ドジャース・大谷翔平投手(29)の恩師にあたるジョー・マドン氏(70)が28日(日本時間29日)、タンパベイ・タイムス(電子版)の取材に対応。大谷の専属通訳だった水原一平氏(39)の違法賭博問題について初言及した。
米ペンシルベニア州の自宅で取材に応じたマドン氏は「この一連の出来事には驚かされました。まさか。両者の周囲に一定期間いた人間にとって、こんなことが起こるとは誰も予想できなかったし、両者の言い分を誰も信じなかった。私も含めて、翔平が賭けをするとは思わなかったし、一平がショウとの信頼関係を壊すと思わなかった。毎日一緒にいたし、毎日コミュニケーションを取っていた。そうやって(大谷が)二刀流になるまでになったんだ。私が言いたいのは、彼らとは多くの会話やコミュニケーションをとってきたということだ。みんなが言っていたように、彼らは切っても切れない関係だった。彼らはいつも仲が良さそうだった。彼らの間に口論や意見の相違があったのを見たことがない。みんな同じ価値観を持ちたいと思うし、彼は一平と友達だったから、彼が正しい人を選んだと信頼できる。一平と話すと、ああ、わかる。なぜ二人が仲が良くて、彼が一平を信頼しているのかが分かる。断絶があると考える理由さえなかった」とショックを受けている様子だった。
大谷は専属通訳だった水原一平氏の違法賭博問題について25日に声明を発表。「結論から言うと、彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、みんなにうそをついていたことになります」と自らの口で語り「僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それをまた頼んだりということはないし、僕の口座からブックメーカーに対して誰かに送金を依頼したこともありません」ときっぱり否定していた。