国語学者・金田一秀穂さんと振り返る、「政治の言葉」この1年 「国難」使い方に疑問
会員限定有料記事 毎日新聞2017年12月18日 東京夕刊 https://mainichi.jp/articles/20171218/dde/012/010/004000c
言葉は政治家の命である。なのに、どうしてこんなに粗雑に扱われるのか。安倍晋三首相の論点そらしや感情的な発言も目立った。政治がらみの言葉が世間を騒がせたこの1年を、国語学者の金田一秀穂さん(64)と振り返った。【鈴木梢】
辞書編集に関わる家系ゆえ身構えてしまうが、寒風に肩をすぼめて現れた金田一さんには気さくさがにじむ。若者が電子メールなどで使う省略言葉など、時代に即した言葉の変化には寛容だが、最近の政治家の言葉には、どうにも我慢ならないらしい。取材の席に着くと、「なんで『国難』を候補に入れなかったんでしょうね」と切り出した。「国難」は、今年話題となった言葉を選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)にノミネートもされなかった。
安倍首相は9月、北朝鮮のミサイル発射を「国難」と称して衆院を解散した。「国難という一言で表すのはあ…
(後略)
【参考】
産経 2016.5.25 09:08更新 http://www.sankei.com/life/news/160525/lif1605250007-n1.html
【父の教え】
「好奇心を育て、知ることの楽しさ教えてくれた」 言語学者・金田一秀穂さん
【参考】
読んでおもしろい辞典と評判 :新明解国語辞典 第3版4版 金田一京介他編集
新明解国語辞典 第4版
1989/11京助, 金田一、 明雄, 山田