イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

寒くなったと思ったら突然の雪!薄く地面と木々を覆う雪が午後の日差しに輝くウィンターワンダーランド

2021年11月29日 07時33分55秒 | 英国の、生活のひとコマ
昨日の明け方、寒いなとおもったら、昼前に雪が降り始めました。


表玄関のドアに取り付けてあるキャット・フラップ(ネコ用の出入り口)から自由に出歩くことをおぼえたうちのネコ2匹です。

もちろんまたキャット・フラップを通って家に入ることもありますが、私たちが家の裏側のキッチンにいる間はわざわざ裏庭にまわって、庭に通じるドアを開けて入れてくれ、と要求することが多いのです。

「表にまわってキャットフラップからはいれば?」としばらくじらしたあと、寒そうなティブを裏庭のドアを開けて入れてやりました。


「積もる」ほどでもなく、それでも地面を薄く覆いつくす程度には降り続きました。


雪が降りやんだ後、週末を実家で過ごして、ソルフォードの学生寮に帰る娘を近くの町の駅まで車で送りました。



一階の大改装途中でレンガの外壁を取り払って、木の板で仮囲いがしてあるお隣の家ではこの急な冷え込みでたいへん寒い思いをしていることでしょう。
(前々回の記事の補足の写真を撮ってみました☝)

高級住宅街の小さな町にあるチードルヒューム Cheadlehulmeという駅です。







プラットフォームはマンチェスター・ピカディリー行きの電車を待つ人たちでいっぱいでした。
雪のため、1本あと(1時間先)の電車は運休でした。

丸く固めた雪を反対側のプラットフォームに投げてはしゃぐ若い女性の楽しそうな声が響いていました。

小さな町の駅の駐車場に、電車の本数が思いっきり少ない日曜の午後にもかかわらずけっこうたくさんのクルマがとまっていました。




プラットフォーム下にある、不思議な形の元銀行の建物です。



うちの近くの行き止まりの空き地の手つかず(...のように見えて実は昔のごみ埋め立て地)の自然の雪景色が冬の午後の日差しに映えてとてもきれいでした。







実は今回、あれっという発見がありました。



キャットフラップから表に出たうちのネコたちは(向かって)すぐ左隣の、棟続きの最後の家の横から入ってうちの裏庭に戻ってくるのだとばかり思っていたのですが...違いました!!

雪の上にテンテンと残ったティブの小さい足あとをたどってみて、実はぐるっと大回りして通りの始まりに庭の横とガレージがある一軒家の塀のすき間から入っているらしいことを突き止めました。
棟続きの3軒の裏庭の比較的低めの板塀を超えて、うちの裏庭にたどり着いているようです。

すぐ左隣の家は塀が高く、またネコや線路わきに住むキツネやアナグマなどの野生動物が通り抜けたりできないようにけっこう厳重に地面の高さから自分の地所を塀で囲っているので行き来は難しいことが分っていました。
謎が氷解...

雪が薄く覆った、となりの家と線路の間の高く茂った木々もまたとてもきれいでした。


火曜日から、屋内でのマスク着用が法制化されました!
なぜ火曜日から?
さあ、お店やオフィスなど準備期間が必要だからでは?
月曜日のうちにスタッフ間の段取りを決めたりしなくてはならないのでしょう。
「またマスク!」ちょっとした混乱が予想されますから。
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内装その後と念のため、自家用検査キットで検査してみて一安心

2021年11月28日 08時37分13秒 | 気になる出来事、社会情勢
壁塗りの終わったお気に入りの場所、二階の踊り場でくつろぐネコのティブです。


壁を塗りなおすために夫がよそからもらってきてもてあましていた壊れたアンティーク時計やら、私が壁際に立てかけてほっておいたホコリだらけの額絵やらどけたため、この位置の見た目がスッキリ。
夫を説得してアンティーク時計は処分、額も再利用法を思いつき...とこれを機に「断捨離」の決意がつきました。

抗体を維持するためのブースター・ジャブ(3回目のコロナワクチンの接種)を先週の金曜日に受けてからどうも体調がすぐれない私です。
副反応で熱が出た後、回復したとみて出かけたり家の中の片づけにバタバタしたりワクチンの体への負担を軽く見たために風邪をひいただけです。

それでも昨日は先週休んだチャリティショップでのボランティアに出かけました。
接種記念に(?)もらったコロナ検査キットを使って前日夜に検査してみました。



検査所に送って検査してもらう「PCR テスト」よりは精度が幾分か落ちる「ラトゥラル・フロー・テスト」、自宅で検査できます。
喉と鼻の奥に突っ込んでコチョコチョした麺棒を小さな管に溶いた液に浸し、その液を検査プレートの指定された場所にぴゅぴゅとふりかけて結果を待つこと30分。

といっても5分もしないうちにじわ~っと赤い線がC(クリア=陰性)の指標に表れました。
しばらくするとと赤い線がくっきりしてきました。
陽性判定の二本目の線が下に後から出てくる可能性もあるので30分たつまで陰性判定はできません。

結果は陰性。
ただの風邪でした。



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我が家とご近所ものった空前絶後の住宅改装ブーム!まだ続くパンデミックの経済効果!

2021年11月27日 08時20分22秒 | 英国の、生活のひとコマ
お隣の家ではもうずいぶん長いあいだ、工事の人を入れて一階部分の大改装をやっています。


改装作業で出た建材などのガラクタをぶち込んで、そのまま引き取ってもらう「スキップ」という廃材投棄箱と...


