戦後76年 終戦の日 全国戦没者追悼式 8/15 11:50
76回目の「終戦の日」 政府主催の全国戦没者追悼式(2021年8月15日)11:33~
終戦から76年の8月15日、全国戦没者追悼式が東京・日本武道館で開かれる。 遺族のほか、天皇、皇后両陛下や菅義偉首相ら三権の長が参列する。
全国戦没者追悼式式次第(式典開始は午前11時51分。所要時間は約1時間を予定)
午前11時45分までに 参列者が式場に参集し、所定の位置につく。
午前11時51分 開式。
次 に 天皇皇后両陛下が御臨席になる。
次 に 国歌を奏する。
次 に 内閣総理大臣が式辞を述べる。
次 に 天皇皇后両陛下が所定の位置にお立ちになる。
次 に(正午) 一同黙とうを行う。
次 に 天皇陛下がおことばを述べられる。
次 に 衆議院議長が追悼の辞を述べる。
次 に 参議院議長が追悼の辞を述べる。
次 に 最高裁判所長官が追悼の辞を述べる。
次 に 遺族代表が追悼の辞を述べる。
次 に 天皇皇后両陛下が御退席になる。
次 に 内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、
最高裁判所長官、遺族代表、青少年代表、
参列来賓ならびに厚生労働大臣が花を献ずる。
次 に 閉式。参列者が退出する
戦後76年 戦没者追悼式 コロナ禍、参列者過去最少の200人
宣言下の戦没者追悼式、参列者は過去最少200人に…22府県は参列を辞退
終戦から76年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京)で開かれる。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、参列人数は大幅に絞り込まれ、過去最少の約200人となる。

追悼式には天皇、皇后両陛下をお迎えし、遺族や首相、各界の代表者らが参列。軍人や軍属、空襲や原爆で亡くなった一般市民ら約310万人の戦没者を悼む。
追悼式を前に、千鳥ヶ淵戦没者墓苑(同)では14日、マスク姿で戦没者を悼む多くの人の姿が見られた。東京都武蔵野市の中学3年の男子生徒(14)は「平和な日本しか知らないので、普段は戦争と無関係だと思ってしまう。戦没者に手を合わせ、少しでも戦争や犠牲者への理解を深めたい」と話した。
(菅首相は就任後初めての参列で式辞の内容が注目される。安倍晋三前首相は2012年12月の第2次政権発足後、それまでの式辞内容を変えてアジア諸国への加害と反省に言及せず、反発を招いてきた経緯がある。(共同通信))
終戦76年、不戦誓う 天皇陛下、今年も「深い反省」―追悼式、2年連続縮小
2021年08月15日12時36分
終戦から76年を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。天皇、皇后両陛下や菅義偉首相、遺族らが参列。天皇陛下はお言葉で、今年も「深い反省」との表現で追悼の意を表し、感染拡大が続く新型コロナウイルスにも言及された。
今年は都内に緊急事態宣言が発令されていることを考慮し、参列者を計約200人とするなど、過去最少規模での開催となった。厚生労働省は、東京を除く各道府県からの参列遺族を原則1人に限定。大阪、沖縄など22府県の遺族代表が欠席した。
式典は午前11時50分すぎに開始。正午からは参列者全員で1分間の黙とうをささげた。続いて、天皇陛下が「深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」とお言葉を読み上げた。新型コロナについては「私たち皆がなお一層心を一つにし、力を合わせてこの困難を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と述べた。
これに先立ち、菅首相は式辞で「戦争の惨禍を、二度と繰り返さない、この信念をこれからも貫いてまいります」と強調。安倍晋三前首相に続き、アジア諸国に対する責任には言及しなかった。
父が中国で戦病死した柿原啓志さん(85)=兵庫県丹波市=は、遺族代表として「犠牲として亡くなられたのは、今の日本に暮らすのと同じごく普通の生活を過ごしていた方たちであったことに、どうか気付いてほしい」と追悼の辞を読み上げた。
厚労省の12日時点の集計では、参列遺族は55人で、70代以上がうち41人を占めた。戦没者の孫やひ孫など戦後生まれは16人で、うち未成年は4人。最高齢は94歳、最年少は16歳だった。戦没者の配偶者は、初めて一人も参列しなかった。
感染防止のため、昨年に続いて国歌斉唱は取りやめとなり、演奏のみ行われた。
天皇陛下おことば 戦没者追悼式 緊急事態宣言下で初
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来76年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。
私たちは今、新型コロナウイルス感染症の厳しい感染状況による新たな試練に直面していますが、私たち皆がなお一層心を一つにし、力を合わせてこの困難を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います。
ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族、各界代表のご列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行いたします。
先の大戦では、300万余の同胞の命が失われました。
祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦場にたおれた方々。戦後、遠い異郷の地で亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、各都市での爆撃、沖縄における地上戦など、戦乱の渦に巻き込まれ犠牲となられた方々。今、すべてのみ霊の御前にあって、み霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。
今日、私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆さまの尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは片時たりとも忘れません。改めて、衷心より、敬意と感謝の念をささげます
いまだ帰還を果たされていない多くのご遺骨のことも、決して忘れません。一日も早くふるさとにお迎えできるよう、国の責務として全力を尽くしてまいります。
わが国は、戦後一貫して、平和を重んじる国として歩んでまいりました。世界の誰もが、平和で、心豊かに暮らせる世の中を実現するため、力の限りを尽くしてまいりました。
戦争の惨禍を、二度と繰り返さない、この信念をこれからも貫いてまいります。わが国は、積極的平和主義の旗の下、国際社会と力を合わせながら、世界が直面するさまざまな課題の解決に、全力で取り組んでまいります。今なお、感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症を克服し、一日も早く安心とにぎわいのある日常を取り戻し、そして、この国の未来を切り開いてまいります。
終わりに、いま一度、戦没者のみ霊に平安を、ご遺族の皆さまにはご多幸を、心よりお祈りし、式辞といたします
終戦の日に3閣僚が靖国参拝 安倍前首相も