イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

秋の訪れ、肌寒いこの頃、年寄りネコの定位置での昼寝。

2020年08月31日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
キッチンの脇においてある余分なソファーはうちの老ネコ、ホレイシオのお気に入りの昼寝スポットです。


気分によって丸くなったり、天気がよければ脚の内側やおなかにもぬくぬくと陽をあてるために長く体をのばしたりポーズはいろいろ、それでも定位置はいつも座席の左側。

あるいはひじ掛けの上。


ひじ掛けの上ではかならず端正な食パンのポーズを崩しません。



英語でネコのこのキメポーズのことを cat loaf (食パン1斤)といいます。

表面を覆っているインド製の白いベッドカバーが2週間ほどでドロドロに汚れます。
一昨日、はがして洗濯をしました。

ホレイシオの定位置にピンポイントで置いたティー・タオル(手拭き布)の上に、決してはみ出ることなくきちっと丸まって寝る几帳面なホレイシオ。



若い頃はとても身だしなみのよいネコでしたが、ちかごろ、年のせいか毛づくろいを怠っているようです。
抜け毛も多く、茶色く汚れたベッドカバーを見るとホレイシオってこんなに汚かったかなぁ、と悲しくなるこの頃です。

昨日今日と、急に冷え込むイギリスの初秋です。
小雨が降ったりやんだり。

家の中に干したぶ厚い大きなベッドカーバーがなかなか乾きません。


気温が下がるとホレイシオの巻き具合がより堅くなります。

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アルコールが飲めない私も気に入った、スーパーマーケットのハウスワインのすっとぼけた動物ラベル

2020年08月30日 08時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

オリジナル商品を低価格で売るドイツ系のスーパーマーケット,リドル Liddle で見つけた「トカゲ」のラベルのチリ産マルベック・ワインです。


私はアルコール類は一切飲めないのですが、夫に買うように説得しました。

だめ、好みじゃないそうです。
爬虫類好きの日本人の友達に見せるために写真を撮りました。

レベルをじっくり読んで納得して選んだのが.....



「カピバラ」。
やはりチリ産のシャードネーです。
私には違いが分かりませんが、歩くカビバラのラベルデザインに大満足。


もう一本、「ウォンバット」も買いました。


オーストラリア産のリースリング。
イラストの雰囲気がちょっと違います。
私が以前描いていたタッチにかなり近いので、びっくりしました。

どれも、リドルが各国のワイナリーに特約で生産させたお手頃価格の「ハウスワイン」のようです。
生産国を代表する動物をラベルに使ったデザインでシリーズ化しているようです。
店にはやはり南米産でしょう、「アルパカ」もありました。

動物が効果的に使われているパッケージにめちゃめちゃ弱い私を興奮させたデザイン・シリーズです。
あまり夫にワインを飲ませたくないのですが、動物ラベルシリーズはぜひ!少しずつ購入して飲んでもらってもいいかもしれません。

これは別の日に、セインズベリーで見かけました。


カリフォルニア産のシャードネー。
ととのいすぎていて面白みに欠けるこのデザインは古典です。

私はどちらかというと、ワインとはぜんぜん関係ない「見返りトカゲ」、「歩くカピバラ」、「上目遣いのウォンバット」のようなとぼけたセンスのデザインのほうが好みです。

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パンデミック以来、初めて乗ったバス!日常生活が戻ってきている感覚が危険!感染対策はどうした、イギリス?!?

2020年08月29日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
バスに乗りました。


コロナウィルスの感染拡大阻止のための国をあげてのロックダウン開始いらい、5カ月ぶりぐらいでしょうか。

乗降車口の横、眼前に大きな前面窓が広がる一番前の「絶景席」は使用禁止になっていました。


一階席の前の部分は車いす用のスペースがとってあり、広々としています。




(水色の仕切り板の内側は二階に上がる狭い急な階段です)

平日の午後、よく空いているバスの乗客は無料パスを持った年金受給者が大半でした。

私と息子は行きは近くに用事があった夫がのったタクシーに便乗し、ストックポートで買い物をした後、バスで帰宅することになったのです。

できるだけ公共交通機関を利用している私たちですが、ロックダウン開始以来、距離のある外出はもっぱら車を利用しています。
....と言っても、週1回のスーパーマーケットへの買い物と夫の通院4回(いずれも、もともと車が不可欠な外出)以外どこにも行っていませんが。


息子と並んで狭い座席に座ったら、後ろの席の年配のカップルのマスクでくぐもった話し声がすぐちかくで聞こえてきました。
感染をおそれてちょっと前までビクビク家から出ようとしなかった息子を気遣って、ひとつ前の席に移ることに。

席数に余裕のある平日の午後の買い物帰りのバスでは暗黙の裡に一列おきの着席が慣例化されているようでした。

ロックダウン開始直後には不規則になっていたバスの運行が、5月に通勤が再開されて以来 定期化されたようです。
それでも、タウンセンターから私の家のそばを通る路線は通常は30分に1本の運行数なのですが現在は1時間に1本になっています!




お年寄りや小さな子供連れ、短い距離しか乗らない乗客は2階には上がらないので通勤時間外には小さめの一階だてバスしか走らせていなかった路線も、運行数を減らされた今ではいつも2階建てバスが行き来しています。
一階だてバスしか走っていなかった、区間が短かい、あるいは利用者が少ない路線も、ほとんど二階建てバスの運行に切り替わっているようです。

客席数やスペースが倍以上の二階建てバスだと、ソーシャル・ディスタンシングが取りやすいからでしょう。



二階建てバスを外から撮った写真は、別の日にバスの運行量が多い国道A6で撮りました。


ロックダウン解除の第一段階、自宅勤務が不可能な「エッセンシャル・ワーカー」以外の人たちが出勤を始めた5月の半ばから、公共交通機関でのマスク着用が義務付けられています。

私たちを含めた一階の乗客10人はもちろん全員マスクをしていました。

でも運転手はマスクをしていませんでした。

写真を撮った国道A6を行き来するバスはじめ、外出中に外から見かけるバスの運転手はだーれもマスクをしていません!
運転席はアクリルの透明板で遮蔽されているので安全、という判断なのかもしれません。

