政治史と思想史の視点から、トランプ現象を分析します(伊藤貫)
2024/12/06
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領は、政権に返り咲いた後にパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長を交代させる計画はないと述べた。
トランプ氏はNBCの番組「ミート・ザ・プレス」で、パウエル議長に「私が仮に命じれば、彼はそうするだろう」とし、「しかし私が頼んだとしても、彼は恐らくそうしない」と述べ、パウエル議長に交代を求めても実現しないとの考えを示唆。その上で、「そうしようとは思わない」と語った。
11月に大統領選を制して以降、トランプ氏が全米配信のテレビでインタビューに応じたのは今回が初めて。
パウエル議長は11月の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、トランプ氏から求められたら議長を辞任するのかとの質問に対し、「ノー」と回答。議長を含むFRB高官の解任や降格は「法律上、認められていない」と述べた。議長の任期は2026年5月までとなっている。
トランプ氏は10月にブルームバーグ・ニュースが行ったインタビューで、金融政策や金利設定に関して発言する権利が自分にはあるとした上で、「それを命じることが許されるべきだとは思わない」と話していた。
NBCはトランプ氏へのインタビュー内容を8日に文章形式で公開。同氏は、求められても辞任を拒否するというパウエル議長の発言に関する質問に答えた。