ジャーナリストで元参院議員の有田芳生氏が１２日放送の文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ！」に出演した。有田氏は、テレビ番組での発言をめぐって世界平和統一家庭連合（旧統一教会）から提訴された後、テレビ、ラジオの出演が止まっていたと説明。メディアへの出演は約８か月ぶりとなった。
有田氏はかねて旧統一教会を問題視している。昨年７月の安倍晋三元首相襲撃事件を受け、教団が改めて注目され、同氏はテレビ、ラジオに引っ張りだこになった。
同氏は同８月放送の日本テレビ系「スッキリ」で、教団について「霊感商法をやってきた反社会的集団だというのは警察庁も認めている」などと発言。同１０月１９日放送の「ゴールデンラジオ」に出演した８日後の同２７日、教団から「スッキリ」での発言で名誉棄損されたとして東京地裁に提訴された。
同氏は１２日放送で「それまでテレビ、ラジオといろんなところにお呼びいただいたけど、１０月２７日に訴えられたのをきっかけに（出演が）ピタッと何もなくなった」と説明。ラジオへの出演は「それ以来。非常にありがたい」とオファーを喜んだ。同氏のメディアへの出演は約８か月ぶり（２３６日ぶり）となった。
立憲民主党から立候補した４月の衆院山口４区補選では、「下関って統一教会の聖地なんです」などと演説したことが波紋を呼んだ。山口・下関出身の「ロンドンブーツ１号２号」田村淳とバトルを繰り広げたことは記憶に新しい。
同氏は１２日放送で「下関と統一教会のことをかなり長くしゃべったんだけど、テレビ朝日さんがその一部分だけ、『下関は統一教会の聖地です』ってそこだけ、テレビなので切り取って、ロンブーさんが〝けしからん〟といって騒ぎになった」と指摘。「だけど、これは統一教会が（過去に）言っていることだから間違いないこと」と釈明した。
「下関をおとしめるための発言ではなくて。下関の方々にとっては、ウチは統一教会の聖地なんかじゃないよって、それはそう思います。ただ、統一教会にとっては聖地に準ずるところ。今もかつても」と続けた。旧統一教会の過去の見解を演説で引用しただけと説明した。
(画像はネットから借用）