7月24日から屋内でのマスク着用が法的に義務付けられ、マスクをして店に入る習慣がようやく根付いてきたこの頃、どうやら特に屋内で仕事をしている人たちにマスク着用のゆるみが目立ってきています。

私の行動範囲では、屋外でマスクをする習慣のある人はあいかわらず皆無です。
店の外に出たら外すのが当たり前。

イギリス人にはマスクをするのが本当に苦痛で煩わしいらしいだけではなく、気が引ける行為のようなのです。
買い物をする間(数分から、スーパーマーケットだと30分前後)だけなら かろうじて決まりを守って着用していられるようです。
「感染拡大を阻止するために必要だ」という自覚は充分広まっているのですから。

それなのに、屋内で働く店員などのなかには、何時間も働くあいだマスクをし続けるのは「絶対無理!」と勝手にやめちゃっている人もけっこういるみたいです。

二階建てバスの外からの写真を撮った日に行ったスーパーマーケット、セインズベリーで棚の補充や梱包材を片付ける仕事をしていた10人ほどのスタッフのうち、マスクをしていたのは2人だけでした。

会計カウンターなどアクリル板で遮蔽されたポジションで勤務している場合はマスクの着用義務はないらしいのですが(スタッフの一人がそう言っていました)コンビニなど手があけば持ち場を離れて商品の補充や客の案内のためカウンターを離れる際もマスクなしのままなのが普通です。

苦情を言う客もいない...?んでしょうね。
イギリスには「コロナ警察」や「自粛警察」といった現象は見られないようです。

店の中のものに手を触れないのは 気をつければけっこう簡単に実行できます。
でもバスの中で手すりや座席やひじ掛けなどにさわらずに、揺れる車内の狭い座席に手を膝の上に固定してじっと座っているのは「絶対無理!」だということがわかりました。

換気の行き届いた、空間に余裕のあるバスの車内で他の乗客も全員マスクをしているにもかかわらず、パンデミック発生後初めてバスに乗った私たちはちょっと不安になりました。

バスを降りた後、携帯用のハンド・サニタイザー(消毒用ジェル)を息子と2人で手によく擦り込み、これで安心と思っていたら.....

.......その後、横断歩道を渡る際、押しボタン式信号のボタンを押してしまいました!

も~ううんざり。
ハンドサニタイザーをバッグから出す気も起らず、汚染された可能性がある人差し指の先を気にしながら自宅まで徒歩10分、帰宅してから石鹸で手をよく洗いました。

私は今でもマスクより、「不特定多数の人がさわった可能性のある場所を触らない(さわったら洗う)」、それに「ソーシャル・ディスタンシングを徹底する」ほうが感染予防にはより効果的だと思っています。

マスクはあくまでバスや電車での通勤時や職場、店でなど、人との距離が取りにくい場所で欠かせない補助的な手段だと。

しかし!ソーシャルディスタンシングは全員が実行しないと全く意味がないのです!
店や飲食店、レジャー施設まで営業している経済優先の現状ではもう「絶対無理!」

じゃあ、頼みの綱のマスクは、と言うと長く着用していられない人ぞろいのイギリスでは「けっこう無意味!」

来週から学校も再開するというし、ゴーストタウン化したオフィス街を活性化するため、政府が自宅勤務を続ける人たちに出勤を促し始めているというし、だいじょうぶなのか....?




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硬い毛の生えたブタのかゆそうな皮膚を想像する?名前...ブタの皮を揚げた伝統のスナック、をスーパーで買ってみた

2020年08月27日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
スーパーマーケットのビール売り場で見つけた、袋入りポーク・スクラッチング pork scratching


スナックの売り場にもあったはずです。

ビールのおつまみにおなじみの珍味、脂身のついた厚いブタの皮を揚げたスナックです。

これ、以前にストックポート日報で取り上げなかったかしら?とふと気になって調べました。
初登場でした。

ただし、4年前に近所のレストランで働いていた時の、関連した記事を見つけましたのでぜひ開けて読んでみてください。リンクをいちばん下に貼りました。

パブの定番おつまみです。
塩からくて食べるとすぐのどが渇きます。
ビールの売り上げに多大な貢献をしているはずです。

食べたのは実に25年ぶりぐらい......?だと思いあたりました。
留学時代、イギリス人の友達とパブに行くといつもクリスプス(ポテトチップ)やピーナツなどといっしょに1袋ずつ買って、真ん中に置いたのをみんなで少しずつ食べていた記憶があります。

そう言えばコロナウィルス感染拡大阻止のためのロックダウンが3月に始まってもう5カ月以上、パブやカフェやレストランはロックダウン解除の数段階を経て、今では営業を再開していますが、私は2月の初め以来パブにもカフェにもレストランにも行っていません。

アルコールが全く飲めない私もコロナ以前はほぼ毎週、編み物の会の集まりで地元の名物パブに顔を出してコーラを飲んでいたものですが....

懐かしくて、近頃夫が愛飲しているアルコール分が0%のビールを飲みながら、パブ気分でつまんでみました。


ついでですが、ずっと前にチャリティショップで買った、地方のビール会社のトレードマークのブタのすりガラス絵の入ったパブ用1パイントグラスに(ドイツ産アルコール抜きの)ビールを注いで飲みました。


よく見ると、表面にブタの皮膚の毛穴が.....


表面はシャリシャリこんがり、噛むと中はジュワっとやわらかいのです。

ぶ厚い一片を割ってみるとブタの表皮の下の脂身が白くピカピカ光っています。


私は外がわの塩辛いカリカリ、シャリシャリが好きなのですが中のやわらかい脂身はちょっと苦手です。
塩味でごまかされていますが、たしかに脂の味がします。

そうそう、このパブで売られている袋入りスナックでおなじみのポーク・スクラッチングと、ロースト・ポークやプルド・ポークを調理した時に出る皮と脂身を揚げた付け合わせのクラックリング crackling の違いがよくわかりませんでした。

以前働いていた高齢者施設で、ローストポークが出た時に必ずこんがり揚がったクラックリングをつまみ食いさせてもらっていました。
ロースト・ビーフを取り分ける際、希望する利用者にはサービスでクラックリングをひとつまみお皿に添えて出していました。

