に打ち付けてあった、イギリスの街中ではおなじみの、怖い警告サイン。


家畜が逃げないように、鉄線に電流が流してある柵は、ここでは使われていないようです。
「死の危険」はこけおどしでしょう。

ところどころ、草で覆われた地面がぼこぼこ盛り上がっていて面白い景観を作り出しています。でもなんなんだろう、このぼこぼこ。





ヒツジは怖がりですね。

私たちがそばを通ってもじっと見ている好奇心旺盛な子ヒツジもいるのですが、母ヒツジが敏感です。
離れて草を食べている母ヒツジも、危険を感じたら子ヒツジたちをさっとそばに呼び寄せてあっという間に立ち去ります。

平たい牧草地の中の道を行くと・・・・・



農家の敷地内に入りました。


通り抜けても大丈夫、ここもパブリック・フットパスのルートです。

犬がいるのが、分かりますか、2匹。牧羊犬です。

納屋の中にはウシがいます。
犬がいるのでそばにはいきませんでしたが匂いとモーモー声で分かります。

向かいの納屋にも犬が、1,2,3匹。

こちらは黒い顔をしたウシたちが首を長く伸ばして私たちを見て声を上げています。


左側の牧羊犬は牛の骨をしゃぶっているようです・・・・


農家の建物が寄り集まっているヤードを抜けます。

古そうな石造りの建物の塀にあるこの段々、なんだかわかりますか。


馬に乗るときの踏み段です。
古い建物の石塀に、今でも残っているのを時々見かけます。

さて、行き止まり。

山越えをしたい人のためには左側の、この建物の横を抜けるパブリック・フットパスがあります。


おなかがすいてきた私たちはそろそろ村のパブに戻ることを考えて、右手のなだらかな坂道の公道を下りることにします。
下り切ったら、今度はいまきた山の中腹の牧草地の道と平行な、平地の道を戻ります。

明日に続く。

まだまだあります、ヒツジの写真。


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コメント (2)
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