77回目の「終戦の日」 戦没者追悼式、規模縮小で開催
2022/8/15 日経
戦後77年の「終戦の日」を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京・千代田)で開かれる。岸田文雄首相をはじめ三権の長や全国の戦没者遺族ら計約1千人が参列する。新型コロナウイルスの感染拡大前は例年6千人程度が出席していたが、2020年から3年連続で規模を縮小する。
21年は新型コロナの緊急事態宣言下で開催され、参列者は過去最少の185人だった。行動制限の要請がない今回は、感染対策を徹底した上で増やす。厚生労働省は参列できない遺族ら向けに動画投稿サイト「ユーチューブ」で式典の様子を中継する。
第2次世界大戦では軍人・軍属約230万人と民間人約80万人の計約310万人が命を落とした。戦没者追悼式では、岸田首相が式辞を読み上げた後、正午に参列者全員で1分間の黙とうをささげる。天皇陛下がお言葉を述べられた後、衆参両院議長や遺族代表らが追悼の辞を述べる。
式次第は、次のとおりです。(式典開始は午前11時51分、所要時間は、約1時間です。)
開 式
天皇皇后両陛下御臨席
国歌演奏
式 辞 内閣総理大臣
黙とう
天皇陛下のおことば
追悼の辞 衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、遺族代表(1名)
天皇皇后両陛下御退席
献 花(この間奏楽) 内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長
官、日本遺族会会長、各都道府県遺族代表、一般戦災死没者
遺族代表、原爆死没者遺族代表、青少年代表、衆議院副議
長、参議院副議長、各国務大臣、各政党代表(政治資金規正
法(昭和23年法律第194号)第3条第2項に規定する政党で
国会に議席を有するものの代表)、前・元内閣総理大臣、
前・元衆議院議長、前・元参議院議長、地方公共団体代表、
日本商工会議所会頭、日本労働組合総連合会会長、日本学
術会議会長、日本新聞協会会長、日本宗教連盟理事長、日本
戦没者遺骨収集推進協会会長、厚生労働大臣
閉 式
【LIVE】「終戦の日」全国戦没者追悼式|TBS NEWS DIG(2022年8月15日)
11:30~
77回目の「終戦の日」 政府主催の全国戦没者追悼式(2022年8月15日)
77回目の「終戦の日」を迎える8月15日、政府主催の「全国戦没者追悼式」が日本武道館(東京都千代田区)で行われる。天皇皇后両陛下や岸田文雄首相、遺族らが参列し、戦没者に黙とうを捧げる。
天皇陛下、お言葉で今年も「深い反省」
配信 共同
天皇陛下は全国戦没者追悼式のお言葉で、今年も「深い反省」に触れられた。
(天皇皇后両陛下:画像はネットから借用)
首相は式辞の大部分については、安倍氏の20年、菅義偉前首相の21年の式辞の内容を踏襲した。だが「歴史の教訓」については、「戦後、我が国は一貫して平和国家としてその歩みを進めてきた」と述べたうえで触れた。
歴史認識に関しては、安倍氏は13~19年の式辞で「歴史と謙虚に向き合い」「歴史を直視し」などと言及してきたが、20年の式辞では触れなかった。政権を引き継いだ菅氏は翌21年に「歴史」に言及したものの、「平和と繁栄は戦没者の皆さまの尊い命と、苦難の歴史の上に築かれた」と述べるにとどめた。
安倍政権下で15年に閣議決定した戦後70年談話では「歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り開いていく」と盛り込まれており、この表現を踏襲したとみられる。19年の安倍氏の式辞と同じ表現で、戦後の日本の平和国家としての歩みを紹介する中での言及にとどめた。
アジア諸国への加害責任についても触れなかった。1994年の村山富市氏以降、歴代首相は「反省」に言及してきたが、13年に安倍氏が言及をやめて以降、10年連続で触れなかった。
式辞では「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」との歴代首相の「誓い」を踏襲した。そのうえで国際情勢についてウクライナ情勢などを念頭に「いまだ争いが絶えない世界」と表現し、「積極的平和主義の旗の下、国際社会と力を合わせながら、世界が直面するさまざまな課題の解決に全力で取り組む」との方針を強調した。「積極的平和主義」は集団的自衛権の行使容認などを進めた安倍政権の外交・安全保障分野の理念で、安倍氏の方針を継続する意向をにじませた。
「岸田カラー」を強めたい首相だが、安倍氏を支えた保守支持層の離反をどう防ぐのかは課題だ。式辞からは安倍氏への配慮も色濃くにじむ。【菊池陽南子】
(岸田文雄首相:画像はネットから借用)
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