工事現場などで見かける「簡易トイレ」(青い縦長の箱)までハイヤーしての本格的な工事です。

1970年代の典型的なレイアウトの3階だてのタウンハウスでは2階、3階部分が住居になっているのが普通です。
一階は玄関と車庫。
当時は自家用車は必ず屋内に駐車したものだそうですから。
私のうちのように、現在ほとんどの住人は一階に台所を移して便利にレイアウトしなおして住んでいます。
このお隣の家では、台所がまだ2階にあったのでした。

台所と広いダイニングエリアを一階に設けるための壁を取り壊し、玄関のあったリセス(引っ込んだ部分)を増築、正面の壁に戸口を穿ち玄関を作るという大大工事です。


裏庭と裏庭が背中合わせに接する、うちの「裏隣り back neighbor」のとなりは増築中。


庭に突き出したダイニングエリアかあるいは第二のリビングルームの屋根ふきが始まっています。

英国では全国的に空前絶後の内装、改装、増築ブームなのだそうです!!
去年の夏に最初の厳格なロックダウンが段階的に開けて、工事関係者を家に入れてもいいことになった時点で始まり今に続くと言われるブームです。

家に数週間閉じ込められて見渡したらいろいろなアラが目について我慢ができなくなった、と言ったところでしょうか。
家で仕事をすることになった人たちは、ズーム・ミーテイングなどでビデオに写った同僚の家の内装などと比べて引け目を感じて模様替えを決心したりもしたそうです。
それに、外食も旅行もできなかった1年間、お金がたまった人も多いらしいですね...

実はわが家でも月曜日から昨日金曜日まで、前回と同じ「便利屋さん handyman」が便利屋料金で階段部分と2階の廊下のペンキ塗りに来てくれました。


(ちなみに私のうちでは家のトイレを使ってもらいました)

たいていの壁塗りは私と夫とでできちゃうのですが、階段部分はなかなか素人には難しいのです。


18年近く前に引っ越してきて以来、どうにも気にくわないけどわざわざ塗りなおすのが億劫だったラベンダー色の壁をかすかにグレー味を帯びた淡いベージュに塗りなおすことにしたのです。
「Egyptian Cotton 」という名前の色です。

ついでですから、自分たちでできる部分もプロ(便利屋さんですが)にやってもらいました。

これは2回、お仕事が休みだとかで手伝いに半日来てくれた便利屋さんの奥さんです。


もちろん二人分の日当を時間に応じて払いました。

左側がもともとの気にくわないラベンダー色、右側が「エジプシャン・コットン」色、天井がもともとの白。


天井も落ち着いたエジプシャン・コットン色になりました。
手すりやドア枠、スカーティング・ボード(壁の下の床に接する部分をぐるっと覆う木の板)など木製の部分も塗りなおしてもらいました。

ついでに出が悪くなっていた洗面所の水道の蛇口も変えてもらいました。


オンライン・カタログで選んだ、思いっきりド派手で装飾的な「アール・デコ風」です。
もともと中途半端にモダンでセンスのないうちのバスルームに全くそぐわないのは充分承知です。
私はミスマッチが大好きなのですが、眉をしかめる人も多そうです。

夫は嫌がりません(ありがたいことです)

夫が捨てたがった古い蛇口を台所の植木鉢に植えてみました。


夫はこれにも抵抗しませんでした。

前回来てくれたちょっぴりたよりない電気工事と板塀の便利屋さんと同じ人です。
やはり不可解な言い訳で毎日遅刻して段取りも悪く、散らかし方も豪快でそれでも内装や配管の専門職の人にくらべるとずっと安い料金で本当に一生懸命やってくれました。

この人を見つけた職人を紹介するウェッブサイトの公開リヴュー(評定)欄には「この人を責任もって推薦できます」と合格評価を書き込みました。

以前に二日間来てもらった時の記事です☟。
この便利屋さんのお尻の写真がご覧になれます。

20年近くも住んだ後、突然始めた家のメインテナンス工事、大きな音と見慣れない人が出入りしてネコのストレスは最大限

2日まるまる家にいてなじみになった、いい人らしい便利屋にネコも解いた警戒心、それでも仕事は期待したほどはかどらず



ネコのティブはこの人と奥さんにすっかりなつきました。
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クリスマスの一か月前、環境問題への関心の高まりとクリスマスツリー

2021年11月25日 08時14分36秒 | 英国の、生活のひとコマ
前回の続きです。


夕焼け空の美しかった月曜日に、スーパーマーケット、アスダ Asda に行った話です。

投稿が飛んでしまいました。
金曜日に接種して、土曜日は発熱で終日寝込む羽目になったブースター・ジャブの副反応は日曜日を回復日にあてて、翌月曜日にはすっかり元気になったはずだったのですが...火曜日にはただの風邪でまた家にこもることになりました...。

いえ、ご心配なく、本当にただの毎年かかる風邪で頭痛や鼻水の症状がありましたが熱はなく寝込むほどではありませんでした。
昨日水曜日は午前中、お腹の調子が悪くなりました。

たしかにコロナワクチンの副反応による不調を甘く見て症状がなくなった月曜日に買い物に行ったりエクササイズをしたりバタバタしたため(ワクチンとは全く関係のない)風邪をひき込んだのだと思います。
暑がりの私もちょっと寒い、と思えるほどの急な冷え込みも関係があるでしょう。
とにかく、今回のワクチンによる身体への負担は思ったより大きく、自重すべきだったのです...

さて、クリスマスツリー。





上の写真2枚は、植木鉢に植えられた (potted) 「生きた」クリスマスツリーです。
庶民派スーパーマーケット、アスダでも本格的に売り出し始めたようです。

左側にたててあるのが、19世紀の半ば以降ヨーロッパ中で広まっている、植林地から伐採して台にさして飾る伝統的な本物の木のクリスマスツリーです。


環境問題がとやかく言われるこのご時世、一か月飾るために大量の生きた木を切り倒して終わったら捨てるという長年の習慣への疑問の声が年々大きくなっています。
(当然のことです)

とってかわったのが、20年ほど前から人気が出てきたニセモノの木。
現在さらに需要が伸びています。

そして、プラスチック製のニセモノの木よりも「さらにエコロジカル greener 」な感じがウケているスプロウス(クリスマスツリーに使われるマツの一種)の植木の人気も年々上がってきているようです。
プラスチックのニセモノの木は便利だけど「マツの匂いがしない」と不満に思う人がいるそうですから。

毎年使える生きたクリスマスツリーは経済的でもあるはずです。

「ははぁ、アスダでも!」というのが正直な感想です。

「庶民派」スーパーマーケット、アスダの代表的な客層(イメージ)を捉えた上の2枚の写真でなんとな~くお分かりになるかもしれません。
圧倒的な偏見ですね...庶民派スーパーマーケットで買い物をする人たちは一般に環境問題や健康などへの関心が低いと言われているものですから。