高カロリーで脂っぽく、食べすぎるとのぼせるらしいクラックリングをお年寄りにすすめるのはどうか?とも思うのですが大人気でした。

違いを調べました。

袋入りおつまみのスクラッチングは昔ながらの伝統的な庶民のおやつだそうです。
長い時間1回だけ揚げるので外が硬く、中がやわらかい独自の食感が得られます。
ブタの毛がついたままの皮や硬くてまずい皮を使っていたこともあったそうです。

クラックリングは皮の柔らかい部分を選んで使っているそうです。
ブタ肉を皮つきのままローストしたあと、さらに剥がしたあとに揚げるため、通算2回の調理過程を経て均一にホロホロサクサクとした食感に仕上がるということです。

そう言えば外も中も香ばしくサクサクしているのですが硬くもやわらかくもありません。
私はだんぜんクラックリングのほうがもっとずっと好きです。

イギリスのパブに行けば、どちらも試せます!
ロースト・ポークのお料理を注文した際、クラックリングもつけてくれるよう頼んでみましょう。

食後のビールのおつまみにポーク・スクラッチングの袋入りまで買って食べるとさすがに脂が全身にまわってフラフラするのではないかと....


......おまけ。


全く関係のないスナック菓子のから袋の写真です。

6カ月ぐらい前、スペイン語やポーランド語など外国語ラベルの海外(おもにEU)市場向けの商品が流れてくるらしい安売り食品店で見つけました。
これはイギリス市場向けの国産品ですが、大手のスーパーでは買えません。
アマゾンで販売されているようです。

食べ終わった後、袋をコルクボードに画びょうでとめてキッチンにずっとディスプレイしていました。

ゾウが踏んづけてぺっちゃんこになったプレッツェル!!
ゾウの憎々しいほほえみも素晴らしい!

子供の時「ゾウが踏んでも壊れない筆箱」といううさん臭いキャッチコピーのプラスチックの筆箱を持っていたことを思い出しました。

私はとにかく動物が効果的に使われている(?)パッケージに目がないのです。
これもまた、じっとり重い食感ののどの渇きを激しく促す、ビール販売促進に活躍しそうなおつまみスナックでした。

クラックリングについての記述のある以前の記事2本です。☟
ブタのまる焼き、ひっぱらなくてもプルド・ポーク

今回は食べた!全身日焼けブタの そぎ肉サンドウィッチ、噴水の上がるピカディリー・ガーデンズで

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何となくワクワク、日に二回の短時間の停電の非日常感

2020年08月25日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
日曜日の朝と夕方、久しぶりの停電がありました。


早朝、目が覚めたら目覚まし時計のデジタル表示が空白になっていました。

窓の外から車の防犯ブザーの音が遠く聞こえてきます。

スマートフォンで時間を確認、外はすっかり明るくなっていましたがまだ7時前でした。
目が覚めてしまったので起きだして、冷たい水で顔を洗いました。
肌寒い日です。

シャワーが使えません。

お茶が飲みたかったけどお湯が沸かせません。
パンも焼けません。
テレビもつけられません。

明かりの消えた冷蔵庫からまだ冷たい牛乳を出して、シリアルの朝食を食べました。

冷凍庫の中の冷凍食品のことは考えないことにしました。

スマートフォンを見ながら時間をつぶしている間、1時間ほどで電力が復旧。
(冷凍庫の中の冷凍食品は無事でした)

ほんのちょっとの間なのに、電力が断たれる不自由さを実感しました。

その日の夕方、夕食後の8時半ごろ、また停電です。

外は薄ぐれ、電気をつけて本を読んでいたところでした。
夫と息子はコンピュータゲーム中断です。



ガラスに入ったいい匂いのするろうそくと、平べったいティー・ライト、長いこと使っていない「ディナー・キャンドル」を探し出してきてつけました。

ディナー・キャンドルというのは単に香りのない、夕食の食卓に灯せる細長いロウソクのことです。
もちろん災害時の停電などにも使えます。

夫が電力会社のサービスラインに電話したところ地元の「パワー・ハウス」なるものに故障があり、81軒の家が停電している、復旧は深夜の1時以降になると言われました。
息子は暗い部屋でスマートフォンのユーチューブ鑑賞、夫と私はろうそくの明かりを前にしばらく座っていましたが、暗くて本も読めず、退屈です。

10時前に就寝することに決めたところ、パッと電気がつきました。


翌朝、うちの通りを出たところ30歩ほどの場所にある「パワー・ハウス」に行ってみました。


しょっちゅう前を通る、この高圧電気を蓄電しているらしい(?)怖そうな建物が「パワー・ハウス」というたいそうな名前で呼ばれることを全く知りませんでした。

家と家の間にある窓のないショボい建物....


(パワーハウスはこの白い車の後ろに隠れています)

周辺81軒の住宅の電力供給のカギとなる重要な拠点らしいのですが、中は何がどうなっているのか見当もつきません。
6畳敷きほどの窓のない一間に配線やら上げ下げするレバーやらがぎっちり詰まっているのではないかと思うのですが....

そうそう、日本にいる人に「イギリスには電信柱も電線もなく景観がスッキリしてるのでしょう?」と聞かれたことが何回もあります。

電信柱と電線はあります。




電気系統のケーブルが全て地下にめぐらせてある地域も確かに多いのですが、うちの近辺のように、幅が比較的狭くて短い行き止まりの通りが多い静かな住宅地には、黒っぽい防腐剤を塗った木製の電信柱が等間隔で歩道にたっています。

日本の住宅街の、広告板が打ち付けてあるコンクリートの電信柱よりたしかにずっとすっきりしています。

20本ほど放射状にのびる電線が各戸に電力を送っています。



実は短時間の、それも薄暗がりの夏の終わりの夕方の停電にはキャンプに行った時のような非日常感があり、少しワクワクしました。



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見つけた、念願の日本ではおなじみのファンタ・グレープ!と思ったらまた消えた....イギリスでは子供に好まれない??

2020年08月22日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
3週間ぐらい前に.....


