【発見遺体】両親は捜索に「感謝いたします」…小1女児と確認 DNA鑑定で
「ご尽力いただいた皆様に心より感謝」7歳女児の家族がコメント(2022年10月7日)
松戸女児遺体発見 元刑事「現場に矛盾点ある」…警察は“事件・事故”両面で捜査継続(2022年10月7日)
10/7【松戸小1女児】1人で河川敷の土手をのぼる様子…ドライブレコーダーに
千葉県の旧江戸川で遺体で見つかった松戸市の小学生南朝芽さんが行方不明になった当日、朝芽さんとみられる女の子が1人で河川敷の土手をのぼる様子がドライブレコーダーに映っていたことが新たに分かりました。
松戸女児 1人で河川敷の土手をのぼる様子がドライブレコーダーに映っていたことが判明
松戸市の小学1年生南朝芽さん7歳は先月23日、1人で自宅を出た後行方が分からなくなり、今月4日、旧江戸川で遺体が見つかりました。
行方不明になった当日、朝芽さんのキックスケーターが置かれていた公園近くの防犯カメラには朝芽さんの姿が映っていましたが、その後の捜査関係者への取材で近くの河川敷の土手を朝芽さんとみられる女の子が1人でのぼる姿が車のドライブレコーダーに映っていたことが新たに分かりました。
河川敷では朝芽さんの靴と靴下が見つかりましたが、土手をのぼった後の足どりはいまのところ判明していません。
警察は寄せられた情報の確認を進める一方、引き続き、情報提供を呼びかけ事件と事故の両面で調べています。
一方、朝芽さんの家族がコメントを公表しました。
「海に近い河口付近まで戻ってきてくれたと聞いた時は、 家族の誰もが奇跡だと思いました。一度海に出たらもう二度と会えることはないかもしれない、と覚悟を決めていたからです」「さやのためにご尽力いただいた皆様に心より感謝を申し上げたいです」などとつづっています。
千葉県市川市の旧江戸川で4日に見つかった女の子の遺体の身元について、警察がDNA鑑定をした結果、先月23日から松戸市で行方不明となっていた南朝芽さん(7)だったことが6日に確認された。これで捜査も終了かと思われたが、警察は捜査を継続する方針。遺体の身元が判明してもなお、多くの謎が残されているのだ。
朝芽さんは先月23日午前11時半ごろ、母親と近所の公園に行こうとしてキックボードで先に外出して行方不明になり、同日午後3時ごろに母親が110番通報。その1時間半後に自宅から距離がある流山市にある別の公園でキックボードが発見された。翌24日午前10時過ぎ、キックボードがあった公園から約300メートル離れた江戸川河川敷で脱ぎ捨てられた靴と靴下が見つかった。28日には、河川敷から約1キロ下流の取水口で帽子も発見されていた。
そして今月4日になって、河川敷から14キロ離れた下流の旧江戸川で子供とみられる遺体が見つかる。DNA鑑定で朝芽さんと特定された。司法解剖によって、死後1~2週間、死因は溺死の可能性が高く、事件性をうかがわせるような外傷などもないことが明らかになっていた。
今回の件について、元刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「警察の発表だけからいくと、目撃者がいない、有力な情報がない、さらに司法解剖の結果、外傷がないということで事故の可能性を否定できない」としつつも、複数の疑問点を指摘した。まずはキックボードが発見された場所についてだ。「防犯カメラの映像などから、朝芽さんは公園の南側の入り口から中に入ったとみられるが、キックボードが見つかったのは公園北側の入り口付近。南側入り口からそこへ行くには雑草地帯を越えないといけない。キックボードを持って移動しなければならず、遊具があるなどキックボードに適しているのは公園西側なので違和感を覚える」(小川氏)
朝芽さんはこの後、キックボードを放置して公園西側にある道路を挟んだ土手を越え、河川敷に移動したとみられる。朝芽さんの脱ぎ捨てられた靴と靴下は江戸川まで30メートルの地点で発見されたが、ここにも疑問が残る。
前述のように24日午前10時過ぎに靴と靴下が発見されているが、実は23日深夜と24日朝に両親が付近を捜索。その際には靴も靴下もなかったと証言しているのだ。これに小川氏は「両親の証言をもとにすれば、24日朝の捜索から同日午前10時過ぎに発見されるまでの間に、誰かが靴と靴下を置いたとしか考えられないことになる」と首をかしげた。
謎はこれだけではない。朝芽さんはなぜ、川岸から30メートルも離れた場所で靴と靴下を脱ぎ捨てて川に近づいたのかという疑問も残る。靴と靴下があった場所から川までは雑草が生い茂り、ツタが伸び、折れた枝が散乱するなど、大人でもはだしで歩くのにちゅうちょする場所だ。
警察は今後も聞き込みや遺留品の捜査を継続する方針で、今後の行方が注目される。
家族は「行方不明になった日から2週間が経とうとしたとき、あなたが海に近い河口付近まで戻ってきてくれたと聞いた時は、家族の誰もが奇跡だと思いました」などと遺体が発見された際の心情を記した。
捜索活動に参加したボランティアらには「皆様のお心遣いに心から感謝を申し上げます」と謝辞を述べ、「どうか、これから私共家族がさやを無事に見送り、時に振り返りながら日々を少しずつ前に進めてゆけるように、皆様にはそっと見守っていただきたいです」としている。【長沼辰哉】
【松戸女児】「戻ってきてくれた」家族が感じた奇跡と“感謝”(2022年10月7日)
【ライブ配信】1部 千葉県松戸市 行方不明!不可解な点も… どうなる?今後の捜査!【小川泰平の事件考察室】# 524
2022年10月07日(金)21:30~ 1部 千葉県松戸市 行方不明! 不可解な点も… どうなる? 今後の捜査 現地取材!