「グローサーマン博士は、すでに日本に3年以上住んでおり、日本の国内政治については精通しているはずだ」

 

「専門分野の米国の対日外交安全保障政策をそのジャパン・レンズを通して見た現状はこの通りなのだと思う」

「それを百も承知でバイデン氏は菅首相に日米同盟関係の深化を呼び掛けている」

「意外と短命に終わるかもしれない菅政権だとすれば、その呼びかけは菅氏個人にではなく、日本という国家、日本政府に対するものにならざるを得ないだろうね」<iframe width="1" height="1" frameborder="0"></iframe>

 

 そういえば、菅氏がこれまで国家戦略や国家安全保障観について語ったのを聞いたことはない。

 日米軍事関係筋は筆者にこうコメントしている。

「今バイデン政権が最大関心を払っているのは、台湾海峡での中国の動きであり、台湾有事の可能性だ」(赤字は管理人)

米国が尖閣諸島防衛をしきりに持ち出すのも、同諸島海域が実は中国海軍が台湾に攻め入る絶好のルートになっているからでもある」

「米軍が尖閣防衛出動する時は、当然、自衛隊との『日米統合機動展開部隊』での出動になる」

「(尖閣防衛について)『先方から持ち出すとは想定していなかった』などと嘯(うそぶ)くこと自体、総理大臣としての素質を疑われても仕方ないのではないのか」

 日米首脳間の電話会談後の日本政府発表だけでその内容がすべて分かったかのように報じるメディアは要注意である。