スーパーマーケット、アスダ Asda で見つけた、びんの形がいびつなファンタ・グレープ FANTA GRAPE

見つけた息子は狂喜して2本買いました。
先週、戻ったアスダにはもうありませんでした。

息子2人は日本で飲んだファンタ・グレープに夢中になりました。
日本ではブドウの味の「清涼飲料水」がファンタの他にもたくさんありますね。

ブドウ味の子供用ハミガキ、「ハイチュウ」などのお菓子、ゼリーのもとまで。

イギリスではブドウ味は子供には全くウケないようです。

ファンタはもとより、飲み物にもお菓子にも人工的なブドウ味はおそらく皆無だと思われます。

7,8年前、ブドウ味ファンタを恋しがる小学生だった息子にハンガリー人のお友達が、ブドウ味の炭酸飲料の缶入りをくれたことがありました。
東欧系の人たちが食料を買う、ポーランド人経営の「ポーリッシュ・ショップ Polish shop 」で買ってきたということでした。

その後、私も行ってみてみました。

精白されていないボソボソしたパンや、油漬けにされたキノコのびんづめ、塩辛いプレッツェル、揚げパンのようなお菓子など異国情緒たっぷりの食品目当てに、私もたまに寄るストックポートのポーリッシュ・ショップで、ブドウ味のドリンクを何種類か見つけました。
東欧の子供たちにはにはどうやら好まれているようですね。

「子供だったら好きだろう」と思われる甘ったるい味でファンタ・グレープとはちょっと違うような....
と言っても、日本でずいぶん前に飲んだファンタ・グレープの味もはっきり思い出せなかったのですが。

さて、大手スーパーに突然現れて消えた「ファンタ・グレープ」、何だったんだろう。
グーグルしてみました。

アメリカと日本では大人気の「ファンタ・グレープ」を発売元のコカ・コーラ・グループがイギリスで販売しようという計画があるものの、実現されていない、ということです。なにせブドウ味はイギリスではなじみがないものですから。
導入時には「デブ税 fat tax 」と言われて揶揄された砂糖税 suger tax を避けるために、現在カロリー0のダイエット甘味料を使った試作品のみが出回っているようです。

あれはマーケット・リサーチ販売だったようですね。(違うでしょうか)
味見した時は気がつきませんでしたが撮った写真を見てみたら、「zero ADDED SUGAR」とたしかに書いてある!
息子と「そうそう、これがファンタの味だね」と確認しあいました。

この100% 濃縮還元のぶどうジュースは昔から売られています。


コクがあるブドウ独自の甘さはとくに子供が喜ぶ味ではないはずです。

イギリスのスーパーマーケットで売られているブドウといえば、薄緑のホワイト・グレープか、このパッケージ写真のレッド・グレープだけ。
いずれも小粒で、皮をむかずに2つ3つポンポンと口に放り込んで食べます。

ジュースやワインの濃いワインレッドは皮ごと潰して濾した色の赤です。

日本で売られている深い紫色の巨峰タイプやペパーミント・グリーンの大粒マスコットなんて全く見かけません。
日本では箱に入ったブドウやメロン、ひとつひとつが緩衝材の網に入ったリンゴやナシが売られているというのはイギリスでは驚きの対象です。




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加齢ネコの優雅な老後

2020年08月21日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
うちのネコ、ホレイシオ17歳。


加齢による褪色。

寝方もだらしなくなります。




そして、頻繁な舌だし。






昼間、出歩くことはほとんどなくなり、舌を出したり首をたらしたりのびたり丸まったりして一日中家の中で眠ります。

それでも夜中にネズミ狩りに出かけます。。
死んだネズミを見せびらかしたくて家人を大きな鳴き声でたたき起こします。

一昨日の晩も雨の中をネズミ狩り。
私へのお土産ではなく、深夜のお夜食を持ち帰り大満足だったようです。
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浴室のクモを毎回助けて期待する「蜘蛛の糸」

2020年08月20日 08時00分00秒 | 英国の動物

風呂場のクモ。


(お嫌いな方、ごめんなさい)

クモと言えば、浴室。浴室と言えばクモ。
クモは狭いところをひたすら上がっていく性質があるそうです。

排水管をあがってきてたどり着いたのが広々とした浴槽の中。
浴室で見るクモはいつもこの種類だと思います。

さすがに壁の目の高さでモゾモゾしていたらぎゃっと叫んでうろたえる私ですが、こんなに低い位置なら平気です。

ハエやカなど害虫を捕食してくれるクモ。
いてもらってもいいのですが、あまり目にはしたくない微妙な闖入者です。

離れた位置にジャーっとシャワーの水を出すと、こちらの意図どおりクモはうろたえてツルツル滑る浴槽の壁を這い上がろうとじたばたします。
とび乗ったスポンジを庭に向いた窓から突き出してひとふりして庭のどこかに軟着陸してもらいました。

こうやって助けたクモはもう20匹はくだらないと思います。

この善行がお釈迦様の目にとまるとよいのですが。



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おなじみの文言いり靴下、かわいい動物のイラスト入りで脱力ダジャレの連続発言

2020年08月17日 09時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

ストックポートに大規模な支店のある安売り衣料店、プライマーク PRIMARK で息子が買った4足セットのバカな絵入り靴下です。
バカな絵入り靴下、シリーズ化決定です!

私も好きな動物のイラスト集

写真はすべて最初に履いて1度洗濯をした後撮りました。

呆れた時、びっくりした時に発する慣用句、Oh my god のシャレがかなり苦しい「OH MY COD」とつぶやいているサカナは....


もちろん、コッド( cod )です。
グーグルして実物写真を見てみると、たしかに実物も背びれがいっぱいありますがあまり似ていません。
辞書には「タラの一種」と書かれています。
「フィッシュ&チップス」のフィッシュ・フライにつかわれる、イギリス人にとってもっともなじみのあるサカナなのではないでしょうか。
たぶん、イギリス人のほとんどはコッドがどんなサカナなのか知らないはずです。気にもしないでしょう。
最大100kgの大魚、スーパーでも切り身しか売られていません。

ぐっすり寝ている老ネコ、ホレイシオの背中に載せてクローズアップを撮りました。



「TOUCAN PLAY THAT GAME 」とつぶやいているのは.....


