複数の強盗事件で実行犯に指示 「ルフィ」名乗る人物フィリピンに滞在か|TBS NEWS DIG
関東地方を中心に相次いでいる強盗事件で、複数の事件で実行役に指示を出していたとみられる「ルフィ」と名乗る人物が、フィリピンに滞在している可能性があることがわかりました。 全国では、今月19日に東京・狛江市の住宅で大塩衣与さん(90)が殺害された強盗殺人事件など、去年10月以降、複数犯による強盗や窃盗事件が相次いでいます。
警視庁などは同一グループによる犯行とみて捜査していますが、複数の事件で通信アプリ「テレグラム」の「ルフィ」というアカウント名から犯行の手順などの指示が出ていたことがわかっています。 その後の捜査関係者への取材で、「ルフィ」を名乗る人物がフィリピンに滞在している可能性があり、SNSの「闇サイト」を通じて強盗グループのメンバーを集めているとみられることが新たにわかりました。 警視庁は「ルフィ」のアカウント名を使用している人物の特定を進め、犯行グループの行方を追っています。
東京都稲城市の住宅で昨年10月、住人が縛られて現金などが奪われる事件があり、警視庁が26日までに計7人を強盗致傷容疑などで逮捕したことがわかった。この事件は、19日に東京都狛江市で発生した強盗殺人事件や昨年12月の東京都中野区の3千万円強盗事件、昨年5月の京都市、大阪市の事件などと同様、「ルフィ」と名乗る人物がフィリピンから指示した疑いがあるとみられている。
捜査1課によると、7人のうち6人は昨年10月20日午後4時ごろ、稲城市の住宅に宅配業者を装って訪問。応対した住人の30代女性にハサミを振り上げながら室内に押し入り、女性の口をふさいで首を絞め上げるなどの暴行を加え、同居の子ども2人の手首や口に粘着テープを巻き付けた上で現金約3500万円や金塊など約140点(計約860万円相当)を奪った疑いがある。女性は10日間のけがを負った。
また残りの1人は奪った金塊などを都内の買い取り店で売却したとする盗品等有償処分あっせんの疑いが持たれている。
7人のうち3人は、昨年11月に山口県岩国市で起きた強盗未遂事件で実行役や上位役との連絡役を担ったとして山口県警が逮捕し、その後起訴されている。別の2人の男はいずれも昨年12月に発生した中野区の強盗傷害事件と広島市西区で起きた強盗殺人未遂事件に関わった疑いがあるという。残る2人についても警視庁がほかの事件との関連を調べる。
容疑者らの携帯電話を解析した結果などから、指示役として、「ルフィ」を名乗る人物のほか、「キム」「ミツハシ」と呼ばれる人物も浮上したという。19日に狛江市で大塩衣与さん(90)が殺害された事件や各地の事件も同様の指示系統が確認されているといい、警視庁は各府県警と連携して捜査を進める方針だ。
警視庁によると、稲城市の事件で逮捕された容疑者のうち3人は昨年11月の岩国市の強盗事件で逮捕・起訴されている。また、ほかの2人は昨年12月に起きた中野区の強盗傷害事件と広島市西区の強盗殺人未遂事件に関与した疑いがある。【鈴木拓也、木原真希、岩崎歩】
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