生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

涙の金時計

2024-12-04 01:21:09 | 日々の暮らし
傾聴ボランティアである女性のお年寄りのお部屋に行きました。
タンスの上に金色の豪華な置時計がありました。
聞くと、定年まで働いたご褒美で戴いたとのこと。 貧しい家庭に生まれ幼い頃から働きに出された。
給料日を楽しみにしていたら、さっきお父さんが来て持って行ったよ。
お父さんは働かないで毎日酒浸り、パチンコばかりしている。
給料全部使ってしまったという。
兄弟にもバカ者扱いで意地悪ばかりされた。
親が違うのかと母親に泣いて聞いたが何も答えなかった。
耐えきれなくなって家出した。
東京で働き汗と涙の私の記念品さ。
私は涙がにじんで来ました。
「悲しむ人は幸せ」 (聖書マタイ5.4) という言葉を話しました。
悲しめば幸せになれるということではありません。 悲しむこと自体が幸せな訳でもありません。
人は希望を見失う時に悲しむものです。
そんな時に希望を与えるイエスの言葉です。
闇に光が灯され明るくなるように悲しみの心にも喜びを見いだし生きる力を与えられますと言う言葉です。
あなたは希望を見つけて生きたから、幸せの人生を送られたのです。
この時計はいつまでも動き続けてあなたを見守っいることでしょう。
本当に辛い人生を頑張って生きましたねと手を握りお別れしました。
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