自民・石破茂氏「後ろから弾を撃つと何万回言われたか…」 総裁選推薦人20人超に自信
産経 2024/8/22
自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に出馬を予定する石破茂元幹事長は21日配信のインタビュー動画で、立候補に必要な推薦人20人について「一人ひとりにお願いするのは大変な作業だったが、ようやく20人、あるいは、それよりもう少し多く、やってやろうという方が見えた」と語った。
インターネット放送局「ビデオニュース・ドットコム」の番組で、ビデオジャーナリストの神保哲生氏に明らかにした。
神保氏は石破氏について「国民支持が非常に高いのに、なぜ推薦人20人を集めるのが大変なのか」などと尋ねると、石破氏は「自民党の中にいながら、自民党を批判しているからだ。『お前、自民党の中にいながらなんだ、後ろから弾を撃つのかよ』というような(ことを)、もう何千回、何万回言われたことか」と議員生活を振り返った。
石破氏は、批判する理由について「国民の方々が『これ、おかしいよね』と思っていることがある。別に党をつぶしてしまおうとかではなく、党はこういう風にしないといけないのではないかということを当選1回から言ってきた」と述べ、「それを38年もやっていると、やはり自民党にいながら、『自民党批判をするけしからん奴』と、特に国会議員の中ではそういう評判じゃないか」と自虐的に語った。
「地元を回って、全国を回って、自民党を支持してくれる人が『これ自民党、おかしいよね』といわれ始めたときに自民党は瓦解(がかい)していく。自民党支持者の声、国民の声があるということを自民党のためを思っていっているのであって、自分のためにいっているのではない」と強調した。
石破政権で掲げる重要政策については、「一部の人たちの豊かさではない、国民みんなが安心安全を実感できるような経済にしていかないといけない」と述べ、「そのためには社会保障の改革が不可欠。年金、医療にきちんとした解決の道筋を示していかないといけない」と指摘。「あと80年たったら日本人は半分になっていく。人口が減っていく中、国民生活を維持していくのかについて解決策を示したい」と語った。
ほかに防災省の創設、自衛隊員の処遇改善、戦力不保持をうたった憲法9条2項の改正を挙げた上で、派閥パーティー収入不記載事件に端を発した政治改革について「それを最優先でやらないと何を語っても、国民が聞く耳を持ってくれない」と述べた。
石破氏は24日、地元・鳥取県八頭町の神社の境内で記者会見し、総裁選出馬を表明する予定。(奥原慎平)