私は、まず「グリーン(環境にやさしい)」かどうかよりも、ケチなものですから1か月だけ飾って捨てる木を毎年50ポンドも60ポンドも出して買うのを拒否、今の家に越してきて屋根裏部屋の収納スペースを手に入れた年にけっこうリアルな出来のニセモノの木を購入しました。

毎年、便利に使っています。

今年のはじめのエピファニーの日のストックポート日報の記事からの転載です。


子ネコだったティブと私のうちのニセモノの木のクリスマスツリー。
記事の内容はコロナウィルスによるパンデミックの恐慌状態についてです。
(英国の新規感染者は連日6万人強、合衆国では17万人、ワクチン接種計画は始まったばかりの怖ろしい冬でした)


アスダの店内です。




11月に、伝統的な伐採した生木のクリスマスツリーを買って、家に持ち帰る人がいるとは考えられません。

暖房のきいた暖かい室内に入れればたちまち葉が落ちて1ヵ月先のクリスマスまでに薄毛になってしまうこともあり得ます。

今は12月になり次第クリスマスの飾りつけを始める人が多いのですが(12月の最初の週末が好機と言われています)、60代の夫が子供の頃はクリスマスイヴまでおあずけだったそうなのです。

クリスマスの飾りつけは翌年1月6日のエピファニーに片付けるのが普通です。

植木のクリスマスツリーは子供の成長とともに大きく育つのが魅力なはずなのですが、翌年のクリスマスまでもたせることができずにたくさんの家族の失望のタネ!になるのが目に見えています。
観葉植物と違ってあまり魅力的とは言えない(クリスマスの時以外あまり目にしたくもないチクチクした)スプロウスの鉢を庭やベランダに出したとたんすっかり忘れて枯らす人のほうが絶対に多いはずです!

クリスマスツリーの発祥地であり環境対策の先進国であるドイツでは、根付きのクリスマスツリーをレンタルしているそうです。
クリスマス期間が終わったら回収され、戻された植林地で1年間元気を回復した後、翌年のクリスマスシーズンにはまた家庭に配達されお勤めを果たします。
そしてある程度の樹齢に達すればリタイアして山奥の森林に移植され数百年の余生を送るというレンタル・クリスマスツリー制度、いいですねぇ。

(それでもレンタル期間中の1ヶ月間世話をしきれないで枯らす人もいそうですが!!)

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日がどんどん短くなる晴天の晩秋、美しい夕焼けとまだ見たくないクリスマスツリーの販売

2021年11月23日 08時07分31秒 | 英国の、生活のひとコマ
昨日の午後4時23分、美しい夕焼けです。




私の家がある短い袋小路の通りを出たところにあるこの大きな並木道は行き止まりで、広大な立ち入り禁止の空き地が突き当りにあります。

この空き地は夕陽や花火の見どころです。
渡り鳥のガンやサギを見かけ、キツネやアナグマも生息し数年前に大掛かりな伐採作業をするまでうっそうと木が茂っていたこの空き地は、一見、自然保護区域か何かのようです。
実は戦後すぐまで、ゴミの埋め立て地だったといういわくつきの景勝地なのです...
ゴミの投棄が終わって50年はたっているので安全が確認された20年ほど前から宅地造成計画が立っては立ち消え..を繰り返すいわくつきの空き地です。


コロナワクチンのブースター・ジャブ(免疫力維持のための3回目の接種)の副反応による高熱のため土曜日は終日寝込んだ私ですが、日曜日を回復日にあて、きのう月曜日にはすっかり回復しました。

ご心配をおかけしました。

この夕焼けを目にする前に、タウンセンターの庶民派スーパーマーケット、アスダに行って買い物をしました。
駐車場から見える晩秋の風景も目に染みるほど美しかったので写真に撮りました。







夕焼けの美しさが期待できる日暮れ前の秋晴れの空です。


....ああああ、もうクリスマスツリーが売られています!(嘆息)


店内はもうクリスマス一色、11月にクリスマスツリーが売られていてもそれほど不可解ではないのですが...。
(ちなみにクリスマスソングはさすがに決まりでもあるのでしょうか、まだ流れていません。12月になるまで取っておくつもりらしいですね)
それでも、さすがに伐採した生木のクリスマスツリーを11月中に買って帰る人はいないと思うのですが...この件に関しては以下次号。

先週金曜日にも行った時に撮った,アスダの駐車場から見えるイワシ雲と紅葉も見ごたえがありました。

せっかくだから載せましょう。




ついでです;サルフォード大学の高層学生寮に住む娘が送ってくれた、10階の窓からの夕焼けの写真です。


(無断投稿)

負けた!(勝ち負けを言い立ててどうする?ということですが)
ムンクのパステル画のような不穏な美しさに心を奪われます。


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でちゃった、副反応...一日けだるい倦怠感と発熱でワクチンの効果の根拠のない実感、写真はクリスマスムードのタウンセンター

2021年11月21日 06時35分09秒 | 気になる出来事、社会情勢
金曜日に、免疫力の維持が目的の3回目のコロナウィルス接種(ブースター・ジャブ)を受けました。


写真は金曜日に撮ったストックポート・タウンセンターのクリスマス・ツリーと、例年通りあまりぱっとしないクリスマス・マーケットのようすです。



当日は体調に差しさわりが全くなかったのですが、昨日土曜日は一日中発熱で寝込んでいました。





最初の接種の時も発熱しましたっけ。
翌日は終日寝ていました。
二回目は腕が少し重くなった以外の副反応はありませんでした。



ブースターは2回目、1回目より副反応がひどいという人がけっこうたくさんいるのですが、実は人によるようですね。
2回目は1回目よりたいへんだという人も多かったのですが、私の2回目は前述のように何ともありませんでしたし。



風邪で熱が出た時のように、日中いくらでも寝られました。
ベッドに寝転んで、身体の熱とじんわり倦怠感を意識しているとなんだかワクチンが効いてきている、抗体が強くなっているような実感がしてきました。
いえいえ、副反応のあるなしはワクチンの効果のあるなしとは全く関係はなく全く根拠のない実感です...



