生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

悲恋

2017-08-05 01:58:52 | 日々の暮らし
箱根の帰りに買った、

小田原の蒲鉾と釜揚げ

肴(さかな)にお酒を頂きました。

美味しかった。

お酒を片手に

百人一首をペラペラ


めくりながら


恋歌を読んでいました。


今日はその中から、

悲しい人生を送った


若者にしんみりさせられました。


20才過ぎで亡くなった

美男薄命の

藤原義孝(よしたか)です。

一人の想い続けてきた、
女性と初めて一夜をともにした日の翌朝、

女性に向けて詠んだ歌

「君がため

惜(を)しからざりし

命さへ

長くもがなと

思ひけるかな」


あなたに逢うためなら

どうなっても

惜しくはない命だと

思っていましたが

その願いが叶った今と


なっては、少しでも


長くあなたとともに


生きたいと


思うようになったよ。


しかし、当時のはやり

病いの天然痘(てんねんとう)になって、

同じ日に兄と共に亡くなってしまったのです。

一度に二人を亡くし悲しむ母に、

この世に帰って、

仏教で習った

法華経を読んであげた

いといって亡くなった


といいます。

しかし、側近達も


慌てていたのでしょう。


彼の亡骸を、北枕にしてしまったので、


この世に帰ってくる

ことができなかった

といいます。


恋しい女性との


悲しい別れ



いつの世にもあるもの


ですね。



悲恋の種は尽きない。


いつかドラマにでも


したいものです。


それを考えると


私は幸せものです。


皆さんも



そうですよ。




合掌
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