鈴木エイト氏 旧統一教会の会見に重要指摘「質問者の中に教団に近しいライターがいた」
ジャーナリストの鈴木エイト氏が8日、MBSテレビの「よんチャンTV」に出演。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)がこの日行った〝反論会見〟についてコメントした。
旧統一教会の顧問弁護士らはこの日、教団本部で記者会見し、宗教法人法に基づく質問権行使に教団側が回答拒否したとして過料を科すよう文化庁が東京地裁へ申し立てたことに「質問権行使が違法だ。全面的に争う」と反論した。
この会見について鈴木氏は「教団信者や幹部、福本弁護士(顧問弁護士)の個人の感想を超えない感じですよね。これまで教団が主張してきたことと、乖離もなく想定の範囲内でした」と淡々。
一方で「目新しいことはなかったんですけど、質問者の中に教団にかなり近しいライターがいたりだとか、一番最後に『教団が一方的な被害者である』というアピールをしてることなどからも、そういう所を全国の生放送に乗せるのが目的だったんじゃないかなということは感じました」と分析した。
番組MCから「記者の中に旧統一教会側の考えを持った人物がいた?」と聞かれた鈴木氏は「教団に都合のいい記事を書く人たち、全国弁連(全国霊感商法対策弁護士連絡会)、弁護士団体が『偏った団体である』ということを前提にした質問をしていましたよね。そういうものをテレビの生放送に乗せることが目的だったと思います」とうなずいた。
また、なぜこのタイミングで会見を行ったか?については「非常に解散命令請求が現実的に迫ってくる中で、教団が何とかその流れにストップをかけたい。そのアピール。また内部の信者への動揺を抑えるため、『しっかり教団は反論して戦っていますよ』という内部統制の手段として行われたと思います」と指摘していた。