22年前に書いた、ストックポートのクリスマス・マーケットのショボさについての記事のリンクです☟
なんだかショボい...ストックポートのショッピングセンター内のクリスマス・マーケット
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通りがかりに打ってきたコロナワクチンの3回目、おだやかな英国の晩秋、それでも町のムードはクリスマスへの期待でむんむん

2021年11月20日 07時11分12秒 | 気になる出来事、社会情勢
ご無沙汰していました。
秋が深まり、同時にクリスマス・ムード解禁です。


ひさしぶりにストックポートのタウンセンターに行きました。
ショッピングセンターの前に巨大なクリスマス・ツリーが立っていました。

今日の話題はコロナ・ワクチン。


ショッピングセンターの入り口にある中央図書館の出張所(兼市役所のインフォメーションセンター)に本を借りに入ったら、中がコロナワクチンの接種会場になっていました。



1回目、2回目は誰でも予約なしに接種できることになっていたのでした。
3回目の「ブースター・ジャブ」はたしか2回目が終わって6カ月たった人のみ、やはり予約なしでいろいろな場所に設置されている会場で受けられるはずでした。

えーっと私はたしか6月の初めに2回目を打ってもらい接種が完了したはずでした...ちょっと早いかな?
順番がすぐまわってきたのでダメ元で聞いてみたら受けさせてくれるということなので...お願いしました。

ユルい!
NHS (国家保健サービス)のデータベースにすべての住人のデータが登録されています。
接種係の人と組みになった事務係の人に名前と生年月日を言えばすぐに手にしたタブレットで私の情報を確認してもらえました。

私が2回目を接種したのは6月4日、あらちょっと期間が足りない...
それでも打ってもらえました。

外に出て、同じ並びの2軒先のロックダウン中に廃業した悲しいカフェ(空き店舗)で15分待つように言われました。
接種後に具合が悪くなった時の用心ですね。



入る時に入り口で使い捨てマスクと接種記念のお土産の(?)コロナ検査キット7日分をもらいました。



屋内で任意のマスクをする人がどんどん減ってきています。
マスクを着用してもらいたい場所では使い捨てマスクを配布するのが当たり前になっています。
検査キットは以前にもらったものがまだ2箱手つかずであるのですが、せっかくだからもらっておきました。

中で15分待つ間に家にいる夫に電話しました。
「もうブースター・ジャブ、受けられるわよ、私さっき打ってもらっちゃった!」って。

私より緊急度がずうっと高い危険カテゴリーのうちの夫は体調不良で抗生物質の接種などと2回目接種時期が重なり、結局私よりも一週間あと(!)に接種が完了したのでした。
12月までブースターは待たなければ...と思っていたのですが、この耳より情報に「よし、僕も来週打ってもらいに行くぞ!」と大喜びでした。

本格的に寒くなり風邪やインフルエンザの季節が始まる前にできるだけたくさんの人の抗体をより強めておきたい!という国家の切望が強まっています。
とにかく私は50代だし、希望者には細かいことを言わずにどんどん打っちゃうことにしたのかもしれません。

だって昨日の英国の新規感染者は44.244人。
ヨーロッパ中ひどいことになっています。

えーっと日本は163人...もちろん信じられません。
ワクチン接種がすすんでコロナの症状が出る人が極端に減ったために誰も有料の検査をしないから数が出ていないためでしょう?

まさか日本ではその数を信じて、「コロナ禍を収束に持ち込んだ」旧菅政権のコロナ政策を賞賛したりはしていないでしょうね?

おだやかな気候の晩秋です。
...と言っても、写真に写ったこの女性のさすがに晩秋にふさわしくない「ストラッピー・ベスト」(細い肩紐のキャミソール)の服装は何ごとか...


もしかしたら接種してもらうために着ている服を脱いでそのままめんどくさいので肩だしのまま...だとか?

画質の粗い拡大写真をお届けします。


30代ぐらいに見えるこの人は接種を受けた人ではないかもしれません。
今現在、2回目の接種を受けて6カ月以上たっている人は50歳以上の人が多いはずですから。
医療介護関係者や基礎疾患のある人等、はやめに接種を受けた特例ももちろんありますが。

一回目の接種で発熱などのひどい副反応を経験した私ですが、今回は今のところ何ともありません。




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ポルノチックな画像アリ!酸っぱく大味な調理用の青リンゴでまた焼いたアップル・クランブル

2021年11月15日 08時00分00秒 | 英国の野菜、果物
今日の話題はネコ...ではなくて...


リンゴです。
ずいぶん前に、去年17歳でなくなったネコのホレイシオといっしょに写真を撮ってストックポート日報に載せたこともある巨大な青リンゴ、ブラムリー・アップル Bramley Apples。

身体がけっこう大きい大人ネコのティブと比べてみても大きさに驚いてもらえないことに気がつきました。

じゃあ今度は大人の私が手でもってみます。


Pinklady という甘いふつうの大きさのリンゴをのせてみました。


ブラムリー・アップルは昔からある料理用の酸っぱいリンゴです。
砂糖を加えて煮たり焼いたりするとちょうど良い甘みになる特徴的なシャープな風味が調理用として重宝されています。

それと、何しろサイズが大きいものですから、むいたり切ったり芯をとったりする手間が省けてずいぶん楽です。

うちの庭のリンゴの木になるライムライトという甘酸っぱい丸い小さな青リンゴだと、8個ぐらい必要だったアップル・クランブルapple crumble を作るのに1個と半分で充分なのですから。

1個半を4つに切って芯をとる手間はたったの6回、皮は私はむかないことにしています。

(そういえば、英国ではリンゴを切ってむいて食べる人はあまりいないようです)

値段も安く1㎏で1ポンド60ペンスぐらいです。

プレーン・ヨーグルトを添えたアップル・クランブルです。


砂糖やバターの分量は同じでクランブル(上に載せるボロボロ状のショートブレッド)を作ったのですが、ライムライトで作った時よりも酸味がたしかに強かったのです。
こっちのほうがスッキリ品よく、本来のアップル・クランブルの味だったような気がします。
しっとりやわらかくローストされたリンゴの甘みはおさえてあった方が、サクサクしたクランブルの甘さとこってりしたくどさが程よく調和されて美味しいのです。

リンゴは今回、そういえば計りませんでした。
ベーキングトレイに切ったものを敷き詰めて、深さが半分ぐらいになったぐらいの目安で切るのをやめた、といういいかげんさ!(ちょっとリンゴの量が多かったのかもしれません)

うちの庭で採れたライムライトは食べきれないのでアップルクランブルとして使い切りましたが、生でそのまま食べられる「デザート・アップル」だったのでちょっともったいなかったですね。

レシピ付きの以前の記事のリンクです☟

食べるのに飽きた、小さい酸っぱい自家栽培の青リンゴで作った(意外にも)日本でもよく知られているらしい英国の伝統的なデザート

ところで、この残ったリンゴですが...


