妻がポツリとつぶやいた。
「あ~ぁ、一泊でもいいから旅行へ行きたーーい。上げ膳据え膳でノンビリしたい」という。
日々三度三度の食事の支度が面倒なのだ。それもそうだ、主婦の家事には定年がない。
私の姉も同じようなことを云ってた。「主婦定年よ!!」と宣言。といってもそういう訳にはいかなくて、せめて正月くらいはと、3日間台所に立たなかった。
元日は取り寄せの御節、二日目はホテルへ食事。三日目も御節と雑煮。
そんなだったが、わが妻は日々の料理が「もういや」という。私も料理は得意だったが、キッチンから離れて四半世紀はたつので、もう出来ない。炒飯やラーメン、肉炒めとか、簡単なものだといいが、妻のように毎日の献立となると「やぁーだ」となる。
そんなこんなで、毎年春と秋には温泉旅行へ行き、それこそ上げ膳据え膳で妻を労わっていたが、コロナ禍となりもう3年行っていない。
来年は妻の「喜寿」の祝いとなるので、密かに祝い旅を計画している。2回という訳にも行かないので同じ宿で二泊三日を計画中。
そういえば「一度、箕面の秋を見たい」と云っていた。近いのだが一度も行っていない。
車で便利な志摩賢島や伊勢、白浜、勝浦、有馬、城崎というところが最もおおい。
「そうだ、箕面へ行こう」。箕面だと電車で楽々だ。
兵庫県豊岡城崎日和山「竜宮城夕陽」