「菅さんを副総理に」安倍元総理の急死で、岸田政権が「挙国一致内閣」へ早くも動き出した…!
安倍晋三元総理の急死でまだ混乱の中にある永田町が、内閣改造に向けて動き出した。台風の目は、菅義偉前総理だ。
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これまで岸田文雄総理は麻生太郎・自民党副総裁を後見人とし、安倍氏とは付かず離れずだった。そして「非主流派」となった菅氏とは、総理交代以来やや険悪な状態が続いていた。そんな四者のバランスが崩れた。自民党閣僚経験者が言う。
「岸田さんはこれを機に『挙国一致体制』を作ろうと考えています。二階(俊博元幹事長)さんらと近い菅さんを引き抜き、非主流派の力を削ぐ。菅さんは保守系議員にも慕われているから、安倍シンパも巻き込める」 そこで官邸から、菅氏取り込みのためのプランがリークされ始めた。
「カーボンニュートラル担当大臣を新設、菅氏に副総理と兼務してもらう」
菅・麻生「連続会談」は伏線だった
観測気球を上げたのは岸田総理の側近である木原誠二官房副長官だが、黒幕は麻生氏だ。自民党中堅議員が言う。
「麻生さんは今『キングメーカーは俺一人になった』と考えている。こういう事態になるとは思わなかったとはいえ、6月に麻生さんが2回も菅さんと飯を食ったのは、取り込めるか感触を見たんです。そこで麻生さんは『いける』と判断した」 一方の菅氏は自身の「勉強会」、つまり将来の「菅派」立ち上げに向けて動いてきたとされるが――。
「7月13日のテレビで菅さんが勉強会設立の先送りに触れたのは、入閣の可能性が高まったから。副総理待遇なら人事権も握れるし、悪い話ではない。しかも来年5月に広島で行われるG7サミットでは、気候変動対策がメインテーマだから主役を張れるかもしれない」(菅氏に近い自民党議員) ただ、81歳と高齢の麻生氏とは異なり、73歳の菅氏の目はまだギラついている。ようやく政権運営が軌道に乗り始めた岸田総理が、海千山千の菅氏を御し切れるのか。この策は政権の思わぬ「劇薬」になるかもしれない。
「週刊現代」2022年7月23・30日号より
【ヤフーコメント】
●安倍さん亡き後、保守派をコントロール出来るとすれば菅さんでしょうね。菅さん自体はゴリゴリの保守派では無いし、河野さんを担いだところからも、恐らくそういったイデオロギー的なものには柔軟(悪く言えば興味が無い)のでしょう。だから、保守派の安倍さんも、リベラルの河野さんも担ぐ事が出来る。本人は、冷徹なリアリストなんだと思います。 ですから、前首相なんですけど、実権を握る事が出来れば、ためらいも無く副総理にでもなれる。多分意図的には、総務大臣・副総理になるつもりでは?たった1年間の総理時代あれだけ多くの仕事をした人ですから、実質内政全権を握る副総理となるでしょう。ある意味岸田さんも外交だけしておれば良いので、気楽に長期政権を維持出来るのではと思います。
●菅さん! 副総理として最高! 官房長官、総理としての経験と実績。 社会の大きな課題、そして小さな喫緊の問題を素早く見抜き、対応できる。人材を活用する能力に長け、気持ちよく仕事をして貰う。
総理としての派手なパフォーマンスには欠けていたが、総理大臣の女房役としてこれ以上の人物はいない。 菅さんのためなら一肌脱ぐ人も多いのではないか。コロナ、オリンピックと大変だったあの時に地道に仕事をやり遂げ、成果を挙げた菅さんに是非また活躍してほしい。
岸田さんと菅さんの穏やかで粘り強い性格は、安倍さんの事件も含め、気持ちが落ち着かないこの時期にとても必要だと思う。
●肝心なことは話さず黙る菅では副総理は務まらない! 安倍の相棒として、粉飾、飛ばしのアベノミクスを推し進め、世界の中で技術力のない輸出企業を為替を操作し円安の力でバブル状態にしたが、一行に技術開発は進まず、海外投資家には日本は資源もなく、少子高齢化により内需の伸びも期待できずさしたる技術もないことが見破られ、国債は売り構成を浴び下落状況にあり負債を後世に先送りした責任は大きい。
安倍と同様にその場限りの政策を進めた責任は大きく、統一教会の問題もあり、引退したほうが良いのではないか!
●岸田文雄さんという人はやはり世襲政治家らしい動きをしますね。 国葬で保守派を取り込み菅で党内の見張り役を置く、という感じでしょうか。 権力の掌握はいわゆる政治の世界では必要事項ですが結構露骨ですね。 もう少し良い事をして国民の支持を得る事を考える事にも頭を使って欲しい。 まぁ今の野党相手なら何をしていても大丈夫とたかを括っているのでしょうが…
●いままで安倍氏の絶大な権力によって捜査のメスを入れることができなかった案件が、安倍氏の死によってストッパーがなくなり本質に切り込むことができるようになった。 菅氏の引き抜き案が急遽浮上した本当の目的は、穴が開いてしまったそのストッパーの役割を担ってもらうためだろう。 安倍氏の死後、急にAOKIの献金問題が明るみになったこと。 ストッパーがなくなり危機感を抱いた竹中が、理由も明らかにせずいきなりトンズラしたこと。 こうした事情はすべて関連があるのだろう。 東京オリンピックの裏金の流れが公になりつつあるのかもしれない。 余談だが、「73歳の菅氏の目はまだギラついている」のではなく、個人的には「死んだ魚のような目をしている」と思うのだが…