なまめかしくありませんか?

え、どこが?と言われそうなので...
わかりやすくレースのパンツをはかせてみました。


拡大したスマートフォンのスクリーンの上でスクリーンパッド用のペンを使って描き足したレースのパンツですので表現がバカに稚拙です。

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まだあった、バクストンの写真、坂ノ途中の慰霊塔、今日は戦没者追悼日

2021年11月14日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
バクストンに(また)行った時の写真がまだあります。


坂の多い町の傾斜の部分を見晴らしのいい公園にした the Slopes、造成は1859年だそうです。



中腹あたりに戦没者慰霊塔 War Memorial がありました。


まわりが平らに舗装され、ちょっとした見晴らし台のようになっています。

今日、11月14日は戦没者追悼の日曜日 Remembrance Sunday です。

王室メンバーや軍人、退役軍人などの関係者はもちろん国民がそれこそ国家をあげてこぞって両世界大戦で命を落とした軍人の死を悼む日なのです。
それに先立つ、もともと第一次大戦の停戦協定記念日であつ11月11日のリメンブランス・デイ Remembrance Day の盛り上がりを経て今日のこの日まで、戦死者追悼のシンボル、赤いポピー Red Poppy で国中どこもかしこもあふれかえります。

気のせいか、今年はとりわけかぎ針編みの赤いポピーで公共の場所の柵や花壇や塀などを飾る活動が目立ったような気がします。
地元で実際目にしただけではなく、Facebook の、編み物手芸関係のニュースに反応することが多い私のニュース・フィードにも大掛かりな慰霊プロジェクトの画像がちょくちょく入ってきていました。

関係ある記事のリンクです☟

赤いポピーであふれる、イギリスの晩秋・・・秋の終わりの一大愛国行事、疑問もあり

イギリスの秋を彩る季節外れの赤いポピー、戦没者の死を悼み傷病兵を支援する恒例の募金活動 

慰霊塔の周りの見晴らし台から見下ろした、おなじみのクレセント Crescent です。





バクストンのランドマーク、クレセントが見下ろせるスポットにある慰霊塔に足をとめて眺望を楽しむ通りすがりの人がけっこういそうです。
クレセントを上から見てみたくて上がってくる人もいそうです。

戦没者の存在を忘れられなくさせるいい立地ですね。
(もっと上に上ってみても、もっこりなだらかな傾斜のためと生い茂る木がジャマで、すぐ下のクレセントは見えません)


商店街の真ん中の児童公園を囲む塀にかぎ針で編んだ赤いポピーで「WE WILL NEVER FORGET 」とつづられています。




昨日乗ったバスには「11月11日(戦没者追悼記念日)から11月14日(戦没者追悼日曜日)まで軍人と退役軍人の皆様からはバス料金をいただきません」と書かれたポスターが貼ってありました。

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手作りのクリスマスケーキをお土産にもらい、クリスマスがもうそこまで来ている実感を感じた11月の半ば!

2021年11月13日 07時17分03秒 | 英国の、生活のひとコマ
ケントのオーピントン Orpington の弟の家に3泊した夫が昨日帰宅しました。

お土産は、退職して悠々自適の夫の弟が作ったクリスマス・ケーキです。


忙しく仕事をしていたころからケーキ作りが趣味だった弟です。

10月、11月に「クリスマス」の声を聞くとストレスを感じる私です
いくら何でもクリスマス・ケーキのやり取りはやくはないか、とお思いでしょう?

干した果物やブランデーが入ったねっとりどっしりのどす黒い英国のクリスマスケーキは秋に作ってクリスマスの日までゆっくり2か月は寝かせて風味が増すのを待つものだそうです。
夫に持ち帰らせるために滞在中にアイシング(サラサラの粉砂糖を水で溶いて固めた糖衣)で覆ってくれたようです。

アイシングはクリスマス直前に塗りたくるものなのですが。
退職して初めてのクリスマス...知り合いや親せきに配るために、全部で12個焼いたそうです!

ド派手な台紙が大きすぎて、定型サイズのケーキが入るプラスチックのケーキいれ(チョコレートの詰め合わせが入っていた丸い箱です)に入らない!

メラミンのミキシングボールをかぶせてクリスマスまでこうやって保管することにしました。


お礼とともにこの写真を弟に送ったらとても喜ばれました。
クリスマスイブにケーキを飾り付けたら食べる前にその写真も送ってほしいと言われました。

もちろんそのつもりです。

夫がロンドン郊外のオーピントンに行ったのは、高齢の父親が入院、突然様態が悪化したので会いに行ったのですがありがたいことに持ち直しました。
ようすを見て、月曜日に退院です。

...と言っても、一度死にかけた高齢者を次の週の月曜日に退院させるなんて英国の国家医療制度、荒っぽいですよね。
入院は本当に必要最小限度の際に限られます。

全ての人が無料で最高の医療が受けられる制度は素晴らしいのですが...
コロナの感染予防のため、面会はコロナ検査をしたうえで1度に1人のみ、妻は別勘定(と言うか、お目こぼし?)のようですが安静を要するためもあって1日1回30分以内...と厳しい決まりがありました。

そう言ったわけで、私は心配しつつも家でネコ2匹と1人で留守番でした。





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また行ったバクストン!で食べたかったフィッシュ&チップス...丘の上に密集する古いパブの写真多数

