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天皇陛下は12日、参院本会議場(東京都千代田区)で第206回特別国会開会式に臨まれた。陛下は本会議場で議長席後方のお席の前に立ち、起立して迎える議員らに一礼された。
陛下は「国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します」とお言葉を述べられた。
12月1日に20歳の誕生日を迎えられる天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまに、宝冠大綬章(ほうかんだいじゅしょう)が授与されることが、今月16日の閣議で決まった。愛子さまの大学の授業日程などを考慮し、ご成年の儀式や祝賀行事は12月1日と5日に分けて行う。
愛子さまは授業のない日曜の5日午前に皇居・宮中三殿をご参拝。その後、宮殿で陛下による勲章の親授式に臨み、午後には勲章とティアラ(宝冠)を身に着けた正装姿で両陛下や上皇ご夫妻にあいさつをされる。皇族方や三権の長らからも祝賀を受けられるが、新型コロナウイルス禍のため、祝宴や茶会は行わない。お誕生日当日の1日は、宮内庁長官や側近による祝賀、ご家族だけのお祝いの食事のみを御所で行う。

コロナ禍の国民生活への影響に配慮し、愛子さまは今回、ティアラを新調せず、上皇ご夫妻の長女、黒田清子(さやこ)さんが使ったティアラを借りて着用される予定。両陛下と愛子さまは、清子さんに感謝の気持ちを持たれているという。
(後略)