「女性・女系天皇」検討を=古川貞二郎元官房副長官インタビュー
-新元号が「令和」に決まった。
新しい時代は、人々が美しく心を寄せ合う時代になってほしい。そのシンボル的な意味で良い元号だ。今回は日本の古典を典拠としたが、今後も日本の古典だけでなく、漢籍も含め、その時代に一番ふさわしい元号を虚心に選ぶ態度が必要だ。
【解説】女性・女系天皇
-安定的な皇位継承が今後の課題だ。
大問題だ。象徴天皇制は日本国民の心のよりどころになっている。これからもずっと継承していかなければいけない。政府は待ったなしで検討してほしい。
-古川氏が委員を務めた小泉内閣の有識者会議は女性・女系天皇を容認する報告書をまとめた。
前提として、男女共同参画社会だからとか、欧州の王室は女王が増えているからとかいうことではなく、皇位の継承者が少なくなっていることから議論した。皇位継承が危ぶまれている背景には晩婚化と側室制度の廃止がある。
女性天皇は、文字通り女性の天皇。女性天皇から生まれたお子さんは、男の子でも女系天皇だ。女系を認めないと一代先送りするだけだ。皇位の安定継承を考えると、女性・女系天皇まで広げた方がいい。
-女性宮家の創設は必要か。
必要だ。7割が女性・女系天皇に賛成という世論調査もある。政権はそうした声に虚心に耳を傾ける必要がある。
-旧宮家の皇籍復帰については。
いくつか問題がある。そもそも象徴天皇制は国民の信頼、深い絆の上に成り立つ。今の天皇家と旧宮家は600年前に分かれており、国民が納得して受け入れるかどうか。手を挙げる方がいるかどうか。仮に(復帰を)認めても、男系男子に限れば、晩婚化などで早晩同じ問題が出てくる。現実に即した議論が必要だ。
-いつから議論を開始すべきか。
早ければ早い方が良い。(秋の皇位継承)儀式を待たず、早急に議論すべきだ。政府がリードしないとできない議論だから、真正面から取り組んでほしい。
-陛下のお気持ちの表明を受け、一代限りの退位特例法が制定された。恒久的な制度は必要か。
超高齢化社会と、国民に身近に寄り添っていくという象徴天皇制の役割を考えると、検討する価値はあると思う。ただ、時間をかけて慎重に検討すべき問題で、国民的な議論が必要だ。
最終更新:4/27(土) 11:18
ヤフーコメントの1部 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190427-00000017-jij-pol
女性の天皇は昔もいたのだから個人的には何の抵抗もない。旧宮家の皇籍復帰も安定的な皇室の継続の為には必要だろうなと思うけど、よほど家系の由緒と人物を選ばないと今の皇室のように国民に受け入れられるかは不安。よく知らない一家を今日から皇室です、って言われても最初は抵抗感あるだろうな。