南米産のエキゾチックなトリ、トゥーカン(オオハシ)です。
もとになった慣用句 Two can play that を私は実は知りませんでした。
「やられたらやり返す」復讐戦に挑む時などに使う言い回しだそうです。
子供たちがぶたれたらぶち返しワーワーはしゃぎまわる時にも掛け声として使われるそうです。
直訳は「2人でこのゲームができるね」ですし。

脚が黒いヨーロッパのキツネ( fox )、「NO FOX GIVEN 」と、言うことがお下劣です。


もとになった No f***s given というのは、憤っている状態で「どうなっても知るか」という意味でつかわれる、キタナイ単語入りの口語の常套句です。
用法はよく知られていますが、私が使ったことはもちろんありませんし、誰かが使っているのを目の前で聞いたこともありません。




個人的には一番好きなラーマ(llama) の 「NO PLOB-LLAMA 」


もちろん日常よく使う、No problem (問題なし、気にしないで)のもじりなのですが、おどけて(正しくない)スペイン語風にNo problema! といわれることが多いのです。
そう言えば、南米産のラーマが「ノー・プロブラーマ」というアイデア、この靴下デザインのオリジナルではないと思います。
「ノー・プロブラーマ」とかかれた吹き出しが書き加えられたラーマの写真をどこかでたしかに見たおぼえがあります。

それを言うならこのダジャレ靴下全部がすでによそで使わされたアイデアの借用かもしれませんね。

あくまでも、「も~しょうがない、くだらないシャレ!」と脱力感を伴う笑いを誘うことを狙いとしたシャレのはずです。
イギリスではこの手のジョークを「おやじギャグ」「サムい」「その場が凍り付く」とさげすむ風潮はありません。



私も日本語の「オヤジギャグ」大好きです!

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ロックダウン解除の最終段階フェイシャル・ビューティ―サロンの再開と厳粛な戦勝記念の式典と

2020年08月16日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

ご無沙汰していました。



1週間、夫が病院通いでバタバタしていました。


コロナ対策のため、付き添いはできず私は車で送り迎えをしていただけですが。
コロナ患者を受け入れるベッド数を確保するため、毎日早朝から午後遅くまで点滴を受けていた夫を入院させてくれませんでした。

イギリスの医療制度について書いた以前の記事です☟
イギリスの医療制度...日本と違い選択肢がほぼ皆無、すべての人が恩恵にあずかれる世界に誇る無料医療制度

施療もぶじ済んで今は夫は自宅で静養しています。

イギリスは記録破りの30度越えの暑い日が2週間近く続きました。



昨日は25度前後の過ごしやすい日でした。
うちの庭で撮った写真です。
(本文とは関係ありません)

8月15日はもちろん日本の終戦記念日ですね。1945年、日本国民が天皇陛下の玉音放送によって、終戦(無条件降伏)を知らされた日です。事実上の終戦は、日本国政府がポツダム宣言を受諾した前日(8月14日)だそうなのですが。

イギリスではヴィージェイ・デイ V-J Day対日戦勝記念日 Victory over Japan Day )と言います。



日本と対戦した多くの国がそれぞれ戦記念日を祝ったはずですよ。

もっとも、アメリカ合衆国とフランスは日本政府が降伏文書に調印した9月2日を終戦記念日として祝うそうですが。

...中国とソ連(ロシア)はその翌日の9月3日だそうです。



今年は戦勝75周年とあって対日戦で命を落とした兵士を悼む厳粛で大掛かりな式典のテレビ中継がありました。
チャールズ皇太子とカミーラ夫人、それにネイビーブルーのブレザーにレジメンタル・タイをしめて勲章をいっぱいつけた退役軍人のおじいさんたちが出席していました。

おじいさんたちが感動的な音楽をバックに次々と当時の体験を語るのも例年通りです。
そういえば、20年ぐらい前までは「日本軍の捕虜収容所で虐待された話」が体験話のメインだったはずなのですが....

近年の特定の国に関するネガティブな話はひかえる風潮なのでしょうか、全然聞きません。
対戦国への敵意をあからさまにしないで語られる戦闘の話のほか、旧イギリス植民地から英軍に志願した現地人の退役兵士の話などダイバーシティ(人種を超えた多様性)を意識した国際性のある番組に仕上がっていました。

会場となったスタッフォードシャーの広大な戦没者追悼公園にある「泰緬鉄道」の線路の一部が、色とりどりの献花で埋め尽くされていく場面がうつしだされました。
日本軍による鉄道敷設工事に使役された連合国軍の捕虜が1万2621人も死亡したといういたましいできごとを記念するために、タイからわざわざ持ってこられた線路の一部が「記念碑」として設置されています。

日本軍の非道さをわざわざ言及する意図は今ではもうない....と思います。



終戦当時の服装のコスプレ・イベントやダンスやストリート・パーティで盛り上がる ヴィイー・デイ V-E Day (ドイツが降伏したヨーロッパ戦勝記念日,5月8日)と違い、ヴィージェイ・デイ でお祭り騒ぎをする習慣はイギリスには特にありません。



話題変わって、コロナ対策のロックダウン解除のいきさつ、です。

昨日から「フェイシャル facial」ビューティーサロンの再営業がはじまりました。

これで、ロックダウン解除の最後の最後の段階が終了したのではないでしょうか。
「フェイシャル」というのは顔の脱毛や眉毛やまつげをととのえるサービスをするそうです。
日本の「エステ」に相当する、顔のマッサージなど肌の手入れをするサロンは「ビューティ・スパー beauty spa」というようです。


髪のスタイリングが中心の美容院 hair dressers、続いてネイルアート nail salon、と段階的に美容業界の営業が再開され、ついに顧客との顔の接近度数が一番高い「フェイシャル」サロンが再開することになったということです。

「ビューティー・スパー」は美容院と同時に7月に再営業を始めましたが、顔への施術は禁止されていたようです。
昨日、「フェイシャル」の再開と同時に顔のマッサージ等をしてもいいことになったそうです。

ちょっとしたコロナがらみのニュースだったのですが、そんなに利用する人がいるのでしょうか?
私が美容院以外利用したことがないだけで、する人はけっこうたくさんいるのかもしれませんね。
「一産業をいつまでも閉鎖しておくことは経済的損失が大きい」と国会で言っていましたから。


感染者数は再び増えているはずなのですが。

昨日からスペインに続きフランス他、ヨーロッパの人気バカンス地からの帰国者が2週間、自宅で隔離しなければならなくなりました。
違反すれば最低1000ポンドの罰金です。

グレーター・マンチェスターを含むイギリス北部の一部はまだ(あまり緊張感のない)ロックダウンのただなかです。





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「世界の工場」ランカシャーのかつての綿織物工業地帯の町の名を冠した二種類のケーキ、見た目由来の別名はあんまりです

