「桜を見る会」前日の夕食会をめぐり、安倍晋三前首相(66)が不起訴処分になったことに対する抗議がツイッター上で拡散している。「#安倍晋三の不起訴処分に抗議します」のハッシュタグを付けた投稿が、24日午後10時現在で20万件に迫っている。
夕食会は政治団体「安倍晋三後援会」が開き、費用を安倍氏側が補塡(ほてん)していた。東京地検特捜部は24日、同後援会代表の配川(はいかわ)博之・公設第1秘書(61)を政治資金規正法違反(不記載)の罪で東京簡裁に略式起訴。一方、安倍氏本人については、「記載内容を把握していたなどという共謀を認める証拠はない」として、不起訴(嫌疑不十分)とした。
ツイッター上では、「結局全部秘書がやりましたかよ」「起訴すべきだ」などと、不起訴処分への批判が集中。安倍氏が「道義的責任を痛感している」などと述べた24日夕の記者会見についても、「国民を納得させるために、少なくとも議員辞職するべき」「申し訳ないけど何を言っても響かない」「しらじらしい」などの投稿が相次いだ。
桜を見る会をめぐる問題は、昨年11月以降、国会で追及された。当時首相だった安倍氏は夕食会について、「ホテルが設定した額を参加者が負担した」と費用負担を否定。その上で、「事務所や後援会の収入、支出は一切ない」と述べ、収支報告書への記載も不要と説明していた。
(写真はネットから借用)