天皇陛下、最後の参列に
毎日新聞2018年8月14日 19時08分(最終更新 8月14日 19時08分)
終戦から73年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれる。全国の遺族に加え、天皇、皇后両陛下、安倍晋三首相ら計約7000人の参列が予定される。来年4月に退位される天皇陛下は、最後の参列となる。
日中戦争と第二次世界大戦で犠牲となった軍人・軍属や民間人ら約310万人を悼み、平和への誓いを新たにする。厚生労働省によると、参列予定の遺族は5455人。うち戦没者の妻は13人(0.2%)、子は2864人(52.5%)。戦後生まれは過去最多の1554人(28.5%)で、世代交代が進む。15日は41都道府県で関連行事があり、計約3万7000人が参列する見通し。
追悼式は正午前に始まり、正午の時報を合図に参列者全員で黙とう。その後、天皇陛下がおことばを述べる。【神足俊輔】
平成最後の戦没者追悼式、15日 高齢化、戦争体験の継承課題に
共同通信2018年08月14日20時18分

終戦から73年となる15日、東京都千代田区の日本武道館で、政府主催の全国戦没者追悼式が開かれる。来年4月30日の退位を控える天皇陛下は最後の参列となる。安倍晋三首相や約5千人の戦没者遺族も列席し、先の大戦で犠牲となった約310万人を悼む。戦前、戦中世代の高齢化が進んでおり、戦争体験の継承や平和の在り方が問われる中での平成最後の追悼式となる。
安倍首相は2012年12月の第2次政権発足後、歴代首相が触れてきたアジア諸国への加害と反省に言及せず、近隣諸国の反発を招いており、式辞の内容に関心が集まっている。
15日、終戦記念日=73回目、東京で戦没者追悼式
8月14日(火)14時55分 時事通信
73回目の終戦記念日となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれる。天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相、遺族ら計約7000人が参列。日中戦争と太平洋戦争で犠牲となった約310万人を悼み、平和を誓う。来年4月末の退位を控えた天皇陛下と皇后さまにとっては最後の出席となる。
きょう終戦の日、追悼式に両陛下臨席 最後のおことばは
島康彦、佐藤啓介
2018年8月15日07時09分 朝日新聞
73回目の終戦の日となる15日、天皇陛下は皇后さまとともに日本武道館(東京都千代田区)で開かれる全国戦没者追悼式に出席する。来年4月末に退位を控え、お二人にとって最後の臨席となる。国民の象徴として戦没者を悼み、平和を願い続けてきた陛下の「おことば」も注目される。
陛下は即位以降、毎年欠かさず追悼式に出席しておことばを述べてきた。戦後70年の2015年からは「深い反省」の言葉を盛り込み、戦争の歴史を継承する大切さを述べた。
厚生労働省によると、今回の追悼式には全国の遺族約5500人や安倍晋三首相、経済団体の関係者らが列席する。午前11時51分に始まり、安倍首相が式辞を述べ、正午から1分間、参列者全員で黙禱(もくとう)を捧げた後、陛下がおことばを述べる。続いて遺族代表らが追悼の辞を述べ、参列者の代表らが献花する。
参列予定の遺族の構成は平成の30年間で大きく変わった。1989(平成元)年は6821人のうち、配偶者が3269人(48%)と最多で、兄弟姉妹が2251人(33%)、子が973人(14%)だった。
今回、配偶者はわずか13人(0・2%)で、兄弟姉妹も361人(7%)と大きく減った。子が2864人(53%)、孫451人(8%)、ひ孫147人(3%)となっている。
15日は、全国41都道府県でも自治体などが主催する追悼行事があり、計約3万7千人が参加する予定だ。(島康彦、佐藤啓介)
島康彦、佐藤啓介
戦後73年の終戦の日 各地で集会や催し
2018年8月15日 4時41分 NHK 動画
このうち、東京の日本武道館では政府主催の全国戦没者追悼式が開かれ、天皇皇后両陛下が出席されるほか戦争で亡くなった人の遺族などおよそ6000人が参列する予定です。
来年4月の天皇陛下の退位を前に、両陛下が出席されるのはことしが最後となります。
式典では、安倍総理大臣が式辞を述べ、正午の時報に合わせて全員で1分間の黙とうをささげます。
そして、天皇陛下がおことばを述べられたあと、参列者が式壇に花を手向けて、およそ310万人の戦没者を追悼します。
終戦から73年を迎え遺族の高齢化が進んでいて、参列を予定している遺族のおよそ8割は70歳以上となっています。
参列する戦没者の妻は13人で、このうち最年長の102歳の女性は、沖縄で戦死した夫のため長男に付き添われて参列します。
戦争を直接知る世代が少なくなる中、その記憶を受け継いでいこうと、式典には、18歳未満の若い世代も合わせて121人参列します。
15日はこのほかにも全国各地で戦没者を悼み平和について考えるさまざまな集会や催しが開かれます。
【追記】
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