(更新履歴)
・4月2日、17時投稿。
・4月4日、07時12分更新。
脳梗塞による状態を示すために、入院日数のグラフを追加しました。
今回の記事は、
小倉智昭さん、「老後にやろう」はダメ 闘病の末の本音
コラム「向き合う」 タレント、小倉智昭さん④
との記事を読んで書きたくなりました。
体が動くうちに海外旅行をすればよかった。ワインのおいしいお店に行っても自由に飲めない。若いうちにやれることがあったらやったほうがいい。老後にやろうと思っていても、老後になるとできないことがあまりにも多すぎる。
分かります、こう書きたい小倉さんの気持ち。
ですがね。
若い時は、時間とカネがない。体力と気力はある。
年寄りには、時間がある。カネはそれなりですが、自分のことに使える。
これが、日本で最大の社会集団、サラリーマンの一般的な状況でしょう。
さらに体が動く年寄りと、病気をして体が動かない年寄りとの構成比率はどうなんでしょう。
体力脚力は衰えても、街を普通に歩く年寄りは、多いのではないでしょうか。
わたしのように大病を患い、後遺症まで残ったヒトは少数でしょう。
実際、脳梗塞患者の半数は、入院日数が3週間です。
脳梗塞以外の入院日数を見てください。
病気全体でも1週間で半分は退院しています。
わたしは、5か月間の入院で、重症判定でした。
最初2か月は車いすでした。
3週間の入院で退院するのは、一般的に後遺症が残っても体が不自由になるほどではありません。
だから病気により体が動かない年寄りは、現実を受け入れて、出来る範囲でやりたいことをするしかないんですよ。
そして、少しでも元の体に戻れるよう元気に生きる。
小倉智昭さんは「老後になるとできないことがあまりにも多すぎる」と笑う
おぐら・ともあき 1947年秋田県生まれ。71年に現在のテレビ東京に入社しアナウンサーで活躍。76年に独立し、フジテレビの情報番組「とくダネ!」のキャスターを99年から2021年まで務めた。16年に膀胱がん、23年に腎盂(じんう)がんが見つかった。
小倉さんは、車いすどころか杖生活でもないんです。
病気前と後では変わったでしょうが、出来ることは多いですよ。
(注)
青字とグラフ、写真は日本経済新聞。