団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

父に続いて母の認知症に直面したとき

2021-12-19 06:02:46 | 認知症

父が亡くなり母の一人暮らしが始まった、父の葬儀のとき喪主

の挨拶で父の認知症に触れないでくれと懇願された、それだけ

母は認知症に対する嫌悪感があった。

 

ひとり暮らしの母に毎朝8時半に安否確認をかねた電話をする

のが私の日課になった、実家の訪問は月2回、病院の付き添い、

家事の手伝い含め7年間続けた、そして3年前の6月の朝、い

つもどうり電話をしたが、母の様子がおかしい、話が噛み合わ

ない、翌日新幹線で実家にいったら「近所の人が泊まっていっ

た、弟が友達を連れて来た、これから選挙にいかなきゃ」など

明らかにおかしい、その日のうちにケアマネジャーに連絡、

一時期預かってくれるショートステイを紹介してもらい入居す

ることになった。

 

 

しかし入居する翌朝になって突然「行かないよ、何でいかなき

ゃならないの」と押し問答が始まった、さすがに私も冷静でい

られなく親を思えば言葉も態度もきつくなる、やっとの思いで

入居させたが案の定帰宅願望が強く階段から落下しそうになっ

たり食事を拒否したり施設から何度も苦情の電話が私のところ

にきた。

 

その後終の棲家になる有料老人ホームに入居したが、認知症も

かなりすすみ、おむつをして車椅子の状態、表情も動きも乏し

くなり私と弟以外はわからなくなってた、母が94歳のときだ

た、さらに追い打ちをかけるように大腸がんで入院と母にと

て試練が続いた、そして亡くなるまでの2年間はこの施設で

話になったが最後まで「ここは自分の居場所ではない」と

思いで過ごしたのかもしれない。