麻生氏を党副総裁に起用 財務相交代へ、首相秘書官には元経産次官
2021/10/01
自民党の岸田新総裁は、麻生副総理兼財務大臣を党の副総裁に起用する意向を固めました。きょう、党の役員人事を決定し、新体制を発足させます。
自民党の岸田総裁は午後、臨時総務会を開き、党の役員人事を決定します。
総裁選で岸田陣営の幹部を務めた甘利税調会長を幹事長に、総裁選で争った高市前総務大臣を政調会長、河野行革担当大臣を広報本部長に起用します。このほか、当選3回の福田達夫衆院議員を党三役の一つ、総務会長に抜擢し、小渕優子衆院議員を組織運動本部長に起用します。
また、2012年の安倍内閣発足以降、副総理兼財務大臣を務めてきた麻生氏を党の副総裁に起用する意向を固めました。およそ8年9か月ぶりに財務大臣が交代することになります。
一方、内閣では、官房長官に最大派閥・細田派の松野博一元文部科学大臣を起用する方針で、岸田氏の政務担当の総理秘書官には嶋田元経産次官が内定しています。
岸田氏は、今月4日召集の臨時国会で行われる総理大臣指名選挙を経て、第100代総理大臣に就任する見通しですが、自民党は臨時国会の会期を今月14日までの11日間とする方針を固めました。自民党幹部は「今月14日に衆議院を解散し、総選挙は今月26日公示、来月7日投開票になる」との見通しを示しています。(01日02:10)