2020年08月10日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
よく行く近所のコンビニのパン売り場で見つけたチョーリー・ケーキ Chorley cake


4枚袋に入って、1ポンド69ペンスでした。
初めて食べました。近所のコンビニにおいてあったなんて気がつきませんでした。

ペイストリーに砂糖漬けにして潰した小粒のブドウの一種、カラントがぎっちり詰まっています。


カラント currant は日本語でクロスグリというそうですが、カシスというフランス語の名前のほうが知られているかもしれません。


ずいぶん前にもストックポート日報に記事をのせたエクルス・ケーキ Eccles cake とよく似ています。
ウィッキピーデアに日本語の記載まである(!)知名度が抜群に高いエクルス・ケーキと違って、このチョーリー・ケーキはどうやらこの近辺限定で消費されているお菓子のようです。

どちらも丸いペイストリーにカラントが詰まっていて、マンチェスター近辺の町の名前を冠しています。
(チョーリーはランカシャー Lancashre 、エクルスはストックポートと同じくグレーター・マンチェスター Greater Manchester に属します。
どちらも日本の都道府県にあたる行政単位と言ってよいのではないでしょうか)

エクルスケーキはイギリス中どこでも売られている一般性のあるケーキですが、やはりマンチェスター近辺での人気はより高いようです。

私の知る限り30年間ずっと同じデザインのこの袋入り、その名もズバリ、リアル・ランカシャー・エクルス・ケーキ Real Lancashere Eccles Cake社製のものしか市販品を見たことがありません。


規模の小さい会社やホームベーカリーなどでも製造販売しているので、この会社が製法特許を持っているというわけではないようです。

そうそう、「グレーター・マンチェスター Greater Manchester 」は1974年に施行された比較的あたらしい行政単位です。
シティ・オブ・マンチェスターを中心に、その周辺のランカシャー、チェシャー、ヨークシャーの一部を併合して結成された新しい行政単位なのです。
エクルスケーキの製造会社が(住所が現在マンチェスターにもかかわらず)社名に伝統を強調したランカシャーを残しているのはそのためでしょう。

ぺっちゃんこのチョーリー・ケーキのほうがあっさりしています。
口当たりもさっくりしていて、カラントの「餡」の甘さを引き立てています。

その点、エクルス・ケーキは.....


パフ・ペイストリーにバターがふんだんに練り込まれているので、濃い味で、なんというか、クドい....です。

裏側です。


クドくても、くせになるおいしさです。

ね、カラントの餡がねっとり、ぎっちり。


見た感じはアンパンみたいですね。
バターがたっぷりのペイストリーなのでもっちりと重い食感です。

エクルス・ケーキは名前も住所も判明しているエクルスのパン屋が発明して1793年に売り出したことがウィッキピーデアなどに記載されています。
チョーリー・ケーキはもちろんランカシャーの小さな町、チョーリーに由来しているのでしょうが、いつだれがどうやって作り始めたかという記載がどこにもありません。
エクルス・ケーキのパクリだと思えなくもないような気がしなくもないような......

ランカシャーと言えばイギリスでは「北部工業地域」というイメージが強いのです。
エクルス(現在はグレーター・マンチェスターに編入されていますが)もチョーリーも18世紀から戦後まで綿織物業で栄えた典型的なランカシャーの工場労働者の町です。
その町の名を冠する二種類のよく似たケーキ、庶民的なにおいがプンプンします。

ついでですが、カラントが入ったケーキはどれも「ハエの墓場 fly cemetery/flie's graveyard 」、「ハエケーキ fly cake」、「つぶれたハエケーキ squashed fly cake 」というハエがらみの キモチワルイ異名を持っています。
黒いカラントがつぶれたハエの死体を連想させるからなのです。
他にはショートブレッドでカラントを挟んだフルーツ・スライス fruits slice があります。


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公園の奥で摘んできた大量のブラックベリーのその後、生でよし、煮ても良し

2020年08月09日 08時00分00秒 | 英国の野菜、果物


近所の公園で大量のブラックベリーを摘んできた話の続きです。

家の近所でブラックベリー摘み;今年も大収穫、おしっこ汚染の及ぶ高さの重大な考察

よく洗ったブラックベリーをまず夕食後のチョコレート・ブラウニー・ケーキに添えてアイスクリームといっしょに食べました。


....わざとらしく写真に撮るために添えたようなものです。
庭からミントの葉まで摘んできました。

コンビニで買ったケーキはパブで食後のデザートに出してくれる時のように、オーブンで温めました。
息子は室温のままで食べたがったのですが、アイスクリームを添えるのならだんぜんケーキは温めた方がおいしいのです!
(翌日息子の希望通り残りのケーキを温めないで食べました。スカスカして味気ない気がしました)

そのままでもけっこうたくさん食べました。
夫は「チーズがあればもっとよかった」と言っていました。

翌日、ジャムを作りました。
砂糖とブラックベリーが浸るぐらいの水を入れて弱火で煮込みます。



うちの庭で採れたラズベリーも二つ入れてみました。
白いグラニュー糖を切らしていたためブラウン・ケイン・シュガー brown cane sugar というビスケットやバナナブレッドづくりに使う茶色っぽいしっとりとした砂糖を使いました。

茶色い砂糖なんて使うとキモチワルイくすんだ色になるのではないかと心配だったのですが....

