ボランティア長い列＝３連休初日の被災地－死者１９７人に・西日本豪雨
集合し作業前の説明を聞くボランティアの人たち＝１４日午前、岡山県倉敷市
西日本を襲った記録的な豪雨で、３連休初日となった１４日、被災地ではボランティアの受け付けが始まり、各地から訪れた若者らが長い列をつくった。連休中の最高気温は岡山市が３７度などと予想されており、この日も朝から各地で気温が上がった。気象庁は「熱中症に注意を」と呼び掛けている。
一方、豪雨によるこれまでの死者は１９７人、安否不明者は４１人となった。自衛隊などが不明者の捜索・救助活動を続けている。総務省消防庁によると、１３日午後８時現在で５９４６人が避難所に身を寄せている。
西日本豪雨の被災地でボランティア活動に向かう人たち＝１４日午前、岡山県倉敷市
広島県内ではこれまでに１７市町が社会福祉協議会と連携してボランティアセンターを設置。広島市安芸区のセンターには県内外から駆け付けた会社員や親子連れが並んだ。
愛媛県宇和島市の社会福祉協議会は、１４日だけで全国から４００人程度の参加を見込んでおり、受付には朝から行列ができた。市内の高校２年、宮本恵佳さん（１６）は「友人から家がぐちゃぐちゃで食べ物も飲み物もないと聞いて参加した。迷惑を掛けないよう自分にできることをやりたい」と話した。
岡山県倉敷市ではボランティアを市内在住者に限定していたが、１４日から拡大し、広い範囲が浸水した真備町地区を中心に活動してもらう。（2018/07/14-10:54）
