[ニューヨーク 2日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。3月の米求人件数が減少したことを受けた。
米労働省が2日発表した3月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が38万4000件減の959万件となり、2021年4月以来の低水準となった。減少は3カ月連続。市場予想は977万5000件だった。
また米商務省が2日発表した3月の製造業新規受注は前月比0.9%増加したが、ロイターがまとめた市場予想(1.1%増)を下回った。
OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は、米連邦準備理事会(FRB)が3日まで開催している連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策が十分制約的であることを示すか、あるいは追加引き締めが必要ないと市場が解釈するのに十分なヒントを与えるかが注目されると述べた。
ドル指数は0.22%安の101.93。序盤には一時102.40と4月11日以来の高値を付けた。ユーロ/ドルは0.23%高の1.1001ドル。序盤には1.0940ドルと4月21日以来の安値を付けた。
欧州中央銀行(ECB)の第1・四半期の銀行貸出調査(BLS)と3月の融資統計で、域内の銀行が与信を厳格化したことが分かったほか、ユーロ圏のコアインフレ率が予想外に鈍化したことを受け、ECBの利上げ幅が縮小するとの見方が広がり、ユーロ売りが強まった。
豪ドル/米ドルは0.51%高の0.6664米ドル。序盤には4月21日以来の高値となる0.6717米ドルまで上昇した。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は2日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを市場の据え置き予想に反して0.25%引き上げ、3.85%とした。インフレ率がなお高すぎるとし、妥当な期間内に目標に戻すために「幾らか」の追加引き締めが必要になる可能性もあるとの認識を示した。
ドル/円は0.56%安の136.67円。序盤には137.78円と3月8日以来の高値を付けた。
ドル/円 NY終値 136.53/136.58
始値 137.52
安値 136.32
ユーロ/ドル NY終値 1.0999/1.1002
始値 1.0955
高値 1.1008
安値 1.0943