だいじょうぶ、3時間ぐらいでツヤツヤしたきれいなボルドー色にしあがりました。


500g 足らずあったはずのブラックベリーがこんなにちょびっとに煮詰まりました。
砂糖はかなり少なめ、計らなかったので正確にはわかりませんが300g ぐらい入れたでしょうか。

熱いうちに煮沸したかなり大きめのマヨネーズのビンに詰めました。
蓋がボンッとへこみ無菌状態のまま密封できました。

もっと大量に作って、たくさんの小さなビンに小分けして保存すればよかったです。

翌朝、身体によいという無添加のマズ~いヨーグルトに混ぜておいしく食べました。


ブラックベリーの甘酸っぱい、かすかにえぐみのある甘さが失われることなく凝縮しています。
瓶をせっかく無菌状態で密封したのに次の朝あけてしまったので、早めに食べきらなければなりません。



息子が、ずいぶん前に学校で作り方を習ったアップル&ブラックベリー・クランブル apple & blackberry crumble を作りたいというので、また公園に行って摘んでくるつもりです。
15分ほど歩いたところにある、ブラックベリー摘みの(隠れた)名所に行ってもいいかもしれません。





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罰則を伴う法律ができてもしない人はしない、屋内のマスク着用義務。店員もしない、客がはずしても苦情なし

2020年08月08日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
木曜日、タイル専門店を3軒回りました。


以前にもお伝えした、うちのトイレの故障のマヌケな顛末です。
長い話を短く摘めば、トイレだけでなく古くなったバスルームすべての備品を買い替えて、改装しなおすことにしたのです。
トイレ、バスタブ、シャワー、洗面台をセットで購入すると工費込みでかなりお得です。
床と壁のタイルは自分で選んで購入、取り付け工事の業者がタイル貼りも別料金でうけおってくれるのです。

まず、こぎれいな大型専門店に行ってみました。


見本のタイルをおさわりし放題のタイル・ワンダーランドです。
入り口付近他、各所に手を消毒する「サニタイザー」のジェルが設置されていました。

今日の話題は、またまたフェース・マスク

マスクをする習慣がいつまでたっても全くと言っていいほど根付かないイギリスでも、先月から自宅以外の屋内では顔を覆うフェースカバリング(マスクやスカーフなどで口と鼻を覆うこと)が法律で義務付けられています。
このタイル専門店でも入り口に、「フェースカバリングの義務が当店でも適応されています」という表示がありました。

と言っても.....6人いた店員のうちだれ1人としてマスクをしていません。

一日中しているのは煩わしいからに違いありません。

客は私と夫のみ。
天井が高く抜けていて解放感があって、「密」になる危険性は限りなく低い環境です。
夫は「息ができない」とアメリカ合衆国で警官に首を膝で押さえつけられて窒息死したジョージ・フロイドのようなことを言ってマスクを外してしまいました。
誰一人マスクをしていない、ヒマそうだった店員に愛想よく声をかけられ、マスクしないどうしで(かなり近距離で)会話がはずんでしまいました。


もう一軒、大きなタイル専門店に行きました。


やはり他に客はいませんでした。

こちらは店内が雑然としていて、と言ってもだらしない感じはなく、品ぞろえも豊富で見ごたえがありました。
けっきょくここでタイルを購入することに決めました。

購入候補のタイルの写真を、値段やサイズなどの情報を含めてすべて撮りました。


....入り口にだけあったサニタイザーで手を消毒してから入ったのですが、ロックダウン開始以来、買わない商品をこれだけベタベタさわりまくったのはおそらくこの時かぎりでしょう。

私たちが手に取る前に別の客がベタベタさわった可能性も大ありです。

支払いカウンターに2人だけいた男女の店員もまたマスクなしです!
もちろん入り口の外には、おなじみのマスク着用義務の法的規定に関する表示がありました。
支払いカウンターから2人とも出てきて、私たちに愛想よく話しかけてきました。

私たちがさわってもとに戻したタイルを消毒するわけでもありません。

スペイン風の青と白のタイルを鍋敷き用に1枚買いました。
見本として1枚だけたったの30ペンスで売ってくれました。

支払いカウンターはタイル用セメントの缶を積んだバリケードで防御され、近寄ることができません。


通常なら商品についたバーコードをスキャンするはずですが、商品や客に近づくことなくコンピューターに何かを打ち込んで処理しています。

支払いはカードの、しかもコンタクトレス(セメント缶のバリケードの上にのっているチップマシーンにカードをかざすだけ)のみ、現金払いは受けつけていません。
ここまでハイテク技術を駆使して感染阻止(さわらない、近寄らない)に努めているのに店員が法律を破ってマスクを着用していないこの矛盾!
せっかく設置したバリケードから出てきて客のそばで会話するし....!

なんだか、店員だけを感染から守る工夫のような気がしてきました.....

暑かったので私も最後の10分間、マスクを外してしまいました。
もちろんマスクをしていない店員に注意されることもありません。

この大型タイル専門店の向かいの、個人経営の小さなタイル屋にもよりました。
上階に経営者が住んでいる昔ながらの町の商店です。

ここはコロナ対策に力が入っているようです。


「マスクをしないで入店された方はスタッフからマスクを1ポンドで買い取っていただきます。マスクの売り上げはチャリティに寄付されます」と書かれた貼り紙がドアに貼ってあります。

この店は上の大型店舗2店のように自由に見てまわれる店ではなく、マスクをした中年男性の店主に希望や条件を言って店内に飾ってある見本を出してきてもらう、面談するビジネスのタイル屋のようでした。
むやみに見本のタイルにさわるのもはばかられる雰囲気でした。

罰則(100ポンド以下の罰金)を伴う法律で規定されたマスク着用なはずなのですが、完全に店の方針任せなようです。
いえ、上の大型店でも店員はマスクを着用する、客にマスク着用を要求する決まりがあるはずなのですが「お客さんが少ないから気にしない」「上の人が見まわっていないからいい」と規律が緩んでいるだけなのかもしれません。


目当てのものを買ってすぐに出ていく近所のコンビニなど規模の小さい店ではすべての客が店内でマスクを終始着用しています。
でも、マスク着用法が適用された初日に行ってみたストックポートの大型ファッション量販店では、しばらくいるうちに煩わしくなってマスクを外す人がかなりたくさんいました。
人と対応する時や、知っている人に会った時、ぐずる子供をしかりつける時などもわざわざ外す人がけっこういるようなのです。
その日入った、冷房のない個人経営のペットショップでは経営者の家族らしい4人のスタッフの誰一人としてマスクをしていませんでした。

イギリスでは珍しい気温30度越えの真夏日の昨日、通りを歩くとてもたくさんの人もみなマスクなしでした。
暑いからというのだけが理由ではありません。
気温が20度前後の涼しい日でもやはり店の外に出たらすべての人が直ちにはずしていましたから。

マスクは常に携帯し、店や公共施設など屋内にはいる時、あるいは求められたときに着用するのが市民の義務という意識が定着してきています。
やはりマスクは屋内でのみ使用するものという意識は依然として変わりません。

マスク義務化初日のレポートです☟
イギリスでは異例の暑さ、こんな日に法制化されたマスクをして外を歩く人がいるのか?!.....いない


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家の近所でブラックベリー摘み;今年も大収穫、おしっこ汚染の及ぶ高さの重大な考察

2020年08月06日 08時00分00秒 | 英国の野菜、果物
公園のわきの細道を歩いていると、あら、もうそんな季節!?



