毎日新聞 - 25 分前
製薬大手エーザイは16日、米バイオジェンと開発したアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の製造販売の承認を厚生労働省に申請した。この薬は今月6日、米食品医薬品局(FDA)から治療薬として迅速承認され、同9日には欧州医薬品庁に販売承認を申請していた。
レカネマブは病気の原因とされ、脳の中にたまって神経細胞を壊す異常なたんぱく質「アミロイドベータ(Aβ)」を除去することで、病気の進行を抑える。症状が進んでいない早期のアルツハイマー型認知症患者を対象に実施した治験では、2週間に1回レカネマブを注射した人は、1年半後には偽の薬(プラセボ)を投与していた人に比べ、症状の悪化が27%抑えられたとしている。【下桐実雅子】