まず、基本知識として金森守晶さんの解説を載せます。
「統一教会=勝共連合は安倍晋三の祖父岸信介との繋がりがある
統一教会が出来たのは1957年、1962年から時の韓国大統領・朴正熙の後押しで勢力を拡大する。勝共連合が作られ政財界に根を張った。表の顔は文鮮明が教祖の統一教会、その資金源を求めて当初から日本で布教活動を始めたが1964年、取り持ったのが、元総理で政界の黒幕で長老議員の岸信介、実は朴正熙は満州国時代の関東軍将校であり岸を先生と敬っていた。朴正熙は岸信介に文鮮明を紹介し力添えを依頼した。
岸は統一教会が活動しやすい環境を整え、裏部隊の勝共連合の組織づくりも笹川良一と児玉誉士夫に指示して手配、右派議員や財界人を巻き込んでいった。いわゆる韓国の朴正熙への政治献金の元になる統一教会の資金集めに日本の信者から金を巻き上げる手助けを岸はしていた。『世界一家人類兄弟』のスローガンは聞いた事があろうが、韓国ではカルトキリスト教統一教会、日本でも信者集めの傍ら、勝共連合で日本会議や神道政治連盟とも連携を図る。
1967年国際勝共連合が日本で旗揚げ、統一教会は霊感商法を本格化させていく。以来2019年までに被害者は十数万人、被害総額は1,200億円にも達し、今なお年間10億円以上の被害が出ている。
文鮮明は来日時には岸を必ず表敬訪問している。岸もまた1984年に文鮮明が米国滞在中に脱税で拘留された際にレーガン大統領に特赦と釈放を求める歎願を行っている。
統一教会は岸信介から三代に渡って安倍晋三まで一族とズブズブの繋がりがある 」
(文鮮明と岸信介)
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故 安倍晋三前首相は、もっとも敬愛する祖父の岸信介の悲願であった日本国憲法改定に異様なまでの執念を燃やし続けましたが、それは、A級戦犯であった岸信介の抱き続けた戦前思想の復活にありました。明治維新がつくった天皇神格化による強い日本の再現、そのためには、学校教育により天皇を中心とした日本国の再現=愛国教育を復活させる必要を痛感し、そのための手段として領土問題をクローズアップしたのでした。自民党憲法改正案にある通り、天皇を元首とする国家主義憲法ー政治家と官僚が中心となる国への転回でした。
統一教会(勝共連合)や、神道政治連盟、日本会議など、民主主義とはほど遠い「戦前思想」の団体や個人との深いつながりは、そのためでした。
安倍思想を許せば、日本は戦前思想に逆戻りで、民主主義の土台である自由と人権思想は大幅に抑えられます。天皇国家日本の復活となってしまいます。
武田康弘