「改憲 論戦低調」で大いに結構
2018-01-31 http://kenpo9.com/archives/3205
きょう1月31日の毎日新聞が「改憲 論戦低調」という見出しの記事を掲げていた。
すなわち、29日、30日の両日に開かれた衆院予算委員会では、質問に立った与野党議員19人のうち、改憲について安倍首相に質したのは原口一博議員(民進系会派・無所属の会)だけだったという。
私の助言に野党が耳を傾けたわけではあるまいが、憲法9条に限っては論戦が低調なのは正しい戦略なのだ。
憲法9条を変えたいのは安倍首相なのだから、まず自民党内で議論させ、次に自民党と公明党の間で議論させ、安倍自公政権の成案を国会に提出させる事が先決なのだ。
そうすれば、いつまでたっても自公政権の改憲案は出て来ないだろう。
そして、出てきた案は妥協の産物で矛盾だらけの案になるだろうから、国会論戦で木っ端みじんに論破されて終わる。
頭を冷やして出直してこい、というころになる。
自公政権の成案が出来ないうちに、野党の方からああでもない、こうでもないと論戦を吹っかけるのは愚の骨頂なのだ。
改憲が低調な事を報じるその毎日新聞の記事は、こう書いている。
「・・・首相が期待する与野党間を巻き込んだ改憲論戦が進むかは依然不透明だ」と。
大いに結構だ。
安倍首相の正体見たりだ。
安倍首相は野党に論戦に応じてもらって、改憲を大きな争点にしようとしているのだ。
そうして、森友・加計疑惑から逃げようとしてるのだ。
こんな見え見えの手に乗る馬鹿はいない(了)