野生のブラックベリー blackberry が色づき始めています。

黒くプリプリした実が食べごろです。


同じ房に、かたい薄緑の、まだ食べられないワインレッド、食べられるけどまだすっぱくえぐみのある濃い紫の、と「熟れ方四段活用」の見本のような各色の実が同時になっていることもあります。

公園に面した民家の、はっきり言ってあまり手入れの良くない裏庭の垣根を覆うようにブラックベリーの茂みが公園の敷地に張りだしています。


角の家なので細道(公道)から手をのばせば、公園の垣根越しに簡単に取れます。



背の高い夫が高いところになっている完熟ブラックベリーをとって私にも分けてくれました。
道端で立ち止まって指先を赤紫色の汁で染めてブラックベリーをとっては食べる私たち...

ブラックベリー摘みの名所は近所にたくさんありますがこんなに近くの、しかも人の多い場所にこんな穴場があったとは!
(しかも私たちが以前住んでいたフラットから歩いて5歩の場所です)

夫が子供のころ親に教わったブラックベリー摘みの教訓;
「(自分の腰のあたりを示して)これより低い位置のブラックベリーには絶対に手を出してはいけない。なぜならほぼ間違いなくイヌがおしっこをかけているからだ」



そう言えば、出遅れて手の届く位置のブラックベリーがすべて誰かに取りつくされたあとでも、毎年どこでも低い位置のブラックベリーのほとんどが残っているのです。

「イヌのおしっこ」説は広く知れ渡っているようです。

その帰り道、庭が荒れ放題のよそのお宅にこれまた野生の見事なブラックベリーの藪を見つけました。
外から手が届く道に面した位置に黒い熟した実が満載でした。
誰もとる人がいないらしく腐ってしぼんだ身も多数。
ブラックベリーには目がない夫が立ち止まってまたぷつぷつ摘み始めました。
けっこう下の方にまで.手をのばします..。
ここの家には近所にすんでいる娘がよくいつも吠えているオスの黒パグを連れて訪ねてくるのですが...イヌのおしっこ説はどうしたのか。
「あのバカイヌが脚をせいいっぱいあげて届くのはこの高さまでだ。これより下のブラックベリーには手を出さない」と夫は冷静に分析していたようです。

いったん自宅に帰った後、もっとたくさんとってこようと、袋を持って私一人で公園に戻りました。

たくさんとって夕食後のデザートに、食べきれない分はジャムにします。
公園の中に入って、右から左へ取り放題。

角の細道に面していた家のとなりの裏庭と公園の境には生垣が植えられていて、ブラックベリーの茂みがありませんでした。でもその隣2軒はやっぱり庭の奥にブラックベリーの藪を自生させていて、公園を訪ねる人たちに無料の「ブラックベリー園」を提供しています。

2m以上の高いところにもむっちり黒くジューシーな完熟ブラックベリーがたくさん実っています。


ブラックベリーの茎はとても鋭いトゲだらけです。
高いところの実をとろうとよくしなる茎を引き下ろすのは危険です。

私はこの時髪をトゲにがっしりと絡まれ、頭の上で巻いてまとめた髪をすっかりといて解放されました!

子供たちが遊ぶ公園の奥にトゲトゲの茂みを放置しておくなんて...と思いますよね。
イギリスではよくあることなのです。
顔面や目をひっかいて大けが、などという話も聞かないので、たぶん親が気を付けているのでしょう。



ゴールポストの奥の緑の生垣がラズベリーの藪です。


児童遊園施設があるので日本語で「公園」と言っていますが、こういう住宅街や町の中にある通り抜けられる緑地を英語で common と言います。
「共有地」とでも訳されるはずです。

収穫は約1㎏。


イヌのおしっこがかかる位置は避けましたが、持って帰って流水でよく洗いました。

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涼しくて天気がよいさわやかなイギリスの夏、暑くないのにやっぱりマスクはしない!

2020年08月04日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日は気温が20度前後、涼しかったです。


天気がよくて、イギリスの夏らしいさわやかな一日でした。

写真はうちの花壇、夏の終わりの寂しげなディスプレイです。



.....がしかし、今日の話題は花についてではなく、いいかげんイヤになってきたコロナウィルスとフェイス・マスク
暑かった日のレポートの続きです。

イギリスでは異例の暑さ、こんな日に法制化されたマスクをして外を歩く人がいるのか?!.....いない



涼しい日でしたが、外を歩いていたり公園で子供たちを遊ばせたりしている人たちの誰もマスクをしていませんでした。

コンビニや薬局に入る前にポケットから出したマスクをします。
暑いからではなく、屋外でのマスク着用は不要と判断したから、あるいは煩わしいから、習慣がまだ定着していない(させるつもりがない?)からマスクをしないようです。

.....と言っても、昨日私が出歩いたのは近所のコンビニへの行きかえりだけですが。
ロンドンなど、大都市では町の雑踏を通り抜ける通勤の人たちがマスクをする習慣が根付いているのかもしれません。
何しろどこへも行かないので周りの状況が見えません。
(マンチェスターにすら6カ月足を踏み入れていません)

ニュースの映像を気を付けて見ることにします。





言い忘れました;
先週の木曜日の深夜から、感染拡大の緊急事態を受けてストックポートも含む、グレーター・マンチェスター、イングランドの北東部の一部が再びロックダウン下に入りました。
と言っても、3月に始まった時の厳格なロックダウンとは大違いで店や飲食店、美容院など規制のもとに営業が許されています。

今回は同居している家族や「サポートバブル(家族以外の同居している人)」のメンバー以外と屋内で会ってはいけない、という中途半端な決まりです。
氏名と連絡先を登録して同居している人のみとならパブやレストランに行ってもいいらしいのです。

.....あまり意味ないような...
経済活動を今またストップさせるのを避ける方針なようですね。

バランスが難しいところなのがよくわかります。
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