会員限定有料記事 毎日新聞2020年6月26日 19時58分(最終更新 6月26日 22時02分)
参院議員の河井案里容疑者(46)=広島選挙区、自民党を離党=が初当選した参院選(2019年7月)を巡る選挙違反事件で、逮捕容疑で現金提供先となった94人のうち、約40人が広島県議や首長などの地元政治家であることが判明した。関係者が明らかにした。残りの50人超は後援会や陣営の関係者らだが、政治家の受領額は総額の約7割に当たる計約1700万円に及ぶという。東京地検特捜部は、それぞれの地域に強い支持基盤を持つ政治家に現金をより多く配分し、票の取りまとめを依頼した可能性があるとみている。
案里議員の夫で前法相の衆院議員、克行容疑者(57)=広島3区、同=は19年3月下旬~8月上旬ごろ、地元政治家ら91人に計約2400万円を渡したとして公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された。案里議員は克行議員と共謀して5人に計170万円を提供したとされる。提供先の重複もある。
この記事は有料記事です。
残り462文字(全文843文字)