2021年11月11日 08時00分00秒 | ピーク・ディストリクト
実は先週の話を今頃...なのですが。


またまた、ピークディストリクトの鉱泉の湧く街、バクストン Buxton に行きました。




山あいの田舎道をドライブして、久しぶり(パンデミックをはさんで実に2年ぶり!)に贅沢にパブでフィッシュ&チップスの昼食でもとるつもりで。

前回バクストンに行った時はクレセント Crescent と、メイン・ストリート(ショッピング街)にしか行きませんでした。

その時(2週間前)のバクストン記事2本のリンクです☟
(2本目のリンクにもっと以前のバクストン関係の記事のリンクがしつこく貼ってあります)

かつての温泉町、おなじみのバクストンのパンデミックのさなかに修復が完成した建築史上の大傑作クレセント


今に残る湯の町の歴史、改修で裏側までも手抜きなし、クレセント(三日月)の裏にまわってバクストンの名物建築をすみずみまで堪能


今回は、古いパブがいっぱい集まった坂の上のマーケット・ストリートに行ってみることにしました。
ピークディストリクトの真っただ中にある丘陵の町、バクストンには坂がいっぱいです。

坂の途中には有名な「バクストンの人魚」を嬉しそうに展示するバクストン博物館/美術館 Buxton Museum & Art Gallery もあります。

ぜひ見てほしい、バクストンの人魚!☟
ついに見た!念願のリトルマーメイド、これがまさかの自然科学郷土博物館の展示品、ウケねらいか?天下のグロ物件


坂の上は今でも火曜日と土曜日に市場が立つ古くからのストリート・マーケット街です。

坂を登り切って平らになった広場(Market square )から坂の終わりを見返したところです。


古くからのマーケット街には昔ながらのパブがいっぱい。



英国のパブが日本の読者の方の興味をひくのではないかと、撮った写真を載せてみます。










以前に行ったこのパブが目当てだったのです。


チェシャー・チーズ the Cheshire Cheese 。
以前に娘もいっしょに来た時に食べたフィッシュ&チップスがおいしかったそうです。
(私はスカンピーという小さい丸まったエビのフライを食べました。)

とても気の利いた、大人向きの「小さいサイズ」まで用意されていました。

その時の記事のリンクです☟
鉱泉の湧く町バクストン、マーケット広場のある丘の上、パブのフィッシュ&チップス、人魚、他いろいろ

ところが、中に入ってバー(カウンター)で聞いてみたら今は週末しか食事を供していないのだそうです。

帰宅して the Cheshire Cheese のウェッブサイトを見てみたら、12時から3時までおいしい食事を出すので評判のパブのふれこみでした。
ついでに好奇心に駆られて「平日の昼間に食事ができますか」とわざわざ電話で聞いてみました。

「シェフが確保できなくて平日は食事を出していない」とわりと率直に教えてくれました。
人手不足か...納得です。
(ウェッブサイトをアップデートすればいいのに!)

丘の上の古いマーケット街には人がほとんどいなくてガラガラでした。



バクストンでフィッシュ&チップスにこだわる私たちは、同じ通りにある庶民的で流行っていそうなチッピー chippie (フィッシュ&チップスレストランのことをふつうこう呼びます)に入ることにしました。



入ってみたら、中で食事のできる、長い調理台に沿って奥にのびる細長いスペースのカフェ部分には椅子を積んで立ち入れないようになっていました。

現在テイカウェイ(持ち帰り)専門だそうです。
近所で仕事をしているらしい人たちや建築作業員のような客がカウンター前に列を作っていました。

さすがに持ち帰る職場も家も近所にない観光客の私たちには持ち帰りの選択肢はありませんでした。
天気のいい日で、坂の下には公園やベンチのある広場もあったのですが、テーブルでナイフとフォークを使って食べたかったものですから。

キングス・ヘッドというマーケット・プレイスに面した小さくてこぎれいなパブ(☟)...


...でもこの日は料理を作っていないと言われました。
ウェッブサイトによれば、ここも料理が有名な「ガストロ・パブ」なのだそうです。
やっぱり好奇心に駆られて、食事ができるか電話で聞いてみました。
12時から3時まで通常のパブの食事時間に食事を出しているという返事でした!

...あれ~、私たちが行った時はやってないって言っていましたよ、1時ごろでしたが。

日によっては人出不足、なんてことがあるのかもしれません。

症状が出ない人を含めたコロナウィルスの感染者がまだたくさん自主隔離をしているということです。
物流も滞っているようですが、あたりまえになったのかテレビのニュースではもうあまり話題にもしていないようです。

マーケット・スクエアをはさんで、キングス・ヘッドわきの、行きに上ってきた時とは反対側の坂を下りることにしました。

坂を景観に取り入れた、その名もスロープス the Slopes という緑の丘からバクストンの坂の下の町と町の向こうの山並みが一望できます。







人通りが多くてにぎやかなショッピング街(スロープスから見えています)でチッピーを探すことにしました。


観光地です、もちろんすぐに見つかりました。


Sam's place (サムんち)という口語表現にひっかけた Sam's Plaice という英国中どこにでもあるダジャレ系パターンの命名の屋号です。
plaice プレイスというのはコッドcod (タラの一種)とともにフィッシュ・フライによく使われるカレイに似た白身魚です。

やっと食べられた、(しかもテーブルでゆったりと)フィッシュ&チップス!


