わっはっは
フクシマの原発事故・津波被災地の現地で聖火ランナーをを取材した私は、こんな軽薄などんちゃん騒ぎは「慰霊」にも「励まし」にもならないどころか、地元の人々に失礼ではないかと思った。「こんなもんで喜ぶと東京の連中は思ってんのか?」という声を実際に聞いた。
福島県では、福島市やいわき市など都市部は聖火ランナーの走る時間が長い。一方で、非都市部は5〜10分、距離で500〜1000メートルしか走らない。多数の市町村にランナーを「ばら撒いた」からだ。地元民に聞いたら「田舎だからナメてんのか?」と憤慨していた。
もし本当に「復興五輪」だと言いたいのなら、震災や津波で犠牲者が出た県だけ聖火ランナーが回ればいい。そして死者への敬意を払う形式を取ればいい。
聖火リレーを見ていると、コカコーラのみならずトヨタ、日本生命、NTTなどスポンサー企業は、津波の犠牲者や原発事故被害者の苦しみを、売名と宣伝に利用したおぞましい企業として人々の認識に刻み込まれたのではないかと思えた。これは企業宣伝としては最悪である。