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メディアを批判しながら党自身がメディアをコントロール 取材に呼んでおいて撮影NGの奇妙 畠山理仁 2022/07/29 06:00    日刊ゲンダイ

2022年07月31日 22時02分38秒 | 選挙
畠山理仁
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畠山理仁フリーランスライター

1973年、愛知県生まれ。早大一文在学中の93年から雑誌を中心に取材・執筆活動を開始。関心テーマは政治家と選挙。2017年に著書「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」(集英社)で第15回開高健ノンフィクション賞を受賞。

公開日: 更新日:
 参政党の党員に共通する認識がある。それは「メディアは本当のことを伝えない」だ。それに対して参政党のメンバーは「言いたいことをハッキリ言う」。言い切る。


 ある党員は「これまでの私は何も知らされてこなかった。参政党に出合ってからは日本人であることを誇りに思う」とすがすがしい顔で語った。参政党支持者の「メディア不信」はかなり根強い。

 一方で、参政党が全てをオープンにしているかというと疑問が生じる。筆者は5月8日の政治資金パーティーの取材案内を広報担当者から送られて訪れたが、会場入り口で突然「動画撮影不可」と伝えられたのだ。

 取材に呼んでおいて、撮影不可とは奇妙な話である。公党を目指すのであれば、報道の自由には最大限配慮すべきだろう。取材成果をどう報道するかは取材者の責任であり、そこに注文をつけるのは「介入」だ。筆者は現場で強く抗議し、「最前列の報道席からであれば動画撮影OK」との許可を得てから撮影を開始した。

 この連載で前述してきた通り、会場にはほぼノーマスクの出席者が5000人。それに対して記者は筆者1人。しかも、最前列で三脚を立てて撮影しているから目立つ。スタッフや参加者からは「取材ありがとうございます」と感謝された。絶対に無断撮影ではない。

 

パーティーの内容は筆者の予想や理解を大きく超えるものだったが、候補予定者10人の演説は報じる意味があると考えた。だから10人の演説を編集し、筆者がニコニコ動画に開設している「畠山理仁チャンネル」で会員向けに公開した。

■2万円で有料配信するために…

 ところが、5月11日に開かれた参政党の記者会見を取材に行くと、受付で広報担当者から驚くべき一言を告げられた。

「先日、動画をアップされましたね。実は動画撮影や配信はNGでした」

 唖然とした。私は現場で撮影許可を取った。それを後になって「実はNGだった」とは、後出しジャンケンではないか。

 広報担当者によると、パーティーの動画は党が2万円で有料配信しているのだという。だから、他のメディアは配信NG。明らかな事後の取材制限だ。これは参政党が批判し続ける「メディアコントロール」ではないのか。 (つづく)

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