テーブル・サービスのものは、注文を受けてから調理するのでカラッと揚がって美味しかったです。

ちなみに小耳にはさんだ店員と常連らしい客の会話によると、女性店主サムはこの時フランスにバカンス中でした。

ついでです。
坂の上のマーケット・ストリートで見かけたくだらないダジャレ系屋号の一例;


バクスタン Bux Tan という日焼けサロンがバクストンに...
私はけっこう好きですが。

以前はストックポート Stockport のうちの近所に ストックスポート Stocksport というスポーツ用品店、というかおもに学校や地元チームのスポーツユニフォームを扱う個人商店がありましたっけ。



平日に電車でピークディストリクトに行って山歩き、出発点は18世紀の温泉保養地、バクストン・

バクストン、古代ローマ人の愛した鉱泉の湧く町、ジョージアン様式のクレセントまである北のバース





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可愛らしい大学寮のベンチ、季節をうつす水面をたたえた風情あるへぼプロダクトデザインの逸品

2021年11月08日 08時42分10秒 | 英国ってハズカシイ!
日曜日の午後、週末をうちで過ごした娘を大学の寮に送り届けました。
中庭を囲むようにとめたクルマに乗り込む前に夫が「英国の秀逸なプロダクトデザインの写真を撮ってブログに載せろ」と言ったので撮ったのがこの写真です。


(夫は私が何でも写真を撮るのでかなりウンザリしています)

最初に見た時からずうっと気になっていた、可愛いフォルムのプラスチック製の軽くて重ねて収納できそうな一見機能的に見える一体成型の「ベンチ」...
最初に見た9月からずうっと雨水をためています。
その時は座席の奥の部分に細く澄んだ水が溜まっていたのですが、今では水量が増し座席部分ほぼすべてを水面が覆っています。

風の強い日でしたので水面にさざ波がより、風情が感じられました。
枯葉が浮きアオ藻まで発生しています。

水嵩をいや増し、氷が張るであろう真冬が楽しみです!

雨の多い英国で水のたまる屋外家具....!
この想像を絶するへぼ椅子をいったい誰がデザインしたんだろう?

あ、もしかして屋内用でしょうか。
9月に通りかかった時にごく浅く座ってお尻を濡らさないチャレンジを試みようとしたのですが娘に厳しくとめられました。

真夏にすっかり乾くことがあれば深くすっぽりと座ってみるつもりです。

ベンチの向かいの公営住宅らしいフラット・コンプレックス(集合住宅)はまだ外壁を剥かれた赤裸状態です。


建設業者の業務用のしるしか何かでしょうか、階を表す数字の殴り書きが「この界隈の景観向上には責任を持たない」という投げやりな意志がにじみ出ています。
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日常が戻ってきた英国の晩秋を飾る花火のあがる夜、ネコにとっては地獄の一夜(二日連続)

2021年11月07日 06時50分32秒 | うちのネコ、よそのネコ
英国の行事にこじつけて...無理やりネコの話題です。


一昨日11月5日(金曜日)はボンファイア・ナイト bonfire night でした。

remember remember the 5th of november 11月5日を忘れちゃダメダメ、の有名なフレーズでおなじみの1605年11月5日に未遂に終わった国家機議事堂爆破計画を記念して焚く大掛かりなかがり火(ボンファイア)の周りに人が集まる英国の奇習です。

かがり火とセットになっている人集めの呼び物は大掛かりな花火、そのうるさいことと言ったら!

バンバン、バババババ...シューッと、まるで内戦でも始まったかのような騒ぎでした。

昨日、土曜日に大学の寮から週末に帰宅している娘が近所のコンビニエンス・ストアにおやつを買いに出たのに散歩がてら付き合って近所で撮った写真です。




ボンファイヤ・ナイトの翌日ですが、土曜日には2年ぶりに 花火の打ち上げ大会 Firework display が、各地で開催されたようです。
ハロウィーンが終わり11月になるとすぐ、個人的に裏庭でバンバン花火を打ち上げる人もとても大勢います。

娘としばらく歩道に立って花火を見上げました。
同じ場所から一度に数か所の花火が遠くに近くに微妙に時間をずらして、時には同時に上がるのを見ることができます。

前日、金曜日の夜に学生寮の10階に住む娘は、一晩中上がり続けるマンチェスター中の無数の花火を1人で電気を消して堪能したそうです。
次の日、また少し1人ではなく私といっしょに見られて満足だと言っていました。






そう言えば、去年も花火をあげる音は聞こえた気がしますがなにせロックダウン中のパンデミック真っただ中でした。
公的な催しや友達を大勢よんで大掛かりな打ち上げ花火を上げる人もなく静かでした。

うちのネコたちにとって今年が初めての本格的な試練です。
少なくとも、去年の夏に生まれたティブにとっては...。





息子ネコのティブが便利に使い始めたネコ用出入り口(キャットフラップ)を2晩とも、日暮れとともに塞ぎ、勝手に出入りできないようにしました。

毎年、外に出て音や煙や硝煙の匂いにおびえてわけがわからなくなって家に帰れなくなるネコが多数出るということなので、ネコの保護団体などは飼いネコをこの時期外に出さないことをすすめています。

日が暮れて花火の音が聞こえはじめると、2匹とも家の中で落ち着きがありません。

四角い木の椅子は息子ネコ、ティブの安全な隠れ家(デンden)なのですが、音におびえる母ネコ、リヴィーももぐずり込んで怖気づいていました。



さすがに、一夜明けた土曜日の夜には少し慣れたかもしれません。
ボンファイヤ・ナイト当日の金曜日の夜のように隠れたり私たちをつけまわしたりのオロオロ行動は減りました。

ボンファイヤ・ナイト(=ガイ・フォークス・ナイト)に関して詳しく書いた以前の記事です☟

英国史の陰惨な一コマ、未遂に終わった火薬陰謀事件を記念して始まった秋の気分盛り上げイベントガイフォークス・ナイト


パンデミックの前の花火大会の記事です。☟
イギリスの晩秋の伝統行事ボンファイヤ・ナイトで秋の名物、有料の花火見物
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ヒートンパークで何気なく放牧されているスコットランド産の長毛のウシと、いつの間にかふれあい動物園になっていた昔ながらの動物農園

2021年11月05日 08時02分48秒 | 英国の動物
ヒートン・パーク Heaton Park 、続きです。
パーク内の動物たちの写真を一挙にお目にかけます。

まずは、ポニー〔の鼻面〕から。


同じ場所にいた、別のポニーです。


ヒートン・パークの名物ともいえる、ハイランド・キャトル Highland cattle をやっと見つけました。


ハイランド・キャトルと言えば赤茶色の印象が強いのですが、黒いのがじっとポーズをとってくれています。



絵画のような構図でいろいろな種類のウシが休憩中でした。



左端に伏せの姿勢でいるのがよく見るタイプの赤茶色のハイランド・キャトルです。
ハイランド・キャトルは、スコティッシュ・ロングホーン Scotish longhorn とも言います。

通常「ロングホーン」と言えば、アメリカの牧場でウマにのったカウボーイが「ヒ―ホー!」とか言いながら追い回している、必ずしも毛が長くないゴツゴツした体形のウシをさすそうです。

スコティッシュ・ロングホーンはスコットランド原産の、長い角だけではなくテディベアのようなむくむくした長い毛が特徴の愛嬌のあるウシなのです。
モシャモシャの毛が目に覆いかぶさって情けない表情に見えるところも気に入っています。

ハイランド「黒」の存在感、強し!



せっかくだから、一頭で写真に撮ってやることにします。


パーク内に、古い本物の農場だったアニマル・センター Animal Centre があります。


大庭園のかつての持ち主だった貴族の館、ヒートン・ホール Heaton Hall の斜め前に位置しています。

現在飼われている動物は来園者とのふれあいのために飼われている、ペット動物ばかりです。


ここで存在感を発揮していたのは黒いヤギでした。


アルパカ、ポットベリー・ピッグ(ペット用のミニブタ)、ロバ、シチメンチョウ、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、柵の外を自由に出入りして態度がデカいクジャクなどがいました。





大改装する前の20年前はこんなに整った「ふれあい動物園」風ではなく英国の農場らしい養豚種の大きなブタや乳牛も、ペット用のヤギやポニーといっしょに確かに
いたのです。
昔ながらの細長い「家畜舎」の、藁を敷いた屋内のコンクリートの仕切りの中で飼われていた「家畜」を狭い通路から見学することができました。

上の写真の、動物農場を囲むようにたつ古いレンガ造りの納屋建築の上階ではヒヨコの孵卵室を公開していましたっけ。
正式名かどうかは記憶にないのですが、アニマル・センターではなく、アニマル・ファーム Animal Farm とよばれていたような気がします。

ジョージ・オーウェルの社会派小説「動物農場 Animal Farm」を思わせる不穏な響きですね。

明るく開放的な、さわれる動物のいる子連れの家族の憩いの場にさま変わりの印象です。

どうも、と殺や畜肉産業を思わせる家畜を飼う昔ながらの農場は子供連れの来園者にウケが悪かった...とかでしょうか。
とにかく、規模が小さくファームとして機能していないのにエンターテイメントのためにファームのふりをするのは無理があったのか...?
それはよくわかりませんが、今では「ファームっぽい」顔ぶれの、と殺のイメージにはつながらないペット動物を集めたぺッティング・ズー petting zoo (おさわり動物園)になっちゃっています。

(20年前に久しぶりに来た時にはすでに改装された後でしたが、たしかにまだ乳牛はいたはずです)

ずい分以前に書いた、チェシャーにある広大な貴族の庭園だったタットン・パークの付属農園についての記事のリンクを下に貼りました。
今でも機能している1930年代の雰囲気を残す、本物の「動物農園」です。

英国固有の古い家畜種の保存維持に努めて、繁殖したブタやウシを実際に出荷して利益を上げています。
見学者にも畜肉産業やと殺の事実を隠さずに公開しています。

広大なエステートの一角のイギリス伝統の再現農場、コヒツジが、ブタが、ウシが・・・・動物なんでもおさわりし放題


タットンパーク, イギリスの食生活に偉大な貢献をしてきた 今日はブタ!


それと、このヒートン・パークでは人なれしたリスが食べ物をねだって人の足もとに寄ってくるという驚きの楽しみがあります!!!




20年ほど前に久しぶりに来た時に、ボートハウスのそばで常連らしいおじいさんの手からピーナツをもらっているリスを見た時は驚きました。
今では、ほとんどがおねだりリスになって来園者を楽しませているみたいです!

今度行くときは、ピーナツか野鳥用のエサでも手土産にもっていくことにします。
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ヒ―トンパーク番外編;階段両脇にたたずむおなじみの一対のライオン像、ちょっと変わった造形考

2021年11月04日 07時00分00秒 | 古い建物に棲む動物をさがす
「あ、昨日見た写真だ」と思われた方もいるでしょう。


タットン・パークにある、第一級保存指定建築の、タットン・ホールの遠景です。
今日の話題は本当に久しぶりの、古い建物に棲む動物装飾の話題です。

絶景を望む裏側の階段部分を両側から守る一対のライオン。


ライオンはイングランドの象徴と言うか、マスコットですね。
王室の紋章にもユニコーンといっしょに後ろ脚立ちで登場しています。

立派な建築物の階段を上がったところの両側に前脚を投げ出した伏せの姿勢のライオン像はよく見かけます。



日本橋三越の正面玄関にもいましたよね。

この2頭はよく見たら趣向が他とちょっと違う...
ポーズも後ろ脚を横にグチャッと崩してなんだかだらしなくて個性的なだけでなく...

一頭がたてがみのないメスライオンなのです。


オスメス仲良くお雛様のように階段をはさんで並ぶライオン像、あまり見かけません。
たいていはオス2頭のはずです。

それにしても、どちらも顔の表現にリアリティが足りませんね。
勇壮でもないし可愛くもありません。
考えてみたら、18世紀の彫刻家はライオンを見たことがなかったはずです。

私だって最後に実物を見たのは12~3年は前でしょうか、東京の上野動物園で、だったように記憶しています。
それでも子供の頃から写真や画像を簡単に目にすることができましたし、インターネット時代の今、見たいものをすぐさま検索して用途に応じたポーズや構図のビジュアルな資料がすぐに手に入ります。
(私がアートスクールに通っていたたったの30年前に比べても格段の進歩です!)

「見ないで描いてみろ」と言われたら困りますが、写真などで見なれたライオンの顔がどんなだったかすぐに思い浮かべられます。
情報に恵まれている現代人には当たり前のことなのですが、100年以上前ならそうもいかないはずです。

ライオン像の作者は家の飼いネコでも観察して苦心して想像したのでしょうか、身体の造形はなかなかです。
それにしても顔が...
メスのほうは土佐犬かなんかに見えなくもない...ように見えませんか。

紋章なんかで比較的なじみのあるオスと違ってメスのライオンはかなり一般性が低かったはずです。




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